2021/03/01 - 2021/04/01
890位(同エリア17012件中)
ばねおさん
薄暗い冬が過ぎて、一年で最も良い季節を迎えんとするパリだが、ウイルス拡大の勢いはとどまらず、今は三度目のコンフィヌマン(ロックダウン)中にある。
一年前の3月17日に始まったフランスの外出規制措置は、6月には美術館やカフェのテラス席が解禁となったものの再び感染者増加となり、10月から二度目のコンフィヌマン(ロックダウン)となった。その後は地方ごとの規制強化や夜間外出禁止等々の経過を辿りながら、この3月にパリは又ふたたびのコンフィヌマン(ロックダウン)である。
さらには、4月3日からはフランス全土が規制強化対象となる。
1日の感染者が3万人を超え、変異種の割合が多くなった状況を踏まえればコンフィヌマン(ロックダウン)となることになんら異存はない。
むしろ緩すぎる措置に驚いているくらいだ。
何しろ昼間の外出は証明書不要で自宅から10km内は自由であるし、生活に必要な店は開いていて物資の不足はない。これまでの規制と、どこがどう違うのか分からないほどである。
ただ出入国は格段にハードルが高くなってしまった。
最後に日本を往復したのは昨年の11月-12月で、その後はしばらくの間、入出国が不可とさえなったが、今は緩和されてPCR検査の陰性証明書の提示でフランスへの入国は可能となっている。
ハードルが高いのは日本への入国で、日本の厚生労働省が定めた内容を満たしたPCR検査の日本語もしくは英語の陰性証明書が求められることになった。
検査の方法も細目が定められ、専門的な分類が列挙されているが、素人にはその違いが分からない。
そもそもフランスの医療機関に日本語の証明書を求めようなく、又、必ずしも英語で応じてもらえるとは限らない。
陰性証明書を用意して空港に行ったものの、書類不備で搭乗できないケースが発生しているという。
日本大使館からの情報では、事例として、証明書がフランス語であった、検査方式、検体の採取方法が日本政府指定の内容と異なっていた、ということで、搭乗できなかった方々はお気の毒としか言いようがない。
言語の問題に限れば、フランス語、ドイツ語、スペイン語など国連公用語は認めるべきではなかろうかと思うが、どうだろうか。
こうした関門を通過して日本に到着しても、あらためてのPCR検査があり、陰性であったとしても3日間の拘束、その後の再検査、そしてようやく公共交通機関を利用しない帰宅が許されるが、入国後14日間(実質15日間)は自宅待機である。
さらには、本人の所在確認や管理のため、スマホにいくつかの指定アプリを入れなければならず、位置情報の確認ができるスマホを持っていなければ、自費でのレンタルを求められるという。
本帰国する人は、ハードルが高くても乗り越えていく気持ちであろうが、一時帰国を予定している身としてはちょっと考え込んでしまう。
もっとも自分の場合は、こうしたハードルがなくても当面は動きようがない。すでに滞在許可期限は切れ、いつになったら更新の許可証を入手できるのか、ウイルス同様に先が見通せない。
わがパートナーの場合は、昨年7月に申請した滞在許可更新がようやくこの3月に得られた。実に8か月近い待ち時間であった。
コロナ前は、滞在許可期限の切れる2か月前に申請して、期限後の1,2か月後に得られるパターンで、3,4か月もかかることにイライラしていたが、コロナ後はその倍以上の「作成」時間を必要としているようだ。
おまけにまたバカンスである。とにかくやたらとバカンスが多い国にいると、いつ仕事をするんですか、と嫌味のひとつも言いたくなる。
一時帰国もままならず、フランス国内の移動もできない中で、パリ市内を歩きまわるだけの日々はまだまだ続きそうだ。
