一年振りの倉吉帰省と市内散策（その2）

2021/09/12 - 2021/09/13

コロナ禍で一年以上滞っていた、奥様の実家の片付けの倉吉帰省編、その2は三朝温泉です。

三朝温泉　清流荘は、倉吉から引っ越してから、片付け等の度に10回以上宿泊しています。
施設はお世辞にも新しい、とは言い難いこじんまりとした宿ですが、小さいながらも趣向の異なった4種類の浴室と露天風呂が気に入っています。
客室も清潔で料理も美味しく、価格を考えるとコスパは非常に高く、いつもお世話になっています。

食事の後は、「三朝温泉　和紙灯りイベント」を見て歩き、翌日も朝から露天風呂に2度も浸かり、倉吉市内で少し買い物をして蒜山高原に立ち寄り、隈研吾氏デザイン監修のCLTパビリオンを見学し、帰還いたしました。
https://4travel.jp/travelogue/11742246

24年間住み慣れた街は、離れてもいつでも温かく迎えてくれて嬉しい限りです。

雪が降るまでに、片付けの目安を付ける事が出来るよう、頑張ります。

エリア 三朝温泉(鳥取)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

三朝清流荘は、コロナ禍で休業していた時期等を利用して、室内の改装を行っていたようです。

今回の部屋は別館の2階、前室3畳に12畳の和室に加え、三朝川を眺めるコーナーに4畳の和室というゆとりある空間です。

2021年４月より全館禁煙となり、今までお願いしていた消臭も不要で快適な滞在が出来ます。

三朝温泉自家源泉かけ流し露天風呂　清流荘 宿・ホテル

三朝川を眺める明るいコーナーは、陽が射しこむ気持ちの良い場所でした。

こちらの食事は、盛り付けの演出や飾りを排した、シンプルですが食べる、という事に重点を置いていると思います。

秋の清流懐石の一部。
食前酒に前菜、松茸土瓶蒸し、すき焼き鍋です。

刺身3種にトゲ（ズワイ）ガニです。

焼き物（きのこと鶏肉のホイル焼き）。
季節感がある味わいで、美味しかったです。

天ぷら、いつもは揚げたてを提供頂くのですが、今回は少し出てくるのが遅く、ちょっと残念でした。

茶碗蒸し、ご飯とお吸い物。

大体ここまで来るとお腹一杯になっています。

最後はほうじ茶アイス。

ご馳走さまでした。

ここからは、私の大好きな温泉編です。

浴室の脱衣ボックスは一つ置きになっていて、使用中止の場所には「ミササラドン」がいます。

ちなみに、この愛らしいキャラは、湯けむり怪獣ミササラドンで、三朝温泉マスコットキャラクターです。
ポケットからは「ちびラドン」が顔を出しています。

ゆる～い性格らしいですが、三朝温泉を全国PRするにあたって、デザインが公募され、2010年から活動を開始し、得意技は「三朝みすと」で人々を元気にすることのゆです。

笑うとおなかのポケットの中に温泉が沸き、そこでちびラドン「ビスマス」を育てているようです。

最近よく利用するプランには、展望風呂「月の湯」の45分貸し切りが付いています。

4階にあり、三朝川と温泉街を眺めながら、広い湯舟でゆっくりと三朝の湯を満喫できます。
贅沢な気分を味わいながら、精神的にも癒されていくようです。

奥様、私が部屋に居ない時はココと思っています。
実際、滞在時間は一番長いかもしれません。

山峡露天風呂、男性は左側「ほたるの湯」です。
源泉かけ流しらしいです。

露天風呂前にある飲泉場です。

三朝温泉は高濃度のラドン含有量を誇る放射能泉で、ラドンとはラジウムが分解されて生じる弱い放射線で、身体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まる効果があると言われています。

この効果をホルミシス効果といい、ラドン含有の温泉水を飲む事で、消化器鼓膜から直接成分が取り込まれ、ミネラルを豊富に含んだ三朝温泉の泉質は、胃粘膜の血液量が倍加するらしいです。

誰もいない早朝の「ほたるの湯」、ひとりで貸し切り状態です。

右奥の柱周辺が私の定位置です。
ここは石の配置が3段階になっていて、先ずは柱の横で肩までつかり、途中で少し左に寄り、湯の中にある石に座って半身浴、そして柱横の平らな石に座って足湯。。。

これを繰り返して、大体20分程、夜2回、朝1回は入っています。

誰もいない露天風呂に佇む、温泉に浸かりふやけたオジサンの図。
（お見苦しいものをお見せしました。）

1度目の朝湯を終え、朝食です。

朝ご飯もボリュウムたっぷりです。
ご飯は麦とろか白飯を選べますか、私の定番は白飯にトロロを掛けて貰っています。
私は豆乳鍋と出汁巻き、蟹汁が気に入っています。

鳥取は因州和紙で有名で、私が暮らしていた頃から和紙と灯のイベントが開催されていました。
清流荘でも和紙灯が、以前から廊下を照らしていましたが、春と秋に温泉街を照らしているようです。

