2021/07/17 - 2021/07/18
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planalyさん
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寝覚の床から車で30分ほど。木曽谷を分け入り山の中、赤沢自然休養林へとやってきました。保存鉄道の赤沢森林鉄道に乗車してかつての森林鉄道の雰囲気を楽しみ、森林浴できれいな空気を満喫。良い気分転換になりました。
632冊目 2021/10/29投稿
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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時刻は14時ちょっと前、赤沢自然休養林の駐車場へと到着しました。
赤沢自然休養林 紅葉
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駐車場周辺に幾つか施設があったり、整備されたトレッキングコースで森林浴を満喫できる、こちらの赤沢自然休養林ですが
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まずは森林鉄道乗り場へと向かいます。14時の便間に合うかな?
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って、階段を登っている最中に発車していく音が……。うん、14時出発の便には間に合いませんでしたね。
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次の便は15時の最終便。それまで、こちらの森林鉄道記念館の展示を眺めていくことにします。
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まず入口の隣に展示されているのは、理髪車。山奥で働く営林署員は家族と離れて合宿所生活をしていたそうで、定期的に床屋さんを乗せた理髪車が巡回してきていたそうです。ちなみに、床屋さんも理髪手と呼ばれる営林署の職員で、保健所の許可を受けて営業巡回していたそうです。述べ2万人が利用したのだとか。
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そしてこちらの看板とか標識は当時のもの? それともレプリカかな?
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それでは中へ。小ぶりですが、色々な展示が並んでいますねえ。
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入口はいってすぐ横には、森林電話の交換台と、 ボールドウィン1号機機関車の100周年記念の際の感謝状が。
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おお、当時のダイヤグラム。
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往時の保線用具や走っていた蒸気機関車の写真、さらには、さよならヘッドマークまで。
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ずらりと並ぶ昔の写真に
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こちらは線路脇とかに設置されたいた標識でしょうか?
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さらには映像も。なかなか興味深いです。この丸太組み合わせて作った橋梁とかすごいな。タイの泰緬鉄道とかもこんな感じだった気がするけれど、日本って結構地震とか洪水とか起こるんだぞ。
こうして木材を伐りだしていた頃があったんだなあ。 -
さて、展示室の横は車両展示の車庫ゾーンになっています。
木曽森林鉄道記念館 美術館・博物館
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こちらはC4型ディーゼル機関車。昭和33年制作の10t級ディーゼル機関車で、20両もの台車を牽引でき、蒸気機関車時代と比較して運材の効率を飛躍的に高めたのだとか。昭和60年に森林鉄道から自動車輸送へ引き継ぐまで活躍したそうです。
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真横から見るとそれなりに大きく見えますが、斜め前から見ると……めちゃくちゃちっちゃいですね。
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こっちはF4型ボギー式機関車。前後に運転席のある車両=ボギー式なんだそうです。ボギー車は同様が少ないことから乗り心地良く、常に正面運転ができ、軸間が短く4軸駆動なので勾配やカーブの多い森林鉄道には本来最適……だったのですが、複雑な駆動メカニズムで維持修繕が大変であり、大活躍とはいかなかったのだとか。
ちなみに、昭和30年代に入ると各地で森林鉄道が廃線になった影響で、こちらの展示されている機関車ははるばる北海道から木曽に運ばれて、木曽森林鉄道の廃線まで活躍したのだとか。 -
その後ろに連結されているのは特製C型展望客車。展望デッキのも受けられた6人乗りの客車で、乗り心地の良い貴賓車。なんと昭和32年に当時の皇太子殿下が利用された、いわゆるお召客車なのだそうです。
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他にも小型モーターカーも。
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元々こぶりな車両しかない森林鉄道ですが、その中でもさらに小さな車両ですね。
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さて、それでは展示の目玉、ボールドウィン蒸気機関車へ。駆動
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大正4年に小川入森林鉄道が開通したときに、アメリカのボールドウィン車から輸入された蒸気機関車。小さくってか~わいい!
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昭和34年まで42万キロメートル木曽谷を走ってきた、森林鉄道の生き証人ですね。
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さて、森林鉄道記念館を見学して次の列車の出発を待とうと思っていましたが、10分ほどで一通りの見学を終えてしまいました。
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15時の出発時間まであと50分ほどあるので、ちょっと周囲を散策して待つことにします。こちらは「木曽森林鉄道記念碑」
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駐車場付近にあったほかの展示施設(?)も見てまわりました。ちなみに、森林資料館は行こうと思ったら閉館していました。コロナ禍の影響で閉まってたんでしょうか?