幸い、パリという街は、丹念に歩けば歩いただけの収穫があるところで、まるで昔の屑拾いのような言い方だが思わぬ目っけもんがあったりもする。
写真はモンパルナス駅前のカフェ「ラトランティック」(L'Atlantique)の店内風景。
パリではカフェ等にテディベアが座っている光景が各所に見られる。
サンジェルマンデプレのドゥ・マゴでは、なにやらむつかしい本を読んでいたベアもいたが、この辺りは道行く人を眺めているか、おしゃべりに余念のないベアが多い。
これもコロナ風物詩のひとつ。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
昨年9月にモンパルナスに越してきたので、この地で初めて迎える春となる。
3月の半ばを過ぎると、ヴォジラール通り中央のマロニエの樹々の変化に気づかされる。 -
冬の間は、落葉した樹々の間からはっきりと見えていたモンパルナスタワーが、次第に青葉で隠されてきた。
-
驚いたことには、すでに花をつけている木まである。
いくらなんでも少し早すぎやしませんか、と問いかけたくなるくらいだ -
3月27日、モンパルナス駅東側のエドガーキネ(Edgar Quinet) のマルシェへ出かけた。
混みあうマルシェ行きはしばらく自重していたのだが、様子をみながらの買い物となった。
目当ては旬のアスパラと酪農家の自家製バターなのだが、行ってみるとあれもこれもと、つい手が出てしまう。
やはり相応の人出はあり、一定の距離を保つということは無理。
もっとも、閑散としたマルシェというのは、やはりおかしい。
それでも列に並ぶときは皆意識して間隔をとっていた。 -
結局、この日の買い物は当初の目的の品のほかに土のついた根菜類、新鮮なイワシや小女子のような小魚、リンゴ農家のシードルなどを得て帰宅。
もっとゆっくりと楽しみたいのだが、増えてきた人出をみてあとは次の機会にすることにした。 -
昔、といっても数十年前までのことであろうが、モンパルナスの駅頭には、季節になるとミモザの花売り娘が登場したという。
今ではあるまいとは思いつつ、それとなく注意をしていたのだが、毎日行くわけでもないので出会うことはなかった。
ところがこのマルシェの日に、エドガーキネのメトロの出入り口に、花売り娘ならぬ花売りマダムが出ていることを発見。とりどりの花を足元に置いて道行く人に声を掛けていた。
花束のひとつを買って正面から写真を撮らせてもらえばよかったのだが、現金の持ち合わせもなかったので横からそっと撮らせてもらった。
写真中央の建物は、藤田嗣治がパリにはじめて来てしばらく滞在していたホテル「オデッサ」である。 -
エドガーキネ通りとオデッサ通りの角に立つホテル・オデッサは現在休業中で、階下のカフェが店頭販売のみを行っている。
-
ホテルの玄関横には「画家 藤田嗣治は 1913年ここで暮らし 創作活動をしていました。」と日本語で書かれたプレートがある。
フジタは1913年10月にシテ・ファルギエールに移っているので、おおよそ3か月くらいの滞在ではなかったかと推測される。
ホテルにはフジタの残した小品が保管されていると聞いており、機会をみて拝見したいと思っている。 -
オデッサ通りから2本目のドランブル通り(Rue Delambre)にも、後のフジタの足跡が残されている。
そのドランブル通りを辿るのがヴァヴァンの交差点への近道で、ちょうどドーム(Le Dôme)の横に出る。
ドームもラ・ロトンド(La Rotonde)もずっと店を閉じたままで、クポール(La Coupole) も同様である。
ピカソやジャン・コクトー、フジタなどが通ったこれらのカフェの内、唯一、ル・セレクト(Le Select)だけが持ち帰りの営業をしている。
