2022/05/03 - 2022/05/08
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マリアンヌさん
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五島の最終日、福江島をまわりました。やはり個人で行くにはバスの便が悪すぎて出発前にツアーを申し込んできました。
TVで見たことはあったけど、想像以上に美しい海に感動しました。
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SERENDIPで朝食を食べてチェックアウトし、福江港ターミナルへ行き、荷物をコインロッカーに預けた。
帰りの船の都合上、半日観光バスを予約した。(9:10~12:50) -
今日のコースです。
1ルルド(井持浦教会)2大瀬崎灯台 3高浜ビーチ 4水ノ浦教会 -
約2200万年前以降、ユーラシア大陸の東端部に位置して大陸の河川から流れ出た砂や泥などが堆積(五島層群と呼ばれる)して出来た五島列島は、約1700万年前、日本海拡大、日本列島誕生後も、最後まで大陸と陸続きだった。最終的に約1万年前以降の海水上昇により、大陸と大海原で隔てられ、マグマの貫入や火山の噴火によって火山台地と火山島が形成され、現在の姿が出来上がったとのこと。
島とは思えない高い山の風情で山間部を走っていると島であることを忘れそうだった。 -
1878年に五島最初の教会として建設された立谷(たちや)教会跡。
1987年の台風の後、老朽化によって自然倒壊してしまったそう。
立谷教会に安置されていた無原罪のマリア像は、 教会倒壊後は 井持浦教会 で保管されていたが、1998年にマリア像が戻され、野外教会として整備され、信徒たちの祈りの場となっているそう。 -
奥のほうに十字架の墓地が見えた。
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井持浦教会(いもちうら)
かつて、大村藩からの移住キリシタンが潜伏し、五島藩が塩造りの竈場で働せたという地区。1897年フランス人宣教師ペルー師の指導によってレンガ造教会が建設された。しかし1987年(昭和62)台風で倒壊し、にコンクリート造の現教会となった。 -
五島は、ちょうど花盛りだった。
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入れなかったが、ガラス窓から。
井持浦教会の建っている玉之浦一帯は、五島に迫害の嵐が吹き荒れた明治初期、唯一迫害を逃れた地区だそう。島の最西端だもんね。 -
五島の信徒に呼びかけ、島内の石を集め作られた日本初のルルド。
ペルー神父は、1891年、バチカンにこのルルドの洞窟が再現されたと聞き、五島の信徒に呼びかけて島内の奇岩・珍石を集め、1899年、日本で最初のルルドを作った。完成後、ペルー神父は、母国フランスから取り寄せた本場ルルドの奇跡の泉水を注ぎ入れ、フランスから取り寄せた聖母像を巣窟に設置した。 -
オクシタニーのルルドに行ったことがある。1858年少女ベルナデットの前に聖母が出現。当初信じられなったが無学な少女がその婦人が自分を「無原罪の御宿り」であると告げたため、人々に出現を信じられるように。聖母が教えた泉は、病を治癒させるとい数々の奇跡をおこしてきた。
ストレッチャーに寝た患者はじめ看護師付きの50人以上のツアーの人々を沢山見て驚いた記憶がある。
井持浦のルルドの泉水も病気治癒された方々がいるそうで、日本全国の信者の聖地となっているそう。本場でも井持浦でも、一応水を汲んできたよ。 -
井持浦の入り江なんだけど、すごい景色なの。大陸の中にある湖のよう。
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何だかネッシーが現れてもおかしくないような・・・
太古のユーラシア大陸を感じるよね。 -
イチオシ
日本の灯台50選の1つ、大瀬崎灯台(おおせざき)。
664年に防人に遣唐使船の目標になるよう昼は烽火(のろし)をあげ、夜はかがり火を焚かせたのがその始まりとされているそう。
明治12年12月15日に初点灯。英国人R・プラトンの設計と言われていて、現在のものは昭和46年に改築したもの。光力は3,700カンデラ光達距離は約22kmにもおよぶそう。 -
大瀬崎の山頂にある無線電信所は、日露戦争の日本海海戦の端緒となる「敵艦見ゆ」の第一報を受信した歴史もあるとのこと。
ポルトガルのロカ岬に行ったことを思い出した。 -
そそり立つ断崖の上に建てられた白亜の灯台、映える!
