2017/11/04 - 2017/11/04
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Masakatsu Yoshidaさん
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釈尊は紀元前563年に生まれ、80歳で生涯を閉じたと言われています。
私は、2017年に釈尊の足跡を辿って、苦行の地ドンガシュリ山、成道の地ブッダガヤ、初転法輪の地サールナート、仏教の伝道に尽くした地ラジギール及び晩年の旅路で立ち寄った地で後年には広大な仏教大学が造られたナーランダなどを巡りました。ナーランダ以外は、すべて仏教の聖地と呼ばれています。
この旅行記では、釈尊が29歳で出家してから、36歳で覚りを開き、80歳でラジギールから涅槃の地、クシナガラに向かうまでの生涯に至る時系列を追って、記述します。
尚、具体的な旅のスケジュールは、次の通りです。
1.釈尊苦行の地、ドンガシュリ山見学11/3 (11/2 空路、ニューデリーよりブッダガヤに移動)
2.釈尊成道の地、ブッダガヤ見学 11/2-3
3.釈尊初転法輪の地、サールナート見学 11/7 (11/5 空路、ブッダガヤよりベナレスに移動)
4.釈尊伝道の地、ラジギール見学 11/4-5 (11/3-5貸切りタクシーでブッダガヤ/ラジギール往復)
5.釈尊が晩年に立ち寄った地、ナーランダで仏教大学の遺跡を見学 11/4
本稿では、“5.ナーランダの巡礼記”を投稿します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- エアアジア JAL ビスタラ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ナーランダ大学遺跡Ruins of Nalandaの切符売り場。
入場料は、インド人は15ルピーですが外国人は200ルピーです。 -
5. 釈尊が晩年の旅路で立ち寄った地The site where Buddha stopped in his last journey:ナーランダNalanda
ここは、ナーランダ大学発掘遺跡の入口です。
釈尊は、晩年に王舎城の霊鷲山を離れ、アーナンダや他の修行僧と共に、故郷のカピラヴァットゥに向かいました。その旅路でガンジス川の畔のパータリ村(現在はビハール州の首都、パトナ市)に向かう途中で、ナーランダ留まったと言われています。
ところで、ナーランダは釈尊の一番弟子サーリプッタの故郷とされています。
ナーランダには、5世紀のグプタ朝時代に世界最古の仏教大学が建てられました。7世紀に玄奘法師が留学したことでも知られています。
12世紀にイスラム教徒に破壊されるまでは、この大学で学ぶ学生は1万人に及びました。
ナーランダ大学の遺跡には多くの僧院跡、寺院跡が残っており、広さは23ha(東京ドームの約5倍の広さ)に及んでいます。ナーランダ マハーヴィハーラ (ナーランダ大学) 史跡・遺跡
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入口の門を通ると真っすぐに道が伸びており、その向こうに赤レンガ造りの高い壁が立ちはだかっていました。
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ナーランダ仏教大学遺跡の見取り図。
入口を入ったところに、この図が掲示されていました。
上部には3棟のtemplaes(寺院)、中央部に8棟のmonasteries(僧院)が並んでいました。
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敷地の南端にある最大の寺院、Temple No.3の壮大な眺めです。
この寺院は、釈尊の一番弟子のサーリプッタの出身地であり、滅した地でもあることに因んで、別名サーリプッタ仏塔Sariputta Stupaとも呼ばれます。
最初は紀元前3世紀に造られましたが、小規模でした。しかし、その後数回に渡って増設が繰り返されて規模が大きなったのことが、発掘によって判明したそうです。
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Temple No.3横のタワー最上階の仏像が安置されていました。
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僧坊の遺構です。
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Monastery No.8の外観。
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中央部にある仏殿の遺跡
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階段を上った奥にTemple No. 13が見えます。
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敷地の北端にあったTemple No. 14の遺跡。
ここから南に向かって引き返しました。 -
往路で立ち寄ったMonastery No.8の裏側に、Temple No. 2の遺跡がありました。
これで、ナーランダ仏教大学遺跡の見学を終え、ナーランダ博物館に立ち寄りました。 -
ナーランダ博物館。
ここには、ナーランダ仏教大学の遺跡で発掘された石像、ブロンズ像、漆喰の作品などが展示されています。 -
仏像の展示品です。
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玄奘記念堂Xuanzang Memorial Hallの入口です。
玄奘三蔵は、中国が唐の時代にシルクロードを旅して、仏教の誕生地、天竺を目指したことで有名ですね!当時のマガダ国に到着した玄奘は、「正法蔵」と尊称されている大徳戒賢法師Śīlabhadraの下で『瑜伽師地論(ゆがしじろん)』を中心に学び、5年に渡る研究生活を送りました。この様な歴史を反映して、ナーランダ大学の遺跡の近くに玄奘記念堂が建てられました。
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敷地内に入ると、真正面に中国の寺院を思わせる建物が建っていました。
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玄奘記念堂は、湖の畔に位置していました。
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記念堂の前には、旅姿をした玄奘三蔵の像が立っていました。
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記念堂内に設けられた玄奘三蔵の像。
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大菩提寺を巡礼した時の絵画
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玄奘が王舎城を巡礼した時の絵画
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玄奘が東インドから南インド、さらに西インドを経由してインド各地巡る旅を示す地図
玄奘はインドで収集した多くの経典を携えて、645年に即ち玄奘が45歳のとき、17年ぶりに中国の都・長安へ帰り着きます。長安では、経典の翻訳にその後の生涯を捧げました。
さて、今回の仏跡探訪は、ナーランダが最後です。釈尊はその後パータリ村(現在のパトナ市)でガンジス河を渡り、ヴァッジ国のヴァイシャリで説法を行った後、クシナガラKusinagaraで涅槃に入られました。お釈迦様の入滅の日は2月15日ですので、お釈迦様の遺徳追慕と報恩のために、日本や中国などでは涅槃会(ねはんえ)が行われます。
仏教の4大聖地の中で、私の今回の仏跡巡礼ではブッダガヤ、サールナート、ラジギールを訪れました。いつか機会があれば、残りの聖地、クシナガラへ旅したいと思います。また、その時にはアジャンタとかエローラの石窟寺院にも足を運びたいと考えています。
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