ドランブル通りにはヘミングウェイとフィッツジェラルドの足跡も残されているが、いずれまた触れてみたい。 -
エドガーキネ通りは、ねむの並木が続き、5月頃にはふんわりとした花をつけて見せてくれる。
フジタが通り、島崎藤村が通り、金子光晴、森三千代が、そして多くの日本人美術家、文人が歩んだゆかりある道である。
スーチン、ザッキン、モジリアニ、あるいはエコール・ド・パリの面々も通ったに違いない。
写真は、エドガーキネ通りがラスパイユ通りに交わる場所にあるザッキンの作品。 -
エドガーキネ通りにはモンパルナス墓地の正面出入り口があり、かねてより目をつけておいた墓地中央にある桜を見に出かけた。
通りに沿ってモンパルナス墓地の塀が続く -
パリには桜の木も結構各所で見るのだが、モンパルナス近辺ではちょっと思い浮かばず、有名な植物園の桜も見に行きたいのだが間に合うかどうか。
こちらが墓地内の桜の木で、なかなかの枝ぶり。
見頃だと思うのだが、周囲は無人
それにしても、桜を愛でるという感覚を持っているのは、やはり日本人だけなのだろうか。 -
せっかくモンパルナス墓地に来たので、いくつかお墓参りを
正面入り口にほど近いサルトルとボーヴォワール
はじめてここに来たのは20年近く前だっただろうか、クリーム色の墓石は少しも色褪せずにあるように見える。 -
マルグリット・デュラス(Marguerite Duras)の墓の上は山盛りのボールペン
マルグリット・デュラスの原作・脚本、アラン・レネ監督の『イ(ヒ)ロシマ・モナムール Hiroshima mon amour 』別名『二十四時間の情事』を若い頃に繰り返し観て、原作にも挑戦した。
結局、理解ができぬままになったのだが、果たして今ならわかるだろうか。 -
エドガーキネ通りに作品が置かれているザッキン(Ossip Zadkine)もここに眠っている。
墓石の上に散らばっているのは石材の小片か
ザッキン美術館は、この少し先にある -
モンスーリ公園も花木が多いので、どんなものかと歩いて行ってみた。
遠目で桜と思い近づいたらモクレンであった。
ずいぶんと見事な咲きっぷりだ -
これも山桜かと思いきや、残念。
-
レンギョウやヤマブキのような黄色に交じって、ところどころにあるボケの赤
-
これをただスイセンと呼んでいいのかどうか。
スイセンの種類も数多いようで、早春のフランスでは自生の黄色いスイセン(ナターシス?)が至る所に顔を出し、春の到来を教えてくれる。 -
結局、桜は見当たらぬまま帰ろうとしたら、公園の外柵沿いに桜の若木が点々と植えられていることに気が付いた
まだ植えられて間もないのではないかと思うのだが、あと何年かしたら成長して楽しませてくれるのだろう。 -
最近の新たな散歩コースであるパリ天文台近辺。
天文台前の聖ヨセフ修道院の礼拝堂
失われたノートルダムの尖塔を彷彿とさせる姿形だ -
天文台前の庭にも桜はあるのだが、すでに葉桜状態
花の命は短い -
ここのところ一番多く足を運んでいるのがルクサンブルグ(リュクサンブール)公園。
以前はヴォジラール通りを辿って行ったのだが、最近はポール・ロワイヤル側からアプローチすることが多くなった
写真は天文台噴水
ついこの前までは、冬空の下で寒々とした様子であったのだが
青空が広がり、噴水も勢いが感じられる -
ルクサンブルグ宮殿方面へと続く鈴懸の並木を歩くと、何となく時間がゆったりと感じられる。
こちら側はあまり多くの人に出会うことがないためかもしれない -
3月29日、晴天のルクサンブルグ公園。
オーギュスト・コント通りから園内をみて驚いた。
びっしりと密集している様子の人々。 -
並木沿いの芝地にも、余すことなく座り込んだ人、人、人
-
近寄ってみれば一応それなりにグループごとの間隔はあいているのだが....
