
2021/07/23 - 2021/07/26
428位(同エリア2157件中)
まさとしさん
日本が誇る名峰穂高連峰の北に位置する北穂高岳(3106m)に登ることにした。奥穂高や槍ヶ岳の間に位置して地味な存在だが眺めは一番いい。天気がいいと山頂から間近に槍ヶ岳を眺めることもできる。
登山は二人で行くことになり、パラオやギリシャに同伴した友人Sと登ることになる。
【7/23】~沢渡~上高地~明神(明神館泊)
【7/24】明神~徳沢~横尾~涸沢(涸沢ヒュッテ)
【7/25】涸沢~北穂高岳登頂~涸沢~横尾~徳沢(徳澤園泊)
【7/26】徳沢~上高地~沢渡~唐沢そば(山形村)~塩尻駅
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友人Sの車で10時過ぎに上高地の沢渡に到着した。
上高地は一般車両の入場が規制されている。なのでここ沢渡の駐車場に車を駐めてバスで向かうことになる。スイスのツェルマットなどと同じシステムだ。
4連休2日目。登山客というよりは日帰りのハイキング客で混雑している。駐車場はバス停に近いところから順番に満車になっていく。到着した時間が10時過ぎと遅く、少し不便な臨時駐車場に駐めることになった。 -
駐車場は松本に拠点を置くバス会社アルピコ交通所有の「さわんど車庫前駐車場」になる。バスは二番目の停留所からの乗車になる。駐車場からバス停までの案内。「さわんど岩見平」というバス停からの乗車になる。
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上高地まで往復2400円。自動券売機で切符を購入。
バスは30分毎にやってくる。 -
10:18
混雑した状態でバスは到着。補助席まで使用する状態で少し遅かったら乗れないところだった。4連休2日目。登山客というよりは日帰りのハイキング客で混雑している。 -
10:57
上高地のバスターミナルに到着。ここへは専用のバスとタクシーしか乗り入れられない。一般車両は乗り入れ禁止になっている。 -
バスターミナルの横の上高地食堂で昼食だ。
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松本名物の山賊焼を注文。ニンニク醤油に漬け込んだ鶏のもも肉を片栗粉で揚げたもの。
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上高地バスターミナル周辺の様子。
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11:50
河童橋。今日が雲が多い。 -
木でできた吊り橋。河童橋の案内。
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ハイキング客で混雑が激しい河童橋。
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河童橋の向こうには焼岳。
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上高地を流れる梓川。
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河童橋から明神方面へ歩き出すことにした。
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上高地の穂高連峰。
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12:32
今夜の宿泊先。明神館に到着。
1泊2食付きで11000円。上高地 明神館 宿・ホテル
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明神館。
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明神館と明神岳。
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明神館前の道標。
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穂高奥宮への道標。
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チェックインは2時半からということで時間まで明神池方面に行くことにした。明神橋を渡る。
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穂高神社のお清めの水。
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穂高神社の奥社。
信濃國三之宮 穗高神社 奧宮。
近くに嘉門次小屋という茶屋があり、イワナの塩焼きが有名なようだ。でも今夜の宿泊先の夕食でもイワナは出るので食べるのはやめておくことにした。 -
明神橋を渡り明神館へ戻ることにした。
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明神橋。
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ふたたび今夜の宿泊先である明神館。
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上高地 明神館 宿・ホテル
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チェックインを済ませて客室へ。
今回は相部屋で2食付き一人11,000円。 -
18時から夕食。食堂へ。
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豚の鍋。岩魚の塩焼きなどボリュームのある料理が並んでいて満足。
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岩魚の塩焼き。
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夕方になって夕立が来た。長い時間雨が降っていたが食事を終えて外へ出たら青空が広がっていた。明神岳もきれいに見える。
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明神館の浴室。
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浴室からの明神岳の眺め。
明神館は設備は整っているが山小屋なので夜間は電気は止まってしまう。消灯時間も早く明日のために早く休むことにした。 -
(翌朝)朝食は7時からと遅めだ。
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7:25
今朝の上高地は雲一つない天気。 -
明神館から先はトレッキングエリアとなりある程度の装備が必要になってくる。
7時30分。明神館を出発することにした。 -
梓川と穂高連峰を横目になだらかな道を進む。
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8:51
徳沢を過ぎたあたりの道標。このまま横尾方面を目指す。
沿道沿いには野生の猿も多く見かける。
https://www.youtube.com/watch?v=batiYfS8Ilk
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9:40
横尾に到着。ここでしばらく休憩だ。 -
横尾大橋。
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横尾大橋から先は本格的な登山道になる。
