【湯河原】サツキとハイキング、温泉にイタリアン

2021/05/28 - 2021/05/29

5月28日から1泊2日で湯河原へ。5万本のサツキが咲き誇る湯河原町星ヶ山公園の「さつきの郷」を鑑賞後、南郷山へハイキング。下山後は、温泉とイタリアンのマリアージュが人気のオーベルジュ湯楽に投宿します。

エリア 湯河原温泉(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

◆旅程
▽5月28日(金) 1日目
　[鉄道] 横浜 1026 - 1134 湯河原
　[バス] 湯河原駅 1150 - 1205 星ヶ山公園〈無料臨時バス〉
　[観光] さつきの郷、南郷山
　[バス] 星ヶ山公園 1425 - 1440 湯河原駅〈無料臨時バス〉
　[バス] 湯河原駅 1448 - 1500 公園入口
　[宿泊] オーベルジュ湯楽
▽5月29日(土) 2日目
　[バス] 公園入口 0916 - 0933 湯河原
　[鉄道] 湯河原 0946 - 1044 大船

◆旅行本編
▽5月28日(金) 1日目
この日は湯河原へ向かう前に、横浜中華街に近い石川町駅にやってきました。

石川町駅 駅

ここへ来た目的は、パスポートの受け取りのためです。神奈川県パスポートセンターのある、産業貿易センタービルへ向かいます。

横浜中華街には寄り道せず、目的地へ直行します。

横浜中華街 テーマパーク

産業貿易センタービルに到着。

神奈川県パスポートセンターは2階。

受け取り前に、同じフロアに入居する店舗で印紙を購入します。

店内でパスポート引換証に印紙を貼り付け、パスポート受領者欄に署名します。

パスポートセンターでは待ち時間なく更新されたパスポートを受け取れました。

現在発行されている日本国パスポートには、葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景」が描かれています。

パスポートセンターを出ると、石川町駅より1駅横浜駅に近い関内駅まで歩きます。

通り道にある神奈川県庁。

神奈川県庁本庁舎 名所・史跡

神奈川県庁新庁舎脇のアジサイ。

レトロな建物の横浜市開港記念会館。

横浜市開港記念会館 名所・史跡

お犬様の美容院。

横浜スタジアム。

横浜スタジアム 名所・史跡

関内駅に到着。

関内駅 駅

横浜方面行きの根岸線に乗車。横浜で東海道線に乗り換え湯河原へ向かいます。

JR根岸線 乗り物

湯河原駅に到着しました。

湯河原駅 駅

駅舎の隣りにある観光案内所へ立ち寄り。

湯河原駅前観光案内所 名所・史跡

この後向かう「さつきの郷」のチラシを入手。

臨時バスの時刻表を確認。3年前と同じだったので、毎年同じ運行スケジュールなのかも。

臨時バスはマイクロバスでした。座席20に対し乗客17人。

約15分で「さつきの郷」へ到着。

観光用の遊歩道が整備されているので、歩きやすいです。

サツキは山の斜面に沿って植えられています。

開花状況は斜面の下側が7・8分、上側が1・2分といったところで、1週間後でも充分楽しめそうな感じがしました。

「さつきの郷」2021.05.28

「さつきの郷」2021.05.28

「さつきの郷」2021.05.28

「さつきの郷」2021.05.28

「さつきの郷」2021.05.28

会場の下側の海が見える場所には「友逢の鐘」があります。この日は南郷山へ登るため、友逢の鐘は後回しにしました。

「さつきの郷」のサツキが無くなる処から少し登って「さつきの郷」の裏側に入ると茶畑が広がっています。

「夏も近づく八十八夜」という文部省唱歌『茶摘み』。

立春から数えて88日目が「八十八夜」で、2021年は5月1日。と言うことは、新茶はすでに摘み取られているのでしょうね。

道端で木苺（ラズベリー）発見。

星ヶ山公園の案内図。この日は星ヶ山展望台を経由して、南郷山へ向かいます。

星ヶ山公園 自然・景勝地

山ツツジ。ツツジを漢字で書くと「躑躅」。読み書きできる人は漢字博士でしょうね。

星ヶ山展望台辺りで咲いていたサツキ。サツキを漢字で書くと「皐月」。これは読めるけど、正しく書けないかも。

もうひとつの「五月」。

湯河原駅の5番バス乗り場の近くにギフトショップ「Venus」はあります。姉妹店が熱海にもあります。

話を元に戻して―。ここが「星ヶ山展望台」だと思います。

標識や案内板が無いので、もしかしたらただの駐車場かもしれませんが、展望台らしき場所はここしかないので、「星ヶ山展望台」のはずです。

展望台からの眺め。天気が悪く、灰色の空とくすんだ海しか見えませんでした。

ようやく標識を発見。ここに辿り着くまで2ヵ所別れ道があったのですが、標識が無く、電波が届かないエリアのためGoogleマップで道を確認することもできず、ヤマカンで歩きましたが、間違っていなかったようです。

