三陸リアス鉄道と海の幸を楽しむ３　碁石海岸クルーズはおすすめ　大船渡

2019/12/04 - 2019/12/05

東日本大震災から８年後の2019年3月23日。
運休していたJR山田線（釜石～宮古間）が復旧し、三陸鉄道が「リアス線」としてひとつにつながりました。
全長163㎞の日本一長い第三 セクターの鉄道、三陸リアス鉄道
北は久慈駅から南は盛駅までの全区間、のんびりと乗ってきました。

鉄道の旅でもあり、東北の西海岸を五能線（秋田、青森）→別日記
東海岸を三陸リアス線、青い森鉄道、ドラゴンレール（青森、岩手）
などなど、たくさんの路線を楽しんできました。

旅程
1日目　東京(東北新幹線はやぶさ）＝八戸駅から鮫駅へ、蕪島　星野リゾート青森屋泊まり
2日目　三沢駅＝青い森鉄道＝八戸駅　久慈駅＝宮古駅　浄土ヶ浜パークホテル泊まり
3日目 　龍泉洞　宮古駅＝盛駅　大船渡温泉ホテル泊まり
4日目　碁石海岸＝釜石＝ドラゴンレール＝一関（東北新幹線やまびこ）＝東京　

エリア 大船渡(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

１日目　八戸駅　星野リゾート青森や泊
２日目　久慈駅　浄土ヶ浜パークホテル泊
３日目　宮古駅　大船渡温泉泊
４日目　大船渡駅
三陸リアス鉄道の旅も最終日

大船渡温泉は大船渡湾を望む高台にある
売りは壮大な朝日の絶景と、夕食の海の幸

大船渡温泉 宿・ホテル

部屋からや、大浴場、露天風呂からでも大船渡湾が見渡せ
朝日の絶景が望めるのだ

楽しめるのは景色だけではない
海の幸も素晴らしい

期待の夕食

個々にアワビお刺身が付いてくる
特別注文料理でなく・・
そんなところはなかなかお目にかかれない

こちらは初めて食べるホヤの刺身
クセがなく滋養にあふれた優しい味

絶品　3日間煮こんだ　名物メカジキの煮付け

大皿で出てきて、スタッフさんが小皿に取り分けてくれるので食べやすい
旨みたっぷりでホロホロとくずれる、身の柔らかさ

絶品　大ホタテ　
このホテルのオーナーはわかめとホタテの養殖をしていらっしゃるそう
だから、このクオリティ、大ホタテ

中は半生状態にで、絶妙に火が通っている

絶品　アワビのステーキ
（アワビのステーキが付く宿泊プラン）

磯の香り、旨味が口いっぱいに広がる
バターの香り、コクと良く合う
良い塩梅に火が通って柔らかい。

キチジの焼き物と天ぷら盛り合わせ

もうお腹いっぱいで残してしまった

絵柄がなんだかユニークな箸袋

前評判通り、食べきれないほどの海鮮料理
夕食は食べきれなくて、普通なら残すことはない天ぷらを残すほどだった。
特にアワビのバターソテーやホタテは記憶に残る素晴らしいものだった

