2020/09/13 - 2020/09/13
3286位(同エリア8431件中)
Tomoさん
電車とバスで和歌山、有田の奥地にある棚田、あらぎ島の絶景を訪ね、醤油発祥の地として知られる湯浅を散策しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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紀州路快速に乗って和歌山へ行き、きのくに線に乗り換えて藤並へ向かいます。
途中、海南駅では特急くろしお1号の追い越しがありました。1号はもうすぐ引退と言われているオーシャンアロー車両で運転されるため、この機会に撮影しておくことにしました。海南駅 駅
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そのくろしお号も数分遅延していたこともあって、藤並駅には乗り換えるバスの2分前の到着。これから有田鉄道バスに乗って清水地区へいくのですが、休日で観光向けの時間帯では2本しかないので、ハラハラしましたが、何とか無事に乗車できました。
有田鉄道は昔、藤並から有田口を結ぶ路線として運転していたものですが、乗客が減少し、私が高校生のときに廃止になりました。藤並駅 駅
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この路線は花園という高野山の登山口あたりまで行きますが、有田口を過ぎると、どんどん山深いところを有田川に沿って走るようになります。
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前日の雨で少し濁っているようですが、それでも大変美しい景色を楽しめます。
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1時間20分、三田発電所前というバス停で下車しました。バス停の後ろは田んぼが広がり、大阪と比べ空気も爽やかに感じます。
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バス停からすぐのところに、道の駅・あらぎの里があります。ここでは名産品を買ったり、地元でとれた食材を生かした軽食も楽しむことができます。天気が優れない日ですが、朝から賑わいをみせていました。
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移動で3時間以上かかり、すでに昼前なので早めの昼食をとります。こんにゃくうどんと、とんかつ、地元でとれた米をつかったご飯のセットで800円です。ボリューム満点な定食で、この価格はかなり安いですね。
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そして、道の駅から坂道を上っていくと、あらぎ島を眺められる展望台があります。あらぎ島とは、1655年当時の庄屋だった人が開発した扇状に広がる棚田で、日本でも珍しい景色として注目されるようになり、今では和歌山を代表する観光スポットの1つになっています。
あらぎ島の棚田 自然・景勝地
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東側の清水集落と棚田。ちょうど稲刈りが始まったようですが、訪れる時期としてはちょうどよかったと思います。
あらぎ島の棚田 自然・景勝地
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熊野川と棚田。今年は異常気象の影響もあって、中国から害虫・ウンカが飛来しイネを枯らすという被害が多く発生しているようです。このあらぎ島でも被害を受けていると、ある記事に出ていました。
あらぎ島の棚田 自然・景勝地
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あらぎ島から清水温泉へ向かう途中の清水地区の棚田、こちらも素晴らしい風景です。
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2013年には、あらぎ島および三田・清水の農山村景観という名称で国の重要文化的景観に指定されています。
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あらぎ島から歩いて30分ほどでしみず温泉の入り口に着きました。やっと着いた~と思ったのですが、温泉施設までは坂道を登っていく必要があるのです;
しみず温泉 健康館 温泉
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しみず温泉健康館は八角の屋根が組み合わさった面白い形の建物です。天然温泉が楽しめる日帰り入浴施設ですが、このときは私だけで貸切でした。
しみず温泉 健康館 温泉
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ナトリウム塩化物炭酸水素温泉で、ちょうど温度のお湯がかけ流しされていました。バスの発車が迫っていたので、あまり長時間は楽しめませんでしたが、散策後の休憩にはちょうどよいものだったと思います。
帰りのバスはこの清水温泉前から乗ることができました。行きと同じく1時間15分ほどの乗車時間、川を眺めながらのんびりと過ごしました。しみず温泉 健康館 温泉
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藤並駅です。一部の特急列車も停車する駅で、地方の駅としてはかなり立派なものです。藤並からJRでとなりの駅・湯浅まで移動し、レンタサイクルを借りて古い町並みが残る地区へ行ってみます。
藤並駅 駅
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途中は熊野三山への参詣道として栄えた街道、熊野道を通ります。その一角には1838年に建てられたという道標の立石があり、これは紀三井寺、熊野、伊勢、高野への参詣道を示すものです。
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立石の斜め向かいには、風情ある立石茶屋という、観光客向けの休憩所がありますが、コロナウィルスの影響で休館しているようでした。早く収束してほしいものです。