観光案内所で貰った散策マップを広げ、南郷山へのルートを確認。

鎌倉幕府を開いた源頼朝にまつわる伝説がある「自鑑水」側から南郷山へ向かえば良いようです。

前日は雨だったので、ハイキング用の道は若干ゆるんでいましたが、あまり滑ることもなく歩けました。

道が乾いていればスニーカーでも大丈夫です。でもトレッキングシューズの方が安全です。

標識が出ました。時間に余裕がありそうなので、南郷山の前に自鑑水へ向かうことにしました。鎌倉幕府を開いた源頼朝の自鑑水伝説―。石橋山の合戦に敗れた頼朝は、山の中を敗走してこの池にたどり着きます。その際、池に映った自分のやつれた顔を見て自害を決心するものの、家臣に諌められて思いとどまった、とのことです。

すぐに次の標識。自鑑水まで300m。アップダウンの影響はありますが、5分程で到着できる距離でしょうか。

この別れ道を逆に進んだようで、いくら歩いても池は見えてきません。携帯の電波が届かないエリアなので、Googleマップも使えません。事前に地図をダウンロードしておくべきでした。

時間に余裕が無くなったので、南郷山へ向かう道まで折り返すことにしました。

道端には木苺（ラズベリー）。

南郷山の道案内まで戻ってきました。

山頂が見えてきました。

南郷山山頂で記念撮影。

天気の関係で、眺めはよくありませんでした。

さつきの郷へ戻ります。

さつきの郷に到着。

友逢の鐘へ向かいます。

友逢の鐘。手前の小さな島は初島。その向こう側にぼんやり見えているのが伊豆大島。

バスの出発時間まで、サツキを見てまわります。

出店では、夏みかんやお茶が売っていました。

「さつきの郷」のサツキ。2021.5.28

「さつきの郷」のサツキ。2021.5.28

「さつきの郷」のサツキ。2021.5.28

バス乗り場へ移動。

マイクロバス（20座席）への乗車は8人。

湯河原駅に到着。奥湯河原行きのバスに乗り換えます。

伊豆箱根バス (湯河原駅～奥湯河原) 乗り物

公園入口で下車。この日の宿へ向かいます。

徒歩5分程でオーベルジュ湯楽に到着。

アルベルゴ湯楽 宿・ホテル

庭先に咲くハナショウブ。

チェックインを済ませます。

今回の部屋は212号室「檜扇（ひおうぎ）」。

部屋は洋室のセミスイートタイプ。こちらはリビング。

冷蔵庫の中のビールとミネラルウォーターは有料。冷水ポットの水は無料。

お茶のセット。

ファブリック仕上げのソファー。

クローゼットの中には金庫と浴衣、羽織、タオル類。

食事や貸切風呂の予定表。そして、お土産の入浴剤。

お茶請けは、きび餅。

きび餅は宿の近くにある小梅堂製かと思われます。

小梅堂 専門店

寝室。セミダブルのベッドが2台。

寝室にもテレビがあります。

窓からの眺め。

空気清浄機とタオル掛け。

化粧台になっているテーブル。

私はこのテーブルでPC作業。

洗面所。タオル掛けが壁に無いのが不便。

トイレ。こちらの部屋には、お風呂やシャワーはありません。

部屋の確認が終わったら、古代檜風呂へ。

洗い場。

大き目の檜風呂。温度は適温かやや熱め。

小さめの檜風呂。温度は適温かやや熱め。泉質は翌朝に入った貸切露天風呂にて掲載します。

お風呂上りはラウンジになっている湯楽文庫へ。

セルフサービスですがお茶やコーヒーが無料でいただけます。

湯楽文庫の利用客はほとんど見たことがないので、ゆったりと過ごせます。

夕食はピノクラーレ。イタリア語でピノは松村シェフの「松」、クラーレは「癒し」だとか。

夕食の献立。料理はシェフ特選コース。

飲み物はキールロワイヤルからスタート。

前菜1品目。アオリイカとグリーンピース、キャビア。

前菜2品目。馬肉とズッキーニ、発酵トマトのソース。

白ワイン。ソヴィーニョン ブラン フーマ。

前菜3品目。ブラウンマッシュルームのアンチョビソース、サマートリュフ添え。

ナイフでカットするとこんな感じ。

