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新潟県北西部、佐渡島の全域を占める市である佐渡をバイクツーリングで訪れました。この旅行記では、島の南西部にあたる南佐渡地区の訪問記となります。南佐渡は両津と並ぶ島の玄関口である小木港を擁し、かつて北前船の寄港地として発展した港町の船大工による伝統的建造物や、昔ながらの漁業の文化が遺るエリアです。<br />★伝統的建造物群保存地区の宿根木(しゅくねぎ)を散策。<br />★「はんぎり(たらい舟)」を体験した後は、小木温泉の旅館でまったり。<br /><br />[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]<br />◎佐渡の海産物<br />◎佐渡汽船の「NEW佐渡汽船カレー」「岩のりラーメン」

佐渡(佐渡南地区)_Sado (Minami-Sado area) 『宿根木』に『たらい舟』!独自の伝統が受け継がれる佐渡のもう一つの玄関

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2020/08/11 - 2020/08/12

74位(同エリア661件中)

RAINDANCE

RAINDANCEさん

新潟県北西部、佐渡島の全域を占める市である佐渡をバイクツーリングで訪れました。この旅行記では、島の南西部にあたる南佐渡地区の訪問記となります。南佐渡は両津と並ぶ島の玄関口である小木港を擁し、かつて北前船の寄港地として発展した港町の船大工による伝統的建造物や、昔ながらの漁業の文化が遺るエリアです。
★伝統的建造物群保存地区の宿根木(しゅくねぎ)を散策。
★「はんぎり(たらい舟)」を体験した後は、小木温泉の旅館でまったり。

[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎佐渡の海産物
◎佐渡汽船の「NEW佐渡汽船カレー」「岩のりラーメン」

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
3.0
グルメ
3.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
バイク
旅行の手配内容
個別手配

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  • 2020年夏休み、狭い空間に閉じこもる公共交通機関は避け、バイクで佐渡島を訪れることにしました。フェリーで両津港から島に上陸後、県道45号(佐渡一周線)を左回りに周遊するツーリング、両津地区・相川地区・国中地区を経て、今回の佐渡島訪問で最後の地区となる南佐渡地区へ入ります。

    2020年夏休み、狭い空間に閉じこもる公共交通機関は避け、バイクで佐渡島を訪れることにしました。フェリーで両津港から島に上陸後、県道45号(佐渡一周線)を左回りに周遊するツーリング、両津地区・相川地区・国中地区を経て、今回の佐渡島訪問で最後の地区となる南佐渡地区へ入ります。

  • 南佐渡の目的地は宿根木、小木港ですが、その途上で「度津(わたつ)神社」に立ち寄り。

    南佐渡の目的地は宿根木、小木港ですが、その途上で「度津(わたつ)神社」に立ち寄り。

  • 平安時代の延長5年(927年)の延喜式神名帳(当時の神社一覧表)に記録がある佐渡の式内社9社の1つで、”一ノ宮”と称する格式高い神社だそうです。

    平安時代の延長5年(927年)の延喜式神名帳(当時の神社一覧表)に記録がある佐渡の式内社9社の1つで、”一ノ宮”と称する格式高い神社だそうです。

  • 五十猛命(いたけるのみこと)を祭神に、交通の守護神として島民から信仰されているのだとか。

    五十猛命(いたけるのみこと)を祭神に、交通の守護神として島民から信仰されているのだとか。

  • ...であれば、ツーリングの安全を祈願しておくべきでしょう。

    ...であれば、ツーリングの安全を祈願しておくべきでしょう。

  • 1470年の洪水により流失したため、現在の位置に移ったとされているそうです。

    1470年の洪水により流失したため、現在の位置に移ったとされているそうです。

  • そして、小木港から3kmほど西にある、宿根木(しゅくねぎ)にやってきました。

    そして、小木港から3kmほど西にある、宿根木(しゅくねぎ)にやってきました。

  • 北東の高台から見渡す宿根木の集落。

    北東の高台から見渡す宿根木の集落。

  • 集落へ下りてきました。

    集落へ下りてきました。

  • 迷路のような路地がつながっています。

    迷路のような路地がつながっています。

  • 船大工の技術で築かれた町並は、国の重要伝統的建造物群保存地区となっています。

    船大工の技術で築かれた町並は、国の重要伝統的建造物群保存地区となっています。

  • 北前船の寄港地として栄えた小木海岸の集落として発展しました。

    北前船の寄港地として栄えた小木海岸の集落として発展しました。

  • 町並みのモデル施設なんてのがありました。19世紀の船主の邸宅で、公開民家となっています。この日は閉館。

    町並みのモデル施設なんてのがありました。19世紀の船主の邸宅で、公開民家となっています。この日は閉館。

  • この色褪せたグリーンの建物は...

