2013/03/05 - 2013/03/29
818位(同エリア10324件中)
tadさん
古い写真を見直すシリーズ。
「大英博物館(2013年)ー中国関係の展示ー(追加)」を補うものとして、この旅行記を作成した。そこでも、既に中国の陶磁器の代表例は展示されているが、この年、集中撮影した中には、まだ200枚以上中国関係の写真が残っている。これらの中国陶磁器のコレクションは、Sir Percival Davidパーシヴァル・デイヴィド卿の陶磁器コレクションで、この頃、集中展示してあった。こういった展示は、大英博物館の莫大なコレクションを回転させるためにも、時々見られるものの一つだろう。
なにしろ、展示品が多すぎて、丁寧には撮影していない。パーシヴァル・デイヴィド卿は、インドのムンバイ生まれの英国人で、中国陶磁器に憧れ、中国語をマスターし、北京の博物館には、彼の収集したコレクションが寄贈され展示されている。大英博物館の説明では、彼の中国陶磁器コレクションは世界一だとのこと。高価そうな景徳鎮などがずらりと並び壮観だ。
陶磁器は、焼く時の温度の低いほうから、土器、?(せっ)器、陶器、磁器と日本では呼ばれているが、英語の表現はこれらとは範囲が一致していない。earthenware土器, stoneware?(せっ)器, pottery陶器, porcelain磁器,ceramics陶磁器などと、普通、英語辞典には訳語があるだろうが、日本語の指す意味範囲とは異なることが多いようだ。
なお、中国名を英語で表現されると、我々には、ぴんと来ないことが多い。もっとも、中国語の発音も日本語の音読みとは著しく異なるので、会話のなかで聞くと、中国語でも英語でも、ぴんと来ないことが多いのは困ったものだ。教科書の地図帳で覚えた呼び方が通用しないからだ。陶磁器の話で出てくる中国の名称は、漢Han, 隋Sui, 唐T'ang, 宋Sung, 元Yuan, 明Ming, 清Qing, 周Zhou などだが、地方名はわかりにくいところが多い。ただ、トップの「Jingdezhen景徳鎮」は覚えておきたい。
なお、私の父は、焼き物類の知識が豊富だったし、茶道などもやっていたが、私は西洋文化に早くから憧れて、そういったものには反抗的であった。日本の茶道関連の焼き物の鑑定や値付けには、昔から疑問があったし、それが反抗心の理由のひとつでもあったが、日本の流行は、それはそれで一つの文化ではあるのだろう。。陶磁器の一級品が工芸品として価値のあるものであろうことにはなにも文句はないが、日本では、ある時期、それらが、政治権力とも結びついたように思える。電子ブックのkindleで、岡倉天心のThe Book of Tea(茶の本)を原作の英語版で近年読んだが、そこには、中国起源の茶道や焼き物などの議論もあったのを今思い出した。文化が国際間で伝わると、それなりの変異は避けられないものだ。
英国人がインドやセイロンや香港などを植民地にしていたことで、茶の文化が英国に根付いているのは面白い。teaの語源が中国語の茶であることはいうまでもない。私は父の淹れ方を多少受け継いで、儀式の面倒な抹茶よりは、むしろ煎茶のほうを好むし、英国式のBlack Tea紅茶も好む。
一枚目の写真は明の永楽帝(1403-1425)の時代の景徳鎮Jingdezhenの焼き物。ワイン・デキャンターであろうと説明で述べているが、これらは、トルコのトプカピ宮殿やイランのアルダビル寺院なども所有しているそうだ。
(2020年12月13日記す。)
- 旅行の満足度
- 5.0
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