2021/04/09 - 2021/04/11
14位(同エリア148件中)
群青さん
当初予定していた宿が泊まれなくなったため急遽見つけたこの宿は、郡山市から会津方面に向かう山あいにある磐梯熱海温泉の宿。
金曜日の夕方4時半頃の温泉街は、やはりひっそりとしている。
道路沿いに並ぶ温泉街の宿を見やりつつ、今宵の宿に到着。
建物に入ると宿の主人が温かく歓迎してくれた。
一昨年の7月にリニューアルオープンしたとかで、館内は清潔で新しい。
やや肌寒い日だったので、暖房で温かくしてくれたウェルカムラウンジは快適そのもの。
さて、どんな一夜を過ごせるのだろうか!
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- じゃらん
-
今宵の宿は磐梯熱海温泉の浅香荘。
画像は翌朝撮影のもの。抜群に食事と温泉が素晴らしく、そして我が家のように寛げる宿 by 群青さん浅香荘 宿・ホテル
-
宿の全景。
総部屋数18室のコンパクトな宿ながら、2019年7月にリニューアルオープンしたとあって、館内はどこも新しく清潔。 -
手指消毒と検温が一体となった機械の前を通り、宿の主人の案内でウェルカムラウンジにてチェックイン。
やや肌寒い夕刻、暖房が灯されていて心身ともにぬくもりを感じた。 -
あぁ、この場所が公式ホームページの最初に出てくるスペースなのですね!
浅香荘公式ホームページ
http://www.asakaso.jp/ -
ウェルカムドリンクとして出されたもの。
この緑の湯飲み茶わんに入った飲み物は一体何でしょうか?
答えは、出汁(だし)。
えっ?って驚きますよね???
実はこの後、驚愕の事実が待っていたのです!!! -
宿の主人が、テーブルの上に置かれた1冊のファイルを開きながら福島の春の花の名所の写真を数枚見せてくれたので、今日はここに立ち寄る前に夏井千本桜と三春滝桜を見てきた話をした。
で、明日は会津方面にサクラを見に行く予定であることを伝えると
「鶴ヶ城も満開になったので、非常に美しい光景が見られると思いますよ。
明日は天気にも恵まれそうですし、良い時期に旅行に来られましたね」
と。 -
そこまで言うとおもむろに口を開き、こう言うのだ。
「実は今日は、他のお客様がすべてキャンセルなさいまして、この宿全館がお客様の貸切となります!
なんですって???
うわマジかッ!
椅子から落ちそうになりましたわ・・・(苦笑)
確か僕らの他に3~4組の予約があったはず。
僕ら以外がすべてこの状況下なのでキャンセルした!と聞き、ふと我に返る。
あぁ、山形の宿からキャンセルしてくれ!と言われた時に、旅すること自体を諦めるべきだったのじゃないか?と・・・ -
お客が2人で、迎える側が数人という現実をどう受け入れたらいいのか混乱していたら・・・
宿の主人曰く
「実は時折、今日のようにお客様が1組だけで貸切になることはあるのです。
ましてコロナ禍のご時世、ままあることなのでそう気になさらないでください!
むしろ我が家で寛いでいると思って存分に楽しんでいってください」
と言っていただけたので、恐縮し放題の心中が少しだけほぐれてきた。
よ~し!
今回は宿のご厚意に甘えさせてもらおう!
せっかく旅を楽しみに仕事を頑張って来たのだし、自分へのご褒美を頂いたと捉えて満喫させてもらおう!!
