じっくりめぐる晩秋の日光　二日目【2】中禅寺、旧英国大使館別荘、旧イタリア大使館別荘

2019/11/15 - 2019/11/16

日光の旅二日目は中禅寺湖の周辺を廻ります。
ここからは初めて行く場所ばかり。

湖の名前になった中禅寺に行って、坂東三十三所の御朱印を頂き、歩いて旧英国大使館、イタリア大使館の別荘にいってみました。

エリア 日光(栃木)

12：00　中禅寺　日光輪王寺　別院
受付で拝観料を払います。

湖の名前が中禅寺湖なんだから、中禅寺ってお寺があるのは当然なでしょうけど、近年まで、お寺の存在と湖の名前が結びつきませんでした。

日光山中禅寺立木観音 寺・神社・教会

創建は784年に日光開山の勝道上人が湖に船で出ると、水の上に千手観音の姿を感得して、立っている桂の木にそのまま千手観音を刻みました。
それが御本尊の立木千手観世音菩薩

鐘楼　残念ながら拝観停止になっていました。

お寺は1902年まで、二荒山神社中宮祠がある場所にありました。神仏習合で一緒だったんです。
台風による男体山の土砂崩れでお堂は押し流され、御本尊は無傷で湖上に浮かんでいたそうです。そして現在地に再建されました。

延命水
お不動さんと延命水
延命の御利益があるそうですよ

護摩壇　常設の護摩壇は珍しいそうで、四本龍寺にもありましたね。
鳥居のある採燈護摩壇は日光修験道の特有のものだそうです。

御朱印所に行って御朱印帳を預けると、本堂の前で係りの方が手招きしています。

説明が始まりますよと、急かされて、本堂に入ります。
大きな御本尊の十一面千手観音像は見事、ガイドが始まりました。

山崩れにあっても、本尊が奇跡的に無傷だったことなどの説明のあと、鳴き龍のお堂と同じように、御守りのセールストーク。

坂東三十三観音霊場　第18番　立木観音
立木大悲殿

ぞろぞろと屋内の階段を上がって五大堂にに向かいます。

しかし、例のお守りですけどね、触る人によって色が変化するって代物で、昭和の時代に土産物屋などで売っていたキーホルダーなんかと同じヤツ。

五大堂
不動明王を中心に五大明王像が安置されています。

今やどこでも「縁結び」が人を呼ぶ、それらしいイベントを起こせば、若いお姉さんたちが来てくれると思いますよ。

五大堂からは、中禅寺湖が見下ろせる。

帰りは外の石段を下りて行きます。

波之利大黒天堂　はしりだいこくてんどう
勝道上人が日光山を開山した時に中禅寺湖の波の上に現れた大黒天を祀ります。
波の上を走る＝安産
波に乗る・波の上にとどまる＝足止め・恋人や家出人の帰還・浮気防止
そ~んなご利益があるそうですよ。

五大堂の御朱印
金剛閣

波之利大黒天堂の御朱印
大黒天

愛染堂　愛染明王をまつります。
その昔の古い映画　1938年の「愛染かつら」のロケ地になったそうです。
上原健と田中絹代の主演のすれ違いメロドラマ

映画に登場した桂の木は　30年くらい前に落雷で枯れ死し、これは2代目。

さすがに古すぎて、主題歌はTVのナツメロで聞いた事があるくらい。
花も嵐も、踏み越えて・・・と、歌いだされて、「ああ、知ってる」

ここでも16文字写経をしました。
寺務所で用紙を頂いて、写経、写仏会場で行います。

写経の御朱印
立木大悲殿

湖側のの駐車場から　お寺全景

中禅寺湖は周遊の遊覧船があります。
この日は残念ながら風が強くて欠航していました。

湖畔を歩いて、英国大使館別荘記念公園と旧イタリア大使館別荘に行ってみましょう。

湖畔の遊歩道を歩て行きます。
色づいた木々の間から湖面が見えています。

駐車場から10分、ちょっと遠いよね、歩きでがあります。

12：59　英国大使館別荘記念公園

建物は2016年に復元されたものです。

1896年に英国外交官のアーネスト・サトウの個人別荘として建てられました。
その後英国大使館別荘になり、2008年まで利用されていました。

屋内にはアーネスト・サトウの生涯や奥日光の展示物があります。

2階はカフェになっていて、スコーンと紅茶が楽しめます。
時間があれば、お茶を楽しみたかった・・・。

アーネスト・サトウには日本人の武田兼さんとの間に息子が二人いました。
一人は武田久吉さんという植物学者です。

別荘の再建に伴い、武田さんの娘さんが、武田さんが英国留学中にサトウから送られたライティングデスクを寄贈しました。

それにしても、最高のロケーション。

この辺りは、湖面越しに白根山が見える景色のよいところ。
周辺には外国の大使館の別荘が多くあったそうです。

窓が多い建物です。
ここは夏のバカンスを楽しむ所なので、冬仕様ではないからでしょう。
真冬は寒さがきつそうな建物です。

遊歩道をさらに進み、イタリア大使館別荘記念公園へ。

13：21　建物が見えてきました。
外観からしておしゃれ感が違うイタリア。

建物は1928年に建てられて1997年まで使用されていたそうです。

こちらも、建具、家具などを再利用して復元しました。

湖に面した側は、全面ガラスの引き戸。

ダイニングルーム　実際に使われていた食器でテーブルセッティングされています。

市松模様のようなパターンの壁は外壁にも取り入れられています。

書斎

こちらもカフェがあって　コーヒーとクッキー等が楽しめます。

中禅寺湖の遊覧船のコースに組み込まれていますが、欠航してたら歩いてくるしかありません。

近くに駐車場がありますが小さいので満車でした。

歩いて中禅寺に戻ります。
5分ほど歩くと前からやってきたご夫婦から「まだ歩きますか？」と聞かれました。
旧別荘まで、ちょっと心配になるくらいの距離です、見えないし・・・。

ツレが行きたがっていた中禅寺湖スカイラインの展望台は道路がすでに閉鎖期間に入っていました。

中禅寺近くの商店街、遅いランチを食べることにしました。

昭和感たっぷりの街並み　さあ、どこに入る？

13：55　手打ちそば　かつら
雑然としたお店ですが、2階の客席が明るいので救われてる感。

もう少しお片付けしないとね。生活感が客に丸出しの一階です。

手打ちそば かつら グルメ・レストラン

一合そば　注文してから　だいぶ待ちました。
ツレはこの後、下山して朝霧高原の滝を見に行く予定だったので、イライラMAX

まあ、でも、待ち時間は戸隠の蕎麦屋と同じくらいだからさ、そんなにイライラすんなよと、なだめちゃったりしましたよ。

蕎麦は、普通においしかった。