2022/04/30 - 2022/05/04
198位(同エリア787件中)
クッシーさん
この旅行記のスケジュール
2022/05/01
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船での移動
福江港 (フェリー) 13:00 → 奈留島
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奈留島世界遺産ガイダンスセンター
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奈留ターミナル
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船での移動
奈留島 (海上タクシー) → 五輪集落
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船での移動
久賀島(定期船)→ 福江港 17:30
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この旅行記スケジュールを元に
友人の写真展を見て以来、ずっとその風景を忘れられないでいた五島の島々。コロナでしばらく離島へ行くことは控えていましたが、やっと念願叶って4泊5日の島たびが実現しました。
天気に恵まれたこともありますが、五島の自然、食、教会群は思っていた以上に素晴らしく、最高の癒され旅になりました。
<日程>
1日目 : 羽田 → 長崎 → 福江
福江島観光 福江泊
2日目 : 奈留島・久賀島観光 福江泊
3日目 : 福江島 → 上五島
上五島観光 上五島泊
4日目 : 上五島観光 上五島泊
5日目 : 上五島観光
上五島 → 長崎 → 羽田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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五島列島の旅
2日目の午後は福江からさらに離島に渡りました。福江港ターミナル 五島市観光案内所 名所・史跡
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行先は奈留島と久賀島
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どちらの島にも2018年に世界文化遺産に登録された集落・教会堂があるのですが
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個人ではなかなか廻りにくいので、昨年11月に五島を旅した友人から教えてもらった現地のツアーに参加しました。
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参加者は30名ほどいたかな?
福江港ターミナルの観光案内所前に集合し、五島で生まれ育ったというガイドさんとともにフェリーに乗って、まずは奈留島に向かいます。 -
フェリーは1枚目の写真の通りなかなかの大型船、水上タクシーのような船を想像していたので意外でした。
フェリーのデッキから見たTUBAKI HOTELや常灯鼻 -
さらに進むと福江の港町や鬼岳が一望
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お天気が良いのでデッキにいても気持ち良い♪
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海がめちゃ青いですね~
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島に近くなるにつれ青のグラデーションが!
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45分ほどで奈留島に到着
景色に見とれていたらあっという間でした。 -
港からはバスに乗って島内観光
こどもの日が近く、港では鯉のぼりが元気に泳いでいました。 -
奈留島は五島列島のほぼ真ん中に位置する島
ユーミンの『瞳を閉じて』の歌でも名高い島です。
『瞳を閉じて』は奈留の女子高生がユーミンに、自分たちの学校には校歌がないので作ってほしいと送った一通の手紙から生まれた歌。残念ながら校歌にはならなかったそうですが、今でも奈留高校の愛唱歌として生徒たちや島の人々に歌い継がれているとのこと。奈留島 自然・景勝地
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就職や進学で卒業生が島を離れる時も港ではこの曲を歌って送り出すそうで、その様子を見て涙してしまったというガイドさんが、実際にバスの中で『瞳を閉じて』を流してくれました。クッシーたちをはじめユーミン世代が多かったツアー、みんな絶対心の中で歌っていたはず(笑)
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そうこうしているうちにバスは最初の見学地に到着
奈留島世界遺産ガイダンスセンターです。
※写真は五島市観光サイトより
https://goto.nagasaki-tabinet.com/spot/80065 -
世界遺産となった江上天主堂の「柱と装飾帯」の原寸大模型、信者の方々が所蔵していた「おらしょ」やマリア観音像、信仰具などが展示されています。
令和3年の11月に完成したばかりだそうで、館内はまだ新築の香りがしました。 -
展示はわかりやすく、江上天主堂に行く前の良い予習になります。
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「背面の十字架」はお天気と太陽の位置などの条件が合わないと見られないので、ここで拝めて良かった!