東シナ海に沈む夕陽がとても美しいスポットとのこと。 -
こんな夕陽がみれるのね。ネットから。
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映画「悪人」のロケ地でもあるそう。小説は読んだけど映画は見ていない。
今は無人だそうだが、こんな場所で暮らした灯台守って!任務に感謝の一言に尽きる。 -
灯台が立つ大瀬崎断崖は西海国立公園の特別地域に指定されている。砂岩と泥岩の互層からなる第三紀層「五島層群」が、東シナ海から叩きつける荒波で削られて形成された海食崖であり、標高250mの大瀬山山頂まで急斜面が続いている。
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すごい景観。落ちたらヤバい。
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この海の向こうは中国なんだね。その昔、遣唐使や弘法大師・空海も五島を経由して航海したのね。
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バスの車窓から撮ってもわかる海の透明度。
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玉之浦町、なんと温泉があるそう。
そして五島は、伊豆大島と並ぶ椿で有名な島だそう。 -
五島が誇る名花玉之浦。ネットから。
ヤブ椿の突然変異種であり国際ツバキ名鑑の巻頭を飾る世界的な名花として広く知られているそう。原木は福江島の玉之浦町父ヶ岳の中腹に自生していたもので、昭和22年炭焼き業者によって偶然にも発見され、幻の椿として一躍愛好家の注目をあびた。しかし相次ぐ濫獲により原木は枯死したが、その子孫は世界中に広がったそう。 -
高浜ビーチ。
バスから見ても「わぁ!」と声があがるほど美しい。 -
砂浜も白くてサラサラ。
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打ち寄せる波が透明できれい。
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南の島みたい。って私、沖縄、ニューカレドニア、モルジブも行ったことないんだけど(笑)
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海の先がエメラルドグリーンの層になってる。
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いやぁ。感動!
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もう少しのんびりしたかったけど・・・
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ギリシャのザギントス的な?
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バスのドライバーさんのご厚意で海が見える道を通ってくださった。
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イチオシ
このもう少し北に三井楽(みいらく)という場所がある。
寛政年間の五島藩政策による開拓農民の移住よりも早く1776年三井楽村淵ノ元に、外海(そとめ)の農民14家族78人が移住してきたそう。 -
10世紀の「蜻蛉日記」では「亡き人に逢える島―みみらくのしま―」として紹介され,後代には異国との境界にある島又は死者に逢える西方浄土の島として広く歌枕となった。
こんなに美しい海を見たら西方浄土って感じだよね。 -
渕ノ元カトリック墓碑群。ネットから。
東シナ海に面した草原の一角に十字架の墓標やマリア様の像が立ち並ぶカトリック墓地で、これを見に行きたかったのだが、福江港からは往復2時間位かかりタクシー代がかさむし、晴天でないと夕陽が望めないので断念した。 -
水ノ浦教会。残念ながら入れず、車窓から。
1797年の外海の5人の男性とその妻子の移住にはじまると伝えられている。
禁教高札撤去から7年後1880年に最初の教会が建築されたが、潮風による老朽化にともない、1938年(昭和13)鉄川与助設計施工の木造の優美な現教会に改築された。 -
内陣。本から。
ロマネスク、ゴシック、和風建築が混合した白亜の美しい教会で、木造教会堂としては最大の規模を誇るとのことで、コロナ渦でなければ入れたのに残念。 -
近くには、白石のともづな石(日本遺産)がある。ネットから。
岐宿町白石は遣唐使船最後の寄泊地。第16次遣唐使船(804年)には、空海や最澄も乗っていた。
この石は遣唐使たちが船の修理や食料補給、風待ちをするために港に入った際、とも綱を結わえたといわれている。 -
13時頃に福江港で解散。
出発までの数時間どうしようかと迷ったのだけど、バスでちょっと出かけて出港までに帰れる場所にこれというところがなかったので、近辺散策。 -
福江城。文久三年(1863)に完成した日本で一番新しい城だそう。
五島藩主の居城で、第30代藩主盛成公の時、黒船の来航に備えて造られたとのこと。 -
当時は城壁の三方が海に面しているわが国ただ一つの海城として有名だそう。
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福江城(石田城)五島氏庭園へ。
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設計は京都の僧・全正で、金閣寺の丸池を模した回遊式庭園は、風情があり心を和ませてくれる。庭石と築山は鬼岳の溶岩を用いている。作庭時期が明確で、建物も一体となって保存されており、数少ない城郭内の庭園であることから国の名勝に指定されているそう。