赤沢森林資料館 美術館・博物館
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まだ時間があったので、30分ほどちょっと散策路を歩いていることに。
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ちょっとこの上の橋を渡るコースを行くことにしましょうか。
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橋を渡ろうと思って階段をのぼると、線路の横に。
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うん? あれは……
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お~、14時の列車が終点まで行って折り返してきましたね。
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ガタゴトと汽笛を鳴らしながらすぐ横を走りすぎていきました。
木曽森林鉄道記念館 美術館・博物館
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では、このあとあれに乗るとして、
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橋を歩いて川を渡り
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まだ30分ほど時間があるので……
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しばらく気持ちいい森の中を散策です。
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このあたりは木曽ヒノキの森なんですねえ。(ヒノキ花粉シーズンに来ると大変そうだけれど)
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いやあ、家に籠もるか電車や車に乗りっぱなしになりがちな私ですが、こうして森林浴するのもいいですね。
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オオヤマレンゲの自生地がこのあたりにあるはずなので、そこで折り返そうと思っていたのですが、場所がわからず……。
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時間が近づいてきたので、駅へと引き返してきました。
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さっき、列車が走ってくるのを眺めたところから、駅を見てみると、
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ホームに停まって出発準備を整えていますね~。お客さんの改札はまだのようです。
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で、駐車場へ戻ってきたら、散策路で見逃したオオヤマレンゲの看板が。
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6~7月上旬に白い花が咲くそうなんですが、どこだ?
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あ、わずかに残っていたな。花びらが閉じちゃっていましたが。
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こうして、列車に乗るまでの時間つぶしは終了。駐車場のところからオレンジ色の向山コースの上部半分くらいを歩いて往復してきました。時間があったら、向山コースをぐるっと一周できたのですが。
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さてそれでは
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森林鉄道の乗り場へ戻ってきました。
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運賃は大人900円。まあ、保存鉄道ですからね。
運行区間は森林鉄道記念館から丸山渡までの往復2.2kmを25分かけて運行します。 -
タオルなどの記念品の販売もしていました。なにか買えばよかったかな。
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森林鉄道の機関車には、煙を浄化する装置がつけられているそうです。
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なお切符はこのような木製。洒落ていますね。
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5分前頃に改札が始まり、ホームに入れました。
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車両は自由席。
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各客車の連結部はこんな様子です。
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それでは着席して
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出発進行!
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沢と散策コースの横をゆっくりと走っていきます。
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これがさっき渡った橋ね。
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乗り合わせたお客さんには子供さんたちが結構多くて
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自然の風を楽しめるトロッコ列車を楽しんでいるようですね。
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道中、チェーンソー導入の地や
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ドンドン渕などの車窓が流れていきます。
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こちらが呑曇淵(どんどんぶち)。
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なかなかすごい名前ですね。
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ガタンゴトン
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窓から身を乗り出して、風に当たることができます。なんか森林からマイナスイオンが出てそう。
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途中、御船代木の伐採跡地もありました。ここの木が伊勢神宮に使われたそうです。
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乗車を楽しんでいると
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10分であっという間に
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終点・折返しとなる丸山渡停車場へ到着です。
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停車したら
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機関車の連結が外されて
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あっという間に機回し線へ。
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係員さんが客車の方の連結器をいじっているのを見ているうちに、
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機関車は機回し線で編成の反対側へあっという間に回されて
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そちらに行ってみたら
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もう連結作業。
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トータルで1~2分程度で付替完了。流れるような早業でした。
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そのあと、発車時間まで5分ほど停車場周辺をウロウロしたり
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車両の写真を撮ったりして
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時間になったので、列車へと戻ります。
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おそらく、お客さんを輸送する鉄道の扱いではないからでしょうか、
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片道乗車はできずに森林鉄道記念館からの往復乗車しかできないようになっているんですね。
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それでは丸山渡停車場を出発。
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先程ちいさなお子さんたちが大喜びみたいなことを書きましたが
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私も中身は子供みたいなものですので(笑)、
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森林鉄道の雰囲気を
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存分に楽しませてもらいました。
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10分の乗車なので、あっという間に森林鉄道記念館停車場へ到着。
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思えば去年の11月以来の鉄分補給だったのかな。
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いやあ、余は満足じゃ。
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それでは保存されている機関車などに別れを告げて
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森林鉄道の車両とはお別れ。なお、本日の運転はもう終了でした。
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記念のスタンプも押して。
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さて、これで今回の旅の目的も果たしたことだし
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帰路についてもいいのですが
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せっかくなので、もう少し森林浴をして帰ることにしましょう。
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整備された散策コースを歩いていきたいと思います。
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床堰の解説。鉄道やトラックで運搬する前は、川に堰を作って水と木を貯め、堰を壊して一気に水と木材を流して運んでいたんですね。
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こういったところに作られていたのでしょう。こういうところが床堰だったのかな。
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遊歩道のふれあいの道を歩いていきます。
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赤沢森林鉄道の線路の横を歩いていきます。
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ここから伊勢神宮の御神木を伐りだしたようですね。
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しかし、「ふれあいの道」歩きやすいですね。この散策路はバリアフリー化されており車椅子などでも行き来できるようです。信号ないものね。
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列車から見えた、チェンソー導入の地。
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1940年に日本で先駆けてチェンソーを導入した場所だそうです。
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ああ、やはり景色が綺麗だね。澄んだ空気に透明な川、立ち並ぶ大木。
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途中、ちょっと沢沿いに降りてきました。
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水が気持ちいい!
