京都市内 朝のお花見ー2時間半1本勝負・交通手段は市バスのみ

2022/03/31 - 2022/04/02

ソメイヨシノの咲く季節の土日は、私の住む京都市内の有名観光地はものすごく混雑するため、近づかないことにしていました。
いきなり話が飛びますが、4月上旬は私は筍を食べないといけません。筍はその日の朝に京都市西京区大枝地区のそのまた中の、塚原地区で掘られたものを、自宅近くの専門のお店で10時～11時頃には購入して、すぐに茹でなければならないのです。そのため休日しか対応できず、その日の行動の最優先事項は塚原産の筍となります。夕方にスーパーで買ってくるなど、あり得ません。（相当オカシイ）
この日は、筍を買う時刻までにお花見に行って帰ってくるという行動に出ました。もちろん、クルマなら「混まへんうちに、ちょっと桜見てこよか」という方はよくあると思いますが、「交通手段は市バスのみ、電車すら禁止」で制限時間2時間半という、意味不明なお花見をしてきました。

エリア 京都

3月19日 京都御苑
毎年、必ず見にくる近衛桜。
早咲きの桜ですが、この日はまだまだでした。

3月31日　祇園新橋
前日に京都で桜の満開宣言が出ました。この日は平日で、仕事の帰りに祇園新橋に行ってみました。
この建物の2階では、宴が行われているようです。目の高さに桜、見下ろせば白川のせせらぎでのお食事は格別でしょうね。

このような建物と桜と白川の眺めが続きます。
祇園新橋は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、美しい街並みが保たれています。

祇園の夜桜は艶やかですが、お日さまの光を浴びた桜をゆっくり見たくなりました。
前置きはここまで。

4月2日 7時34分
今日は阪急嵐山駅からスタートです。
筍を10時から11時頃に買って、1分でも早く茹で始めないといけないという、他の方からすれば全くどうでもいい、でも私にとって動かせない用事があります。筍の対応後だと、もう京都市内の観光地もそこに至る道路も大混雑なのは目に見えています。だったらその前に行かないといけません。

さて、阪急嵐山駅まで京都市バスでやってきました。
フリータイプの市バスの通勤定期を持っているので、バス代はかかりません。
今日は経費ゼロしばりでお花見をします。←誰得？

歩いて嵐山公園に向かいます。
さすがに満開ですね。

嵐山の中ノ島橋
ここは時代劇のロケでよく使われていました。

まだ7時40分なので、人が少ない。
静かです。

では中ノ島橋を渡りましょう。
横から見るよりは頑丈そうです。

中ノ島橋からの眺め

まだ日が高くないので光が横から当たっていて、きれい。

渡月橋が見えてきました。
おそらく、昼には大渋滞でしょう。

朝はさわやかで、とてもいい気持ち。
嵐山って、ええとこやったんですね。←え
これは車で通り過ぎると、体感できません。

渡月橋から
奥に見える山にも、桜がいっぱい。
思わず深呼吸。←花粉症の人はマネしないでね
渡月橋は途中で引き返して、バスで渡ります。

バスで大覚寺前に移動。
乗ってきたバスは、あっという間に京都駅へ向かいました。

位置関係はこのとおり。
青が徒歩、ピンクがバスでの移動です。
渡月橋から大覚寺までは歩くと遠い。
※図は京都観光協会Webサイトより　矢印は追加

大覚寺
現在8時18分、ちなみに大覚寺の拝観時間は9時からです。

大覚寺
ここは入れます。

大沢池
観光客らしき人は、まだいません。

鴨に餌をやっている方がいました。
鴨はあんまりガツガツしません。のんびりとごはんを食べてます。

大覚寺
塀の外から撮りました。

これも塀の外から。
大覚寺も時代劇のロケが行われる場所です。
なんか見たことがあるような、ないような。

鳥がいた。

それでは大覚寺を後にして、京都市東部に移動します。

バスで鴨川を渡ります。
両岸とも桜が満開です。
次に行くのは真如堂で、ものすごくざっくり言うと、市内東部、岡崎神社や哲学の道に近いエリアにあります。西にある大覚寺を8時40分発のバスで出発、バスを乗り継いで最寄りの真如堂前バス停まで54分かかりました。
電車だと、遠回りなのと3回乗り換えが必要なので、バスのほうが早くて楽です。