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池畔にはパワースポットともいわれる樹齢840年のクスノキが立つ。
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美しい苔むした城壁。
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オオタニワタりという亜熱帯植物。
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野面積み。石垣の石は藩中、藩外の力自慢の若者が浜辺から土つかずで運んだものだそう。
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五島家第三十代盛成の隠殿(隠居所)として、石田城の二の丸の西南端に建てられ、「隠殿屋敷」とも呼ばれた。
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五重塔(石燈籠)。
第12代藩主、純玄公(すみはる)は、文禄の役(秀吉の朝鮮出兵)に軍船17艘、属船8艘に分乗し、総勢700余人石田の浜を出艘した。
小西行長軍に属し、その先手となり軍功を収めた。その記念として備えられた。 -
お城に繋がる扉口。
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ビロウやソテツなどの亜熱帯植物を多く配している。
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玄関の間の屏風に書かれた全正の辞世の句。遊び過ぎて都落ちした僧だったけど五島の殿様に気に入られ、良い人生だったのでは・・
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客間の「亀の間」では釘隠しや欄間にかわいらしい亀が配されていた。
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洒落たデザインの障子。
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「心」の文字をかたどった心字が池には、亀が好きだった盛成公らしく、いたるところに亀に似た石が配されている。この灯籠のある島は、亀の形。
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亀の間から見たお庭。
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盛成の居間「梅の間」では、左右で異なる障子の桟のデザインや藍染と金箔が施された梅の壁紙がモダンさを感じさせる。
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欄間にも梅。
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壁紙がモダン。雪の結晶と梅。
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女中部屋より化粧部屋を見通す。
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洒落たつくりの障子。
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本丸跡に五島高校。
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お堀を渡って登校だね。
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ちょっとカフェで一休み。
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昨晩は五島牛ステーキを食べ損ねたので、五島牛バーガーを頂いた。
椿ネコというキャラクターがいたよ。 -
常灯鼻は、第30代藩主五島盛成公が福江城(石田城)を築く際に城の北東から吹き寄せる大波を防ぎ、築城工事を容易にするため築かせたものといわれている。防波堤としての役割のほか、灯台としての役目も持っていました。
福江城の築城にあたった石工は滋賀県の大津の穴太(あのう)衆であるとされており、常灯鼻も同じ石工によって造られたと考えられている。
石工技術の発達した江戸末期の造りだけあって、160年経った今でも激しい波や風に耐え、出入りの船舶を見守り続けている。 -
ホテルカフェで時間潰し。
ところで、五島列島は、今もカトリック信徒数が多く、全人口の14.6パーセントを占めるそう。 これは、日本のカトリック信徒の割合である0.3パーセントに比べると格段に高い数字。 -
ジェットフォイルで福江発16:30長崎着18:15
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港から近くの出島テラスで夕食。
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生演奏していて、すごく開放的な気分に浸った。音楽って大事だよね。
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少しの間、ベンチで夕陽を眺めた。
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暮れなずむ時間っていいよね。
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個人で船持つ人ってリッチ。