皆ひたすらおしゃべりに興じている
とにかく晴れ間があれば飛び出して至る所でピクニック
それにしても月曜日の昼間なんですけどね -
1888年から続いてきた有名なジベール書店Gibert Jeuneが、3月31日をもって閉店になるというので、30日にサンミッシェルへ出かけてみた。
明日までは営業していると思い来てみたら、広場の店はすでに閉鎖されている状態であった。
全部で7店舗だったろうか、専門分野別にあった店のいくつかは何度も利用していてそれなりの思い出がある。 -
フランスだけでなく世界中からやってくる留学生たち、パリで学んだ多くの日本人はこの書店を利用したに違いないのだが、それが突然無くなるという事実はにわかには信じられぬ気持ちもある。
自分と同じように事実を確かめようとしてか、入れ代わり立ち代わり人がやって来てはのぞき込んでいる。
パリ市の力添えで河岸沿いの2店舗だけは残すことにはなったらしいのだが、サンミッシェル広場の店は全滅らしい。
日本でもいろいろな老舗が立ちいかなくなり、閉鎖のニュースが聞こえてくるが、遠因はさまざまあるにせよ、コロナが引き金をひいたことは共通しているように思える。 -
もうひとつ、3月末で閉鎖の噂を聞いて、サンミッシェルからシテ島に渡ってみた。
-
シテ島名物ともいえる花の市、鳥の市の内、鳥の市がなくなるという。
鳥の市の場所に行ってみたが、すでに人影もなく事実上営業は終えた様子である。 -
かっての賑わいはどこにも見当たらない。
コロナウイルスだけでなく、動物愛護の観点から廃業に追い込まれたということであるが、やはり時代の趨勢というものか。 -
かっての鳥の市の様子。(2010年撮影)
さまざまな小鳥だけでなく、飼育用品の豊富さは圧倒的であった。
特に鳥かごは、日本ではなかなか目にすることのない手の込んだものがいろいろあって、オブジェとして飾ってもよいような品々が見られた。 -
人間を恐れず、とても愛嬌のある小鳥たちはどこへ行ったのか。
子供たちが手に小鳥を乗せて遊ぶこともできた様子を思い出す。
もう「思い出」だけになってしまった。 -
近くのサントシャペルは以前と変わらぬ姿だが、入場はできない。
-
現在の様子を確かようと、ノートルダムに足をのばしてみた。
途中の警視庁前の行列
相変わらずの光景だが、かってのようなヴェルサイユ級の行列ではない。
「あのー 私の滞在許可証はどうなってますか?」と、尋ねてみたい気持ちはやまやまだが、事前予約なしのアプローチは一切認められないことを百も承知なので、横目で眺めながら通過。 -
ノートルダムの前にはほとんど人がいなかった。
-
正面広場に木組みの段を設え、マリア像が置かれているのが目新しかった。
このマリア像の近くまでやってきた若い女性がふたり、いつまでも立ち尽くしている様子。
訝しく思ってあらためてよく見たら、ふたりとも熱心に祈りを捧げているところであった。
まことに、信心を持ち合わせている、といないとでは大違いだなと認識させられる。 -
大聖堂前に張り出されている子供たちの絵も以前とは違うようだ。
恐らく、世界中から寄せられる作品を定期的に入れ替えているのだろう。 -
側面から見上げた工事の様子
-
河岸にはちらりほらりと憩うひとたちの姿があるが、予想したほどの多さはない。
-
セーヌ沿いの古本屋もところどころ開いていたが、どう見ても客足はなく、商品を日干しにしているだけ、としか思えない。
-
シテ島からの帰り道
パンテオン近くで見かけた女の子
最近ではあまり目にしなくなったワンピース姿が少し前の時代を感じさせる
おばあちゃんに手を引かれ、スキップしながら歩いていた
何か楽しいことが待っているようだ。
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この旅行記へのコメント (9)
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- yunさん 2021/04/19 18:20:28
- どうしても…涙
- ばねおさん こんにちは
