日本で2番目に大きな離島　佐渡島へ

2025/09/20 - 2025/09/23

　夏休みも終わったのにアツ～イ残暑が続く９月。やってきましたブリッジ休暇、４連休の旅を楽しみます。
　今回の旅は新潟県です。４トラ地図で以前から大きな空白地帯が気になり、塗りつぶすぞーと意気込んで計画した旅行です。
　新潟の観光地はどこかな？とチラホラ地図を眺めていると、見つけました、でっかい島を。しかも世界遺産じゃないですか！てなわけで、まずは佐渡島に行ってみることにしました。
　高速フェリ－（ジェットフォイル）でも１時間かかる遠い島で、上陸してみると島だとは気が付かない程のとっても大きな島でした。
　知ってますか？佐渡島って日本の離島では沖縄に次いで2番目に大きいんですよ。沖縄を１番に持ってくるのもどうかと思いますが。。。
　さて、島にはどんな楽しいことが待っているのでしょうか。期待が膨らみながら上陸しました。

エリア 佐渡島(新潟)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

　今回は大宮駅からビュ－ンと新幹線の旅です。土曜の朝、大宮駅の下り新幹線ホ－ムは東北新幹線も入り込み観光客でごった返していました。

　大宮から新潟駅まで約１時間半。駅からはタクシ－で10分ほどで、佐渡汽船フェリ－乗り場に到着です。
　バスもあるのですが、フェリ－の出発まであまり余裕がなかったので、確実なタクシ－にしました。タクシ－乗り場は空いていて直ぐに乗れました。1,240円とお手頃価格です。

佐渡汽船 ジェットフォイル 乗り物

　佐渡汽船フェリ－乗り場はカーフェリ－と佐渡島行きジェットフォイ－ルがあります。待合スペ－スは雑然としてますが、ジェットフォイ－ルは人気の様で団体客もいて満席だったと思います。

　こんなモニュメントもあります。

　これが乗船したジェットフォイルです。佐渡島まで１時間、往復料金13,960円/人ですが、カーフェリ－だと２時間半、料金（2等）5,360円/人です。

　結構大きな船で2階席もあります。船の中では走行中シートベルトが必要なので、デッキに出て海を見る様なことはできません。時間に余裕があれば、片道だけでもカーフェリ－で船旅を楽しむのも良いかもしれません。
　ちなみにジェットフォイルは高速走行ですが、ほとんど揺れは感じませんでした。

　いざ出港！新潟港には海上保安庁の船かな？停泊しています。

　佐渡島に近づくと、港近くに大きな客船が停泊していました。後から写真で見ると飛鳥Ⅲと見えます。調べてみると2025年7月就航とありますので、就航したばかりの新しい船です。

　あっという間に島に上陸、ニッポンレンタでレンタカ－を借りて、まずは昼食へ行きました。すぐ近くにある「四季彩味よし」という店です。
　人気の店の様でgoogle評価点が高く、比較的混んでました。これ、よくばり定食というランチです。

四季彩 味よし グルメ・レストラン

　そして本日のメインイベント、佐渡金山に到着です。両津港から車で40分位です。
　チケットを買って入場口に向かうと、まず係りの人から見学のコースについて説明を受けます。
　見学ル－トが二つあり、最初に右の「江戸金山絵巻コース」から宗太夫抗を回り、こちらの入口に戻ってから次に左の「道遊坑コース」を見学するそうです。

佐渡金山遺跡 美術館・博物館

宗太夫抗へ下りていきます。

　当時の坑道を利用して採掘様子を復元した人形が置かれています。

　こんな風に掘ったんだぞ。というシーン。妙にリアルな人形です。

　本当に人がいる様でドキッとします。

　主要な金鉱脈が８本あり、東西に3,000m、南北に600m、深さ800mに広がっていたそうです。坑道の総延長はなんと400kに達しているそうです。

　過酷な現場で重労働だったんでしょう。

　こちらに金の延べ棒が置いてあります。片手が入り触れますが、重くて片手だけでは動かすことが出来ませんでした。

　これはお菓子の箱です。

　そして第二のルートへ。近年まではこんな風にトロッコに鉱石を積んで運んでいたそうです。

　道遊抗を抜けて広場に出ます。

　こちらから「道遊の割戸」が綺麗に見られます。

　結構登りますが、道遊の割戸の近くまで行けます。
　佐渡金銀山の中でも開発初期の採掘地とされる江戸時代の露天掘り跡です。
　巨大な金脈を掘り進むうちに山がV字に割れたような姿になったそうで、山頂部の割れ目は、幅約30ｍ、深さ約74ｍ。道遊脈と呼ばれる脈幅約10ｍの優良鉱脈を有し、明治以降も割戸の下部で大規模な開発が行われたそうです。