お造り皿。ヒラメ、シマアジ、クロソイ、トビウオなど。

日本酒。黒龍 いっちょうらい 吟醸。

お造りは5種類が2切れずつあるので、1切れはそのまま醤油で。

もう1切れは海苔でくるんで醤油。

温菜皿。赤エビとパプリカのリゾット、カラスミ添え。

箸休皿。新ジャガイモのポタージュ、ウニ入り。

温魚皿。アワビとアスパラ、アスペルジュ・ソバージュ。アワビの肝とバジルのソース。

この料理がこの日一番のお気に入り。アワビが香ばしく本当に美味しい。アスペルジュ・ソバージュ（アスパラソバージュとも呼称）は表面はカリッとした食感なのに、中は少しネバネバしていて、軽い苦みを伴った野菜の旨味があって美味しい。

ロゼワイン。バルドリーノ キアレット DOC。

口直し。苺とフランボワーズのグラニテ。

フランボワーズを日本語にすると木苺。英語はラズベリー。木苺はこの日、山登りで沢山見かけました。

赤ワイン。アマローネ デッラ ヴァルボリチェッラ。アマローネは苦みという意味ですが、ワインでは陰干ししたブドウを発酵させる伝統製法を示します。個人的には、アマローネは苦みや渋みはそれほど強くなく、むしろ独特の香りが気になる方がいるかも、と思ってます。

肉の皿。A5ランク黒毛和牛ヒレ肉のタリアータ。ビーツ、マッシュルーム、ルッコラ添え。

〆の皿。山形県産コシヒカリとイタリア産サマートリュフ。

赤出汁と香の物。モッツァレラチーズの溜まり醤油漬けがとても美味しい。

食べ切れなかったご飯は、おにぎりにしてくれますので、部屋に持ち帰りできます。

ほうじ茶。

デザート1品目。パッションフルーツの酸味の効いたソースが絶妙。

デザート2品目。トリュフ入りバニラアイス。

アイスティーを飲んで、ごちそうさま。そして、おやすみなさい。

▽5月29日(土) 2日目
おはようございます。どんよりとした雲が広がる湯河原の朝です。

予約した時間になったら貸切露天風呂へ。

庭を少し歩くと露天風呂の入口があります。

温泉の成分表。泉質はアルカリ性単純泉。成分総計が977mgなので単純泉。1000mg以上だとイオンの多い成分が泉質として名付けられます。もし成分総計が1000mg以上あったとすると、こちらの温泉は陰イオンの主成分が塩化物、陽イオンの主成分はナトリウムですから、ナトリウム－塩化物泉となります。pH値は8.7ですからアルカリ性温泉（pH8.5以上10未満）です。天然の保湿成分であるメタけい酸は73.5mg。この値が50以上だと「美肌の湯」、100以上だと「美人の湯」と称されます。

成分に影響を与える項目。加水、加温、循環、消毒のいずれも行っていません。

前置きが長くなりましたが、いざ露天風呂へ。

脱衣所に近い辺りの温度は少し高いのですが、外側の方は温度が下がります。

広くて解放感があって、とても気持ちの良い露天温泉です。

夕方は温度がやや高いので、このところずっと朝に入っています。朝は気温の関係で、お湯の温度が少し下がり、私には丁度良い状態になっています。

庭に咲くムラサゴテン。

部屋に戻ったら朝食までベッドでごろごろ。

朝食の時間になったのでレストランへ。

朝食の献立。

朝食の全容。

右側の料理。サバはミリン漬けの干物。

左側の料理。明日葉のお浸しがお気に入り。

ご飯のお供6品。イカスミの塩辛が絶秒の味。

サラダの調味油3品。左からオニオンサラダ油、醤油、ポン酢。

デザートはパンナコッタのグレープフルーツ添え。

紅茶を飲んでごちそうさま。

部屋に戻ったら少し休んでから荷造り。

そしてチェックアウト。

時間に余裕があったのでバス停1つ歩きました。落合橋から湯河原駅行きに乗車します。

湯河原駅に到着。

湯河原駅 駅

東海道線に乗って帰路に就きます。

JR東海道本線 乗り物

以上でこの旅行記を閉じさせていただきます。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。