対コロナ優等生オーストラリアとニュージーランド間で、渡航往来が再開されたと羨ましいニュースが流れました。ワクチンに頼るだけでなく、感染防止策の手腕が確かだった…と、私には思えました。人口密集度の違いもあり、一概には判断不能だけれど、アーダーン首相の断固たる態度(でも眼差しは優しい)は印象に残っているところです。
さて、パリも東京も厳しささらに増してますね。
そら豆の頃には自由になりたいと思いましたのに、枝豆の頃でも駄目そうですね。
カフェのベア達を拝見し、この子達と以前のドゥ・マゴとみんな同じ会社製?。だとしたらこのコロナ禍でかなり業績が伸びましたね~などと不謹慎な事をつい考えました。
そして本日、ばねおさん旅行記1編を見逃していた事に気づき、得した気分で拝見しました(昨年8月オルセー編)。8月の人が少ないパリ、結構お気に入りです。マルシェでミラベルを買ってジャム作りたいです。
などと、私の望みは緊急性がありませんが
ばねおさんの滞在許可証問題は困りものですね。手続きの滞りによるものですから不法滞在なんて恐ろしい事には100%ならないとしても、日本への一時帰国も当面見送りでしょうか。早く改善されるとよいですね。
ばねおさん発信のパリ風景、「街路樹」「カフェ」「シテ島」「ノートルダム」「人々」「バケット」いづれを拝見しても胸キュン…、行きたい…、涙が…。
でも、涙しつつも拝見できるのがとても嬉しい!またお願いします!
往生際悪く確保したままの最後の航空券、
「4月末パリ行き」をいよいよキャンセルするyunより
- ばねおさん からの返信 2021/04/20 07:37:21
- RE: どうしても…涙
- yunさん こんにちは
目安にしていた、そら豆も枝豆もお見送りで、豆が駄目ならこれならどうかと言える確かなものもなく、見通し立たずの状態になってしまいましたね。
ワクチン接種が進めば状況が本当に改善するのか、仮に改善しても本当に安心してよいのか
新たな変異種が発見される度に疑念が生じてしまいます。
日本のニュース映像を見ると、通勤時の人の多さや繁華街の人出にあらためて驚かされます。よくあれで感染が広がらないものだと、奇跡に近い思いで海外からはみられていたと思いますが、やはり感染者増加となってしまいましたね。
フランスは日本とはけた違いの数で推移しており、依然として様々な規制の下で暮らしていますが、日常生活に支障はないとはいえ、他人との交流を避け、美術館もカフェも利用できず、旅することのできない不自由さは、まるでボディブローのように効いてきています。
そんな中、数日前にドゥ・マゴの横を通りましたら、例のベアたちが激減していました。
実は5月に入ってからカフェのテラス席解禁の予測があり、多くのカフェが事前準備の用意をしている様子が見てとれます。
予測通りになるかどうか、又、それが適切かどうか意見が分かれるところですが、多くのひとが期待しているとはいえ、単純には喜べません。
> ばねおさん旅行記1編を見逃していた事に気づき、得した気分で拝見しました(昨年8月オルセー編)。
損した気分にならなかったことが幸いです。
私も1篇(だけだと思いますが)未読で残してあるはずです。
> マルシェでミラベルを買ってジャム作りたいです。
いいですね。
マルシェは旬の食材がいち早く並びますので見るだけでも楽しくなりますが、難はつい買い過ぎてしまうことで、目下、わが部屋の窓辺には生シイタケと魚の開きが乾燥させるべくぶる下がっております。
> ばねおさんの滞在許可証問題は困りものですね。手続きの滞りによるものですから不法滞在なんて恐ろしい事には100%ならないとしても、日本への一時帰国も当面見送りでしょうか。早く改善されるとよいですね。
ようやく5月上旬に手にすることができそうです。
昔からこの問題は多くの人を悩ませてきた事柄ですが、コロナによってさらに拍車がかかったようです。
> 往生際悪く確保したままの最後の航空券、
> 「4月末パリ行き」をいよいよキャンセル
うーむ、本当に残念ですね。
ただ、コロナの有無にかかわりなく、今のパリは2024年パリ オリンピックに向けての工事だらけで、あまりお勧めできないと申せば、ハンカチよりは多少は慰めになるでしょうか。
私も居心地のよさそうなフランスの片田舎を探すべく、パリを後にしていたはずだったのですが...