と瞬時に気持ちを新たにした。
これら全部が僕のもの(←ウソウソ) -
でもなあ、18室ある宿で私らだけしか利用者がいないなんて、宿の方にはやはり申し訳ないような気がしてならないんだけど・・・
-
今夜の部屋は3階の和洋室。
-
全然狭さを感じない快適さ。
-
ちょっと落ち着いたから、早速一風呂浴びてきましょうかね。
アメニティー関係はすべて1階の浴室へと向かう一角に用意されていた。 -
バスタオルだけはさらに浴室に向かう途中のスペースに用意。
-
この宿の浴室は、”なかの湯”と貸切風呂の”鍵の湯”。
そしてこの湯上り処の奥にある”おくの湯”の3箇所。
この日は貸切状態なので奥の湯は閉鎖され、中の湯と鍵の湯をどちらとも利用してください!とのこと。 -
ではまず鍵の湯を利用させてもらいますかね。
-
脱衣場はコンパクトながらも必要なものは備わっている。
-
内湯のみ。
湯は源泉から空気に触れさせることなく運ばれたかけ流しの温泉。
夕食時に仲居さんとの会話の中で知ったのだが、磐梯熱海温泉でかけ流しの宿は3軒だけしかないのだそう。
浅香荘はそのうちの貴重な1軒。 -
源泉の温度は50.4℃。
内湯は41℃に保たれているので入った瞬間はちょっと熱い?と思うものの、湯あたりがとても柔らかく、すぐに肌に馴染んでくる。
phは9.18あるのだそう。
これ、凄くイイ温泉だわ! -
ゆっくり温まって体も心もリラックス。
空いていたので”なかの湯”の様子も偵察に。 -
設えは貸切風呂の鍵の湯とほとんど同じだが、
-
浴槽の広さと洗い場の数が多いみたい。
(なかの湯は8つ、鍵の湯は4つ) -
「来て」
「ハイ!さっき見に行かせてもらいましたヨ!!」 -
福が満開 福のしま
春が一斉にやって来たかのような圧巻なポスターだね。 -
待っていました!夕食。
ダイニング「kitene」に向かうと、僕らだけのために食事が用意されていた。
返す返すも、うわマジかッ!との思いは拭えないよなぁ~!
テーブルの上には前菜が並べられていた。 -
前菜
焼鱒飯 袱紗包み 桜大根甘酢漬
沢庵黒胡麻 空豆 鯛の子 -
前菜
うすい豆富 白魚 ラレシ 美味出汁 天山葵
クラムチャウダー パセポン
みじん切りのパセリのことをパセポンって言うんですね!
初めて知ったわ(汗) -
前菜
飯蛸と春野菜浸し うるい 蕗 独活 -
食前酒の梅ワイン酒(左) と 今宵の食事の供 サッポロ黒ラベル
奥のちょこんとした小皿にはカマンベールチーズが。
手前の赤茶色した2色は、赤みそと八丁味噌に付け込んだものなのだとか。
チーズにもう一味加わっていて面白い風味でした。 -
四月のおしながき
-
造り
インド鮪 白身(鯛だったような?) 甘海老
歯ごたえ、風味とも抜群でホント美味しい!
右奥のちょこんとした皿には会津名物の馬刺し。 -
宿の名物 Bon Marche(ボン・マルシェ)
一口サイズの1品料理を盆の上に乗せて提供される。
気に入った料理はおかわり自由!
いろんな食材を少しづつ多品種楽しみたい方にはもってこいの趣向あふれるメニュー。 -
オールインクルーシブだからこのようにアルコール類も一角に用意されている。
-
ダイニングの片隅にはライブキッチンが設えられている。
いい匂いが漂ってきたな~!と思ったら、何とそのキッチンで料理長が肉を焼き始めた。 -
鉄板焼き
福島牛のステーキ 生野菜 マケール 網焼のたれ
レアに近い焼き加減で一口嚙むごとに肉汁が溢れてくる。
網焼のたれだけでなく、岩塩や山葵など1口ごとに味を変えつつ肉のうまみを堪能させてもらった。 -
台物
蛤と鰆の春香る鍋
春キャベツ 茎和布 人参 葛切り 筍 もやし -
昆布だしの湯が一煮立ちしたら春キャベツ、茎和布、人参、葛切り、筍、もやしを鍋に投入し一煮立ちさせ、最後に鰆、蛤と投入し完成!
今さらよく写真を見たら、鰆と蛤を入れた状態での撮影を忘れていたみたい(苦笑)
具材そのものの味が複合的に絡み合って、美味という言葉以外思いつかないとても美味しいスープ。
春キャベツの食感がまた何とも言えぬシャキシャキ感! -
再び料理長が姿を現し、今度は揚げ物をやり始めたので、撮影の許可を得て写真を撮らせてもらった。
-
揚物
鱒アスパラ包みパン揚げ
蛍烏賊
新生姜
青唐
揚げたてサクサク、かつ趣向を凝らした揚げ物でどれも皆美味しかった! -
食事 茶漬 鮭 梅干し 海苔 三つ葉 山葵 ぶぶあられ
みそ汁 磯海苔 豆富 浅月
香物 春キャベツもみ漬 人参三五八漬け -
茶漬の完成形!