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森林浴の効果を示す看板。お疲れサラリーマン12名による調査において、森林浴が免疫機能を高めることが確認されたそうです。
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さて、ずっとバリアフリーなふれあいの道を歩いてきましたが、ちょっとここからは駒鳥コースへ行ってみます。
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ヒノキの大樹。かつてこの森林は、神宮備林、すなわち伊勢神宮直営の森林だったことがあったのだそうです。そのときに、直径60cm以上で形質優良なヒノキを「大樹」として台帳に載せて管理していたのだとか。SLってわけではなさそうです。
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このへんがそうなのかな。うわあ、大きな木ですね。
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リーフレットを見てみると
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こうして人とサイズを比べると、本当に大きな木ですよね。
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ちなみに、リーフレットには先程乗車した森林鉄道についてや
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散策コースを示したマップも。
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コースも整備されているし、時間があるときにはいろんなコースを巡れそうです。
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いやあ、森林浴ってこんなに気持ちいいものだったんだな。
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この木、なかなかおもしろいですね。
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コースの合流・分岐点に東屋がありました。
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椹窪(さわらくぼ)天然林。
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さて、どのコースを行きましょうかね。
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帰りの時間の関係もあるので、
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駒鳥コースをそのまま歩いて
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ふれあいの道へ戻ることにします。
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いやあ、森林浴がここまで気持ちいいものだったとは。ここで味をしめた結果、今年の夏はハイキング三昧となりました。
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線路をまた渡ったら
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ふれあいの道へ戻ってきました。ぶら下がってるのは古レール。こんなオブジェにはつい反応してしまう私ですが、
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あれはオブジェではなく、れっきとした鐘。というのも、このエリアには熊が出るそうでして、あちらは熊よけの鐘なのでした。なので、見かけたら積極的にカーンと鳴らしていきましょう。
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最後に川沿いコースを少し歩いて
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橋を渡り
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歩いていくと
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駐車場へと戻ってきました。私が来たときにはそれなりに車が停まっていたのですが、もうすぐ駐車場が閉まる(のかな?)17時になるということもあり、もう車がほとんど停まっていません。
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樹齢300年を超えるというヒノキの林。森林鉄道も楽しかったのですが、おまけのつもりだった森林浴が思いのほか良かったです。
ちなみにこれらのヒノキ林は豊臣秀吉の直轄領や皇室所有の御料林などの歴史を経て、いまは国有林として林野庁の管理となっているそうです。 -
伊勢神宮の御神木を伐りだしていたのはそういう理由だったのですね。
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森林鉄道に森の中で森林浴と楽しい一日でした。赤沢自然休養林はバスでも来ることができますけれど、やはりこういうところに行くのは車が便利ですね。
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木曽川沿いに出たら、R19で名古屋方面へ。
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R19の道中で見えた桃介橋。なんか大きな吊橋があるな~程度だったのですが、大正時代の長大吊橋だそうです。そういえば、山中に行くと、吊橋跡をよく見かけますけれど、昔はこういう橋が多かったんでしょうね。こちらの橋、いずれ歩いて渡ってみたいです。
桃介橋 名所・史跡
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さて、往路でも立ち寄った道の駅「きりら坂下」まで戻ってきました。
道の駅 きりら坂下 道の駅
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先程立ち寄った際に、隣にスーパーがあることに気づきまして。こちらで夕食を調達です。
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そのまま「きりら坂下」に車を停めて食事にしようかと思いましたが、雨が降ってきたので場所を移動することに。
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R256などを走り
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付知峡の近くにあるこちらの道の駅。「花街道付知」へやってきました。
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道の駅施設も大きめですし、コンビニでローソンがあったりとなかなか便利そうです。もっとも、ついた頃には道の駅は閉館時間になっていたので閉まっていたのですが……。
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こちらで先程のスーパーで購入した晩ごはんをいただきます。半額の生姜焼き弁当に、でっかいサバかつです。
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食事を終える頃にはすっかり暗くなっちゃいました。
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このまま帰っても良いのですが、
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ちょっと温泉に寄っていきましょう。
付知峡倉屋温泉おんぽいの湯 温泉
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立ち寄ったのは、付知峡倉屋温泉おんぽいの湯。
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大浴場に露天風呂なども広めで、温泉を満喫できました。
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売店で古着を打ってたのが印象的でしたね~。
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いやあ、いい温泉でした。
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そこからは国道・県道を走って、R41へ。
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そして、美濃加茂からR21へ出て岐阜へ帰ったのでした。R41、美濃加茂あたりはバイパスで走りやすいですね。最近できたのかと思ったら、全通2012年なので結構前からあった道路でした。
以上で旅行記は終了です。ご覧いただきありがとうございました~。
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