春の北日本海紀行・その8.新日本海フェリー:苫小牧-敦賀航路代船/はまゆう乗船記(航海前編)

2021/04/05 - 2021/04/05

第191部-828冊目　8/10
(令和3年5月25日配信)

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

ANAのマイルが失効しそうです。
そこで、今回は北へ向かい‥
①失効するマイルを特典航空券にする。
②北海道の食の幸を堪能。
③青春18きっぷを消化する。
④廃線/廃駅を視察する。
⑤新造船を視察。
上記をミッションとする3泊4日の旅に出ました。

本編は、新日本海フェリーに臨時就航している東京九州フェリー/はまゆうに乗船し、21時間の日本海クルーズの航海前編です。
拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。

表紙画像‥横須賀-北九州航路に就航予定の東京九州フェリー/はまゆう。
※画像出典:東京九州フェリー(株)様。

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令和3年4月4日～7日　3泊4日

4月5日(月) 第2日目-5　晴れ
①新日本海フェリー:はまゆう.敦賀行
苫小牧.23:20～(船中泊)～　※10分早発

★新日本フェリー/はまゆう：デラックスA船室。

4月6日(火) 第3日目
①新日本海フェリー:はまゆう.敦賀行
～(船中泊)～敦賀.20:20　※10分早着

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新日本海フェリー‥600円

エリア 苫小牧(北海道)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

令和3年7月1日から、横須賀-北九州航路に就航する新造船、東京九州フェリー/はまゆうです。

只今、グループ企業である新日本海フェリーのドック入渠船舶の代船として、苫小牧-敦賀航路に臨時就航しております。

この情報を聞きつけた筆者。
早速ですが、乗りに来ました。

出航前です。
恒例の船内視察を終えたので‥

そろそろ、自分の城に向かいましょう。

あっ！
そこは上級船客専用エリアですよ。
筆者にとって、身分相応でないのですが‥

ジャーン！
はまゆうに2室しかない'デラックスルームA'を大奮発しましたよ。
001号室はここですね。

この紙がルームキーとなります。
四次元バーコードをセンサーにかざすと、解錠されます。

[ デラックスルームA ]
特等に該当する、はまゆう最上級船室です。

最初は一番安いツーリストAを予約していたのですが、私にとって身分相応でないデラックスルームAにしたのには、理由がふたつありまして‥

新日本海フェリー(苫小牧-敦賀)のデラックスルームAの運賃は31,600円で、本日4月6日は閑散期にあたる期間Aなので、一人でも貸切料金不要です。

そして、東京九州フェリー(横須賀-北九州)就航後は、ツーリストA12,000円+ルームチャージ料金48,000円の運賃システムとなる事の発表があり、ひとりで乗ると、60,000円！

新日本海フェリーの2倍額になってしまい、私の財力では無理！
なので、新日本海フェリー就航中に乗ってみちゃおう‥
これが、一つ目の理由です。

客室はシティホテル並みのツインルーム。
高級感が溢れていますね。

ベッドサイドには、各ベッドの調光ができるベッド灯があり、アラーム時計・コンセント・USBポートを設置。
船内放送の音量は、BGM音量調整ツマミで調整ができ、室内灯スイッチもここにあるので、寝たまま消灯できます。

ガウンとスリッパが用意されていました。

ソファとテーブルが置かれたリビングスペース。
ここでも寛げます。

落ち着いた雰囲気の家具調デスクに椅子・鏡もあります。

そして、冷蔵庫。
買っておいた食材を保管するのに助かります。

32インチくらいの大きい液晶テレビ。
1チャンネルは航海の安全ビデオで、日本語の他、英語・中国語・韓国語・タイ語でも案内があります。

客室の備品です。

湯沸かしケトル
コーヒー・紅茶・緑茶・茶器セット
ヘアドライヤー
ティッシュペーパー

船内案内のファイル。
そして、船旅の救世主 G〇RO袋も配備。

空調は個別で調整できます。

クローゼットです。
消臭剤が用意されていました。

船室からの眺めです。
デラックスルームAからの外の眺めは‥

苫小牧東港 周文フェリーターミナル 乗り物

専用のプライベートテラスから眺めることができるんです。
これは、他の等級にはない最上級船客だけの特権。

はまゆうは外部デッキに出れないと言う情報を入手していたので、出航・接岸・反航の各儀式(単に眺めるだけ)に参列する為、プライベートテラスがあるデラックスルームAを奮発したと言うのが二つ目の理由です。