真如堂に行くのは初めてで、まったく土地勘がありません。写真で見ると大したことはなさそうですが、結構な急坂を登る羽目に。バス停から高低差は20m以上あります。

9時45分 真如堂に着きました。
真如堂は、正式には鈴聲山真正極楽寺という天台宗のお寺です。
桜は予想より地味でした。（笑）

真如堂
こちらはどちらかというと紅葉の名所ですね。
青もみじの時期も素敵だろうなと思いました。
お寺としては、もちろん大変立派です。
お花見では若干肩透かしをくった感じでしたが、少し境内を散策してから、10時頃に真如堂を後にしました。
帰路は一部電車を利用した方が早いのですが、縛りを守ってバスだけで帰り、無事に筍を購入することができました。

大枝塚原産の朝堀り筍を早い時刻に茹でたものは、いい匂いがして、柔らかく、甘くて、まったくエグみはありません。
ケチって木の芽を買わなかったのでビジュアル的に今ひとつですが、若竹煮にして春の味覚を堪能しました。

ご覧いただき、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （8）

• Akrさん 2022/06/04 20:24:15

  並々ならぬ筍への思い入れ

  つららさま
  
  こんばんは。
  産地限定(それも狭い範囲で　笑)、朝取りでそれも午前中に茹でないといけない。
  なんというハードルの高さでしょうか(笑)私は、そもそも筍は茹でてあるのしか知りません(笑)皮剥いたり、えぐみを取ったりと下ごしらえは大変そうですが、その先にそうまでしないと味わえないものがあるのですね。以前、蒸かしたのにバターを落として食べたことがありますがまるでとうもろこしのような甘さがありましたね。
  
  ところで今回は、必殺シリーズマニアの私の心をくすぐる展開ではないですか！
  大覚寺はお寺のまわりの堀や石橋がロケ地として有名どころです。特に大覚寺の大門は中村主水が務める南町奉行所として有名です。高校の時の京都お寺巡りの際、真っ先に向かったのが大覚寺でした。
  中の島橋はもはや鉄板です。橋の上はもちろん川辺でも様々なシーンで登場しました。あの堰をみただけで「中の島橋」と分かります。
  
  筍と必殺シリーズといえば京都でしょう(なんかおかしい）(笑)
  
  Akr

  つららさん からの返信 2022/06/07 00:10:59

  筍と必殺シリーズといえば京都です

  Akrさま
  
  こんばんは、つららでございます。
  お書き込みいただき、ありがとうございます。
  
  「筍は塚原産限定。午前中に茹でる」は親の教えで、ほとんど家訓でした。（笑）
  筍は光を浴びた瞬間から竹に成長しようとするため、実際には、手入れの行き届いた専用の竹林で穂先が土の中にあるうちに収穫されてから早くに調理された筍は、他の産地のものでもちゃんとおいしいです。晩まで調理しない場合は、濡れたタオルなどに包んで暗い場所で保存し、筍にまだ土の中にいると錯覚させるという方法もあるそうです。
  私が筍が大好きになったのはお酒を飲むようになってからで、蒸してバターを落としたのもおいしそうですね。よく冷えた日本酒やワインにも合いそう。来年やってみます。（じゅるる）
  
  以前は京都は時代劇の撮影が大変盛んに行われていました。残念ながら現在ではもう見かけることはなくなってしまいましたが、特に大覚寺と中ノ島橋で、夜なのに遠くから見てわかるような照明がついていたら、ロケでした。
  そんな頃、Akrさまが京都に来られて、それも一番に大覚寺にいらしていたのですね。若いのにかなりのマニアぶりです。あの堰を見て中ノ島橋とわかるなんて、京都市民でもなかなかいないと思います。（笑）
  私は時代劇は美しい所作や、礼儀正しさ、慎みや人情が好きでした。
  今回は桜を見ながら、時代劇に少し心を馳せてみました。
  
