2019/12/05 - 2019/12/05
93位(同エリア1230件中)
デコさん
ヨーロッパ最古の病院のひとつ「聖ヨハネ施療院」は12世紀から20世紀にかけて病院や施療院として使われていた建物です。この中に入っているのがメムリンク美術館。施療院の一角に美術館がオープンしたのが19世紀のことで、1958年に施療院の遺物や資料や美術品を追加して現在に近い形になったそうです。
メムリンクは、15世紀後半にブルージュで活躍したフランドルの画家で、彼の作品も6点展示されています。かれは施療院だった時代に患者としてここで治療を受けており、ドイツ人だったけれどブルージュ市民になった人です。
メムリンク美術館では、ベルギー7大秘宝の一つとされる「聖ウルスラの聖遺物箱」、3連祭壇画の「聖カトリーヌの神秘の結婚」「東方3博士の礼拝」などが見逃せない作品です。また、一旦外に出て中庭から入れる17世紀の薬局も見応えありました。
☆'.・*.・:★'.・*.・:☆'.・*.・:★'.・*.・:☆'.・*.・:★'.・*.・:☆'.・*.・:★'.・*.・:☆'.・*.・:★
【スケジュール】
12月2日(月)関空発
12月3日(火)ドバイ→ブリュッセル→ブルージュ(ブルージュ泊)
12月4日(水)ブルージュ市内観光(ブルージュ泊)
12月5日(木)ブルージュ市内観光(ブルージュ泊)
12月6日(金)ブルージュ→リエージュ(リエージュ泊)
12月7日(土)ハッセルト訪問(リエージュ泊)
12月8日(日)ルーヴェン訪問(リエージュ泊)
12月9日(月)リエージュ→アントワープ(アントワープ泊)
12月10日(火)アントワープ市内観光(アントワープ泊)
12月11日(水)メッヘレン&リール訪問(アントワープ泊)
12月12日(木)アントワープ→ヘント(ヘント泊)
12月13日(金)ヘント市内観光(ヘント泊)
12月14日(土)ヘント→ブリュッセル(ブリュッセル泊)
12月15日(日)ブリューッセル市内観光(ブリュッセル泊)
12月16日(月)ディナン訪問(ブリュッセル泊)
12月17日(火)ブリュッセル空港→ドバイ着
12月18日(水)ドバイ空港→関空着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ブルージュ滞在3日目にしてやっと入館の聖ヨハネ施療院
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入り口上部のタンパンと聖母子像
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施療院内部に入っているのがメムリンク美術館。
元の教会と礼拝堂が美術館として使われています。 -
施療院の一角に美術館がオープンしたのが19世紀のことで、1958年に施療院の遺物や資料や美術品を追加して現在に近い形になりました。
この施療院は弱者をお世話する施設であったり、富裕層のための老人ホームとしての機能もあったそうです。 -
館内は建物自体の美しさを生かした展示室になっています。
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当時の床が残されています。
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館内の宗教画は患者が心安らぐようにと集められたそうです。
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施療院としての役目を果たした時代もあって、治療器具などの展示も見られました。
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「東方三博士の礼拝」
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「キリストの降下」
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この部屋の奥にあるのが・・・
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これが3連画の「聖カトリーヌの神秘の結婚」(聖ヨハネ祭壇画)
1479年に完成した見逃せない三連祭壇画の大作です。 -
3連画背後の祭壇
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奥にひっそりと見えるパイプオルガン
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イチオシ
ここで見逃せないのがベルギー7大秘宝のひとつとされる「聖ウルスラの聖遺物箱」
聖遺物箱とは、聖人の遺品や遺骸を収めるための箱をいいます。 -
イチオシ
この聖遺物箱は、初期ネーデルランド絵画の画家ハンス・メムリンクの最高傑作のひとつで、碑文も署名は残されていないものの、伝統的に聖ヨハネ病院のために制作された聖遺物箱の装飾としてメムリンクが手がけたとされているそうです。
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聖遺物箱の側面には、5世紀の英国王の娘で、ローマ巡礼からの帰途の際にケルンのフン族の襲撃に遭い、巡礼に同行した1万1000人の処女と共に殉教した聖女ウルスラの伝説が描かれています。
聖遺物箱は伝統的なゴシック様式の聖堂を模しており、左右側面には聖ウルスラ伝から「ケルン上陸」、「バーゼル上陸」、「ローマ教皇キリアクスとの対面」などが描かれているとのこと。
この側面は「ケルン上陸」の場面
左側から順に「ローマ巡礼へ」「ケルン上陸」「ローマ教皇キリアクスと対面」 -
反対側のこちらは「バーゼル上陸」
左側から順に「バーゼルからの帰途」、「ケルンでのフン族の襲」、「聖ウルスラの殉教」が描かれています。
蓋となる天井部分の円形装飾モティーフであるメダイヨン部分には中央に聖母の戴冠や聖ウルスラの戴冠を、左右には奏楽の天使が描かれているとのこと。
聖遺物箱が1489年10月21日に使用された記録も残されているんだそうです。 -
前後の側面には「聖母子と女性寄進者ヨコザ・ヴァン・ドゥゼーレとアンナ・ヴァン・デン・モールテレ」が・・・
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こちら側には「聖女ウルスラと聖女たち」が描かれています。
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奥の見落としそうなところにあった階段を上ってみました。
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上階はだだっ広いホールになっていて
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修道院だった名残が見られます。
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また病院として利用された時期があったことから
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施療院時代の古い写真が壁に展示されていました。
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これは病人を運ぶときに使ったようです。
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再び下の階に戻ってきて
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これもウルスラの聖遺物箱ですが小ぶりで地味です。
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大小の聖ウルスラの聖遺物箱についての解説もありました。
暗がりの中で読むには老眼の私にはつらい!ので、カメラに収めて後で読もうと…
まだ読んでませんが -
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1778年頃の施療院時代の興味深い様子
柱などは今と同じ -
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イチオシ
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イチオシ
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一旦マリア通りに出て、建物の下をくぐって中庭へ
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こちらが17世紀の薬局への入り口です。
入り口でミュージアム・パス提示して見学開始です。 -
入ってすぐのところにあるのがハーブのにおい当てクイズのコーナー
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イチオシ
そして薬の瓶が棚の中にびっしり並ぶお部屋へ
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薬調合の道具もいくつか
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廊下にも天秤などの展示があります。
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イチオシ
隣の部屋にはたくさんの肖像画と大きなテーブルとイス
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壁面に並ぶ家具の彫刻が素敵な感じ。
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窓から見る中庭
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このヘアースタイル、学校の音楽室に並んでいた作曲家の方たちのように見えてしまう。
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薬の量を量る天秤もいろいろあったようです。
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別の窓から見る中庭風景
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壁面にあったのは手場?
オランダのデルフトでよく見るような装飾 -
出る前にいろいろとハーブのにおいを嗅がせてもらいました。
それぞれの違いはよくわかるのですが、何!とは言い切れない無知な私^^; -
中庭に出て古井戸のところまでやってきました。
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中庭にはハーブ園があってたくさんの種類のハーブが植えられていました。
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中庭を取り囲む建物
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中庭から入ってきた方を見て
石畳の広い空間です。 -
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中庭から見える聖母教会
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この下をくぐってマリア通りへ出ます。
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