食事まで到達する前に結構な満腹感を感じていたが、茶漬はサラッと頂けて全部平らげてしまった(笑)
この料理人の作る料理、とにかく出汁の使い方が見事!
「UMAMI」というものがどんなものかを知り尽くしていて、全般的にあっさりとした味付けに留めて、食材と出汁本来の味わいをちゃんと表現した料理の品々。
「料理宿」を謳うだけあって、本当に素晴らしいの一言に尽きます。 -
水菓子
求肥 苺 こしあん アングレーズソース
バナナアイス
食事の合間に仲居さんの楽しい話もたくさん伺えて、とても印象に残る楽しい夕餉のひととき。
本当に感謝感謝!
食後、ウェルカムラウンジに立ち寄り、晩酌の缶チューハイとおつまみの柿の種を頂き部屋に戻る。
何気なくテレビを点けたらTBS系列で橋田壽賀子の追悼番組をやっていて、結局最後まで見入ってしまった。(苦笑) -
翌朝。
カーテンを開けて、山肌の上空の空を見上げると青く澄み渡っていた。
なかの湯で朝湯を堪能してから、磐梯熱海温泉の温泉街をちょこっと散策することに。
外気はとてもひんやりしていて、ブルゾンのファスナーをしっかりと首元まであげなきゃ!って程。 -
温泉街のサクラも満開。
例年より1週間前後早いらしい。 -
五百川沿いの橋の上から。
-
案内板
せっかく朝湯に入ったのに、散歩して外気に触れたら寒気を覚えるほどの朝。
宿に戻ることにしよう! -
朝食。
美味しそうな食材がテーブルいっぱいに並ぶ。 -
朝食も手を抜かずしっかりと豊富な食材を使い分け。
-
一夜干しは三種類の魚からチェックイン時に選び、朝食にそれが出てくるスタイル。
僕のセレクトは鯖。
赤出汁の味噌汁がこれまた上品で上質の出汁を用いていて、体に最適な食材って印象。
普段、御飯のお代わりなんてしない僕が大盛2杯も食ってしまったほど(笑)
旅に出たら太りそうとか余計な心配するのは止めることにした。
仲居さんから会津方面の花の見頃の情報などを伺いながら朝食を済ませ、食後はウェルカムラウンジでコーヒーを頂き一息。
9時にチェックアウトを済ませ、外で1枚写真を撮っていただいた後で2日目の旅のスタート。
完全貸切状態と知った時は、何か無性に申し訳なさを覚えて恐縮しまくっていたのだが・・・
この宿の方々の温かなもてなしによって、本当に素晴らしく美味しく快適な1泊となり、感謝の思いは尽きない。
絶対にまた来たいと思える宿。
その良さを多くの人に知ってもらいたいと感じる一方で、できれば人知れずいい宿として隠しておきたい気分も無きにしも非ず(苦笑)。
本当にありがとうございました。
今回の旅行記、あと2篇書く予定ですので良かったらご覧くださいませ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (6)
-
- ムロろ~んさん 2021/04/21 21:14:42
- 貸し切り(^_-)-☆
- こんばんは、ムロろ~んです。
磐梯熱海温泉へ行かれた旅行記を拝見しました。
あそこの湯は熱めですよね。
私もゲストハウスがあるのでそこに泊まったのですが、うん、気持ち良かったですけれど熱めでした。
貸し切り、確かに申し訳ない気持ちにとっても共感してしまいました。
ここの宿では無いですけれど、人生で何回か味わったことがあります。
山深い宿で、新千歳空港のANAラウンジで、バスで、飛行機の機内で・・・。
私だけ・・・、って言われた時に衝撃的になります。
こんなことってあるの?って???
料理長が写真を撮らせてくれた、やっぱり嬉しかったんじゃないでしょうか?味わってくれたことに感謝したい気持ちがあふれてますもん!それが料理一品一品に現れてるなぁって思いました。
あの調理風景に何んとなく感じてしまいました。
ムロろ~ん(-人-)
- 群青さん からの返信 2021/04/22 19:56:59
- Re: 貸し切り(^_-)-☆
- ムロろ~んさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
磐梯熱海温泉には以前にも2度ほど(別の宿ですが)泊ったことがあったのですが、こんなに熱かったっけ?ってまず感じました。
とはいえ、新鮮な温泉でいつまでもポカポカ感が持続し、とてもいい湯だったです。
ムロろ~んさんも過去に貸切体験をされたことがあるようで、やはりそれを知った最初の瞬間は恐れ入ってしまうという感じを拭えないですよね!