涸沢ヒュッテが今日の目的地だ。 -
10時に横尾を出発。
横尾大橋から見下ろす梓川。 -
登山道を進む。
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11:00
横尾から1時間ほど歩いて梓川にかかる吊り橋に到着。 -
川の流れもだいぶ急になってきた。
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川を渡ったあたりから登山道も急になる。
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12:08
大崩落地。目印になっている場所だが、危険なので休まずに速やかに通過したい。
残雪が残る涸沢カールを目指す。 -
13:28
涸沢ヒュッテの標識があった。 -
この坂の先に今日の宿泊先「涸沢ヒュッテ」がある。
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13:19
涸沢ヒュッテに到着。涸沢ヒュッテ 宿・ホテル
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すぐにチェックインを済ませ部屋に入ることができた。
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コロナの影響でゆったりとしたスペースが確保されている。今回案内された部屋は本来6人で使用するスペースだったらしいが、二人で利用することになった。写真は隣のスペースで実際宿泊した床ではない。
今年から大幅に値上げされ2食付きで13,000円だ。でも宿泊客は3分の1になってしまったので山小屋の経営は厳しいらしい。さらなる値上げがされても仕方ないだろう。
今回は4連休ということで1ヶ月前の予約開始時点でほぼ満室になったらしい。 -
涸沢ヒュッテ。山小屋の屋根の上がテラスになっていて自由に飲食することができる。
涸沢ヒュッテ 宿・ホテル
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昼食は持参したアルファー米で済ますことにした。食料は持参しなくても食堂でカレーを注文したら1,000円。コーラは400円だ。飲料水は豊富だ。
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テントが張られているスペースの先の涸沢小屋に行くことにした。
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涸沢ヒュッテのよこはキャンプスペースになっている。予約でいっぱいの時や予算を抑えたいときはテントを張るのもありだろう。ガレ場なので雨が降っても水はけは良さそうだ。
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残雪が残る涸沢カールとテント場。
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涸沢小屋のテラス。こちらからの涸沢カールの眺めもすばらしい。
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長野県涸沢山岳総合相談所の前には今日と明日の天気が表示されていた。
明日の天気は安定してそうだ。 -
涸沢ヒュッテのテラスからのパノラマ。
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涸沢ヒュッテの夕食。揚げ物中心でボリュームがあり満足。
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食事を終えテラスでのんびり過ごすことにした。
夜8時には消灯となる。明日の朝は山頂を目指して一気に下山となり体力を使うので今夜はゆっくり休みたい。 -
(翌朝)涸沢ヒュッテの朝食。
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5:35
昨日の時点では晴れの予想だったが山頂は厚い雲に覆われていて先が思いやられる。使わない荷物は山小屋において身軽な状態で山頂を目指すことになる。 -
5:35
北穂高岳を目指すことになる。
まずテント場を越えて涸沢小屋方面へ向かう。友人Sは念のため涸沢小屋でヘルメットをレンタルすることにしたようだ。 -
涸沢の標高は2,310メートル。北穂高山頂までの高低差は約800メートルになる。
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5:37
涸沢カールの残雪。少し青空も見えるので今後の天候の回復を期待したい。 -
5:57
いきなり雪渓に沿った急な登山道を登ることになる。 -
6:00
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6:10
天気は回復してきた。 -
岩場をよじ登る箇所も多い。
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6:40
クロユリスラブという岩を登る。 -
高山植物。
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7:07
徐々に山頂方面が見えてきた。 -
しかしガスがかかっている部分は多く天候はいまいち安定しない。
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7:07
急な砂礫の箇所ははしごが整備されている。 -
ペンキで描かれた目印を頼りに岩を登る。
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7:14
鎖を頼りにどんどん登る。 -
7:27
涸沢カールの雪渓を見下ろす。 -
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急な岩場を進む。
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8:31
北穂分岐に到着。北穂高と奥穂高と涸沢の分岐点。 -
北穂分岐付近には多くの雪渓が残っている。
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北穂高だけの南峰。こちらも北穂高岳の山頂とされる北峰と同じ高さ(3,106m)になる。険しいので登頂には多少のクライミング技術がいるようだ。
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8:43
北穂高岳(3,106m)登頂。 -
北穂高岳の山頂の道標。
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北穂高岳山頂のすぐ裏に北穂高小屋がある。山頂付近にある珍しい山小屋で日本一高い場所にある山小屋でもある。
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北穂高小屋。
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本来なら槍ヶ岳の山頂を望むことができるのだが今日は雲が多く、山頂を見られることはなかった。
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槍穂高稜線の眺め。槍ヶ岳へ縦走する場合、いったんかなり尾根を下ることになる。
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隣の南岳。
