2021/02/06 - 2021/02/06
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旅人のくまさんさん
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あいち朝日遺跡の紹介の続きです。現在までに見つかった弥生遺跡を大きい順から紹介しますと、吉野ケ里遺跡(佐賀県:100万平方メートル)、朝日遺跡(愛知県:80万平方)、池上曽根遺跡(大阪府:60万平方)、唐子鍵遺跡(奈良県:30万平方)、原の辻遺跡(長崎県:24万平方)の順となります。吉野ケ里と比べますと、朝日遺跡は全国での知名度が低いようです。
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『朝日遺跡発掘マップ』のタイトルがあった説明パネルの光景です。発掘調査は、昭和4年(1929年)から貝殻山貝塚を皮切りに開始されました。本格的には、名古屋環状2号線(国道302号)および清洲ジャンクションの建設工事が開始された、昭和47年(1972年)から始まりました。その発掘エリアと、発掘状況の写真には、多重環濠、逆茂木、銅鐸、竪穴住居などの遺跡・遺物が紹介されていました。
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『朝日遺跡発掘調査の歩み』のタイトルがあった年表の光景です。年表は、1929年(昭和4年)の加藤満氏の貝塚山貝塚付近の調査が皮切りでした。その後もしばらくは、貝塚やか貝塚の関する調査が主体でしたが、1972年(昭和47年)、愛知環状2号線の建設に伴い、愛知県教育委員会が発掘調査を行い、1985年(昭和60年)に愛知県埋蔵文化センターが発足し、その事業を引継ぎました。2012年(平成24年)、出土品2028点が国の重要文化財に指定され、令和2年(2020年)の『あいち朝日遺跡ミュージアム』の設立に繋がりました。
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『あいち朝日遺跡ミュージアム』の展示光景です。縮尺50分の1と表示されたこの展示には、『山・森での活動』のタイトルがありました。遺跡付近では森林が発達していないため、住居などに必要な木材は、丘陵地などで伐採され、川を使って運ばれたことが推測されていました。
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イチオシ
かつての朝日遺跡と、その周りの平野等のジオラマ展示の光景です。朝日遺跡は、弥生時代の東海地方最大級の環濠集落遺跡で、範囲は東西1.4キロ、南北0.8キロ、推定面積は80~100万平方メートルに及び、全国でも有数の規模とされます。また、最盛期の人口は約1,000人と推定されています。(ウィキペディア)
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かつての朝日遺跡と、その周りの平野等のジオラマ展示に添えてあった説明文の一部の紹介です。左の頁には『朝日遺跡の武器』、右の頁には『朝日遺跡の武具』のタイトルがありました。いずれも、出土品を基にしたジオラマ展示の解説でした。武器は石鏃、武具は鋸歯状の紋が描かれた盾です。
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次の説明文の紹介です。左側の頁には『多重防護施設』、右側の頁には『逆茂木と乱杭』のタイトルがありました。これは人と動物との戦いではなく、人と人との戦いで用いされたものです。『逆茂木(さかもぎ)』は、枝を絡めた防護用の柵列、『乱杭(らんぐい)』は、木が斜めに地面に打ち込まれた障害物です。
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かなり端折りましたが、最後の説明文の紹介です。『防御施設』のタイトルがありました。逆茂木と乱杭を挟んで、攻める側と守る側の戦いの様子です。守る側では、環濠や、土塁なども防御に重要な施設でした。
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今度は、展示室の壁に展示してあった『朝日遺跡クロニクル』の紹介です。英語のヒストリーにも『歴史』の意味がありますが、クロニクルは、『年代記』や『物語』の意味があります。朝日遺跡のクロニクルは、紀元前3000年から紀元前2000年頃の縄文時代から始まっていましたが、朝日遺跡から実際に遺跡や遺物が見付かっているのは、弥生時代前期からです。
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左端の『弥生時代中期中葉:紀元前2世紀~紀元前1世紀)』の時代説明は、瀬戸内や近畿地方の影響が強くみられ、頻繁に洪水が起こった可能性が紹介されていました。中央は『弥生時代後期~終末期(紀元1~3世紀)』の説明でした。弥生時代終末期には、環濠に大量の土器が捨てられ、集落は衰退したらしいことが紹介されていました。古墳時代には朝日遺跡は湿潤化したようです。
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『朝日遺跡クロニクル』の全体年表の光景です。弥生時代の年代区分の一覧です。
◎弥生時代前期:紀元前6世紀~紀元前4世紀
◎弥生時代中期前葉~中葉:紀元前4世紀~紀元前2世紀
◎弥生時代中期後葉:紀元前2世紀~紀元前1世紀
◎弥生時代後期~終末期:紀元1世紀~紀元3世紀 -
二つある基本展示室の『展示室1』の施設案内です。朝日遺跡発掘マップ、クロスロードビジョン、朝日遺跡ロケーションジオラマ、と朝日遺跡クロニクルが紹介されていましたが、この円形の画面は、『クロスロードビジョン』になるようでした。次は『気品展示室2』の土器などの展示の紹介です。
