2007/07/15 - 2007/07/18
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まさとしさん
2007年初めに開通した新幹線に乗りに行くことにした。実は開通にあわせて2006年末から正月にかけて台湾に行ったのだが、開業の予想が外れ、乗れずに帰国した経緯がある。結局帰国した5日後に開通したのだ。
あれから半年以上たち、当初板橋駅からの部分開業だったのが台北駅まで乗り入れている。本数も当初1時間に一本だったのが、今ではそれなりに本数は増えていて使いやすくなっている。
そんなわけで再び台北へ向かった。
7/15(日) 東京(1805)→台北・桃園(2050) 台北嘉榮
7/16(月) 台北(1006)→新幹線→台中(1103/1130)→新幹線→台南(1213)安平 台南成光別館
7/17(火) 台南→新左営/高雄(830)→新幹線→台北(1006)九分 台北獅城旅社
7/18(水) 台北(945)→東京(1400)
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台北までは2時間45分。スナックサービスと機内食。あっという間に台北に着陸体勢に入った。
台北の気温は31度で蒸し暑い。
とりあえず國光客運のバスで台北駅へ出た。 -
台北駅の北側にある太原路の下川裕治さん御用達の安宿「嘉栄旅社」に入ってみることにした。
1泊500元(1900円)という事だったが、時間が遅いからか700元(2660円)の部屋しかないと言われた。他に探せば500元の宿はあったかもしれないが、話の種にこの宿に泊まることにした。お湯が出てエアコンも効いている。新しい宿ではないが快適な宿だ。 -
22時を過ぎているが宿周辺で食事をできる場所を探した。ケンタッキーやモスバーガーなどはまだ営業しているが、台湾に来ていきなり行くのは避けたい。
そんな中、麺の屋台を見つけた。値段も安く台湾に来たという気分が味わえた。 -
台北は朝から気温は30度を超え、真夏の青空が広がっている。
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こが宿泊した宿「嘉榮ホテル」。
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宿の近くで朝食を済ませ、台北駅に向かった。
広い空間にエアコンが効いて憩いの場だ。
台湾新幹線の駅は地下にある。 -
今日は台湾新幹線に乗車し台南へ向かう。
自販機で切符を買おうとすると係の女性が親切に教えてくれた。思ったより本数が少なく、一気に台南へ行く列車がしばらくないので台中行きの列車の切符を購入することにした。そんなに混んでいないはずだが、通路側の席にされた。おそらく1号車から順番に埋めていくシステムになっているのだろう。ちなみに台中で途中下車してまた台南へ切符を買い直しても値段は同じだ。 -
出発の10分くらい前までホームには入れない。駅構内が狭いので台北駅だけの配慮だ。
出発までしばらく時間があったので台湾国鉄の新型車両「タロコ号」を見に行くことにした。入場券を買ってホームに降りた。「タロコ号」は日本のJR九州が運行する、ソニック号をベースにしたもので、車体を傾かせて走ることからカーブでスピードを落とす必要がない振り子式列車だ。台湾鉄道が東部幹線のスピードアップのために導入した。 -
外観はモダンだが車内は日本の車両に比べ簡素化されていてわざわざ花蓮まで乗るほどでもないかなと思った。とりあえず写真だけ撮影。
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新幹線駅に戻り、改札を通ってホームに降りた。
これが台湾新幹線。 -
出発時刻は10:06で台中まではほぼ満席。というか1号車から順番に席を埋めているだけで12号車にどれだけの客が乗っているのかは謎だ。
スタンダードカーの車内。日本の新幹線の普通車と同じタイプだ。 -
乗り心地は当たり前だが日本の新幹線と同じで車内のインテリアや案内も同じだ。
車内は静かでKTX(韓国高速鉄道)に比べて快適なのは言うまでもない。車内の電光掲示板には現在の速度が表示され、時速296キロが最高だった気がする。 -
各駅停車で11:03に台中に到着した。
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台中駅は途中駅では唯一台湾国鉄に接続している駅(板橋駅もそうだが)だ。新大阪や新下関と同じ感覚だ。しかし今回、台中市内に向かうつもりはない。
あとから来る11:30発の新幹線に乗り継ぎ台南へ向かう。再度切符を買い改札に入った。 -
後続の列車がやってきた。
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再び乗り込んだ車両も1号車で混雑していた。座席は3人席の真ん中と最悪だ。乗車時間は45分ほどで12:13に台南に到着した。
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台南駅も客の乗り降りこそ少ないが立派な駅だ。
列車は数人の客を降ろしてすぐに出発していった。 -
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台南駅からはバスで市内へ向かうことになる。台南中心部まではけっこうな距離を走る。午後1時前に台南駅前に到着。駅近くで650元の安宿を発見した。安宿といっても快適そんものだ。窓からは台南の繁華街が眺められる。
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国鉄の台南駅に到着。