朝食は焼き魚中心で普通な感じ
夕食の豪華からの期待とはちょっと違う

でも十分なボリューム

朝日を見るために早起きして屋上に出ると、
360度の空を見渡せられ、さらに解放感がある

雲の下から御光が

大船渡湾にサンロードができ
雄大な絶景が居ながらにして楽しめる

12月は、ロビーの真正面から朝日が入る

また訪れたい宿だった

大船渡からバスで20分程
碁石海岸へ

松林の散歩道もあり、風光明媚なところ

松林の間から海が見えた

可愛らしい灯台にたどり着いた
碁石崎灯台
恋人の 聖地として「恋する灯台」に認定されたという

碁石岬灯台 名所・史跡

灯台の足元から展望台に至る
大海原を見ながら、恋人たちが愛を語らう

美しく壮大な海
青い海、青い空、美しい海岸線
でもどうしても思うのは、大震災、大津波
この美しい風景からは想像もつかない

碁石海岸に降りてきた

ここの桟橋からクルーズ船
碁石海岸穴通船に乗船するために

碁石海岸 自然・景勝地

丸くて黒っぽい石で浜が覆われている

見事に漆黒のまん丸　碁石とはよくいったもの

どうしてこの海岸だけ丸っこい白黒の石になったのか、不思議

クルーズ＝碁石海岸穴通船
小舟にお客は私たちふたりだけ
プライべート感たっぷり

碁石海岸観光遊覧船 乗り物

冒険気分たっぷりの1時間ほどの船旅

写真はないけど
海を挟んで断崖が切り立つ「乱曝谷」 砕ける波音が雷鳴のように聞こえるのも面白かった

巾着岩と船頭さん

船旅のクライマックス穴通磯

穴通磯 自然・景勝地

ここを通ると幸福になれるとか・・・
とうとう念願の穴に無事通れた！

美しく変化に富んだ迫力ある碁石海岸の海岸線
本当に楽しかった
来てよかった
絶対におすすめ

碁石海岸線を堪能した後は、世界の椿館 碁石に入ってみる
椿だけのミニ植物園みたいなものだけど
椿だけしかない、というのがユニーク

世界の椿館 碁石 公園・植物園

普段見る椿は赤、白の椿しか見ないけど
ここはバリエーションが豊富なことにまず驚く

きれいなピンク

フチが白く、内側がピンクのちりめんグラデーション

私が一番気に入った、紅白の気品ある椿

斑入りの葉
花はあまり開かない奥ゆかしい感じの椿

ダリアのような椿

線状の模様が入った椿

バラのような八重咲の椿

さて旅もそろそろ終わり
気仙沼駅に向かうため碁石海岸口駅 へ

JR東日本の大船渡線BRT（バス高速輸送システム）のバス停留所
聞きなれないが「BRT」とは、バス・ラピッド・トランジット（Bus Rapid Transit）の略

大震災の影響で、沿岸部を走行するJR東日本の気仙沼線柳津駅 - 気仙沼駅間と大船渡線気仙沼駅 - 盛駅間が不通となり、不通区間の代行輸送として2012年から運行しているという

ここに線路があれば電車駅ですね
踏切があったりして不思議な感じ

経由地の陸前高田など車窓から見た
港近くはがらーんとして平地にならされていた
民家を高台に集団移転することは当事者にしか解らないご苦労があるかと思う

ただ言えるのは、自然の力を完全に想定はできないということ、昨今の災害で思い知らされている

遠くに有名になった奇跡の一本松が見えた
一面平地の中、１本だけすっくと立つ姿は希望の星に見える

自然は安らぎや幸をもたらしてくれるもの
同時に、人間の想像力をはるかに超えた力もある
好き勝手に、必要以上に水、大地、空気を汚し、co2を排出していると、いきなりしっぺ返しが来る
もっと畏敬の念を抱き、感謝と謙虚な心で向き合わなければならない、と常々思っている

奇跡の一本松 名所・史跡

気仙沼駅に到着
ドラゴンレール大船渡線に乗り換えて
気仙沼駅から一関駅に向かい、やまびこで帰途についた

JR大船渡線 (ドラゴンレール大船渡線) 乗り物

ドラゴンのマークがかわいい
乗っていて時々警笛がなるのだけど、この音が異常に大きい
居眠りできないね
車窓は、日本の原風景のようなどこか懐かしい風景

この２か月間で
東北新幹線はやぶさ、こまち、やまびこ
五能線（リゾートしらかみ）
青い森鉄道
三陸リアス鉄道
ドラゴンレール　に乗り
あわび、ホタテ、フカヒレ、大間のマグロを堪能
鉄道と海の幸を楽しむ旅、完遂！

そしてあの震災から10年たった今
海岸線を南下してきて、色々と感じるところもあった旅でもあった