バス・洗浄機付トイレ・洗面台。

ボディソープ・シャンプー・コンディショナー・歯ブラシ・コップが用意されています。

バスタオル・フェイスタオルも2セット用意されていましたよ。

救命胴衣着用説明。

これは重要です。
よく見て理解しておきましょう。

脱出経路図。

これも重要です。
自室からの避難経路も熟知しておきましょう。

23:20
さて、出航10分前です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する為、テラスに出てみると‥

ゴゴゴゴォー

ああああぁー！
定刻10分前なのに、もう離岸していますよ。

慌てて起立し、出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

なんたる不覚！
有り金はたいて、テラス付き最上級船室にしたのに‥
俺の馬鹿.馬鹿！

後進で離岸。

いつ動いたのかわからないくらい、静かで振動もありません。
さすが、新造船！

ある程度後進すると‥
狭い港内で、全長222mの巨体が回頭し始めました。

回頭完了。
右の白く光っているのが、周文フェリーターミナルです。

右舷からは苫小牧の街灯りが見えます。

北海道よ。
さらばじゃ。

23:48
苫小牧→敦賀。
航海距離、約948km。
航海時間、21時間の船旅が始まりました。

航海スケジュールです。

23:30 ①苫小牧東港(北海道)
　↓
00:15 ②苫小牧港外(北海道)
　↓
02:12 ③恵山岬(北海道)
　↓
02:35 ④日浦岬(北海道)
　↓
03:00 ⑤大間崎(青森県)
　↓
04:15 ⑥竜飛岬(青森県)
　↓
06:02 ⑦艫作崎(青森県)
　↓
10:15 ※姉妹船と行き合い
　↓
13:06 ⑧沢崎鼻(新潟県)
　↓
14:28 ⑨舳倉(石川県)
　↓
15:43 ⑩猿山岬(石川県)
　↓
18:28 ⑪安島岬(福井県)
　↓
19:12 ⑫越前岬(福井県)
　↓
19:46 ⑬立石岬(福井県)
　↓
20:30 ⑭敦賀新港(福井県)