ばねお
- yunさん からの返信 2021/04/20 19:37:45
- 良かったですね
- ばねおさん
> ようやく5月上旬に手にすることができそうです。
目途がたって何よりですね。気分的に少し身軽になれますね。
> フランスは日本とはけた違いの数で推移しており、依然として様々な規制の下で暮らしていますが、日常生活に支障はないとはいえ、他人との交流を避け、美術館もカフェも利用できず、旅することのできない不自由さは、まるでボディブローのように効いてきています。
日本都市部、今回は桁違いになりそうな気もします。今は大阪が最も危機的です。
今晩の東京ニュースは「路上飲み」が盛ん!というもの。店で飲めないなら路上は良いんでしょう〜との映像。グループで道端飲み会している!(マスクなしでワイワイと)、怖い映像でした。「防備」に飽きて、その必要性の本質を見失い、言い訳が横行。
悲しいかな今の日本は怪しいです。
> 私も居心地のよさそうなフランスの片田舎を探すべく、パリを後にしていたはずだったのですが...
そうでしたね、ばねおさんの暮らしはパリの先に向かうのですね。
予定遅延が残念ですが、小粒でビビッと感じる田舎が見つかりますように♪
事前調査の楽しみは続く…ですね。
まずは、ドゥ・マゴで安心してコーヒーを楽しめる日が来ますように。
yun
- ばねおさん からの返信 2021/04/22 05:43:47
- RE: 良かったですね
- yunさん ありがとうございます。
これで一時帰国の前提条件がクリアできるわけですが、日本への入国はかなり面倒な手順が設けられてしまい、航空機に搭乗できない、搭乗はできたけれど上陸できない事例が続出しているようです。
海外からのウイルス持ち込みを阻止する水際作戦ということでしょうが、いかにも「こんなにやってます」アッピールのような印象しか持ちえません。
イタリアの鉄道のように、乗車前にウイルス検査をして、振り分けるやり方がもっとも合理的なように思えるのですが。
> 日本都市部、今回は桁違いになりそうな気もします。今は大阪が最も危機的です。
> 今晩の東京ニュースは「路上飲み」が盛ん!というもの。店で飲めないなら路上は良いんでしょう〜との映像。グループで道端飲み会している!(マスクなしでワイワイと)、怖い映像でした。「防備」に飽きて、その必要性の本質を見失い、言い訳が横行。
> 悲しいかな今の日本は怪しいです。
大阪の医療崩壊、それと渋谷あたりでしょうか路上の飲み会、ニュースで伝わってきました。
医療態勢の問題は、政治や行政の取り組み方にあるでしょうが、つまるところは個々人の意識の在り方と社会の有り様でしょうか。
フランスでも、ロックパーテイやらレストランの闇営業やらが摘発されていますし、規制以上の人数で集まっていたり、ビズで挨拶したりする例も見かけます。
ただ、コロナに限りませんが、日本からのニュースは日本社会の特有さをあらためて教えてくれることが多いですね。
日本には良識のある人が多いのに、なぜ社会的行動力にならないのか、連帯意識が生まれないのか、どうしてもタコつぼ文化を脱却できないのか、等々と考え出すと際限がなく、ドツボにはまっている自分を発見します。
> まずは、ドゥ・マゴで安心してコーヒーを楽しめる日が来ますように。
はい、そうですね。
ちょっとずるいですが、海外からの観光客が殺到する前の間隙を縫って、立ち寄りたい店がいくつかあります。
ばねお
-
- mistralさん 2021/04/06 16:51:43
- 喪失感と春の訪れと。
- ばねおさん
お久しぶりです。
パリからのお便りをいつもありがとうございます。
ノートルダムに尖塔がなくて悲しくなるような光景のお写真でした。
今までは周辺を含めて工事現場さながらの写真を見ていたせいか
尖塔が無いことまで気が回りませんでしたが、今回はスッキリした景観故か
尖塔なしのノートルダムが際立って見えました。
新たな尖塔の出現まではこの姿なんですね。
ドゥ・マゴで座っているテディベアのお写真は前回の旅行記で拝見した?
