ひょうごさんぽ　　ロシア・ウクライナからの亡命者たちが住んだ深江文化村～ヴォーリズ建築の小寺源悟邸

2022/06/02 - 2022/06/02

最近、テレビでも放映されていました。

深江文化村は明治後期から昭和初期ころまでにできた西洋館が集まった場所で、ロシア革命により亡命を余儀なくされた人々が暮らした場所です。
河内面積が3000坪、当時の写真をみると、中央に芝生の庭園があり、まわりに13軒の洋館が立ち並んでいます。
そこには9か国13家族が住んでいたようです。
当時から神戸市東灘あたりには欧米の音楽家がすでに住んでいて、この深江文化村にもピアニストのルーチン、指揮者のメッテル、宝塚交響楽団の指揮者ラスカなどが住んでいました。
服部良一、朝比奈隆、山田耕作など、多くの音楽家が集まっていたといいます。

現在、洋館の多くは阪神淡路大震災や老朽化などで無くなり、今は二軒が残っているのみです。
近くには実業家で大日本紡績（ニチボー・ユニチカの前身）の元社長であった小寺源悟の別邸もあります。
こちらの洋館は現在太田酒造が管理していています。ヴォーリズ設計の洋館と言われています。ヴォーリズ建築をいくつか見ましたが、キッチンの使いやすさに驚きます。女性目線の建物と感動します。

エリア 神戸(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

深江文化村の説明板が公園にありました。

実は場所がよくわからなくて、ウロウロ。
偶然通りかかった方が親切に、現在は二棟しか残っていないことなどを教えてくださいました。

写真を観ると、まんなかに芝生があって、周りに洋館が立ち並んでいます。

こんな風景でしたが、今、現存しているのは二棟のみ。
時間とともに建物も保存が難しいです。

まずは、こちらの洋館。
美しい緑の壁と白とのコントラストが素敵です。
大切に建物が守られている感がありました。

白い煙突もお洒落です。

富永家住宅。
建築主の富永初造氏は鈴木商店の海外勤務をされていた方で、アメリカから建築資材や家具などを輸入されていたとのこと。

お隣には可愛いカラフルな集合住宅もありました。
こちらも以前からあったものなのでしょうか。。

こちらが現存するもう一つの洋館。
ラデンスキー設計。

屋根もとても美しい建物でした。
こちらも現在も大切に住まわれている様子でした。

二棟とも「ひょうごの近代住宅100選」に選ばれています。

深江文化村の洋館を探していて、偶然見かけた洋館。

こちらは旧岡田茂義邸だそうです。
昭和13年の建物。

現在は会社の所有。

塀の外から。
樹々や草でもう見えにくいです。
ベランダなどのデザインも手が込んでいます。

もうしばらく誰も住んでいない様子。

ガラス窓の装飾もかっこよいです。

深江文化村からすぐ近くにある、旧小寺源悟別邸。

今は大田酒造が管理、迎賓館としている洋館です。
ヴォーリズの設計で、昭和10年頃に建てられたそうです。

あらかじめ、中の見学を申し込んで、見学させていただきました。
お隣が太田酒造。

太田道灌を祖先にもち、酒蔵があります。

裏口からお邪魔します。
要件を聞くところか、小さな台があります。

可愛いです。

パステル調の明るいキッチン。
使いやすい棚が沢山。

作り置きの収納スペースの無駄がない。。

こんなガラスも、もう今は見かけません。

長しの白いタイルも可愛いです。

玄関へ。

こちらは会議室でしょうか。。

ドアのまえの丸いアーチ型に切り抜いてある壁。

暖炉？

作り付けの家具。

リビング。明るいです。
白い壁。

中から見える窓の外の飾りが素敵です。
こちらの壁も丸く切り抜いてあります。

こちらも暖炉があったのでしょうか。。

中から見える、窓外の華やかな装飾。
パステル調の色とマッチしています。

カーテンがあって良く見えませんが、サンルームのような部屋。
天井の電気がおしゃれです。とても今風。
外が見えたらまた素敵でしょう。。

リビングから庭。
すぐ近くに海。
庭の松が合います。

リビングの天井もきめ細かい装飾。
電気シェードもシンプルだけれど、部屋の雰囲気にぴったり。

リビング天井の装飾。

太田道灌像。
管理をしているお隣の太田酒造、、太田道灌を祖先に持つそうです。

以前の改修工事のこと、ひょうごの近代住宅100選。
玄関の靴置き。そのうえはベンチになっていたのでしょうか。。

建物の中で一番感動したのは、こちらの玄関。
装飾のガラスや灯りの装飾。

細やか。
灯りがついたら、どのようになるのでしょう。。見てみたい。

ドアの下の部分のデザインも素敵ですが、鍵の金属部分、、細やかな装飾がありました。

外のアーチ部分。中からみたところ。

質素な部屋。
お手伝いさんたちのお部屋だったところでしょうか。。

浴室。
こちらも凝ったつくりです。

レトロです。
タイルも。

収納の場所。
お洒落な扉。

二階へ。

階段の木の装飾。

窓は下はすり硝子。
上は透明。
きめ細かいです。

階段部分。

大きな和室。

古い手紙が掛け軸のように。

書斎のような、作り置きの本棚があり。

寝室だったお部屋でしょうか。。

和室も、壁が白く、西洋的。

台所から外へ。
もう一度、キッチンの棚をガン見します。

もう、こんなガラスは見かけなくなりました。

アーチ型が可愛いです。
二階のベランダの装飾も。

スパニッシュ風の寄棟造りと説明をみたことがあります。

こちらが窓外の飾り部分。

とても優雅な雰囲気。

こちらは玄関。

1階のアーチ部分。
椅子を出してくつろいだら、気持ち良いだろうなぁ～。

こちらは玄関の入り口。

洋館を保存するのは本当に大変だと思います。

どんどん洋館が少なくなっているのが現実のようです。

太田酒造の建物。
お酒造りも見学したいです。

東灘を少し歩きます。

こんな板版がありました。
江戸時代、札場があったところ。

もう紫陽花の季節です。

目が覚めるくらいに綺麗な紫陽花でした。

こちらの淡い紫陽花も。

初めてはいるパン屋さん。

無添加のパン、とても美味しかったです。

わらびもちの飲み物、、というのにひかれて、買ってみました。

暑い一日だったので、少し歩いただけで疲れました。

冷たく、甘い飲み物〜美味しかった。