23:51
太平洋に出ました。
はまゆうは、航海速度.約27.5ノット(約51km/h)のスピードで航行します。

暫くは南西に進路をとり、苫小牧市から白老町・登別市・室蘭市にかけての街灯りを眺めることができます。

はまゆう最上級船客に就任した筆者。

お腹すきましたね。
最上級船客に就任しましたが、夕食は深川のAコープで買った食材です。

旬の味覚.筍と海老/茄子の天丼と、昭和24年創業、道央の江別市で72年の歴史をもつ菊田食品のきぬ豆腐を頂きましょう。

■天丼‥350円
■菊田絹とうふ‥86円
■ほろよい梅ソーダ‥106円

0:57
苫小牧出航から1時間37分。
はまゆうは、白老町虎杖浜沖の太平洋洋上を航行中。

そろそろ、寝ましょう。
ZZZ‥

3:14
苫小牧出航から3時間54分。
津軽海峡を航行中。

4:51
おはようございます。

苫小牧出航から5時間31分。
津軽海峡を抜けて日本海に入りました。
青森県西津軽郡鰺ヶ沢町沖を航行中です。

今日の日の出は、5:17です。
私の城は右舷(外洋側)で、日の出が見えないので‥

6F外部デッキに行ってみたのですが‥

残念ながら閉鎖中です。
いい天気で、時化ていないんなんだけどな‥

5Fの窓から外が見えるのですが、潮で窓が汚れていたので、4Fに来ました。
目の前に外部デッキがあるのに‥

こちらにも、出ることはできません。

仕方ないですね。
窓越しに日の出を拝むことにしましょう。

あっ！
あの山は‥

ズームしてみましょう。
日本百名山の一座、岩木山が見えますよ。
美しい山ですね。

そして‥

5:18
あっ！

お日さまが顔を出してきましたよ。

おおぉー！
見事な日の出だ。

津軽半島に上る朝日。
見れて良かった。

早起きは三文の徳ですね。
これで、外に出れたら最高でした。

ありがたや～
ありがたや～

日の出を拝む筆者。

最上級船室←(ここアピール)の自室に戻りました。
寒いですが、窓を開けると、爽やかな潮風が入ってきます。
ちょっと、換気をしましょう。

見渡す限り、海・海・海です。

6:00
苫小牧出航から6時間40分。
青森県西津軽郡深浦町沖を航行中。

最上級船室には、客室にお風呂があります。
このボタンを押すとお湯が出てきます。
最新式のカランですね。

せっかくなので、客室の風呂に入ってみました。
湯舟が小さくて浅いですね。
大きい体の方には窮屈かも‥

最上級船客には、コーヒーのサービス(自分で入れる)があります。
紙コップでなく、陶器と言うのがリッチな気分に浸れます。

海を眺めながら飲むコーヒー。
贅沢なひと時です。

4時間弱しか寝ていないので眠くなってきました。

すいません。
もう少し寝かせて下さい。

8:00
苫小牧出航から8時間40分。
秋田県男鹿半島沖を航行しています。

朝8時から大浴場がオープンします。
露天風呂でまったりしましょう。

お腹すきましたね。
朝食は、メインダイニング(レストラン)で頂くざます。

何にしようかな‥

海が一望のカウンター席に座りましょう。

タブレット端末で注文できます。
船上でタブレット注文ができるとは‥
こりゃ、活気的ですね。

8:35
朝カレーセットにしました。
フェリーのカレーって、結構美味しいんですよ。

■カレーセット(大盛)‥650円
カレーライス
福神漬け
生野菜サラダ
コンソメスープ
水

ここで、持参したビールをプッシュ！

大海原を眺めながらのビールは美味いのですが‥
「お客様、レストランへのお持ち込みはご遠慮願います」
あっ、スイマセン。

■サッポロクラシック350ml‥207円

さて、支払いはこちらのレジでセルフ会計となります。
伝票のバーコードをセンサーにビッとあてて、お金をレジに入れます。
これも、画期的ですねぇ。

さすが、最新鋭のフェリーだ。

案内所で、記念スタンプを頂きましたよ。

日本海だよりとありますが、この船は7月から太平洋を航海するので、このスタンプが貰えるのは、新日本海フェリー航路に臨時就航している今だけなのです。

船室でぼんやり寛ぐ筆者。
のんびり寛げるのは、船旅ならではですね。

9:43
苫小牧出航から10時間23分。
この辺りがちょうど半分ほどの位置です。

9:43
ここで、船長様から放送で挨拶がありました。
只今、山形県酒田市の約110km沖を順調に航行中とのことです。

10時15分が敦賀から来る船との反航予定時刻です。
昨夜の失態を挽回するべく、反航予定30分前から起立し反航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者(笑)。

右舷側に当社の姉妹船が来ると、船内放送がありました。
左舷でなくて良かった。

あっ！
見えて来ましたよ。

ズームしてみましょう。
敦賀を昨夜23:55に出航した、新日本海フェリー/すずらん17,400tです。

おぉ、キタキタ！
来ました。
来ましたよ～。

反航予定時刻より20分も早いです。
両船、勢いよく近づいて来ていますよ。

速い！。
見え始めてから3分もしないうちに、反航します。

ボオォォォ～＃
先に、すずらんが汽笛を鳴らしてエールを贈ってくれます。

9:55
そして‥
ブオォォォー＃
次に我々、はまゆうが汽笛を鳴らしてエールを贈ります。

あっと言う間に反航しました。
航海速力27ノット(51km/h)のスピードで反航する姿は圧巻ですね。

さよなら～。

目的地まで、両船共にあと10時間‥
お互い、頑張ろう。

10:00
苫小牧出航から10時間40分。
ちょうど半分を超え、敦賀まで10時間30分です。

さて、航海の前半はここまでございまして、後半は次回です。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました、

つづく。

この旅行記へのコメント （2）

• ケロケロマニアさん 2021/05/25 19:03:31

  弘法も筆の誤り…(^^;)

  どうもこんにちは。
  北海道旅からのはまゆう乗船記、楽しませて頂いております。
  （現在田植え作業中のため疲労気味で、コメントが出来ておりませんことをお詫び申し上げます。）
  
