2022年春の鹿児島旅行　その3　長崎鼻～フラワーパークかごしま～唐船峡 そうめん流し　他

2022/04/18 - 2022/04/23

2022年4月18日（月）～23日（土）、5泊6日の鹿児島旅行に行ってきました。
いつも通り公共交通機関を利用して、霧島神宮から長崎鼻まで薩摩半島側を観光します。南九州の雄大な自然を満喫しながら、幕末から明治にかけての激動の歴史舞台となった史跡も見学するという、なかなか濃密なスケジュールとなりました。
旅行記そ3は長崎鼻から唐船峡そうめん流し、九州電力 山川発電所など、バス乗り放題チケットを利用してあちこち観光します。

エリア 指宿(鹿児島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

民宿の朝食。
どれもとても美味しい。この宿にして正解でした。

今日はバスを使って薩摩半島をもう少し南下します。

バス停に咲く南国の街路樹。今日は良い天気になりそうです。

長崎鼻までやって来ました。長崎鼻は薩摩半島の最南端に突き出た岬です。

龍宮神社があります。
豊玉姫を祀る神社で、縁結びの神として人気があるんだとか。

龍宮神社 寺・神社・教会

この岬には、浦島太郎が竜宮へ旅立った岬であるという伝説もあるそうです。

このあたりはソテツの自生地の北限地らしいです。

岬からは開聞岳の美しい姿を見ることができます。

ここにもハートがありました。

薩摩長崎鼻灯台。

薩摩長崎鼻灯台 名所・史跡

晴れた日には洋上に浮かぶ屋久島や硫黄島が見えるそうです。

長崎鼻 自然・景勝地

ゴツゴツした岩場を岬の先端まで歩いて行けます。
ここからも開聞岳がきれいに見えました。

昨日喜入で見た鮮やかな黄色い花が解説付きで咲いていました。

長崎鼻からバスで一駅区間を歩いて戻ります。

フラワーパークかごしまにやって来ました。
ここは３６.５ヘクタールの広大な敷地に、南アフリカやオーストラリアなどの亜熱帯植物や温帯植物を植栽しています。

フラワーパークかごしま 公園・植物園

敷地が広いので、1時間500円でカートを借りました。
ハンドルを握るのは10年振りくらいでしょうか。緊張します。

広い敷地内に鮮やかな南国の花々が咲き乱れています。面白そうなところでカートを降りて歩いて散策します。

園内の高台にある展望スポット。
遠くにスヌーピー山が見えています。あとでこの近くにも立ち寄る予定です。

名前もわからないですが、きれいです。

またイペーの花が咲いていました。

温室の中にある変な植物。アガベ・アッテヌアタという、メキシコ東部原産のリュウゼツラン科の多肉植物なんだそうです。フラワーパークかごしまが開園して約26年、初めて開花したものなんだとか。

あと少しでアジサイのシーズンです。スタッフの方々が準備を進めていました。

蝶の館というビニルハウスもあります。

オオゴマダラがたくさんいました。この蝶々は前回の石垣島旅行の時にもたくさん見ました。

大きなハネをヒラヒラさせて優雅に飛び回る、大変美しい蝶です。

広い園内を回るバスもあります。ドライバーさんが花の解説をしながらゆっくり回ってくれるみたいです。時間に余裕があればこれもいいですね。

園の入り口にある大きなアコウの木。フラワーパークかごしまのシンボルツリーなんだそうです。
ここから再びバスに乗って移動します。

唐船峡までやって来ました。駐車場から崖の下まで階段を降りて行きます。
ここでついにそうめん流しを食べます。

唐船峡 そうめん流し グルメ・レストラン

宿市営 唐船峡 （そうめん流し）。隣接して私営のそうめん流しの店も2軒くらいあるみたいですが、この日は営業していませんでした。
お昼時でなかなか繁盛しているようです。

円形の水槽に勢い良く水が流れています。中央のザルに盛ったそうめんを水槽の中に投入します。ものすごいスピードで流れるそうめんを箸でひっかけて食べるのです。単純ですがおもしろい。そしてそうめんがすごく美味しい。良い湧き水を使っているからなのでしょうか、セットで頼んだ川魚の塩焼き、鯉の洗い、鯉こく（みそ汁）も臭みがなくて美味です。焼き鳥もおにぎりもどれも大変美味しい物でした。

後で宿のご主人に聞いたら、観光シーズンには行列ができるほどの人気なんだとか。
ここに来る前は完全に珍スポットだと思い込んでいたのですが、全然違いました。豊富な湧き水に恵まれて、美味しい料理を食べられる一級ポイントですね。

