2022/05/29 - 2022/05/29
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この旅行記のスケジュール
2022/05/29
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土湯温泉バス停
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十綱橋
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旧採進堂酒店主屋
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石碑『飯坂温泉発祥の地』
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足湯『あ〜しあわせの湯』
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鯖湖神社
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常泉寺
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波来湯公園
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この旅行記スケジュールを元に
2022年5月最後の週末に、福島県二本松市・福島市へ一泊二日の一人旅に行ってきました。
3月後半から5月前半にかけて、仕事の都合で旅行に出かけられない状態でしたが、ようやく一区切りつきましたので、大好きな温泉旅を再開しました。
旅の1日目は二本松市の霞ヶ城公園を訪問し、その日は福島市近郊の土湯温泉の旅館に宿泊しました。
2日目は同じ福島市内にある『奥州三名湯』の一つ、飯坂温泉で歴史のある温泉街の風情を楽しみ立ち寄り湯をしました。
本編は後編の福島市飯坂温泉の旅行記です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この前編は『2022年5月春の週末一泊一人旅~福島県二本松・福島②:土湯温泉~』です。
https://4travel.jp/travelogue/11759899
土湯温泉バス停から10時20分発の福島駅行き福島交通バスに乗車して、10時55分頃に駅東口のバスターミナルに到着しました。
旅の2日目の5月29日(日)は前日と同じいい天気で、ちょっと汗ばむくらいの陽気でした。福島駅 駅
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駅前の広場にある福島市のゆるキャラ『ももりん』を象った水飲み場です。
福島の名産、桃とリンゴから名前を取ったうさぎのキャラクターです。福島駅 駅
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夏の全国高校野球のテーマソング『栄冠は君に輝く』をはじめ、戦前から戦後にかけて昭和期の数々の名曲を作曲した古関裕而は福島市出身です。
2年前の2020年に放映されたNHK朝の連続テレビ小説『エール』は、奥さんとセットで主人公でしたね。
読売ジャイアンツの応援歌『闘魂込めて』も、阪神タイガースの応援歌『六甲おろし』もこの人が作曲したというのが、凄い…(歌はすべて野球ネタ)福島駅 駅
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JR福島駅東口から離れたところにある、福島交通飯坂線の福島駅にやって来ました。
ここから次の目的地の飯坂温泉に向かいます。
運賃は大人片道370円ですが、ICカードは福島交通が発行する『NORUCA(ノルカ)』だけ利用可能で、全国のICカード相互利用は出来ません。福島交通飯坂線 乗り物
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福島交通福島駅は阿武隈急行と共用しています。
頭端式の1面ホームに進行方向に向かって右側に福島交通飯坂線、左側に阿武隈急行線の電車が停まります。
両線とも電化していますが、福島交通線は直流、阿武隈急行線は交流で、同じホームに電化方式の異なる電車が停まるのは全国的に珍しいそうです。
宮城県柴田町の槻木駅までを結ぶ阿武隈急行線は、訪問当日今年2022年3月に発生した福島県沖地震の被害で、当駅から保原駅の間は終日運休していました。福島交通飯坂線 乗り物
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イチオシ
11時45分発の飯坂温泉行き普通電車に乗りました。
車両は福島交通1000系電車、全国各地の中小私鉄でよく見かける元東急1000系ですね。
地元では福島交通飯坂線のことを『飯坂電車』、『いい電』と呼んでいるそうです。福島交通飯坂線 乗り物
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飯坂温泉の観光PRで、運転台や連結部の扉の上には暖簾が掛けらています。
福島交通飯坂線 乗り物
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約23分程乗車して、終点の飯坂温泉駅に到着しました。
飯坂温泉駅 駅