  つらら

• Tagucyanさん 2022/06/04 16:44:11

  ＃花より筍

  つららさま
  こんにちは
  
  京でいただく季節の食材…　その響き自体がお上品です。
  「大枝・塚原・たけのこ」で調べてみますと、最高級のたけのこというキーワードが出てきます。筍組合というのがあって、直売所もあるようですね。しかも午前中だけの営業のようで。
  ちょっと違いますが、うちの地域ではトマト栽培が盛んで、春の時期になると農家さん直営のお店がいくつも開店します。これも朝採れたやつが、その日のお昼ぐらいまでに完売してしまう感じです。
  
  しかし、だからといって、その前にバスだけ使ってお花見を敢行するという発想が…（笑）　市営バスの定期券がフリータイプなんですね。それを駆使して、お金をかけずに朝の京都のお花見。いいですねえ。うちの地元走っている京王バスの定期も、区間指定ではなく料金指定なので、同じ料金の区間ならばどこの路線も乗れます（それ以上乗る場合は差額を払えばOK）。最近、そのようなタイプが増えているようですね。
  
  最後の若竹煮、お上品そうな味と香りが伝わってきそうな感じです。その横にさりげなくあるのは水、ではないですよね（笑）
  
  ---
  Tagucyan

  つららさん からの返信 2022/06/05 15:57:27

  タグを見つけてくださり、ありがとうございます。（笑）

  Tagucyanさま
  
  こんにちは、つららでございます。
  早々にコメントを頂戴し、ありがとうございます。
  
  組合の筍直売所を見つけられましたか。
  この直売所には、自宅の近所に値段も良心的で目利きもよいお店を見つけるまでは毎年行っていました。やはりここは鉄板で、遠方からも車で来られるようです。ここまで買いに行くような方々は、やはり「早く茹でなきゃ」チームの人達でしょう。（笑）
  Tagucyanさまのご近所のお店も、ぎりぎりまで枝で熟させていたトマトが収穫後すぐ販売されるので、一般のルートで出回るのよりもずっとおいしいのでしょうね。ぎりぎりまで土の中にいた筍と同じですね。
  
  おそらくお察しのことと存じますが、コロナでずっとどこにも行かず、旅行記ネタ切れの窮地に立たされていて、普段は京都御苑しか行かないお花見を敢行しました。それで普通ではつまらないので、経費ゼロの縛りをかけました。もう、何やってるんだかです。
  
  京都市バスでは、もともと均一区間内バス1日乗車券が500円なのに対して、区間を限定している通勤定期が高すぎるという批判が出て、1日乗車券と同じ効力を持たせた「市内中心フリー」という定期券が発売されました。同じ効力ということなのか、この定期は貸し借りも自由、後には範囲内の京都バスにも乗れるようになったスグレモノです。
  
  若竹煮の横にあるのは水･･･ではないです。筍は日本酒と合うんですよねぇ。（笑）
  
  つらら

• 毛利慎太朗さん 2022/06/04 15:44:21

  ひさびさにコメでも。

  つららさま、こんにちは！
  今回の旅を拝見してまして、豆腐買ってきたついでに鉄道博物館よってくる、アレなみに鮮やかといいますか、フットワークの軽さでこちらとしてもため息がでます。
  
  京都は着倒れのイメージがありますが、つららさまのやうな食い倒れな方（これは褒め言葉ととってください）な方もいて、拝見していてワクワクしております。
  筍は掘り立てなら刺身にして食べれるとTVで伺いまして、鮮度のいいものも興味深いですね。
  いっつも、コメの磨ぎ汁で煮えねえな煮えねえなとやってんのがなんだかお恥ずかしいくらいですね。
  