「倉吉KAMIあかり」↓
https://4travel.jp/travelogue/10621588

三朝温泉本通りが、約50基の優しく柔らかい和紙灯りで照らし出されます。

和紙灯りは、因州和紙と三朝町の山で採られたかずらを使用して作られていて、和紙が持つ優しい灯りで癒される幻想的な風景です。

陣所の館 美術館・博物館

和紙灯は温泉本通りの3か所で展示されています。

温泉本通の入口にある「陣所の館」からスタートです。

陣所の館は、毎年5月4日に行われている花湯まつりの「大綱引き」に使用する、藤カズラをより合わせ巨大な雌綱と雄綱を展示している施設ですが、コロナ禍の為か休館されているようですが、和紙灯で大綱が照らし出されていました。

和紙とカズラを用いたランプシェード。
和紙灯の館が一番多く展示されていて、幻想的な雰囲気を醸し出していました。

湯の村通り グルメ・レストラン

三朝神社も綺麗でしたが、やはり雰囲気的に少し不気味・・・・。

白い服を着た人が立っていたら、怖いかもという感じです。

三朝神社 寺・神社・教会

規模的には一番大きく、本殿や境内に広く展示されています。

こちらの神社は1921年、近隣にあった湯村神社、外谷神社、砂原神社の合併により創建されたもので、比較的歴史は浅いですが、元の湯村神社は、三朝温泉を発見したと伝える大久保佐馬之祐にちなんだ大久保大明神を祀っていて、古くから三朝温泉を見守り続けてきた神社です。

こちらの手水舎は、三朝のラジウム泉が湧出しることで有名です。

鳥取は、和傘も淀江傘が有名です。

和傘と和紙灯のコラボ、暖かい色合いですね。

温泉本通りから三朝神社に向かう角に、「薬師の湯」があります。

温泉の薬効がお祈りしてある温泉街の神様「お薬師さん」が祀られている広場で、足湯・飲泉場であります。

薬師の湯 温泉

温泉本通り周辺には、温泉街を楽しく街歩きして欲しいという想いから、「湯の町ギャラリー」というと陸がなされています。
湯の街ギャラリーは、旅館やお店を小さな博物館として、こだわりのコレクションをショーウインドウに展示したり、スペースを開放して自由に見学できたりするギャラリーが18ヶ所設けられています。

薬師の湯の広場には「温泉物語館」があります。

「温泉物語館」には、三朝温泉にまつわる伝説話や、芸妓さんで賑わっていた温泉街の様子が紹介されています。

他にも、理容資料館を兼ねた「梶川理容館」では、世界の珍しい理容器具やレトロ溢れるヴィクトリアやアールヌーヴォーの理髪椅子、シェービングマグなどが展示されていて、有名なスポットとなっています。

また、三朝はカジカガエルも有名で、「カエル人形館」等、点在しているスポットを合わせて見て回りました。

三朝温泉は、日帰り入浴が出来る旅館も多いですが、公衆浴場も3か所あります。

ここは一番大きい、陣屋の館前にある「たまわりの湯」で、こちらも源泉かけ流しです（温度調整の加水はしているようですが。）

他にも株湯は小さいですが、こちらの方が好きという方が多いようです。
そして、有名な河原露天風呂、幹線道路が通る橋の下にあり、ちょっと勇気は必要かもしれませんが、結構賑わっています。

1992年、三朝温泉地区の住民はガンによる死亡率が37年間の統計解析の結果、全国平均の約1/2であるとの報告があり、低線量被曝の影響を科学的に調査する事を提言されています。

放射線ホルミシスの効果なんでしょうか、きちんと解析されて証明できれば、草津温泉では源泉がコロナウイルスの感染力を90％以上減らす効果があるとの発表もあり、温泉の有効性がもっと知れ渡るように思います。

また、コロナ禍で休止されていますが、旅館に宿泊された方は、三朝温泉病院で温熱療法である「鉱泥湿布」を体験できます。
疼痛疾患や呼吸器疾患に有効との事で、再開されたら是非体験したいです。

たまわりの湯 温泉

倉吉最後は、市内最大のショッピングセンターパープルタウンで買い物です。

1981年にオープンした、県内初の地元主導で生活と情報を提供するコミュニティーショッピングセンターとして開店したお店です。

私が住み始めた頃は、ダイエー系列のサンピアというショッピングセンターや、古くからの「ほてい堂」等奥様曰く結構な数のお店があったようですが、今残っているのはココだけになってしまいました。

では、蒜山に向かいます。