かと思いましたが、今回はラトランティックでのベアさん達なんですね。
こうした景観があちこちで見られるんですね。
かつてはパリ市民、観光客が埋めていた席が、今はベアさんで占められている。
寂しいことですが、ただの空席だけのカフェよりはなんとなくほのぼのと
した感覚がします。
いつも賑わっていたシテ島名物の花の、鳥の市も閉鎖されてしまったとのこと。
そんな中、モンパルナス墓地の桜の花は満開ですね。
実は私も桜の木がある、と目をつけるまではいきませんが、訪問時に
チラッと思っていました。
その事を、ばねおさんのお写真から思い出しました。
植物の生命力には驚かされます!
コロナ禍で、人間は弱り果てているのに、何て元気な事でしょう!
それにしてもばねおさんの滞在許可証の更新が気になることです。
mistral
- ばねおさん からの返信 2021/04/06 20:08:31
- RE: 喪失感と春の訪れと。
- mistralさん こんにちは
ノートルダムの火災からもうすぐ2年ですね。
当初の再建案のなかで、マクロン大統領が、従前とはまったく別な斬新なデザインにしたいと述べていた時にはがっかりしましたが、おそらく大多数のひとも元の形に復元すことを望んでいたと思います。
シャンドマルスに建設中のグランパレの仮建物の巨大な木組みに類似した構造物がノートルダムにも組み込まれています。
日本には古い木造建築が数多く残されていますが、仮に火災などで焼失した場合、再建したくとも相応の巨木は容易に調達できないのではないか、と心配してしまいます。
テディベアはカフェだけでなく薬局やクリーニング店などさまざまなところで目にしますがその意味はいくつかあるようです。
マスク着用を啓蒙したもの、店舗閉鎖で抗議や皮肉の表現にしているものなど、置かれ方で何となくメッセージが伝わってきます。
ドゥ・マゴのように何やらむつかしい本を前にしたり、お行儀よく座っているばかりではありません。中には不貞腐れたようなものもいて、まあ人間社会の反映と言えなくもありません。
今年は行動が制約されているゆえか、目が向く範囲も限られてしまい、花々の様子も注意が届くようになりました。
パリは緯度で考えると札幌あたりなので桜の開花はもっと遅いかと思ったのですが、意外と早くに咲き、気づいたら終わり始めていたという具合です。
パリ植物園に有名な桜木があって、数日前に足を運んできましたが一見の価値はあります。
ただ、日本の桜の風情とは異なるので、やや違和感をもつひともあるでしょうね。
> コロナ禍で、人間は弱り果てているのに、何て元気な事でしょう!
