Go To！で行く 奥の細道古寺巡礼　その③復興の進む三陸海岸、釜石復興スタジアムと奇跡の一本松へ

2020/12/05 - 2020/12/09

思うところあって初冬の杜の都仙台へ。

仙台へは毎年仕事で出かけているが、今回はプライベート、そして今年はGoToも使えるということもあり、仙台を起点にみちのくの古寺巡礼『四寺廻廊』を回ることに。
平安時代に慈覚大師円仁が開山した松島の瑞巌寺、山寺の立石寺、平泉の中尊寺と毛越寺の四つのお寺、そしてここには松尾芭蕉が奥の細道で回ったところでもある。
仙台は何度も行ったことあるが、日本三景の松島はいまだ未訪問。
山寺の立石寺も今回初訪問。
平泉は１年前に行ったばかりだけで、今回はここで宿をとりゆっくりと回るつもり。
そして、寺廻りの間を縫ってニッカウヰスキーの宮城峡蒸留場、三陸海岸、厳美渓、猊鼻渓も訪ねることに。
ＡＮＡとＪＴＢのダイナミックパッケージを組み合わせ、仙台２泊＋平泉１泊＋一ノ関１泊の行程を組み、コロナ感染予防のため基本レンタカーで移動とした。

3日目は旅の目的古寺巡礼から外れ三陸海岸へ。
当初計画では遠野から釜石・陸前高田を回る予定だったが、高速のICで降り忘れるという痛恨のミステイク！
結果釜石まで直行し三陸海岸を南下。
2011年の３月11日からもう10年近くたつ震災被災地。
いまだに復興の槌音が響く海岸沿いの町々を回ってきた。
どうしても行きたかった復興のシンボル、『釜石鵜住居復興スタジアム』『奇跡の一本松』をこの目で確かめて来た！！

エリア 岩手

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー ANAグループ 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