    この色褪せたグリーンの建物は...

  • ...「旧郵便局舎」でした。洋風建築の郵便局舎は、大正10年の電信・電話の開始を記念し建てられたそうです。

    ...「旧郵便局舎」でした。洋風建築の郵便局舎は、大正10年の電信・電話の開始を記念し建てられたそうです。

  • 「あなぐち亭」、佐渡の長者番付にも名を連ねた、廻船主だった佐藤伊左衛門家の屋敷で、越前三国港付近から千石船で運ばれた笏谷石の敷石や広い庭があります。

    「あなぐち亭」、佐渡の長者番付にも名を連ねた、廻船主だった佐藤伊左衛門家の屋敷で、越前三国港付近から千石船で運ばれた笏谷石の敷石や広い庭があります。

  • 称光寺川の水路。

    称光寺川の水路。

  • 「三角家」、宿根木で有名な建物といえばコレです。JR東日本のCMで吉永小百合と登場した家。

    「三角家」、宿根木で有名な建物といえばコレです。JR東日本のCMで吉永小百合と登場した家。

  • その写真。

    その写真。

  • 弘化3年(1846年)の水害後に羽茂大橋付近から移築したもので、敷地に合わせて三角形に切り詰めて建てられたそうな。

    弘化3年(1846年)の水害後に羽茂大橋付近から移築したもので、敷地に合わせて三角形に切り詰めて建てられたそうな。

  • この日は休館でした。

    この日は休館でした。

  • 公会堂。

    公会堂。

  • 「白山神社」。

    「白山神社」。

  • 船大工の伝統技術が遺した美しい建物。

    船大工の伝統技術が遺した美しい建物。

  • 造船の残材や廃船から取った板は、”腰板”として家に使われました。

    造船の残材や廃船から取った板は、”腰板”として家に使われました。

  • こちらも船板を使った家。

    こちらも船板を使った家。

  • 古民家カフェ。

    古民家カフェ。

  • 軒下の扇形飾りが珍しい、「伊三郎家」。明治24年(1891年)頃に建てられた船乗りの家。平成5年(1993年)に修復されたそうです。

    軒下の扇形飾りが珍しい、「伊三郎家」。明治24年(1891年)頃に建てられた船乗りの家。平成5年(1993年)に修復されたそうです。

  • 現在は”一客一亭の御宿”として、1日1組の素泊まり宿となっている模様。

    現在は”一客一亭の御宿”として、1日1組の素泊まり宿となっている模様。

  • ここにも古民家カフェ。

    ここにも古民家カフェ。

  • ホントに風情ある街並みです。

    ホントに風情ある街並みです。

  • 集落と浜を隔てる竹柵。

    集落と浜を隔てる竹柵。

  • 「よしかわ屋」、宿根木の入り口に建つ体験館で、そば打ちや竹細工の体験・学習ができ、食事処もあるそうですが、定休日でした。

    「よしかわ屋」、宿根木の入り口に建つ体験館で、そば打ちや竹細工の体験・学習ができ、食事処もあるそうですが、定休日でした。

  • かつては「大浜」と呼ばれた宿根木海岸へ出ました。

    かつては「大浜」と呼ばれた宿根木海岸へ出ました。

  • おぉ!「はんぎり」!、だいぶ日が傾いてましたがまだ営業中でした。

    おぉ!「はんぎり」!、だいぶ日が傾いてましたがまだ営業中でした。

  • はんぎりとは、”たらい舟”のことです。

    はんぎりとは、”たらい舟”のことです。

  • これは体験しない訳にはいかないでしょう。

    これは体験しない訳にはいかないでしょう。

  • はんぎりは、古くから小木半島の人々の生活を支えた漁具でした。職人によって杉と竹だけで手作りで作られたとのこと。

    はんぎりは、古くから小木半島の人々の生活を支えた漁具でした。職人によって杉と竹だけで手作りで作られたとのこと。

  • このたらい一つで結構沖まで行くんです。

    このたらい一つで結構沖まで行くんです。

  • 沖へ行くほど波が高くなってきます。

    沖へ行くほど波が高くなってきます。

  • 巧みに岩場を避け...

    巧みに岩場を避け...