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駅構内に電動アシスト付き自転車のレンタサイクルがあります。
料金は4時間で300円です。
旅の2日目も時間に余裕がありますので、利用せずに徒歩で温泉街を散策しました。飯坂温泉駅 駅
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駅前の広場に立つ俳聖松尾芭蕉の銅像と、飯坂温泉のシンボルの一つ『十綱(とつな)橋』です。
紀行文『おくのほそ道』の取材で東北地方を旅行の途中、1669(元禄2)年に弟子の河合曾良と飯坂温泉を訪れました。
十綱橋の向こうに摺上(すりかみ)川に面した旅館の建物が見えます。飯坂温泉駅 駅
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飯坂温泉街の散策は、摺上川沿いから始めました。
十綱橋の上から見た摺上川の下流の風景です。 -
摺上川の畔に建つ旅館は、現役で営業されているところもあれば、閉館したまま放置されているところや高齢者福祉施設として再利用されているところもあります。
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飯坂温泉には8ヶ所の公衆浴場があります(飯坂温泉から少し離れた場所にある穴原温泉を含めると9ヶ所です)
摺上川の左岸にも『切湯』があります。
飯坂温泉の公衆浴場は全てフロント(番台)があり、営業時間は6時~22時で統一されていますが、入浴料と定休日は違います。
切湯の入浴料は大人200円、定休日は毎週月曜日です。
いくつかある飯坂温泉の源泉の泉質はアルカリ性の単純温泉ですが、泉温は約50~60℃台です。
公衆浴場の多くは源泉そのままの掛け流しか加水を少なめに抑えているため、非常に熱いのが特徴です。切湯 温泉
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暫く歩くと旅館『新松葉』さんの前を通りました。
週末一人泊が可能な飯坂温泉の温泉宿の中の一軒として、マークしています。飯坂温泉 季粋の宿 新松葉 宿・ホテル
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『新十綱橋』を渡って摺上川の右岸の通りを歩くと、『福住旅館』さんがあります。
福住旅館 宿・ホテル
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後半は公衆浴場『鯖湖湯』周辺の古くからの温泉街を散策することにしました。
散策しながら昼食を摂るお店を探していました。
飯坂温泉は福島名物『円盤餃子』のお店が何軒かあります。
飯坂温泉駅に近い中華料理『万来』さんもその中の一軒ですが、日曜日の12時台はお店を閉めていました。麺飯酒家 万来 グルメ・レストラン
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焼肉と円盤餃子の店『ひたち』さんも準備中…
焼肉・円盤餃子 ひたち グルメ・レストラン
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スナックの様なお名前の居酒屋『談妃留(ダンヒル)』さんも、17時から開店です。
談妃留 グルメ・レストラン
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飯坂温泉の円盤餃子の名店『照井 飯坂本店』さんもお昼はお店を開けていません。
飯坂温泉の飲食店はどこも基本夜営業で、地元の飲み客や旅館の宿泊客をターゲットにされている様です。
さて、何処で食べようかな…餃子 照井 飯坂本店 グルメ・レストラン
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イチオシ
古い店の佇まいの『旧採進堂酒店主屋』
1898(明治31)年に建てられたもので、国の登録有形文化財に指定されていますが、現在は営業されていません。飯坂温泉の街並 名所・史跡
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お隣の『なかむらや旅館』さんは改修工事中でした。
なかむらや旅館さんは江戸時代創業の老舗旅館で、江戸末期から明治中期にかけて建てられた建物は国の登録有形文化財に指定されています。飯坂温泉 なかむらや旅館 宿・ホテル
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なかむらや旅館さんと交差点を挟んで対角線上に、これまた古い佇まいの『ほりえや旅館』さんがあります。
1882(明治15)年創業の飯坂温泉の老舗旅館の中の一軒ですが、週末一人泊が可能なお宿としてマーク済です。飯坂温泉 ほりえや旅館 宿・ホテル
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ほりえや旅館さんの前には『飯坂温泉発祥の地』の石碑があります。
この辺りは古くからの温泉街なのですね。飯坂温泉の街並 名所・史跡
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なかむらや旅館さんと道路を挟んで向かいにある足湯『あ~しあわせの湯』です。
飯坂温泉の街並 名所・史跡