道遊の割戸 自然・景勝地

　金山に１時間半位居ましたが、時間があったので「北沢浮遊選鉱場跡」へ寄ってみました。
　遺された階段状のコンクリートに植物が生い茂るその姿から、映画’天空の城ラピュタ’の世界観を彷彿させると人気の観光スポットになっています。

　浮遊選鉱とは、鉱山で採掘された岩の中から金や銀などを取り出す方法のひとつで、細かく砕いた鉱物を界面活性剤などの浮遊剤と一緒に水槽に入れてかき回し、泡とともに浮き上がった金銀粒を回収する方法です。
　もともとは銅の選鉱工程で利用されていた方法を金銀の回収に応用したのは佐渡鉱山が世界で初めてだったそうです。
　戦時下の大増産計画によって大規模に設備投資され、１ヶ月で5万トン以上の鉱石を処理でき、東洋一の浮遊選鉱場と呼ばれたそうです。

北沢浮遊選鉱場 名所・史跡

　こちらの建物も風格があります。

　さて本日の宿は「ホテル万長」です。初日なので、佐渡金山に近くゆっくりできる夕食付きのホテルにしました。
　部屋は綺麗にリノベされています。

高台にあるので、窓から海が見渡せます。

山海懐石風の豪華な食事でした。

　デザ－トも付きます。嬉しいですね。

　20:10からホテルのロビ－で佐渡おけさ講演があり、無料で見られます。

伝統と風格の宿 ホテル万長 佐渡島 宿・ホテル

　外は激しい雨でしたが、講演が終わると、ホテルの送迎バスで「北沢浮遊選鉱場跡」のライトアップ見学に連れて行ってくれました。これも無料です。

　生憎の雨で長居が出来ませんでしたが。その美しさは伝わりました。夜のライトアップもなかなか良かったです。

北沢浮遊選鉱場 名所・史跡

　翌日です。今朝は小雨がパラツキ少し風が強い様です。

　朝食は３段重の和食膳と湯豆腐です。久しぶりに温泉旅館の朝食で朝から豪勢です。

　お膳の他に、ご飯とみそ汁やサラダ、フル－ツ、スイ－ツなどちょっとしたビュッフェも付いています。

　ビュッフェにはこんなデザ－トもあります。これも美味しそうです。

　こんな感じでビュッフェからも沢山調達し、朝からしっかり頂きます。

　本日は観光するところが多いので朝は早めに出発です。
　こちらのホテルには貴重な美術品も展示されており、高村光雲の作品「羅漢」を見ることが出来ました。本物です！
　その他にも沢山の古美術品が展示されています。

　こちらは平安中期に造られた阿弥陀如来像、恵心僧都（源信）の作品ということで展示されていました。展示というか、立派な仏間に普通に置かれていましたので、言われないと気付かないと思います。

　こちらは佐渡の方が彫った木像。迫力満点です。

　昨日は雨だったので、朝もう一度北沢浮遊選鉱場跡に寄って、晴れた日のその美しい景色を確認してから、次の目的地に向かいました。

　ホテルから西海岸を9ｋｍ程北上し15分、尖閣湾揚島遊園へ行ってみました。
　「君の名は」って知ってますでしょうか？私が思い浮かぶのは、佐田啓二と岸恵子ですが、多分世代によって違う人物なんでしょうね。どんな映画かは忘れてしまいましたが。
　余談ですが、佐田啓二のお子様は、中井貴恵、中井貴一でしたね。これも古いかぁ～。

尖閣湾揚島遊園 名所・史跡

　この景色を見るには入場料が必要です。流石、映画のロケ地になった所です。

　昔は吊り橋だったようですが、今は鋼製のしっかりとしたアーチ橋が架けられています。

　ダイナミックな岸壁が続いています。以下パンフレット情報をお借りします。
　尖閣湾は姫津から北狄まで約3kmの海岸に広がる5つの小湾の総称です。
　天下の絶景と賞され世界一と呼ばれている北欧ノルウェーのハルダンゲル峡湾の景観に勝るとも劣らず、正に東西両洋に対をなす海岸美として『尖閣湾』と命名されました。

