2022/04/24 - 2022/04/25
193位(同エリア790件中)
玄白さん
桜前線は北上し、北東北の桜が満開を迎える中、主に角館の枝垂れ桜、弘前城の桜、五所川原の芦野公園の桜を見に久しぶりの長距離ドライブ、車中泊で2泊3日の旅を満喫してきた。
第2弾は今回の旅のメインイベントの一つ、武家屋敷の枝垂れ桜と桧木内川の桜堤のソメイヨシノ! 桜の見頃の週末とあって、予想以上の人出で、昼過ぎに角館市内に入ったが大渋滞で駐車場の空きがない。そこで、武家屋敷にほど近い日帰り温泉「かくのだて温泉」で長距離ドライブの疲れを癒し、遅めのランチで稲庭うどんを食べながら市中の混雑が減るのを待って、今宵の車中泊の場所でもある県営桜堤駐車場に車を入庫できた。
武家屋敷の枝垂れ桜のライトアップが始まるまで、桧木内川の桜堤を散策し、夕方からは武家屋敷枝垂れ桜と桜堤のライトアップ撮影を楽しんだ。ここで思わぬハプニングが発生したが、それは本文中にて。
翌朝は花見客でにぎわう前の早朝の静かな時間帯に再び武家屋敷の枝垂れ桜をカメラに収めることができた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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武家屋敷周辺の駐車場はどこも満車。そこでまずは武家屋敷通りから少し離れたところにある日帰り温泉「かくのだて温泉」で長距離ドライブの疲れを癒し、ここに車を停めさせてもらって、遅めのランチを取るべく、大勢の花見客でにぎわう武家屋敷通りに向かう。
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こんな茅葺の古民家に枝垂れ桜。すでに新芽が出て、桜は終盤に近い
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武家屋敷は、どこも黒い板塀に囲まれている。この黒板塀が角館武家屋敷のシンボルである。
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ランチとしては、秋田に来たからには稲庭うどんは外せない。現役時代、出張で何度か湯沢を訪れ、そのたびに稲庭うどんを食べていた。あの、つるつるとしたのど越しの良さが忘れられない。当初、稲庭うどんの元祖ともいうべき名店「佐藤養助」角館店で食事をしようと考えていたが、角館店は持ち帰りのうどん販売しかやっていなかったので、角館でもっとも古い専門店「古泉洞」で遅めのランチだ。
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歴史の風格が感じられる黒板壁の家屋である。もともと別の場所に立てられていた、かつての寺子屋だった建物を移築し、うどん店として活用している。角館で最も古い木造建築だという。観光人力車が店の前に来ると必ず立ち止まって、車夫がこの店の歴史を説明している。
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しばらく待たされたが、店内に案内されると、正面に江戸時代の商家の帳場がある。寺子屋だったのに何故??
うどんを注文して待っている間にスマホで検索してみると、どうやら創業者が江戸時代の骨董趣味があって、いろいろ江戸の骨董を収集していたらしい。 -
連れ合いも玄白も、舞茸の天ぷら付の冷たいうどんをオーダー。あご出汁のさっぱりとしためんつゆが美味だった。
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車を停めてある日帰り温泉まで戻る途中、たてつ家という武家屋敷があったので、ちょっとだけ屋敷内に入ってみた。桜は散り始めている。
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池には花筏が浮かんでいる
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イチオシ
黒塀をバックにピンクの枝垂れ桜が映える。
昼間は何軒かの屋敷は観光客にオープンになっており、資料館のような施設になっていたりして角館の歴史資料にふれることができたり、土産物を買ったりすることができる。だが、時節柄、あまり混雑する屋内にはできるだけ入らないようにしたので、角館歴史探訪はおあずけだ。 -
すでに午後3時を回り、通りを歩いている花見客が減ってきたようなので、今宵の車中泊を予定している県営桜並木駐車場に移動だ。
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駐車場は桧木内川に面したところにある。川の堤には長さ2kmに400本のソメイヨシノの桜並木があり、見頃を迎えている。彼方の雪が残っている山並みは秋田駒ヶ岳だろうか?