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ほりえや旅館さんの前に立つ『鯖湖神社』の鳥居と参道です。
飯坂温泉の街並 名所・史跡
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参道の奥に鯖湖神社の社殿がありますが、向かって左側の上部に樽を乗せた建物は源泉塔だそうです。
飯坂温泉の街並 名所・史跡
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イチオシ
鯖湖神社の社殿の後ろに、飯坂温泉のもう一つのシンボルの公衆浴場『鯖湖湯』があります。
8ヶ所ある公衆浴場の中で最も歴史が古く、松尾芭蕉も入浴したとか。鯖湖湯 温泉
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鯖湖湯の定休日は毎週月曜日、入浴料は大人200円です。
源泉の泉温は51℃で飯坂温泉の公衆浴場の源泉の中では比較的低い方ですが、加水をせずにそのまま掛け流ししているため浴槽の湯温は47℃の激熱のお風呂です。
宿泊した土湯温泉の旅館の貸切風呂で、45℃を超える湯温の熱さに悲鳴を上げて加水して入浴していた私はここの入浴は無理~(涙)鯖湖湯 温泉
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鯖湖湯の前で営業中のカフェ『OnCafe』さんを見つけました。
ここで昼食を頂くことにしました。オンカフェ グルメ・レストラン
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イチオシ
お店に入ると木と白壁を基調にした、落ち着いた雰囲気の店内の佇まいです。
前日来店した二本松の洋館のカフェも良かったですが、こちらもなかなかです。オンカフェ グルメ・レストラン
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肉味噌カルボナーラセット、税込1,250円を注文しました。
飲み物はジンジャーエールです。
チーズと卵、クリームが基調の味に、自己主張し過ぎない程度に薫る肉味噌の風味が絶妙です。
ミルクと味噌って、合うんですよね。
スープにサラダ、キッシュも付いて、お腹を満たすことが出来ました。オンカフェ グルメ・レストラン
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OnCafeさんで昼食を頂いてから、最寄りの『旧堀切邸』に向かいました。
旧堀切邸 名所・史跡
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旧堀切邸は江戸時代から戦前まで続いたこの地域を代表する豪農・豪商の邸宅です。
裏門から入りました。
入場料は敷地内・建物内を含めて無料です。旧堀切邸 名所・史跡
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敷地内には無料の足湯・手湯のコーナーもあります。
旧堀切邸 名所・史跡
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裏門から入って左手に見える『下の蔵』です。
旧堀切邸には敷地内に5棟の蔵が建っています。旧堀切邸 名所・史跡
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『十間蔵』に張り付く様に建つ『百姓溜まり』
屋敷の使用人や出入りする小作人の休憩所だった小屋です。旧堀切邸 名所・史跡
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十間蔵は1775(安永4)年に建てられた福島県内に現存する最大にして最古の土蔵で、福島市の有形文化財に指定されています。
旧堀切邸 名所・史跡
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十間蔵の内部の様子です。
ここにかつて米俵が一杯積まれていたのでしょうね。旧堀切邸 名所・史跡
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かつて堀切家の当主が居住していた『主屋』の内部を見学することにしました。
1880(明治13)年の火災で焼失した後に翌1881(明治14)年に再建され、その後改築や修築を経て現在に至っています。旧堀切邸 名所・史跡
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主屋は7部屋もある大きな建物です。
玄関近くの居間から『中の間』を撮影しました。旧堀切邸 名所・史跡
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『次の間』の天井は舟底の様な凝った造りです。
旧堀切邸 名所・史跡
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イチオシ
主屋の部屋の中で最も格式の高い『奥座敷』の床の間と書院です。
明治期は国の要人や県知事が来客した時に使われたそうです。旧堀切邸 名所・史跡
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主屋は3棟の蔵と繋がっています。