　昭和46年には海中公園に指定、さらに平成8年には日本渚百選に選定されているそうです。

　佐渡屈指の景勝地ということで、綺麗で迫力があります。

尖閣湾 自然・景勝地

ちょっと風が強い日だったので海は荒れて白波が立っていました。

　激しい波が打ち寄せる海岸です。この波の力でこの地形が出来たのでしょう。

　帰り際に洞窟がありました。

　洞窟の中ではプロジェクションマッピングをやっているというので覗いてみましたが、それほどのモノでは無かったかな。。。ゴメンナサイ

　洞窟の割れ目から素敵な景色が見られました。

　佐渡大埼灯台です。初灯は昭和39年、映画『君の名は』で知られ、灯台はロケ地「まちこ橋」の手前に位置してます。
　40分ほど滞在しまして次の目的地は矢島でたらい舟です。

佐渡大埼灯台 名所・史跡

　尖閣湾から大島西海岸を50k、約70分走り矢島へやって来ました。

　目的はこの景色の中でたらい舟に乗ることです。

矢島・経島 自然・景勝地

　湾になっているので海は穏やかで、海水も澄んでいるのでたらい舟を楽しむには、オススメとの情報でやってきました。
　確かに綺麗な景勝地です。

　そしてたらい舟はこれです。真ん中にガラス窓があり海中を覗けるようになってます。ここまで、すれ違いが困難な細い道を走り、漸くやってきて、少ない駐車場で1台の空を見つけ駐車しました。ところが、ヨーシ乗るぞ―とチケットを買いに行くとちょうど昼休みで、13時から販売しますと言われました。
　近くに昼食をとれる店も無く１時間以上ただ待たねばなりません。帰りのフェリ－の時間もあるのであまり時間がありません。

　そしてこのたらい船に乗りました。力屋観光のたらい舟です。矢島から車で10分ほど離れた小木港にある観光たらい舟です。念のため、他の場所も調べてあったことが幸いし別ル－トを選択できました。５分ほど待って乗船出来ました。
　矢島の綺麗な景色は見てきたので、たらい舟はこちらで体験です。

　たらい舟って、高齢化で数は減ってますが、実際に今でも漁に使うことがあるそうです。
　小回りが利いて狭い入り江などの漁には、とても便利だそうです。試しに漕がせてくれますが、素人ではほぼ前に進みません。潮の流れもあるので全然違う方向に進み、それはそれで楽しめました。

たらい舟力屋観光汽船 乗り物

　念願のたらい舟を体験できたので、フェリ－港方面へ走りながら、昼食を頂きます。「鮨 長三郎」という人気のお店です。本日予約客優先との張り紙があり、ダメかなと思いましたが、14時の10分ほど前だったので席が空いていました。
　実はこちらに来る前に佐渡市内にある「佐渡弁慶 佐渡本店」に寄ってみたのですが、何と２時間待ちと言われ即パスしてこちらに来ました。これも第２の選択肢用意してました。良かった。

　おかげでこんな美味しいお寿司（おまかせ握り）にあり付けました。ネタが良く美味しかったです。

長三郎鮨 グルメ・レストラン

　さて、佐渡観光の最後はトキさんです。サドッキ－と命名されたキャラで、生きてます？よ。
　せっかく佐渡まで来たのでトキの森公園に寄ってみました。

　ここではガラス越しに間近で野生のトキが見られます。

トキの森公園 公園・植物園

　池に放たれたドジョウなどを食べています。自分で餌探して食べられるように、人間には慣れないようにしているため、これは餌付けではないそうです。
　駆け足で40分程滞在し、両津港に向かいました。本日は16:25発の高速フェリ－で新潟へ戻ります。

　新潟の宿に予定どおり到着です。本日からANAクラウンプラザホテルに２泊お世話になります。

ANAクラウンプラザホテル新潟 宿・ホテル

　部屋も綺麗でゆったりしています。

　浴室はこんな感じです。

　本日の夕食のスタ－トはこちらです。なにせ米どころ新潟ですから。朝から１日運転したこともあり、すんごく美味しかったです！

　ホテル入りも少し遅くなり、アチコチお店探すのも面倒になったので、ホテル近くの伊勢丹まで歩き、「長岡小嶋屋 新潟伊勢丹店」でへぎそばを食べに行きました。肝心の’へぎそば’は写真撮り忘れです。
　前菜で新潟のB級グルメ’タレかつ’を注文。また、郷土料理の’栃尾の揚げ’も頂きました。本場で食べると美味しい！
　本日はこれで終了。昨日からの佐渡島、とても楽しかったです。あまりにも島が広いので回り切れませんでした。もう１泊しても良かったです。

越後長岡 小嶋屋 新潟伊勢丹7F店 グルメ・レストラン