  • ...櫂一本で思い通りに進んでいきます。進む速度も思ったより速く、ベテラン船頭さんの技術と体力に驚愕。

    ...櫂一本で思い通りに進んでいきます。進む速度も思ったより速く、ベテラン船頭さんの技術と体力に驚愕。

  • 地平線に近づく夕日に煌めく海面がきれい。

    地平線に近づく夕日に煌めく海面がきれい。

  • 15分くらいのクルージングを終え引き返します。

    15分くらいのクルージングを終え引き返します。

  • 岸へ戻ってきました。

    岸へ戻ってきました。

  • スタッフの方に撮ってもらいました。

    スタッフの方に撮ってもらいました。

  • いやーいい体験ができました。宿根木のたらい舟は、この後に向かう矢島・経島のたらい舟と違って本物の天然素材のたらい舟でした。

    いやーいい体験ができました。宿根木のたらい舟は、この後に向かう矢島・経島のたらい舟と違って本物の天然素材のたらい舟でした。

  • 小木港方面へ少し戻って「矢島・経島(やじま・きょうじま)」へやってきました。

    小木港方面へ少し戻って「矢島・経島(やじま・きょうじま)」へやってきました。

  • 矢島・経島は、入り江に浮かぶ二つの小さな島で、矢島は弓矢の矢の材料である竹の産地で、平家物語で源頼政がヌエ退治に使った矢が矢島産と言われているそうです。経島は、日蓮の放免状を携えた高弟の日朗が嵐にあって漂着し、読経して一夜を明かしたことから命名された、とのこと。

    矢島・経島は、入り江に浮かぶ二つの小さな島で、矢島は弓矢の矢の材料である竹の産地で、平家物語で源頼政がヌエ退治に使った矢が矢島産と言われているそうです。経島は、日蓮の放免状を携えた高弟の日朗が嵐にあって漂着し、読経して一夜を明かしたことから命名された、とのこと。

  • ここにもたらい舟があります。

    ここにもたらい舟があります。

  • こちらの観光用たらい舟は、樹脂で固められています。

    こちらの観光用たらい舟は、樹脂で固められています。

  • まだ営業していましたが、宿根木で体験しましたのでここでは乗らず。しばらく矢島とたらい舟に興じる人々を眺めたのち、矢島・経島を後にします。

    まだ営業していましたが、宿根木で体験しましたのでここでは乗らず。しばらく矢島とたらい舟に興じる人々を眺めたのち、矢島・経島を後にします。

  • 小木港のフェリー乗り場から1kmほどのところにある「小木温泉 旅館かもめ荘」にやってきました。この日の宿です。

    小木港のフェリー乗り場から1kmほどのところにある「小木温泉 旅館かもめ荘」にやってきました。この日の宿です。

  • ホテルの前は砂利なので、バイクはこちらの舗装エリアに駐めさせてもらえました。

    ホテルの前は砂利なので、バイクはこちらの舗装エリアに駐めさせてもらえました。

  • エントランス。

    エントランス。

  • 客室は和室...

    客室は和室...

  • ...と思いきや、意表をついてローベッドのツイン。

    ...と思いきや、意表をついてローベッドのツイン。

  • 洗面台。トイレは温水洗浄付き。

    洗面台。トイレは温水洗浄付き。

  • すごくシンプルですが、必要にして十分な客室です。

    すごくシンプルですが、必要にして十分な客室です。

  • そして、温泉へ。

    そして、温泉へ。

  • 源泉かけ流しの美人の湯は、地元でも人気らしい。

    源泉かけ流しの美人の湯は、地元でも人気らしい。

  • 日帰りもやっているので、地元の方と思われる方々もちらほら。いいお湯でした。丸いのは水風呂です。

    日帰りもやっているので、地元の方と思われる方々もちらほら。いいお湯でした。丸いのは水風呂です。

  • さて、温泉の後は夕食へ出かけます。

    さて、温泉の後は夕食へ出かけます。

  • 町家造りのような民家が並ぶ住宅街を歩くことおよそ4分...

    町家造りのような民家が並ぶ住宅街を歩くことおよそ4分...