最初に『新蔵』を見学しました、旧堀切邸 名所・史跡
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3棟の蔵の内部は資料展示室となっています。
堀切家は16世紀後半の安土桃山期に若狭国(現在の福井県南部)から移住して、江戸時代は農業や商業、金融業で大きな財を成しました。
明治期から戦前にかけて、当主は帝国議会衆議院議長をはじめ大臣等の国の要職を歴任しました。旧堀切邸 名所・史跡
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主屋に戻り『納戸』の様子です。
百人一首の色紙や扇の地紙絵が襖に貼られています。旧堀切邸 名所・史跡
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次は『中の蔵』です。
旧堀切邸 名所・史跡
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蔵の真ん中に古い金庫がでーんと鎮座。
旧堀切邸 名所・史跡
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最後に『道具蔵』に入りました。
旧堀切邸 名所・史跡
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道具蔵は什器や農機具を収納していた蔵です。
ここに収納されていた道具類が展示されています。旧堀切邸 名所・史跡
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主屋の見学を終えて旧堀切邸を出ることにしました。
表門近くに『離れ』が建っていますが、現在は映像コーナーや観光案内所となっています。旧堀切邸 名所・史跡
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旧堀切邸を表門から出て、道路を挟んでお隣の『常泉寺』に行きました。
平安時代に創建されたと伝わる、現在は曹洞宗の禅寺です。 -
境内は街中の普通のお寺という感じで、拝観料も徴収されません。
お寺の名前は昔境内に温泉の源泉があったことが由来の様です。 -
今回の旅行の最後を立ち寄り湯で締めるため、飯坂温泉駅に程近い公衆浴場『波来湯(はこゆ)』に向かいました。
波来湯 温泉
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イチオシ
浴場に行く前に近くの『波来湯公園』に立ち寄りました。
道路から摺上川畔の公園に行く坂から、対岸の温泉街が見えます。波来湯 温泉
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波来湯公園に建つ『薬師神社』と『波来湯分湯槽』です。
波来湯の温泉はこの分湯槽から引いていますが、公衆浴場の中では最も低い泉温48.8℃の源泉です。波来湯 温泉
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摺上川畔に建つ波来湯に着きました。
建物の側に駐車場があります。波来湯 温泉
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波来湯は飯坂温泉に古くからある公衆浴場の一つですが、2011年に改築された新しい建物です。
定休日は毎週火曜日です。波来湯 温泉
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入口のある1階からエレベーターで地下1階に降りると、フロントと休憩所、男女別の浴室があります。
フロント横の自動券売機で入浴券大人300円を買って、フロントの係員の方に渡して利用しました。
他の公衆浴場よりも料金は高いです。
訪問当日は観光客だけでなく、地元の方も利用されていました。
浴室には洗い場と手前に湯温45℃の源泉掛け流しの熱い浴槽、その奥に湯温42℃の加水された適温の浴槽があります。
熱いお風呂は苦手という方や、いきなり熱い温泉に入るのに躊躇する方など、飯坂温泉初心者の方にはオススメの公衆浴場です。波来湯 温泉
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適温の浴槽で身体を馴らして、熱い浴槽に入っても熱いものは熱いですね。
波来湯で飯坂温泉を楽しんでから、家路に就くことにしました。
波来湯の前に『平野屋旅館』さんがあります。
超リーズナブルなお値段で宿泊できるビジネス旅館的な温泉宿ですが、週末は予約が一杯で泊まれないです。平野屋旅館 宿・ホテル
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飯坂温泉駅に戻り、15時30分発の福島行き普通電車に乗りました。
約3時間余りの滞在でしたが、歴史のある飯坂温泉を満喫することが出来ました。
この後15時53分に福島駅に到着し、16時51分発の東北新幹線『やまびこ66号』に乗車して帰宅の途につきました。飯坂温泉駅 駅
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旅行記グループ 2022年5月春の週末一泊一人旅〜福島県二本松・福島〜
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