植物の生命力には感心するとともに、励まされますね。
> それにしてもばねおさんの滞在許可証の更新が気になることです。
はい、これが目下の懸案です。
もっとも、この問題で悩まされているひとはかなりの多数に上るとみていますが。
ばねお
-
- しにあの旅人さん 2021/04/06 07:36:02
- おはようございます
- もしかすると初めてのコメントかもしれません。トシのせいか直近の記憶が曖昧です。
36年間パリと近郊に住んでおりました。知っている街並みやお店が多く出てきました。閑散としています。
Gibert Jeuneは何度も行きました。この店ではなく他の店舗だと思いますが、息子の小学校の教科書を買いに行きました。私たちの頃は、フランスの学校は教科書無料で、前年の子供が使ったのを引き継ぎます。教室においてきます。家でも勉強させるために、自費で買いに行ったものでした。このあたりに教科書取扱の本屋が、かたまっておりました。definitivementというのが悲しい。
cafeも閉まっているのですか。再開されればいいのですが。
ノートルダムの尖塔なしの写真、初めて見ました。本当にないんだ、と思いました。
モンパルナスの赤い花はなんでしょう。木はプラタナスみたいですが、花はマロニエみたい。エトワールからおりてくるナントカ通り(もう忘れています)にはたしか桐の並木がありましたが、もう咲きましたかね。
80年代に日本のなんとか財団が数千本のサクラの苗木をパリと近郊都市に寄付しました。桜はあれの生き残りかな。
私が住んでいるのは日本でも、東京に近いわりには田舎でして、幸い人口1万でコロナの感染者13人です。2人という町もあります。重症者も死んだ人もいません。みんな亀の子作戦です。4月末からワクチン接種が始まるみたいです。なんとか生き残って、また外国旅行に出たいのですが。
フランスはワクチン接種進んでいるはずですが、一向にコロナ収まりませんね。ワクチン打った、大丈夫だ、わーい、とみなさん出かけているのか。
ばねおさんご一家も、ご無事でなんとか乗り切ってください。
- しにあの旅人さん からの返信 2021/04/06 14:35:51
- 追伸
- しばらく前にコメント往復しておりました。ボケたかなあ。
そのころは我が町のコロナ12人でした。ジリジリと増えております。
- ばねおさん からの返信 2021/04/06 19:22:53
- RE: おはようございます
- しにあの旅人さんがお暮しになっているのは、千葉の「田舎」だったでしょうか。
この時期は、菜の花と桜の素晴らしい競演が見られるのではないでしょうか。
以前、いすみ鉄道沿いの風景に感激したことを思い出します。
Gibert Jeune には、語学のテキストが揃っていて、フランス語学習者は利用した人が多いかと思いますが、なるほど教科書もなのですね。
カフェ、レストラン等はもう半年間閉まっています。
中には店頭にメニューを出して、持ち帰りを提供している店や、デリバリーに応じる店もありますがパリ名物のカフェ風景は見られません。
5月中旬以降に再開の話がありますが、やはり感染状況次第でしょうね。
尖塔のないノートルダムなんて、〇△のない〇□のようで、何とも言いようがありません。
結局、従来の形に再建することになっていますが、完成するのは3,4年先のようです。
> モンパルナスの赤い花はなんでしょう。木はプラタナスみたいですが、花はマロニエみたい。
エトワールからおりてくるナントカ通り(もう忘れています)にはたしか桐の並木がありましたが、もう咲きましたかね。
> 80年代に日本のなんとか財団が数千本のサクラの苗木をパリと近郊都市に寄付しました。桜はあれの生き残りかな。
赤い花はマロニエです。この数日でさらに勢いをつけて、本当にあれよあれよとみている内に葉と花が増えています。
プラタナスの青葉も出始めましたが、マロニエに比べると成長が遅く、まだまだこれからのようです。
桐も見事ですね。私が印象に残っているのは、イタリー広場、ポルトマイヨ、東駅前あたりですが、エトワールからの通りにもあるんですね。
桜は、植物園の有名な木を日曜日に見に行ってきました。桜の開花の時期に行くのは初めてで、そのボリュームには圧倒されました。
日本の情緒ある桜の風景とはまったく異なりますが、いかにもフランスの桜だ、と妙に感心しました。
> フランスはワクチン接種進んでいるはずですが、一向にコロナ収まりませんね。ワクチン打った、大丈夫だ、わーい、とみなさん出かけているのか。
3月末の発表では、850万人が一回目の接種を終え、300万人がニ回目を終えたとありましたので、日本と比べるとだいぶ多いと思いますが、欧州各国内では遅れていると、かなり批判されていました。
外国人である私も年齢条件的に希望すれば受けられるはずですが、私自身がフランス人以上にワクチン懐疑派であるため様子見です。
いずれワクチンパスポートが必要だとなれば受けざるをえませんが、それまでは先延ばししたい気持ちです。
持たず、持ち込まず、広めず、核拡散防止の標語のような心構えで、乗り切る覚悟でいます。
ばねお
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