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最初に朝日遺跡から出土した土器のうち、代表的な土器の紹介です。奥の方が弥生時代前期の古い時代の土器の展示、中間辺りが中部地区、殊に朝日遺跡で多く出土した『丸窓付土器、手前付近が赤彩土器です。
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弥生時代の中期(紀元前4世紀~紀元前1世紀)に分類される土器です。弥生時代は、前期(紀元前6世紀~紀元前4世紀)、中期(紀元前4世紀~紀元前1世紀)と後期(紀元前1世紀~紀元3世紀)に区分され、中期は更に、中期前葉(紀元前4世紀~紀元前3世紀)、中期中葉(紀元前3世紀~紀元前2世紀)と中期後葉(紀元前2世紀~紀元前1世紀)に3区分されていました。
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弥生時代の中期後葉、後期から、終末期にかけての土器の展示光景です。中期後葉は紀元前2世紀から紀元前1世紀、後期は紀元前1世紀から紀元2世紀、終末期が紀元2世紀から紀元3世紀に時代区分されていたようです。その後には、古墳時代(3世紀頃~7世紀頃)が続きます。
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説明プレートだけの紹介です。
名称:『弥生時代前期の土器』
年代:弥生時代前期(紀元前6世紀~紀元前4世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:1番から4番までの土器です。すべて重要文化財です。 -
説明プレートだけの紹介です。
名称:『弥生時代中期前葉の土器』:朝日式土器
年代:弥生時代中期前葉(紀元前4世紀~紀元前3世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:5番から8番までの土器です。すべて重要文化財です。 -
説明プレートだけの紹介です。
名称:『弥生時代中期中葉の土器』
年代:弥生時代中期中葉(紀元前3世紀~紀元前2世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:9番から15番までの土器です。すべて重要文化財です。 -
説明プレートだけの紹介です。
名称:『弥生時代中期後葉の土器』
年代:弥生時代中期後葉(紀元前2世紀~紀元前1世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:16番から20番までの土器です。すべて重要文化財です。 -
説明プレートだけの紹介です。
名称:『円窓付土器』
年代:弥生時代中期後葉(紀元前2世紀~紀元前1世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:21番から27番までの土器です。すべて重要文化財です。 -
説明プレートだけの紹介です。
名称:『赤彩土器』
年代:弥生時代後期(紀元1世紀~紀元2世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:28番から44番までの各種の赤彩土器です。すべて重要文化財です。 -
説明プレートだけの紹介です。
名称:『弥生時代後期の土器』
年代:弥生時代後期(紀元1世紀~紀元2世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:45番の壷から51番の蓋までの土器です。すべて重要文化財です。 -
説明プレートだけの紹介です。
名称:『弥生時代終末期の土器』
年代:弥生時代終末期(紀元前1世紀~紀元3世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:52番の高坏から56番の手焙形土器までです。すべて重要文化財です。 -
弥生時代中期の土器の紹介です。広口壷や細口瓶、高坏(たかつき)などです。弥生時代中期中葉当たりの時代区分だったようです。
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名称:『円窓付土器』(5点)
年代:弥生時代中期後葉(紀元前2世紀~紀元前1世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:21番から27番までの土器内の5点です。すべて重要文化財です。 -
名称:『赤彩土器』はじめ11点
年代:弥生時代後期(紀元1世紀~紀元2世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:すべてが赤彩土器かも知れません。 -
イチオシ
名称:『赤彩土器』
年代:弥生時代後期(紀元1世紀~紀元2世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:28番から44番までが赤彩土器です。 -
朝日遺跡から出土した、主な出土品の2028点の解説文です。すべて重要文化財に指定され、その内訳は次の通りです。
◎土器・土製品:727点
◎木器・木製品:253点
◎ガラス小玉:121点
◎金属製品:27点
◎骨角牙貝製品:240点 -
イチオシ
名称:『突線紐Ⅰ式銅鐸』
年代:弥生時代中期後葉(紀元前1世紀~紀元1世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:朝日遺跡の屈指の出土品の一つです。 -
名称:『突線紐Ⅰ式銅鐸』:重要文化財
年代:弥生時代中期後葉(紀元前1世紀~紀元1世紀)
出土:朝日遺跡(清須市)
その他:銅鐸の説明プレートです。高さ46.3センチ、幅26.3センチ。 -
3種類に分けられた展示品の紹介です。手前左側が『玉未成品』、手前右側が『手作り工具』、奥の段が『石製品』です。前列は、弥生時代中期(紀元前4世紀~紀元前1世紀)です。奥の段は読み取れませんでしたが、同時期の製品のようです。
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