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天主堂は湿気対策の為、高床式
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天主堂周囲の石垣や排水路は背後の山からの流水を防ぐためのもの
建築当時に造成されたものが今も残っているそうです。 -
天主堂内部
三廊式でリブ・ヴォールト天井 -
原寸大の柱模型
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柱にはマツとスギ、異なる素材が用いられており、素地のままだと色目が違って見た目が良くないため、全体を塗装したあと塗料をへらで木目調に掻き取る「木目掻き」という手法で木部の色目を整えているそうです。
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窓ガラスに施された花の絵は信徒の手描き!
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今回、見学できることを楽しみにしてきたのですが、なんと、数日前からコロナ感染防止の観点から内部見学が中止になってしまったとのこと・・・
まぁHPにも見学できないこともあると書いてあったし、仕方ないですね。その分、ガイダンスセンターの資料をじっくり見させていただきました。 -
再びバスに乗り、いよいよ本物の江上天主堂へ
江上天主堂 名所・史跡
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天主堂の前にはタブノキが鬱蒼と生い茂っています。
が、この大木のおかげで天主堂は冬場の強い北風から守られてきたそうです。 -
建物のそばまで行ってみると、思っていたよりこじんまりとした可愛らしい天主堂でした。
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高床式、かなり上がっていますね。
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日本の教会建築の父、鉄川与助 こだわりの花十字型通風口
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ガイダンスセンターでの予習効果抜群です 笑
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クリーム色の外壁や水色のドアがお洒落
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石垣や水路のある裏手の庭には真っ白いカラーが自生していました。
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禁教令(1614年)から約300年、数々の苦難の歴史を経て、1918年、江上集落に暮らす信徒たちがキビナゴ漁によって蓄えた資金を元手に建てたという江上天主堂。
今回内部を見ることはできませんでしたが、来られて良かったです。 -
奈留島では舅賀島千畳敷という景勝地にも行ってみたかったのですが、このツアーは世界遺産の集落や教会を巡るものなので奈留島はこれにて見学終了、バスで港へ戻ります。途中、車窓から見えた真っ白な教会は奈留教会。教会の近くには奈留高校もありました。ユーミンの歌碑もあったはず!
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港に戻り奈留ターミナルビルで次の目的地、久賀島へ渡る船を待ちます。
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今度の船は海上タクシー
ツアー一行でほぼ席は埋まったので、定員は20数名なのかな? -
後方のオープン席で海風を受けながら久賀島へ
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久賀島は五島列島の中では3番目に大きな島ですが、かつて潜伏キリシタンが五島藩の開拓移民政策に従って未開拓地に移住、在来の仏教集落から離れた場所に集落を形成したとのことで、島の地図を見ても集落があちこちに点在していることがわかります。
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船はそのひとつ、五輪集落の船着き場に到着
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旧五輪教会堂がある集落です。
旧五輪教会堂 寺・神社・教会
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旧五輪教会堂は1881年建立の旧浜脇教会が1931年の建替えのとき、五輪地区に移築されました。この旧教会が老朽化で解体される寸前、島内の仏教徒の助言によって価値が再確認され、五島市に移譲、現在は文化財として保存されています。
※五島市観光サイト
https://goto.nagasaki-tabinet.com/junrei/346 -
五島で最古の教会堂
木造瓦葺平屋建で窓を除けば外観は和風。でも一歩中に入ると三廊式、板張りのリブ・ヴォールト天井、ゴシック風の祭壇など、本格的な教会建築様式となっています。 -
イチオシ
五島で見学したほとんどの教会堂、天主堂が神聖な場所だからということで内部の写真撮影はNGでしたが、ここはすでにミサなどを行う教会堂としての役目は終えているため撮影ができました。 (新たな五輪教会はすぐ近くに建てられています)
ちなみにこのあたりには五輪(ごりん、いつわ)という姓が多く、歌手、五輪真弓さんもお父さんが五輪地区の出身、おじいさんは教会でオルガンを弾いていたそうです。 -
窓から差し込む柔らかな光
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現在は久賀島の集落とともに世界遺産構成資産内教会となっていますが・・・
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イチオシ
ヨーロッパなどで見られる、多くの見学者が訪れる教会とは趣が全く異なります。
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窓の外には静かな入り江
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船でしかアプローチできない陸の孤島、という条件もこの静けさが保たれている理由のひとつかもしれません。
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車が入ってくることができない集落
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次の見学場所へ向かう車に乗るため山道を10分ほど上ります。ツアーの参加条件にも「行程に約500mの山道区間があります。足腰の悪い方の参加はご遠慮ください」との但し書きがありました。
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山の途中には石で組んだ住居跡
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こちらは大きな釜?