  おっ、まるきゅーさまが枕草子の春のくだりを引用して、これもなかなか感心、感心。
  夏は夜、秋は雁の音、冬はつとめて（朝方）の火鉢の光景など、いずれとってもいとをかし、もののあはれといったとこですな。
  知性はなきに等しいのですが、なにげに中学の古文の内容が思い出されることも暫し。
  ま～奥の細道なんかは中尊寺のくだりで役にたったんで、まんざら捨てたものでないかなあと。
  
  ～ソメイヨシノの時期にワクチンで寝込んでた毛利（ダリルさまみたいだなあ）～

  つららさん からの返信 2022/06/05 10:14:09

  ドタドタのフットワークです（笑）

  毛利慎太朗さま
  
  こんにちは、つららでございます。
  ご覧いただき、ありがとうございました。
  
  この日の行動は前日晩に決めたので、お豆腐を買っている途中に鉄道博物館に行こうと思いついたことと比べたら、まだマシなほうかもしれません。バスや電車の本数があるところなら、思いつきで特に時間を調べずに自由に出かけるのは好きです。あ、ただの無計画とも言います。（笑）
  
  筍のお店は自宅から徒歩圏内ですし、筍の処理は別に難しくなく、茹ですぎということもそんなに気にしなくてよく、茹でてしまえば日持ちするので、面倒なのは「早く買ってくる」だけなんです。（笑）
  筍のお刺身というのは、私も食べたことはありません。おおかたの飲食店で供されるのは、どうも本当の生のままなのではなく、多少は火を通しているようで、来年やってみましょうか。すみません、こんな食い倒れで。（笑）
  
  「春はあけぼの」の次は「夏は夜 」ときますね。
  1000年以上前に書かれたこの文章が、今でもぴったりくるのは驚きです。春のあけぼのも、秋の雁行も、冬の雪も、特に列車の窓から見ると最高ですね。（強引にそこに持ってくる）
  しかし、夏の蛍だけは車窓から見たことがありません。列車行き違いで停車した駅の横に蛍が飛んでいるなんてあったらいいのになと、ふと思いました。
  
  私もワクチン2回目も3回目も寝込みました。4回目も寝込むのでしょうね。(;_;)
  
  つらら

• まるきゅーさん 2022/06/04 14:47:12

  春の筍　やうやうしろくなりゆく(徒然草ならぬ)

  つらら様、こんにちは。
  他の皆様が休むといっておりますが、つらら様ので土曜日と言うことに気付きました。
  春のあけぼのならぬ春の筍ですね。
  春は曙、ようよう白くなりゆく。山火は少し灯りて紫たちたる雲の細くたなびきたる。つらら様ならぬ徒然草を思い出してしまいました。
  この直後に帰ってきたんでしたっけ。
  電車禁止は鉄道組合員には厳しいです。
  少し話それますがAkr様の北陸乗りつぶしで乗られてたタラコ風味のキハ120、つらら様が乗られたのと同じかもしれません。まるきゅー

  つららさん からの返信 2022/06/04 22:54:23

  春はたけのこ、白いほうがおいしい

  まるきゅーさま
  
  こんばんは、つららでございます。
  1ミリも鉄道がない旅行記にもかかわらず、書き込みありがとうございます。
  
  春はあけぼのときましたか。
  この日、起床は日の出時刻より後でした。
  お彼岸が済んで日の出が早くなり、それまで暗いうちに起きていたのが、その時刻がだんだん明るくなってくる。まさにあけぼのとなり、少し暖かくなって、その時期に桜が咲き、京都では筍が出てきます。
  筍はGW頃まで買えますが、4月下旬になって薄着になる頃には、不思議にほしくなくなります。本能レベルまでの刷り込み。
  
  越美北線で私が乗ったキハ120は、Akrさまが乗られたのと同じなのですか？　まあ！
  たらこ風味のにラッピングをしたやつだったので、Akrさまが乗られたのは、それが期限が過ぎてラッピング終了なのか、違うやつなのか、どうなのかなと思っていました。越美本線はこの先存続が危ういかもしれないので、乗っておいてよかったです。
  
  次回からはちゃんと乗り鉄に戻りますね。（笑）
  
  つらら