仙台から東北新幹線で一ノ関へ

仙台駅 (JR) 駅

はやぶさに乗車　

平日のAM、空いている
前席のオッチャン、Noマスク・・・

車窓からは大きな虹が

一ノ関駅
ポケモン推し・・・
ここでレンタカーを借りみちのく路を北へ

一ノ関駅 駅

釜石自動車道にのり遠野ICで下りるつもりも、道が空いてて快適に飛ばしていたため思わず通過！
ままよとそのまま次の目的地釜石の復興スタジアムへ

釜石鵜住居復興スタジアム

釜石復興のシンボル

昨年のW杯ラグビーでも会場になったスタジアム

そして釜石と言えば、かつて森、松尾、小林らの代表選手を擁し日本選手権7連覇を達成した新日鐵釜石のホームタウン

温もり感伝わる木のシート

芝は天然と人工のハイブリッド
冬でも鮮やかなグリーン

メモリアルスタジアム図柄マンホール

大槌湾から鵜住居川を遡ってきた津波の高さは１５メートル

復興スタジアムは地元の小・中学校の跡地にできた

まず中学生が高台に避難、それを見た小学生も付き従い奇跡的に両校の犠牲者は０だった
その時の教訓、まず逃げろ！・・・津波てんでんこ　

大津波の6日前に開通した高台にある釜石山田道路
ここに避難した児童たちは命を救われた

命の道　釜石山田道路　

そして鵜住居川の河口には巨大な水門、手前側は護岸整備と地盤かさ上げ工事が未だに続いている

こちらは釜石市内
同じく河口の護岸整備と地盤かさ上げ工事が行われている

釜石大観音
新型コロナウィルス感染予防のため平日は休館・・・残念、下から見上げるのみ

釜石大観音 寺・神社・教会

大船渡にある盛駅駅前
ここは三陸鉄道リアス線とＪＲ大船渡線ＢＲＴの始発駅となるターミナル駅

ＪＲ大船渡線は震災で甚大な被害を受け、鉄道としてではなくバス専用軌道を走るＢＲＴとして復活

盛駅 駅

大船渡・・・サンマの街

ＢＲＴの車両（バス）を見たかったが、時間が合わず・・・

こちらは三陸鉄道の盛駅
元々はＪＲ、震災後に三セクの三陸鉄道になり復活

奇跡の一本松・・・やって来た

高田松原津波復興祈念公園

高田松原津波復興祈念公園 公園・植物園

みんなで復興を考えるテーブル

この先は海を臨む場

高田松原津波復興祈念公園 公園・植物園

献花の場

運河を渡り

階段を登る

この海から押し寄せた大津波で陸前高田の街は壊滅した・・・

海側には大規模な堤防が建造された

かつてここにあった高田松原を復活させるため苗木が並ぶ

そして奇跡の一本松へ

見えてきた

あの大津波に耐え唯一生き残った『奇跡の一本松』

奇跡の一本松 名所・史跡

その後海水による痛みで枯れ死してしまったが、震災からの鎮魂・希望・復興のシンボルとして保存されることになった

漫画家のやなせたかしさんはこの松の保存運動に多大な支援をしてくれた

震災遺構ユースホステル
座屈した建物、マグニチュード９、震度６の威力・恐ろしさが伝わってくる

高田松原の残骸

高田松原 自然・景勝地

震災遺構タピック45 (旧 道の駅高田松原)

旧 道の駅高田松原　タピック45 名所・史跡

ここには風光明媚な高田松原と陸前高田の市街地があった

東日本大震災津波伝承館

東日本大震災津波伝承館 名所・史跡

大津波の遺構、映像などが展示されている
３．１１の記憶が蘇る

過去日本列島は何回も津波の被害にあっている
是非ここにきて津波に対する備えと対策を予め考えておくべきかと・・・

隣にある道の駅

道の駅 高田松原 道の駅

特産品、レストラン・カフェなどあり

震災遺構 旧下宿定住促進住宅
４階建ての建物が丸々津波に飲まれた
大津波の威力と脅威を実感できる

平泉の宿にチェックイン

平泉ホテル武蔵坊 宿・ホテル

夕食は前沢牛のすき焼き
明日は平泉の世界遺産を巡る

この旅行記へのコメント （3）

• fuzzさん 2021/07/09 13:34:36

  あれから10年ですね。

  Brightonさん、こんにちは。
  
  私も10年経つので実家の宮古市へ行きました。
  でもコロナで式典などは中止。
  仕方ないですね。
  10年経っても、こうして訪れて下さって旅行記にして頂いて嬉しく思います。
  
  fuzz

  Brightonさん からの返信 2021/07/20 23:32:48

  RE: あれから10年ですね。

  fuzzさま
  
  あっと言う間の10年でしたね・・・
  大地震後の津波、そして福一の建屋がぶっ飛んだ映像、いまだに脳裏から消えることはありません。
  日本人としてはあの記憶絶対に忘れてはならないと個人的には思ってます。
  
  10年経って復興が進む様子には感動を覚えるとともに、被災地の方々が安心安全にお住まいになられるよう、あらためて感じ入った次第です。
  
  fuzzさまの旅のブログ、いつも楽しませていただいております。
  コロナ禍がおさまり、かつての様に勝手気ままな旅行ができるようになると良いですね！
  
  Brighton

• kuritchiさん 2021/03/24 16:29:51

  まだまだ復興中

  Brightonさん、こんにちは、、？？もしかして、、はじめましてでしょうか、、
  kuritchiと申します、、
  かつて共通の友人よりお名前はよくお聞きしておりました、、
  
  被災地を訪れて驚いたのは10年経つのにまだまだ復興中だった事でした、、
  阪神淡路大震災の時も10年後には記念碑などでここが被災地だったんだと実感するほど元の生活に戻っていたのに、大津波の被害の大きかった地域はまだ復興工事中、、
  どんな思いで頑張って来られたのかと思うと、、胸が熱くなりました、、
  
  特に、高田松原津波復興祈念公園は心に残りました、、
  奇跡の一本松もよくぞ保存しいてくれて、、ありがとう～の気持ちでいっぱいでした、、
  
  ひとりでも多くの人が足を運び、、祈り、、復興の助けとなりますように、、
  
  kuritchi