スイス・ミュージアムに行こう36. in シオン旧市街

2020/06/24 - 2020/06/24

ヴァレー州の州都シオンは、古城の立つ二つの丘のある美しい古都です。
シオン旧市街からその丘へ上る道のシャトー通り沿いには興味深いミュージアムが点在しており、その中のいくつかを回ってきました。

エリア シオン(スイス)

旧市街に入る前にまずはここにあるツーリストインフォに立ち寄って、地図やパンフなどいただくついでに、目的の場所が営業しているかどうか聞いておきました

トゥールビヨンとヴァレールの二つの丘に登るのが、そもそもの目的だったんですが、この道沿いに面白いミュージアムがあったのでご紹介します

道沿いで見かけたカフェの看板
二つの丘がデザインされてますね

シャトー通りを進んでいくと、左手に石壁が出てきました
振り返るように上を見るとお城のような建物が見えます

ヴァレー州立美術館です

ヴァレール美術館 博物館・美術館・ギャラリー

もともとは、Vidomnat とMajorie という二つの城で、15～18世紀にかけて司教の居館だったところです

こちら美術館前の広場にあった聖テオドールの像です

残念ながら中の写真撮影は禁止でした
展示されている作品は、この地域の風景と作家をメインに、その他現代美術作品もあり、気候変動に対する問題提起をした作品など、なかなか見ごたえがありました
二つの古い城を繋げているので、それぞれの展示室はあまり広くないものの数が多くて、階段移動も多いので見て歩くと結構疲れます

ちなみに道を挟んで向かいの建物は自然史博物館です

ヴァレール自然博物館 博物館・美術館・ギャラリー

更に坂道を上っていくと、右手に高い壁とLe Penitencier と書かれた看板が....

ググると....刑務所!?

旧刑務所博物館 博物館・美術館・ギャラリー

こちら1913 年建造のモダンな刑務所で、1997年まで使われていたそうです
最近まで現役だったんじゃんw(^_^;)

今は改装されてヴァレー州立美術館の企画展示室になってます

この建物を側面から見ると、ちょっと優雅な感じもするんですが、よく見ると窓に鉄格子が入ってるんですよね

この入り口側に立つ建物は看守など職員用のもののようです

ここが入り口です

中に入ると白い壁に目が行きます
キレイに改装されていて、ここでは監獄を思い起こさせるものは特に無いですねぇ
一階の展示は、先史時代の石碑がドーンと置かれているのが印象に残った以外は思い出せないです

階段を上がると…おぉっと、ちょっとこの金属の扉はw

一気に監獄っぽくなってきましたよ

中央の通路の両サイドに官房が並んでます
吹き抜けになってるのは監視するためですよね

この独房がそれぞれ小さな展示室になっています

この質感…

独房ごとに少しずつオブジェクトがあって展示が変わるので、見歩いていて飽きないです

アルプス地域の生活展示かな

この地域の風俗の絵

お、これはヴァレール教会の祭壇のようですよ
今、修復中で覆いがかかってるんですよねぇ

絵の裏側を見せているのって面白いですね

リサイクル

これはヴンダーカンマーの再現っぽいですね

(￣▽￣)b ヴンダーカンマーとは…
Wunderkammer/ヴンダーカンマー(驚異の部屋）とは、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで作られていた、様々な珍品を集めた博物陳列室です

昔はこの辺にもいっぱいいたんですかね

この扉が閉じると、外が全然見えなくて孤独だったろうなぁ

映画のセットにいるみたいな気分になります

最上階まで上がってきました

ここは大きな空間が広がっていて、普通の美術館の企画展示室っぽかったです

いや～面白かったです
ではまた坂道を上がって…

左右を二つの丘に挟まれた大きな広場に出ました
これは左のトゥールビヨンの丘です

トゥールビヨンの丘からはこのような景色が一望できます
登るのは大変ですけど、天気のいい日ならその価値ありですよ

では右のヴァレールの丘へ

教会(Tous les Saints) の前を過ぎて…

いよいよヴァレール城です

まずは手前のヴァレール歴史博物館へ

ヴァレール歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

入口のある階には受付とミュージアムショップがあって、荷物はロッカーに預けるように言われます

その後、下に降りると道が左右に分かれます
どっちから回ってもいいのですが、私は右に進みました

一旦外に出て、右手にまた入り口がありました

ちなみにここからの眺めも素晴らしいです

古い山城にありがちな、小さな部屋が螺旋状に位置する作りで、家具や衣類、武器などが展示されてました

私は展示品よりも、内装の方に興味を引かれました

床や壁は綺麗にリフォームされてるんですが、一部壁画が残っています

この屋根、石葺かな？

また道を戻って、今度は左に進みます

こちら側には小さいですが石壁に囲まれたガーデンがあります
ここからの眺望も見事です

白っぽい建物に入るとまた展示室に続きます

こちらでは先史時代の遺物やら、丘の歴史なんかの展示もありました

でもメインは宗教遺物です

ヴァレール教会の品々でしょうか？

フランス革命が起こるまでは、ここでは司教が暮していたそうなので、建物自体が立派ですね

展示物よりも壁画に目がいくなぁ

これはいつ書かれたかは不明ながら、そうとう古い落書きなんだそうです

次はいよいよ上に見える教会に行くぞー

ヴァレール教会/Basilique de Valère

ヴァレール教会 (ヴァレール城) 寺院・教会

残念ながら大規模な修復工事中でしたが、中には入れました

↓中の様子はこちらで
https://4travel.jp/travelogue/11679273

シオンは旧市街をぶらつくだけでも面白いのですが、やはり、丘のふもとまでは歩いてきてほしいです