  O師匠とパンスター旅をご一緒させて頂いた際、国際航路の場合は定刻より早く出航する傾向が強いので要注意、と仰っていられたことを思い出しますが、国内航路の新日本海フェリーでもそんなことがあるんですね。これは流石に百戦錬磨の師匠でも予想できなかったことでしょう。ご自身をあまりお責めにならずに、また芸の幅（？）が広がったとプラスに捉えて、今後に生かして下さいね。
  
  それにしても新造船に臨時就航の別航路で乗船される辺りが流石ですね。てか、はまゆうって、個人的にはどうしても関釜フェリーのことを思い出してしまうのですが、この船が新航路に就航予定なんですね！門司と下関は近いので、そのうち、”はまゆうからのはまゆう”乗継旅なんてできる時代が来て欲しいものです。（でもこっちのはまゆうさんはかなりご高齢のようですので、先は長くないのかもしれませんが…。）
  
  新日本海フェリーは昔と違って最低ランクの運賃でも結構高くなってしまいましたので、いっそのことオーヤさんのようなデラックスルームのチョイスは大いにありだと思いますね。21時間楽しんで3万円ちょっとなら、そんなに高くない気がします。
  
  それでは、続きも楽しみにしております。
  
  
  ｂｙケロケロマニア
  

  オーヤシクタンさん からの返信 2021/05/25 20:47:44

  RE: 弘法も筆の誤り…(^^;)

  ケロケロマニア様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  関東人民の私にとって、横須賀-新門司航路に新規就航する東京九州フェリーが待ち遠しいのですが、そこに就航する新造船「はまゆう」が新日本海フェリーに臨時就航するという情報が嗅ぎ付け、早速ですが乗ってきました。
  
  新日本海フェリーに就航する「はまゆう」のことは、すでにユーチューブなどで配信されていたのですが、冬の気配が残る3月乗船とあって時化でアウトデッキが開放されない状態でした。
  小樽-舞鶴と苫小牧-敦賀直行便は、高速フェリーなのでサイドデッキを開放しないことはわかっていましたが、アウトデッキも閉鎖となると、出航の儀・接岸の儀をどうするか‥
  考えた結果が、船室にテラスがあるデラックスルームAを使うことでした。
  新日本海フェリーは運賃値引きはないのですが、閑散期は1人でも個室料金がかからないので、32,000円ほどです。
  これが、東京九州フェリーに就航すると、運賃体系が変わって、一人でデラックスルームAを使うと、6万円になってしまうんです。
  東京九州フェリーになると、ツーリストAになるのは間違いないので、今回は奮発してデラックスルームAにしました。
  ただ、出航の儀‥見事にフライングされました。
  国際航路では、予約客が乗ってしまえば、早発するのですが、国内航路では予約なしの船客がいることを踏まえると、だいたい定時出航でした。
  しかし、今回は10分以上早く出航していました。
  新造船なので、出航時、ほとんど音や振動がなく、いつ出航したのかわからないくらい静かでした。
  
  はまゆうと言ったら、関釜フェリーの船舶も同名ですね。
  私も以前、18きっぷ半額キャンペーンで乗りました。
  韓国人9割に日本人1割の乗船率で大賑わいでした。
  早くコロナが収束して、旅客輸送が復活して欲しいですね。
  
  ちなみに、新日本海フェリー・阪九フェリー・関釜フェリーは下関に本社がある関光汽船を主体としたSHKグループで、東京九州フェリーもSHKグループに属することになります。
  東京九州のダイヤは、新日本海と同じ、深夜出航・夜着です。
  なので、相手先で宿泊を手配することになってしまいます。
  〜となると、東京を朝、高速バスか18きっぷで大阪へ向かって、名門大洋1便で移動がコスパ的にも時間的にも一番良いと思うのですが、東京九州・オーシャン東九ともに首都圏発の数少ない航路なので頑張ってもらいたいです。
  
  
  この旅行記の取材時、北海道はまだ白い景色が残っていましたが、もう田植えの季節なんですね。
  偶然ですが、昨日、北海道米を買いました。
  寒い土地での稲作は大変だと思います。
  お身体を大事になさって下さいませ。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。