食後は周囲を少し散策します。きれいな湧き水の池があります。なかにはチョウザメが泳いでいました。

唐船峡京田湧水 名所・史跡

川上神社。この後訪れる枚聞神社の摂社です。

川上神社 寺・神社・教会

帰りはエレベーターを利用して駐車場のある崖の上まで運んでもらいます。

全体的になんとなく昭和レトロな雰囲気を醸し出しています。

食後はのどかな田舎道を散策です。

こんもりとした茂みがあります。ここが玉の井です、

神代の昔からあるとされる日本最古の井戸。山幸彦が水汲みにきた豊玉姫と出会うのがこの「玉の井」であると伝説にあります。

玉乃井 名所・史跡

ちゃんと井戸の形になっています。鳥居まであるので、ただの井戸でないことは一目瞭然です。

続いて枚聞（ひらきき）神社にやって来ました。

古来より薩摩一の宮として人々の厚い信仰を受けてきた神社です。

枚聞神社 寺・神社・教会

それほど大きな神社ではありませんが、参拝客は多いみたいで、境内は隅々まで手入れが行き届いている感じでした。

枚聞神社 宝物殿

鹿児島に来てから良くお面を見ます。

玉手箱と称される松梅蒔絵櫛笥。
1927年に国宝指定され、現在は国指定の重要文化財になっているそうです。

入殿量は100円です。
結構なお宝だと思うのですが、割とぞんざいに扱っているような印象を受けます。

境内には樹齢1000年を超えるような古木が生えているそうです。

枚聞神社からバスに乗ってヘルシーランドまで移動してきました。
とんがった山がすぐ近くにそびえています。これは竹山、通称「スヌーピー山」と呼ばれる山です。
スヌーピーが寝転がっているような姿ですかね。

ヘルシーランド 温泉

ヘルシーランド内を歩いて海岸側に向かいます。ここは有名な「玉手箱温泉」という露天風呂があるところです。
のんびり露天風呂に浸かっている暇はないので観光を続けます。

玉手箱温泉の駐車場から開聞岳方向を見るとモクモクと湯気が立っています。ここが山川製塩工場跡です。

昭和18年頃から約20年間、この場所では伏目海岸一帯（伏目温泉）の温泉熱を利用した製塩事業が行われていました。

今でもすごい勢いで湯気が噴き出しています。

今はもう塩を作っていないのですが、産業遺産として見ごたえ十分です。

地球のパワーを肌で感じることができます。

こちらは玉手箱温泉の入り口。
トリップアドバイザーの口コミで選ぶ「行ってよかった日帰り温泉&スパ」部門 で4年連続全国１位 に輝いた絶景露天風呂なんだそうです。
今回はパスです。

ヘルシーランドから少し歩きます。

九州電力 山川発電所に到着。

山川地熱発電所展示室 名所・史跡

ここは地熱発電を行っている施設です。

展示室の見学をさせてもらえます。

地熱発電施設というのは初めて見ました。
海の近くの平地にあるのが珍しいですね。最長2,100メートルの深さから地熱を取り出し、３万キロワットの電気をつくっているそうです。

シアターで地熱発電の仕組みを勉強できます。

パネル展示などもあります。

今後もクリーンエネルギーとしての価値が高まっていくことでしょう。

難しい発電の仕組みはともかく、この施設の姿はなかなかカッコいいです。
来て良かった。

またバスで移動します。予定していた観光スポットは全て訪れたのですが、少し時間が余ってしまったので、山川港で途中下車します。

ここからは大隅半島側へ渡るフェリーが発着しています。

フェリーなんきゅう 乗り物

特に観光するつもりではなかったのですが、往きのバスの車窓から眺めたらちょといい感じの町だったのでブラブラ歩いてみます。

道の駅 山川港 活お海道 (いおかいどう)。
ここで買い物でもしようかと思っていたのですが、残念ながらこの日はお休みでした。

静かな港を散策します。

山川漁港はかつお節製造業においては、枕崎漁港と並ぶ県下二大産地を形成しているそうです。

何だか古そうな建物がありました。

これも謎の構造物。

遠くに大きなクレーンと船が見えます。
造船所があるのは往きのバスの車窓から確認していました。

かなりカッコいい船を間近で見られます。

この造船所を作った人みたいです。

巨大なクレーンがありました。

今でも現役稼働中の造船所ですが、道路から中をのぞいたり写真撮影をしてはいけないという看板がありました。

下では従業員が船を造っています。

ＪＲ山川駅までやって来ました。

ここは日本最南端の有人駅なんだそうです。

山川駅 駅

線路に駅員さんがいて何か作業をしていました。
この駅は地元の高校生たちが頻繁に利用するようで、駅前には通学自転車がいっぱい駐輪されていました。
私たちはここからバスに乗って指宿の宿に戻ります。

本日も充実した観光ができました。

夕飯の6:30までお腹が持たないと思ったので、バス通りのお土産屋でお菓子を買ってきました。ばら売りしてくれているのがうれしいです。

エンジェル グルメ・レストラン

本日も大変美味しい夕食をいただきました。
食後にお風呂に入ろうとしたら、「玉手箱温泉に入ってこなかったんですか？」と意外そうな顔をされました。観光スポットを詰め込みすぎて、のんびり温泉につかっている暇がないのです。
あと10才くらい年をとったら温泉巡りのゆったり旅をする気になるかもしれません。