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台南駅近くで650元(2470円)の安宿を発見した。
安宿といっても快適そんものだ。窓からは台南の繁華街が眺められる。 -
この日の遅い昼食。排骨麺、70元(266円)。自分でトンカツを麺にのせる。
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台南は台湾で一番史跡が多い都市とされる。台南の西に安平という台湾発祥の地があるからだ。
安平は古い街並み残り、台湾有数の観光地でもある。せっかくなのでバスで行ってみることにした。
安平は観光客の町で土産物屋や食堂が台湾人観光客で賑わっていた。 -
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大通りの派手な建物
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築何百年といった家が残っている。
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安平の古い家屋。
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家の兵には珊瑚が使われている。南国を感じる事ができる。
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海山館。1683年建立。「清代駐防台湾的水師班兵所」
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台南で宿泊し、翌朝早朝台南駅から南の高雄へ向かう各駅停車に乗り込んだ。
6:55発の普通列車で高雄の手前にある新左営駅に向かうことにした。この駅から新幹線に乗ることになる。
新左営駅までは客車タイプの列車でのんびりした雰囲気だ。 -
7:43にモダンな新左営駅に到着した。新幹線が高雄まで開通したと言っても中心部から離れているこの駅が終点では少しインチキくさいが一応ここが高雄の玄関口だ。
もうすぐ地下鉄も開通する。
新幹線の出発案内。 -
改札。
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高雄(以後左営)から台北へは速達タイプの列車に乗ることにした。途中の停車駅は台中と板橋だけだ。所要時間は1時間36分で台湾新幹線のスピードを実感できる。昨日は時間を掛けて台南までやってきたので帰りは一気に戻りたい。座席はビジネスシート(日本のグリーン車)の予約を入れることにした。来るとき乗り列車すべてが窮屈な感じがしたので帰りはリラックスしたい。
料金は2440元(9460円)。台北までは東京・名古屋くらいの距離なのでグリーン車でこの値段は日本に比べれは割安だ。 -
15分前に列車がホームに入ってきた。
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6号車がビジネスカーで扉の脇には日本のグリーン車のようなマークは付いておらず、ぱっと見ただけでは外から車両の判別はできない。
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車内はさすがに空いていて窓際に10人ほど座っているだけだった。
座席は初めて窓際になった。左営駅出発は9:30。列車は定刻通り左営を出発。 -
ビジネスシートは日本のグリーン車と同じだ。
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でもシートにはパソコンなどの使える電源が付いている。
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普通車とビジネスカーの違いはコーヒーなどドリンク無料のサービスがあり、おしぼりがもらえることだろうか。
ビジネスシート専用の係員が頻繁に回ってくるが所要1時間半ではあっという間だ。 -
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15分もしないうちに台南駅を通過、9:16に中間駅の高鉄台中駅に到着した。台中駅は全列車が停車するので、通過線があるが線路は錆び付いている。試運転でも使われていないのだろうか。
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トイレ。台湾にいると見たこともない最新式に思える。
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自販機もあり。
やがて地下に入り板橋に停車した。そして10:06定刻通り台北駅に到着した。
台北駅は構内が狭いので改札も大混乱だ。 -
まだ時間が早いが駅の北側にある安宿街へ向かった。今日泊まろうと思うのは大きめの旅社「獅城大飯店」だ。値段は600元(2280円)らしい。規模が大きくアットホームさはないが、設備がしっかりしていればいいのだが。時間が早く部屋には入れず、荷物だけ預けて街へ出ることにした。
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今日は台北から日帰りで行ける観光地「九分」へ向かう。MRTで忠考復興駅のバス乗り場へ向かった。
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九分方面のバス。本数は結構あるようでほとんど待つことはなかった。
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バスは高速道路を経由し、山間の道を走り、約1時間15分で九份に到着。