  • ...「大衆割烹 かっさい」に到着。

    ...「大衆割烹 かっさい」に到着。

  • 開店直後で一番乗りでした。

    開店直後で一番乗りでした。

  • 奥の小あがりへ。

    奥の小あがりへ。

  • 佐渡の加藤酒造の日本酒「天の夕鶴」。

    佐渡の加藤酒造の日本酒「天の夕鶴」。

  • 私は天ぷら定食。

    私は天ぷら定食。

  • 妻は刺身定食。

    妻は刺身定食。

  • かもめ荘は朝食付きのプランしか取れませんでしたので、近くに丁度良いお店があって良かったです。

    かもめ荘は朝食付きのプランしか取れませんでしたので、近くに丁度良いお店があって良かったです。

  • 近くのスーパーに立ち寄り。

    近くのスーパーに立ち寄り。

  • 天然ブリは一尾3千円ほど、サザエは6ヶで千円。やっぱり安いですね。

    天然ブリは一尾3千円ほど、サザエは6ヶで千円。やっぱり安いですね。

  • 旅館へ戻って、再び温泉へ。

    旅館へ戻って、再び温泉へ。

  • 佐渡の最後の夜です。ゆっくり浸かって休みにつきます。

    佐渡の最後の夜です。ゆっくり浸かって休みにつきます。

  • 翌朝...。佐渡汽船からの悲しい電話で始まりました。小木港から直江津港に出航するはずだった帰りのジェットフォイルが故障のため欠航...とのこと。おいおいマジかよ。これにより両津港へ周らなければいけないはめに。

    翌朝...。佐渡汽船からの悲しい電話で始まりました。小木港から直江津港に出航するはずだった帰りのジェットフォイルが故障のため欠航...とのこと。おいおいマジかよ。これにより両津港へ周らなければいけないはめに。

  • まぁ何はともあれ、腹が減っては迂回もできぬ。まず朝食です。

    まぁ何はともあれ、腹が減っては迂回もできぬ。まず朝食です。

  • オーソドックスながら、充分な献立。生タマゴまたは半熟タマゴと海苔があればOK。

    オーソドックスながら、充分な献立。生タマゴまたは半熟タマゴと海苔があればOK。

  • 小木港から両津港までは約50km、佐渡の最後は小木の港の周辺でゆっくりするつもりだったのが台無しです。おまけに雨まで振り出して...

    小木港から両津港までは約50km、佐渡の最後は小木の港の周辺でゆっくりするつもりだったのが台無しです。おまけに雨まで振り出して...

  • 1時間ほど走り、両津港に着きました。

    1時間ほど走り、両津港に着きました。

  • 雨の中、乗船準備。佐渡汽船は今回の佐渡往復で初めての利用でしたが、故障で欠航を出してしまう様では、島への唯一の交通機関を担うフェリー会社としてはいただけませんね。

    雨の中、乗船準備。佐渡汽船は今回の佐渡往復で初めての利用でしたが、故障で欠航を出してしまう様では、島への唯一の交通機関を担うフェリー会社としてはいただけませんね。

  • 欠航・便変更の補償はわずか4千円(ガソリン代)、両津への迂回、それから新潟港から直江津への迂回分を考えれば足りません。そして何より時間を大幅にロス。

    欠航・便変更の補償はわずか4千円(ガソリン代)、両津への迂回、それから新潟港から直江津への迂回分を考えれば足りません。そして何より時間を大幅にロス。

  • でもまぁ、起きてしまったことを考えてもしょうがないので、帰りもウミネコと戯れ...

    でもまぁ、起きてしまったことを考えてもしょうがないので、帰りもウミネコと戯れ...

  • ...お昼時につき、フードコートで「岩のりラーメン」、日本海の海苔を豪快に盛った醤油ラーメンです。

    ...お昼時につき、フードコートで「岩のりラーメン」、日本海の海苔を豪快に盛った醤油ラーメンです。

  • そして「NEW佐渡汽船カレー」、スパイス料理研究家の一条もんこ氏がおススメする、イカのスパイスキーマカレー。

    そして「NEW佐渡汽船カレー」、スパイス料理研究家の一条もんこ氏がおススメする、イカのスパイスキーマカレー。

  • 佐渡汽船の自慢のメニューを味わいながら佐渡島を見送ります。<br />古来から”貴族文化””町人文化””武家文化”といった3つの文化が育まれ、日本一の金山として栄えた佐渡では、独自の伝統が今に受け継がれていました。豊かな自然の中をツーリングし、固有の生物(トキ)に出会い、そして美味い海産物を愉しむことができました。

    佐渡汽船の自慢のメニューを味わいながら佐渡島を見送ります。
    古来から”貴族文化””町人文化””武家文化”といった3つの文化が育まれ、日本一の金山として栄えた佐渡では、独自の伝統が今に受け継がれていました。豊かな自然の中をツーリングし、固有の生物(トキ)に出会い、そして美味い海産物を愉しむことができました。

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