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2021年3月18日(木)2時15分過ぎ、交野いきものふれあいの里の白旗池の東、交野カントリー倶楽部のグリーンに向かうカート道の下のトンネルを抜けると枚方市に入り(下の写真1)、北側にコースを変える。<br /><br />白旗池から5分余りで枚方市野外活動センター方面との分岐。分岐を右に辿ると、「にほんの里100選」に選ばれた枚方市南東部・穂谷の大自然の中にある野外活動施設に至る。<br /><br />1970年にオープンし、1992年にリニューアルされた施設で、183,400㎡の広さにメイン・ホール、3種類の広場、天体観測棟、グリーンスポーツ場、フィールドアスレチックなどがあり、宿泊は5棟あるロッジ、20張りのフレッシュエアー型テントで可能。その他、野外炊事場、水洗トイレ、最大450人使えるキャンプファイヤー場もある。子供からシニアまで市民以外誰でも使用可能で、四季を通して自然体験やアウトドア活動をすることができる。また、府下最大級の天体望遠鏡で天体観望もできる。<br /><br />ここからは国見山自然巡回緑道を北に向けて歩く。緩い上り坂が続く。この道は津田サイエンスヒルズから国見山方面へのハイキング道として整備されたもので、以前は豪雨により、階段や歩道が崩れ大変危険な状態になっていたが、2015年に大規模な改修工事が実施され、安全に通行できるようになっている。<br /><br />野外活動センターとの分岐から7分くらい、緩やかな登りを進むと右手に尊延寺地区方面との分岐。ここから緩やかな下りになる。尊延寺地区方面への道は通行止めだった(下の写真2)。さらに5分ほどで、今度は左手に清水谷方面への分岐(下の写真3)。この道でJR津田駅に出ることも出来るようだ。その分岐のすぐ先、左手に国見山山頂へ木の階段。100mで山頂とのことで頑張って登る。<br /><br />2時半、白旗池のいきものふれあいセンターから約1㎞、25分ほどで無事国見山山頂に到着。一気に下界の眺めが広がる。国見山は標高284m。生駒山地の北端に近い西側にあり、枚方市の南中央部、交野市が食い込んでいる部分で交野市倉治地区と接する部分、古くは津田村だった辺りを見下ろす。<br /><br />ここは津田城跡で、楠氏の末流楠正信が戦国時代の1490年に城を築き、津田周防守正信と称したと伝えられる。以後4代約100年間この地で勢力を揮ったが、1575年、織田信長が河内平定のため藤坂・津田を洞ヶ峠から攻め、国見山城も焼き払われた。<br /><br />この時の城主、4代津田主水頭正時はその後、西麓に標高113mの本丸山城を築いたが、山崎の合戦で明智方に付き、その城も焼き払われ、秀吉に津田・尊延寺などの領地を没収された。ただし、その後は赦され、秀吉に仕えた。同じく西麓にあった国見山城以前の館があったとされる古城も含めて津田城と総称される。<br /><br />山頂からは河内、摂津、山城方面を一望でき、「枚方八景」に制定されている。北側には宇治川・木津川・桂川の合流地点を隔てて京都の市街が広がり、その向こうに比良・比叡のひときわ高い山容を望むことができる。その左手には、石清水八幡宮のある男山と天王山の狭間から淀川が南流して、摂津と河内を二分する。さらに南に淀川が大阪平野から大阪湾まで続き、淀川の先には六甲山もあるが、この日はそこまでは見通せなかった。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6437637709639532&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />交野いきものふれあいの里へ引き返し、交野山山頂へ向かうが、続く

大阪 枚方 国見山(Kunimi-yama Mountain, Hirakata, Osaka, JP)

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2021/03/18 - 2021/03/18

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旅行記グループ 交野山

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ちふゆ

ちふゆさん

2021年3月18日(木)2時15分過ぎ、交野いきものふれあいの里の白旗池の東、交野カントリー倶楽部のグリーンに向かうカート道の下のトンネルを抜けると枚方市に入り(下の写真1)、北側にコースを変える。

白旗池から5分余りで枚方市野外活動センター方面との分岐。分岐を右に辿ると、「にほんの里100選」に選ばれた枚方市南東部・穂谷の大自然の中にある野外活動施設に至る。

1970年にオープンし、1992年にリニューアルされた施設で、183,400㎡の広さにメイン・ホール、3種類の広場、天体観測棟、グリーンスポーツ場、フィールドアスレチックなどがあり、宿泊は5棟あるロッジ、20張りのフレッシュエアー型テントで可能。その他、野外炊事場、水洗トイレ、最大450人使えるキャンプファイヤー場もある。子供からシニアまで市民以外誰でも使用可能で、四季を通して自然体験やアウトドア活動をすることができる。また、府下最大級の天体望遠鏡で天体観望もできる。

ここからは国見山自然巡回緑道を北に向けて歩く。緩い上り坂が続く。この道は津田サイエンスヒルズから国見山方面へのハイキング道として整備されたもので、以前は豪雨により、階段や歩道が崩れ大変危険な状態になっていたが、2015年に大規模な改修工事が実施され、安全に通行できるようになっている。

野外活動センターとの分岐から7分くらい、緩やかな登りを進むと右手に尊延寺地区方面との分岐。ここから緩やかな下りになる。尊延寺地区方面への道は通行止めだった(下の写真2)。さらに5分ほどで、今度は左手に清水谷方面への分岐(下の写真3)。この道でJR津田駅に出ることも出来るようだ。その分岐のすぐ先、左手に国見山山頂へ木の階段。100mで山頂とのことで頑張って登る。

2時半、白旗池のいきものふれあいセンターから約1㎞、25分ほどで無事国見山山頂に到着。一気に下界の眺めが広がる。国見山は標高284m。生駒山地の北端に近い西側にあり、枚方市の南中央部、交野市が食い込んでいる部分で交野市倉治地区と接する部分、古くは津田村だった辺りを見下ろす。

ここは津田城跡で、楠氏の末流楠正信が戦国時代の1490年に城を築き、津田周防守正信と称したと伝えられる。以後4代約100年間この地で勢力を揮ったが、1575年、織田信長が河内平定のため藤坂・津田を洞ヶ峠から攻め、国見山城も焼き払われた。

この時の城主、4代津田主水頭正時はその後、西麓に標高113mの本丸山城を築いたが、山崎の合戦で明智方に付き、その城も焼き払われ、秀吉に津田・尊延寺などの領地を没収された。ただし、その後は赦され、秀吉に仕えた。同じく西麓にあった国見山城以前の館があったとされる古城も含めて津田城と総称される。

山頂からは河内、摂津、山城方面を一望でき、「枚方八景」に制定されている。北側には宇治川・木津川・桂川の合流地点を隔てて京都の市街が広がり、その向こうに比良・比叡のひときわ高い山容を望むことができる。その左手には、石清水八幡宮のある男山と天王山の狭間から淀川が南流して、摂津と河内を二分する。さらに南に淀川が大阪平野から大阪湾まで続き、淀川の先には六甲山もあるが、この日はそこまでは見通せなかった。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6437637709639532&type=1&l=223fe1adec


交野いきものふれあいの里へ引き返し、交野山山頂へ向かうが、続く

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  • 写真1 交野市・枚方市境

    写真1 交野市・枚方市境

  • 写真2 国見山自然巡回緑道 尊延寺地区方面分岐

    写真2 国見山自然巡回緑道 尊延寺地区方面分岐

  • 写真3 国見山自然巡回緑道 清水谷方面分岐

    写真3 国見山自然巡回緑道 清水谷方面分岐

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