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のんびりした片田舎だがバス停周辺にはスターバックスもあった。
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基山路といわれるメインストリートは土産物屋食堂が軒を連ね、人でごった返している。あまり落ち着ける雰囲気ではない。
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九分で一番の見所は初めて知ったのだが「非情城市」という映画の舞台になった石段と茶屋だ。ここの風景は地球の歩き方台湾編07’08’の表紙にもなっている。
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この周辺の茶屋でお茶でも飲むことにした。ついでにお腹が空いたので小龍包を食べることにした。昨日から小龍包ばかり食べている気がするがまあいい。
それにしても九分最大の見所のはずなのに石段周辺の茶屋はお昼時にもかかわらずガラガラだ。お茶が一杯200元(760円)と割高だからだろうか。でも落ち着けるので雰囲気に浸ることができる。 -
茶屋から映画館跡を見下ろしていると頻繁に観光客が写真を撮りに来るが店には入ってこない。
写真右の映画館は1986年に閉鎖され今では内部は廃墟になり、宣伝広告だけが当時のまま残っている。 -
閉鎖された五番抗。この地域は日本統治時代金鉱の町として栄えた。
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帰りはバスで10分ほどの瑞芳という町に行き、ここから列車で帰ることにした。台北駅までの交通費をを考えるとこのほうがかなり割安だ。
写真は瑞芳駅。 -
途中基隆への分岐である八渚駅で下車し、タイミング良くタロコ号の撮影ができた。そのまま4時前には台北駅に戻ってきた。思ったより早く戻ってくることができた。
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台北に戻り、夜市観光でもすることにした。
龍山寺周辺の「華西街街観光夜市」に行ってみた。夜市には蛇やスッポンの店があるが、あまり入れる雰囲気ではない。
屋台などでは豚足や蛙など美味そうなものが並んでいる。 -
廣州路。
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こちらは龍山寺。
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台湾で初めて宗教的な雰囲気を感じた場所だ。台湾で大規模なお寺に来たのは初めてかもしれない。
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まだ時間が早いので台北二大夜市のひとつ「士林夜市」に行ってみた。MRTの駅の横にあるので便利だ。こちらの夜市はすごい活気だ。屋内型と通り型の二つがあり、どちらもすごい人だ。屋内型は飲食店が多く、こちらは歩いているだけで楽しい。
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ダイハード4の宣伝広告。
通り型は衣料品の店は多いが、あまりにも人が多すぎて先に進めず、あまり見ることはできなかった。
とりあえず台北の夜市見学はこれぐらいにして宿へ戻ることにした。
【翌朝】
帰国の日、台北駅前の空港バス乗り場へは6時半に向かった。途中の屋台で寄り道し、空港行きのバスは7時に出るようだ。けっこうたくさんの客がいる。ほぼ満席の状態で出発した。途中三重のバスターミナルを経由。高速に入ってもけっこう車が多い。どうしたものかと思っていたら前方に料金所があるようだ。このバスはETCレーンを通過できるので料金所が近づいてもスピードを落とすことなく通過。これでスムーズに走れると思ったがその先も車は多く、制限速度以下での運転が続いた。空港への分岐点ではとうとう渋滞に巻き込まれてしまった。
予想以上に空港へ向かう車が多い。第一ターミナルを経由してユナイテッド航空機が出発する第二ターミナルには飛行機出発の1時間15分前の8時30分に到着した。さすがに出発2時間前を切ると焦ってしまう。ましてやアメリカ系航空会社ではチェックインに相当時間がかかる。 -
焦りながらチェックインしたら、ビジネスクラスにアップグレードされた。遅い時間にチェックインするのも一つの手かと思った。
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東京へ向かうB777。
ビジネスクラスは他にもオーバーブッキングで移動してきたと思われる不自然な乗客が乗っていた。
前のアメリカ人は150度まで倒れるリクライニングシートに大はしゃぎだ。 -
離陸後スナック、そして乗務員が食事の注文を取りにきた。混雑していても客室乗務員が各乗客の名前を覚えているのは感心した。
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ゆっくりするまもなくフルコースの機内食が始まった。
飛行時間が2時間45分ではゆっくりできない。 -
まず前菜。
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メインはいつもフィレ肉ばかりなので魚を頼むことにした。
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デザートはチーズケーキで食べ終わることには紀伊半島の上空だ。そのまま着陸態勢に入り、今回の台湾新幹線鉄オタ旅行は無事終了。
【おわり】
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