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出島テラスは、少し賑わいが戻って来てるようだった。
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橋もライトアップ。
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トラムで大波止から宝町へ。
今晩のお宿。 -
長崎駅からも歩ける場所にあるTHE GLOBAL VIEW長崎。
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ロビーをフラフラしてから部屋へ。
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今晩のお部屋。
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窓からの夜景。丘に家が林立する長崎、夜景は綺麗だけど、上り降りは大変だよね。
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明日は、長崎市北部、外海(そとめ)地区へ。
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この旅行記へのコメント (4)
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- yunさん 2022/05/14 20:06:13
- 本来の自然
- マリアンヌさん
海の色に癒され、波音が聴こえそうです。
訪問するにはなかなか不便なだけあって、海水の質が保たれているのでしょうね。湘南の海も元はこうだったなら、人間は罪深い…。
せっかく訪問されたのに、入れず仕舞いの教会が複数ありましたね。観光バスが運行されているのに教会は駄目の意が判らない。みんな何かを学びに来たでしょうに。手を消毒して何も触らない、喋らないでOKだと思う。残念無念でしたね。
ルルドへ、マリアンヌさんもmistral さんも訪問されているんですね~。
あまりの語学力の無さも病気の内に入れてもらえないかしら。
亀の釘隠しが欲しいyunより
- マリアンヌさん からの返信 2022/05/16 11:07:40
- RE: 本来の自然
- yunさん
美しい海、打ち寄せる透明な波、秘された信仰が呼応するようで神秘的でした。
yunさんは、まさに自然と対話しながら歩んでいらっしゃるのでしょうね☆
離島、人口が少なく観光客も過大ではないことで、海水の質が保たれているのでしょうね。yunさんの言う通り、湘南の海もきっと元はこうだったでしょうし、人間は罪深いですね。
せっかく訪問されたのに、入れず仕舞いの教会が複数ありましたね。観光バスが運行されているのに教会は駄目の意が判らない。みんな何かを学びに来たでしょうに。手を消毒して何も触らない、喋らないでOKだと思う。残念無念でしたね。
⇒本当に・・・きっと一生に一度しか訪れないかもしれないのにね。
田舎の方は観光客自体をばい菌的に恐れる風潮がどうしても拭えないですよね。
教会を保持されているのはご年配の方が多く、老々介護をされてらっしゃる方もいてとガイドの方がおっしゃってました。
ルルドの聖水で語学力アップできるなら私も再訪したいです(笑)
展示されていたロザリオが欲しいマリアンヌより
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- mistralさん 2022/05/14 19:04:19
- 福江島
- マリアンヌさん
こんばんは。
長崎旅、vol.3拝見しました。
アップされるスピードが超速いですね。
福江島、行った所、行かなかったところ、
いろいろな事を思い出しながら拝見しました。
一度きりになるかもしれない旅、もっと時間をとって
ゆっくり回れば良かったなどなど、反省点が多数。
西側までは行ったのですが、沢山あったビューポイントは
回り切れなかったですね。
その点、ツアーバスを選ばれたことは良かったですね。
小さな島のはずなのに、景観を見ると雄大さを感じます。
海がきれい、空気もきれい、お水も澄んでいる、、、
それゆえに、食べ物が何をいただいても美味しかったですね。
ついでながらルルドも行らっしゃってるんですね。
私もです。
多くの参拝の方々がおられ、帰りには不要となった松葉杖が
沢山積み上げられていたことを思い出します。
私も聖水をいただいてきましたが、数十年前のお水、
どうなったのやら。
mistral
- マリアンヌさん からの返信 2022/05/16 10:51:33
- RE: 福江島
- mistralさん
いつもコメントいただき、ありがとうございます。
私の旅行記は内容が薄いので、それにせっかちで・・・(笑)
私も mistralさんが五島に行かれたのも拝見して、より行きたい想いが深まりました。しかし2週間前位に思い立ったので、予約したり調べたりして、じっくり再読できないまま出かけました。
福江島、グランピングみたいな宿でしたよね。お車というのも羨ましい。
私も五島列島の上の島も行きたかったのですが、長崎も少し回りたくて時間がたりませんでした。
小さな島のはずなのに、景観を見ると雄大さを感じます。
⇒ホント、太古、ユーラシア大陸から切り離されてというのが納得という感じの景観でしたよね。海がきれい過ぎて感動しました。
本場のルルド、参拝者がすごかったですよね。
信じることは救われるのでしょうか?奇跡ってあるんですね。
私も聖水をいただいてきて、マリア様のボトルは友達に差し上げ、小さな香水瓶のような入れ物のお水は蒸発して、入れ物を香水瓶として使っています。
井持浦のお水はペットボトルに入れて飲んじゃいました。(使い方違う?)
マリアンヌ
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