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ここの桜並木は武家屋敷のように古いものではなく、その歴史は浅い。昭和9年に、現在の明仁上皇陛下誕生を祝って植樹されたものだという。
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武家屋敷の枝垂れ桜のライトアップは5:30から始まるので、それまで桜並木を散策しよう。
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土手にはところどころ水仙が植えられている。桜と水仙という定番の組み合わせだ。
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桜の下で、読書に没頭する女性一人。
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昭和9年の植樹ということは、桜の樹齢は90年近くになる。いずれもかなりの古木である。ソメイヨシノの寿命は70~80年と言われているので、ここの桜はかなりの長寿ということになる。太い幹から生えているヒコバエも元気に花をつけている。
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レンギョウの黄色と桜のピンクの取り合わせ
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この川沿いはかっこうのデートスポットでもあるようだ。
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対岸にもところどころに桜が咲いている。
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女子中学生(or高校生?)が、集団で四股を踏んで笑い転げている。箸が転がってもおかしいという年頃の女の子たち、青春真っただ中。
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だいぶ日が傾いてきた。
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薄雲が広がっていて、きれいな夕日は見られそうもない
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間もなく日没。
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ライトアップが始まる時間になったので、徒歩で武家屋敷通りへ。
日が長くなっているので、まだまだ明るい。この屋敷の枝垂れ桜は濃いピンク色だが、 -
こちらの屋敷は淡い色合いの枝垂れ桜が咲いている。枝垂れ桜でもいくつかの種類があるようだ。
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黒板塀にかかるツバキも風情があるなあ。
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ほんのりと夕焼け空になった。
地元の人が秋田犬と散歩しているが、ワンコの足が切れてしまった。失敗! -
南北に通っている武家屋敷通りは途中で、クランク状に折れ曲がっている。
一番北側から通りを見通したところ。 -
夕焼け空を背景に桜のシルエット
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少しづつ夜の帳が近づき、ライトアップされた桜が浮き上がるようになってきた。
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石黒家という武家屋敷の門と大きな枝垂れ桜。
角館ではすべての武家屋敷に必ず最低1本の枝垂れ桜が植えられているという。 -
イチオシ
前日の雨でできた水たまりに映り込んだライトアップされた桜
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江戸時代、最初に角館を支配していたのは蘆名氏という戦国時代にルーツを持つ大名だったが、跡取りがいなくなり、常陸の国の佐竹氏が転封され秋田に移ってきてから、佐竹氏が支配するようになった。途中から分家である佐竹北家が治めるようになった。
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佐竹北家の2代目当主、義明の妻が京都から輿入れした際、嫁入り道具のなかに3本の枝垂れ桜の苗があり、その子孫が武家屋敷の枝垂れ桜の元祖だと言われている
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濃紺から朱へのグラデーションが残る空にライトアップされた桜が映える。ここのライトアップにはLED照明が使われているので、自然な色あいになるので良い。今でも桜の照明に水銀灯やキセノンランプが使われる場合があるのだが、そうすると写真では濃い緑に写り、とても不自然な写真になってしまう。
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イチオシ
見事な枝垂れ桜の大木
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武家屋敷通りは、シーズン中の花見客で混雑するときも歩行者天国にはならず、車が通行する。さすがに時速は30kmに制限されているが・・・
さほど広くはない歩道に花見客が集中するので、時節柄ソーシャルディスタンスがとれない。シーズン中は歩行者天国にするのが良いと思うのだが・・・ -
イチオシ
夜は昼間ほどの人出はないので、ソーシャルディスタンス確保はできるが・・・
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どの屋敷だったか忘れたが、夜も門が空いている屋敷があったので、門から庭を撮影させてもらった。
7時過ぎになったので、駐車場に戻ることにしよう。 -
桧木内川の桜並木も9:00までライトアップされているので、今度はこちらの夜桜撮影タイムだ。
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駐車場から1kmほど離れた付近の桜並木のライトアップ
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イチオシ
駐車場近くの桜並木
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桜並木のライトアップ撮影を終えて、いよいよ車中泊の準備に取り掛かっていると、駐車場整備員のオジサンがやってきて、車中泊はできないから出ていけという。
事前にネットで調べたところ、この駐車場は夜閉鎖になっても、そのまま駐車しつづけ、朝まで車中泊が可能という記事を読んでいたので、ここで車中泊するものと決め込んでいた。話を聞くとどうやら、花見シーズン以外ではそれができるのだが、シーズン中はダメらしい。事前調査不足であった。
やむを得ず、ここから20分ほど走ったところにある「道の駅なかせん」に移動し、そこで車中泊とあいなった。 -
車中泊での食事の様子。これは朝食のメニュー
将来、長期の車中泊旅行に備えて、外食ではなくできるだけ普段の家と同じような食事ができるようにいくつかの車載用・キャンプ用の家電を準備した。最近、車をPHV車に替え、100V1500Wの車内電源が使えるようになったのである。
連れ合いの左側下にあるのが、12Vで稼働できる小型冷蔵庫、上に載っているのが、焼き魚や簡易揚げ物ができるエアフライヤなど・・・
いささか窮屈ではあるが、天候に左右されず、車内でいつものような食事ができるのがうれしい。 -
翌朝、5時起床、早めに朝食を済ませ、花見客が来ない静かなうちに再び、武家屋敷の枝垂れ桜撮影に向かう。
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一夜で、だいぶ新芽の緑が増えてきた。
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イチオシ
昨日も撮った黒板塀のツバキをもう一度パチリ
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人が入り込まず、好きなアングルで撮影できるのが良い
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通りのクランク状に曲がっている付近から北側方面を望む。
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道路に花びらが散っている。おそらく、あと2,3日で葉桜になってしまいそうだ
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イチオシ
昔懐かしい赤い郵便ポストが、アクセントになっている
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クランク状に曲がっている道の角にある樺細工伝承館の庭の枝垂れ桜。
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見事に枝垂れている。今回は資料館に入ることはなかったが、また訪れる機会があれば入ってみたい。樺細工というのは、桜の樹皮を使って、茶筒、茶櫃、文箱などをこしらえた工芸品のことである。桜なのになぜ樺というのか、諸説あるようだが、確たることはわからない。江戸時代に藩主の庇護の下、下級武士の内職として作られていたという。明治以降、優秀な職人たちによって、角館を代表する工芸品として発展してきた。
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引いて撮影するとこんな感じ。これも武家屋敷を利用したものと思われる。写真には写っていないが、となりには洋風の建物が併設されている
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黒板塀と枝垂れ桜
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記録は取らなかったので何家の武家屋敷かは覚えていないが、まだ人が少ない静かな通りに落ち着いた風情が心地よい。
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カーブミラーに映り込んだ武家屋敷通り
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門の屋根に散った桜花
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黒い板塀をバックに青モミジが映える
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一時間ほど、早朝の静かな雰囲気のなかで、小京都といわれる風情ある角館の街並みの撮影を堪能してから、2日のメインイベントである弘前城の桜撮影に向かう。
続く
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