潜伏キリシタンの生活の跡だそうです。 -
大きなアコウ樹を横目にさらに山道を進むと少し開けた場所があり、ツアーで手配したワゴンタクシーが待っていてくれました。3台のタクシーに分乗し、車1台がやっと通れるくらいの狭く急な荒れた山道を進みます。禁教令が解けて久しい今もこのような環境であることにちょっと驚きでした。
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地元の慣れた人でないと絶対通れないような険しい道を数10分走って山越えし、たどり着いたのは牢屋の窄殉教記念教会堂、久賀島における禁教期の記憶の場所です。
牢屋の窄殉教記念教会 寺・神社・教会
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1865年の「信徒発見」後、久賀島の潜伏キリシタンの指導者達は秘密裏に大浦天主堂に出向き、プティジャン神父に教理を授けられました。久賀島に戻った指導者達は、神社の守札を焼却し、キリシタンであることを代官に表明。
それまで、潜伏キリシタンを黙認してきた五島藩は、禁じていたキリスト教の信仰を表明されたがために弾圧せざるを得ない状況になりました。五島藩は広さ約20平方メートルの狭い牢屋敷に200名程度の潜伏キリシタンを入牢させ(畳一枚あたり17人程度)、厳しい拷問を加えました。拷問は約8か月続き、42名もの犠牲者をだしました。この事件をきっかけに欧米列強国の抗議により、250年もの間続いてきたキリスト教禁教政策が幕を下ろすことになりました。
※五島市「世界遺産の島 五島」より
https://www.city.goto.nagasaki.jp/sekaiisan/li/030/040/20190130170316.html -
昼間は建物の外で労働や拷問、夜は畳1枚あたり17名もの人が押し込められ横になることも許されなかったといいます。犠牲者の中には幼い子供もいたとか。
中学の頃、遠藤周作さんの『沈黙』が夏休みの課題図書になり、胸にず~んと重しを乗せられたような気持になりながら読んだことがあります。今回五島に来る前に読み直そうかなと思いつつ結局そのままになってしまいましたが、やはりもう一度読んでみようと思います。 -
教会堂の前で売られていた石
海も空も美しい五島ですが、壮絶な歴史をたどった人たちが暮らした島でもあります。今回は地元のガイドさんと巡り、説明やお話を聞けたことが本当に良い経験になりました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- パパさん 2022/11/23 17:46:53
- こんばんは。
- クッシーさん
こんばんは。
五島福江の旅行を楽しく拝見いたしました。
五島は本当に癒される島だと思います。
2023年5月2日かた五島福江に行く予定をしており、とても参考になりました。
移動は、羽田→長崎→福江で飛行機も同じ便となります。
五島は2泊3日で、その後、武雄温泉、妙見温泉と移動して東京に戻ります。
また、時々お邪魔します。
今後ともよろしくお願いいたします。
パパさん
- クッシーさん からの返信 2022/11/25 01:06:31
- Re: こんばんは。
- パパさんさん、はじめまして。
旅行記、見てくださりありがとうございます。
5月に五島にいらっしゃるのですね!
今ちょうどNHKの朝ドラの舞台になっていますが
本当に自然豊かで食べ物も美味しく魅力的な島でした。
何より時間がゆっくり流れているカンジが良かったですよ~♪
5月なら季節も良いと思いますので、楽しんできてくださいね。
偶然ですが、私も今週末、武雄とその周辺を旅してきます。
またコロナ感染が拡大しつつありますが
お互い気をつけて旅を楽しみたいですね。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
クッシー
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