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山頂の北穂高小屋でコーヒーを注文することにした。値段は500円と場所を考えるとリーズナブル。
一杯のコーヒーが何とも贅沢な気分にさせてくれる。 -
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北穂高小屋から槍ヶ岳方面の眺め。結局雲が取れることはなかった。
9:30 下山開始。 -
9:39
北穂高岳山頂を経て北穂分岐点を目指す。 -
山頂付近の雪渓。
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雪渓の上を歩く場所もあるがアイゼンが必要というほどではない。
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9:48
北穂分岐から一気に涸沢へ下る。 -
9:48
落石も多く慎重に下らなくてはならない。
https://www.youtube.com/watch?v=FGXYNk6wJJk -
9:56
涸沢カールの雪渓。 -
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10:08
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10:44
はしごを下る。 -
11:56
涸沢ヒュッテが見えてきた。 -
涸沢ヒュッテに長野県警のヘリが飛来してきた。これに乗れば上高地まで5分もかからないだろう。
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12:21
涸沢小屋を経て涸沢ヒュッテに戻ってきた。
テラスで今朝水を仕込んでおいたアルファー米の昼食を取ることにした。 -
12:50
涸沢ヒュッテを出発。上高地を目指す。 -
14:12
涸沢ヒュッテから休憩なしで梓川に架かる吊り橋まで降りてきた。ここでしばらく休憩することにした。 -
15:00
横尾岩小屋跡 -
15:18
吊り橋から1時間ほど歩いて横尾山荘の吊り橋に到着。 -
ここでしばらく休憩することになる。
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16:33
今夜の宿泊先「徳澤園」に到着。
上高地を代表する人気の宿泊施設だ。氷壁の宿 徳澤園 宿・ホテル
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氷壁の宿というのは井上靖の小説「氷壁」の舞台になったのが由来だ。
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山奥の宿だが建物は重厚な造りになっていて高級感がある。
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内部も歴史を感じる構造になっていて雰囲気に圧倒される。
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部屋は相部屋で2食付き13,500円。
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相部屋とはいえプライバシーは確保されている快適な構造になっている。
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今夜は快適に過ごせそうだ。
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この先が浴室になっている。昨日風呂に入っていないのでリフレッシュすることにした。
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館内には「氷壁」に関する展示がなされていた。
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夕食時間は二部制に分かれていて、到着が遅かった我々は18時45分から夕食になる。
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信州牛のサーロインステーキに岩魚の塩焼き。
ずいぶんと豪華な内容で満足。 -
食事が始まりしばらくして蕎麦が運ばれていた。こごみという山菜が入った蕎麦らしい。
徳澤園は設備のしっかりした宿だが周辺の山小屋同様9時には消灯となり、部屋の電気は使えなくなる。今日はかなりの距離を歩いて疲れたのでゆっくり休むことができそうだ。 -
(翌朝)7時から朝食。
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今朝は雲一つない天気。穂高連峰の山々がきれいに見える。
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宿泊した徳澤園。
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食後にコーヒーをたしなむ。
そして出発の準備を整えて8時前にチェックアウト。
上高地に向け出発することにした。 -
梓川と穂高岳方面。今日は山頂の方までよく見える。
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8:45
初日に宿泊した明神館に到着。ここで休憩することにした。 -
9:40
そのまま歩いて河童橋に到着。上高地バスターミナルはすぐそこだ。 -
焼岳がきれいに見える。
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今日は4連休が終わり週明けの月曜日なので観光客は少なめだ。落ち着いた感じでホッとする。
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上高地バスターミナルに到着。沢渡行きのバスは10時15分にあるようだ。
出発まで15分ほどあるので土産物屋などを散策することにした。 -
10:10
バスの乗車開始。乗客はそれほどおらず補助席が使われることもない。 -
10:31
上高地から一般車両乗り入れ禁止の道路を進む。釜トンネルを出たところが国道158号線(平湯街道)との交差点になる。上高地からここまで一般車両乗り入れ禁止になっている。左に行けば平湯、高山方面となる。
そのまま158号線を下り、沢渡方面に進み、終点の一つ手前の「さわんど岩見平」で下車。4日ぶりに駐車場に戻った。 -
車で松本方面へ向かう途中、左へ曲がり山形村へむかった。
長野県中西部の東筑摩郡にある村だ。よく松本市に吸収されなかったなと思う。
昼食は友人Sのおすすめで山形村に唐沢そばというご当地蕎麦を食べることになった。
山形村にはたくさんのそば屋が軒を連ねている。向かった店は「根橋屋」。車でしか来られないような場所で昼時は駐車場はすぐにいっぱいになってしまう。 -
かき揚げとエビ天のぶっかけを注文。凝った見た目にボリュームもありコシもよくリーズナブル。
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食事を終えて塩尻駅へ。ここまで友人Sに送ってもらい、ここでお別れとなる。
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若干筋肉痛で階段の上り下りは辛い。明日はもう少し大変になるかもしれない。
とはいえ目的の北穂高岳登頂は達成できたのでこの上ない満足感だ。この4日間充実した上高地での時間を過ごすことができてよかった。
また機会があれば別の山に登るのも悪くない。
【おわり】
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