でも、それ以上に歓待してくれている気持ちが伝わって来たので、こちらも全力でこの旅をこの宿の滞在を楽しんじゃおう!!と気持ちが切り替わりまして・・・
いろんな意味で素晴らしい体験をさせて頂けたと感謝しております。
料理の素材の良さもさることながら、出汁の利かせ方、料理を提供する最適な温度とタイミングなど、本当に徹底して頂いたんだな!
と、振り返って改めてそう感じます。
-
- ちーちゃんさん 2021/04/17 11:57:29
- まさかの貸し切り!
- こんにちは♪
この前の桜の旅行記は、
圧巻のステキさでびっくりでしたが、
今回はまた違った意味でびっくり!
大きな旅館の貸し切りとは…
実は私も去年の旅行で、小さな旅館でしたが、
行ったら私達だけの、貸し切りだった事が
ありました。
ゆっくり出来るかと思えば、
宿の方に申し訳ない様な気がして、
ちょっと落ち着かない感じですよね。
群青さんのお気持ちよーくわかります(^_^*)
磐梯熱海は、前から気になっている温泉地でしたが、掛け流しの宿が見つからずに
諦めていた場所でした。
今回、とてもステキなお宿を紹介して頂いたので、
是非行ってみたい!と思いました。
ありがとうございます(*^o^*)
この次も楽しみにしていまーす!
- 群青さん からの返信 2021/04/17 20:27:58
- Re: まさかの貸し切り!
- ちーちゃんさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
他の方たちの旅行記を拝見していると時折、貸切になった!なんて話を伺うことがあって、羨ましいな!なんて思っておりましたが・・・
まさか自分らにそのようなことが起ころうとは!ネ。
申し訳ない気分は確かに拭えないのですが、でもせっかくのご厚意だし、存分にこの機会を満喫しようと思い返し、楽しく宿泊させていただきました。
とても素晴らしい宿ですし、スタッフの方々の温かさが身に沁みる宿なので、是非オススメしたいと思います。
いつかちーちゃんさんのこの宿での旅行記を読ませてもらえたら嬉しいです。
-
- pedaruさん 2021/04/17 08:03:38
- 貸し切り
- 群青さん おはようございます。
素敵なお宿が貸し切り状態、というか、ほんとの貸し切りになってしましましたね。
スタッフ、料理人、客以上の人数でおもてなし、申し訳ない気持ちになるのはわかりますが、せめて群青さんたちが泊まられてよかったでしょうね。
リニューアルしただけあって、清潔感溢れる宿ですね。とくに料理が抜群で最高です。
暖房して、温泉のお湯をはって、照明、空調、料理、すべておもてなしの用意、たいへんですねー。早く収束して満室になることを他人事ながら祈らずにはいられません。
頑張れっ 福島!! おっと福島だけではありませんでした。
pedaru
- 群青さん からの返信 2021/04/17 20:23:11
- Re: 貸し切り
- pedaruさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
食事の際に仲居さんが気に掛けてくださっていろんな話をしてくださったのですが、温泉の湯を張って音頭管理をしていくこと一つとっても結構な労力がかかっていることを知りました。
コロナ禍の最中、この宿も何度も休業した日があったらしいのですが、たとえば2日3日と休む間に浴槽が冷え切ってしまうため、再び営業再開の準備をしていても湯温がなかなか戻らないのだとか・・・
どういう形であれ営業し続けることで得られるものの話をしてくださったのです。
大半は恐縮しまくる僕らへの気遣いだろうけど、また一方で宿の灯りを維持することで矜持を貫いていくという側面もあるのかもなぁ・・・と思ったりもしました。
コロナ禍が終息し、いつか笑い話として再び会話できる日が1日も早く来ることを願わずにいられません。
全国各地の観光に携わる方たちが少しでも笑顔を取り戻せることを祈りつつ。
そして旅する僕らも、一分の後ろめたさを感じずに旅を満喫できるように・・・と。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
磐梯熱海温泉(福島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 花めぐりの旅'2021春
6
48