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入口の大きな松が印象的な、こちらのお寺は深専寺(じんせんじ)です。奈良時代に、行基による開山の海雲院という寺院から創建されたそうです。
深専寺 寺・神社・教会
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湯浅は醤油醸造業が盛んであったまちで、古くから続く醸造業関連の町家や土蔵が残っています。町並みの入り口にある岡正は、江戸末期に建てられた建物で、昔は酒屋として使われていました。現在では観光客向けの休憩案内所として利用されています。
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湯浅も10年以上前に訪れたことがあり、そのときに気に入った町並みの1つとなったので、今回あらぎ島と合わせてもう一度行ってみようと思ったのです。
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以前に訪れたときよりも、町家が修復・整備されて一層美しい町並みになったと思います。
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いかにも歴史ある雰囲気のこちらのお店では、金山寺味噌を販売しています。
金山寺味噌はいわゆる味噌汁などの調味料としてではなく、おかずや酒の肴としてそのまま食べるものです。鎌倉時代に中国の宋に修行にいった僧が製法を体得して、この地に伝えたとされています。和歌山県の優良土産品というものに指定されているようです。太田久助吟製 専門店
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北町ふれあいギャラリーでは雛壇と吊るし飾りが展示されていました。ここでもコロナの影響で観光客が激減しているとのお話を聞きました。
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角長は1841年創業の昔から醤油醸造業を営んでいます。さきほどの金山寺味噌の製法をもとに改良が進んだこと、そして何よりも湯浅の水がよかったことから醤油が作られるようになったそうです。ここから世界に誇る調味料である醤油が生まれたと思うとすごいですね。
角長 専門店
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湯浅たまりという独特な製造法を継承しており、近くには醤油資料館があります。
角長醤油資料館 職人蔵 美術館・博物館
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醸造に用いる道具が展示されています。醤油の醸造と言えば、この大きな樽ですね。
角長醤油資料館 職人蔵 美術館・博物館
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帳場。建物は慶応2年に建てられた仕込み蔵で、なかなか見ごたえある資料館です。
角長醤油資料館 職人蔵 美術館・博物館
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最後に、甚風呂というスポットを訪ねました。甚風呂とは幕末から昭和の終わりまで営業していた銭湯です。
甚風呂 名所・史跡
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当時の雰囲気そのままに保存・復元が行われ、歴史民俗資料館として公開されています。
甚風呂 名所・史跡
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浴槽の壁には昔なつかしい映画のポスターが展示されていました。
甚風呂 名所・史跡
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湯浅の町並みを代表する景観、大仙堀までやってきました。醤油の材料や商品を積み下ろしした船着き場です。
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石積みの堀に醤油蔵が建ち並び、なんとも風情がありますね。湯浅といえば、この景観といっても過言ではないでしょう。
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帰りの電車は225系がやってきました。きのくに線も昔は113や117系が走っていたのですが、現在では223系を含む新型車両のみとなり、快適な旅が楽しめるようになりました。
きのくに線では、国鉄車両としてはあと105系が残るのみです。これも近いうちに置き換えられるので、乗っておきたいと思っています。湯浅駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- kayoさん 2022/01/19 00:35:32
- 行ってみたいあらぎ島
- Tomoさん、フォローありがとうございます!
このあらぎ島から湯浅のコース、前々から行きたかった所なのですが、
不便そうで諦めていました。バスで行けちゃうんですね。
かなりの時間、ゆられる覚悟になるかと思いますが。
日帰り入浴もできる温泉もあると知り、ますます行きたくなりました。
棚田の風景、最高です!
湯浅は私も若い頃訪れていますが、町が綺麗になっていますね。
コロナで観光客が少なめなのも良いですね。
近場で良い所を紹介して頂き、参考になります。
kayo
- Tomoさん からの返信 2022/01/19 20:57:27
- Re: 行ってみたいあらぎ島
- kayoさん、こんにちは。旅行記をご覧いただいてありがとうございます。
あらぎ島までのバスは、かなり本数が少ないのでチェックしてくださいね。土日で観光に使えるのはたしか、1日2本だったと思います。
時間はかかりますが、車窓がきれいですよ。
道の駅の定食、安くて、美味しくて、ボリュームたっぷりなのでオススメです!
湯浅は重伝建に指定されて町並みが整備されています。
関西が中心ですが、全国各地の旅行記を投稿しています。参考になれば嬉しいです。最近の分からスケジュールも記録してます。
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