2017/08/16 - 2017/08/17
43位(同エリア2856件中)
エンリケさん
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
2017年夏休みのオランダ旅行7日目。
涼やかなオランダを巡る旅もこの日が最終日。
前日の国立美術館に続き、アムステルダムに来たら見逃せないゴッホ美術館を訪れます。
わずか10年の活動期間に油絵約860点を含む2,100点以上もの作品を残したゴッホですが、この美術館は、油絵約200点、素描約500点と、彼の作品を最も多く収蔵する、ゴッホにかけては世界一の美術館。
圧倒的とも言える彼の作品の数々に触れ、大きな刺激を受けた旅の最終日となりました。
<旅程表>
2017年
8月10日(木) 成田→台北→
8月11日(金) →アムステルダム→デン・ハーグ
→デルフト→デン・ハーグ
8月12日(土) デン・ハーグ→アイントホーフェン
→マーストリヒト
8月13日(日) マーストリヒト→リエージュ→ナミュール
→ディナン→ナミュール→リエージュ
→マーストリヒト
8月14日(月) マーストリヒト→アーヘン→アムステルダム
8月15日(火) アムステルダム→ザーンセ・スカンス
→アムステルダム
〇8月16日(水) アムステルダム→
〇8月17日(木) →台北→成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- チャイナエアライン
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月16日(水)
今回の旅もこの日で最終日。
夕方の飛行機の時間まで、貪欲に観光を続けます。
まずは8時、飾り窓地区にある宿、Hotel 83にて朝食。
今回の旅は毎日朝が早かっただけに、こうして宿で朝食をとれるのは、実はこの日が初めて。
シンプルなメニューですが、しっかり腹ごしらえして最後の観光に臨みます。Hotel 83 ホテル
-
朝食後の8時30分、観光開始。
この日の目標は、アムステルダムに来たからには見逃せないゴッホ美術館。
まずは宿のある飾り窓地区から、王宮のあるダム広場に向かって歩いて行きます。飾り窓地区 建造物
-
途中にある世界遺産の運河沿いの景色はいつ見ても美しく、風情を感じますね。
アムステルダム、シンゲル運河の17世紀環状運河地域 旧市街・古い町並み
-
てくてくと歩いて8時40分、王宮のあるダム広場に到着。
早朝のため、まだまだ人は少ない感じです。王宮 城・宮殿
-
ダム広場からは、前日も訪れた国立美術館方面に向かって南下。
途中、何度もすれ違ったのは、こうした自転車の列。
みなさん通勤使用でしょうか、さすがは自転車の国オランダ。 -
そして8時55分、シンゲル運河に架かる橋を渡って国立美術館へ。
この日のアムステルダムは霧がかかってもやっとしていますね。アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
国立美術館前の信号待ちにも自転車の一団。
これがベトナムならバイクでしょうか(笑)。 -
国立美術館の中央通路を抜けて、ミュージアム広場へ。
前日、大勢の人だかりができていた“I amsterdam”のモニュメントも、早朝のこの時間帯は随分空いています。 -
そのミュージアム広場の一角にあるゴッホ美術館(Van Gogh Museum)へ。
言わずと知れた、ポスト印象派の巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh、1853-90年)の作品を多数所蔵する、世界的な美術館。
1999年6月に開館した、日本人の黒川紀章(1934-2007年)設計の独特な円形の建物が入口になっています。
(写真は前日の夕方に撮影) -
ゴッホ美術館をズームアップ。
中央の円形の建物が黒川紀章設計の新館。
その後ろの直線的なデザインの建物が1973年にオープンしたヘリット・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld、1888-1964年)設計の本館となっています。ゴッホ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
9時、入口のある新館の裏側に回ってみると、開館直前なのに、すでにすごい行列。
早速わたしも列に並んで、皆に遅れをとらないようにします。 -
列は順調に進み、予めHPから購入しておいたE-ticket(入館料17ユーロ+多言語オーディオガイド5ユーロ=22ユーロ、約2,930円)を見せて無事入館。
地下に降りて、通路でつながっている本館へと進んでいきます。
【ゴッホ美術館HP】
https://www.vangoghmuseum.nl/ja/visitor-information-japanese -
本館はオランダ時代の“馬鈴薯を食べる人々”(1885年)をはじめ、南仏時代の“ひまわり”(1889年)、“花咲くアーモンドの木の枝”(1890年)など、彼にしか描けない独特のスタイルの作品ばかりで、その印象はまさに“圧倒的”。
ゴッホは自殺するまでの37年の生涯のうち、画家としての活動期間はわずか10年で、その間に残した作品数は、油絵約860点を含む、なんと2,100点以上。
その圧倒的作品群のうち、このゴッホ美術館には、油絵約200点、素描約500点が所蔵されており、彼の作品が美術館中に所狭しと並ぶ様は、ゴッホファンならずとも“壮観”の一言。
日本語版もある多言語オーディオガイドも素晴らしかったし、あとはただ、館内が全面撮影禁止だったのがつくづく惜しまれます・・・。
・・・そんな中でも、新館入口のディスプレイにあった、いくつかの作品をご紹介。
こちらは有名な“アルルの寝室”(The Bedroom、1888年)。
3パターンある彼の同名の絵画のうちのひとつで、自分の部屋を描いた何気ない一枚ですが、その色遣いや構図など、どこか心惹かれる作品となっています。
【ゴッホ美術館の解説】
https://www.vangoghmuseum.nl/en/collection/s0047V1962 -
輪郭線や色遣いが印象的なこちらは“木の根”(Tree Roots、1890年)。
1890年7月に37歳で自殺するゴッホが、パリ近郊のオーヴェル=シュル=オワーズ(Auvers-sur-Oise)で、死の直前に描いたとされる一枚となっています。
【ゴッホ美術館の解説】
https://www.vangoghmuseum.nl/en/collection/s0195V1962 -
美術館のあまりの充実度に、入口に戻ってきたのは12時近く。
常設展だけでなんと、3時間も滞在してしまったことに。 -
さて、さらにこの美術館では、ゴッホと自然主義の画家、ルソー、コローによる“IN THE FOREST”(森の中に)という特別展も開催されている模様。
常設展のチケットで入れるとのことなので、早速行ってみることに。
ちなみにバックはゴッホのパリ時代の絵画、“森の中の道”(Path in the Woods、1887年)。
【ゴッホ美術館の解説】
https://www.vangoghmuseum.nl/en/collection/s0080V1962 -
飛行機の時間も迫ってきているので、特別展は急ぎ足で観て、12時20分、全作品の鑑賞を終了。
もっとゆっくり観ていたかったですがしょうがない・・・。
最後にこの美術館のコンパクトな解説本を購入して(8.05ユーロ=約1,070円)、美術館を後にすることにします。 -
12時30分、3時間半ぶりに美術館の外へ。
朝方に霧がかかっていた天気もすっかり晴れて、絶好のお散歩日和です。
気温もちょうどいいし、これから蒸し暑い日本に帰らなければならないのが非常に残念・・・。ミュージアム広場 広場・公園
-
広場のちょうど正面に建つのはアムステルダム国立美術館。
アムステルダム中央駅と同じく、ピエール・カイパース設計の、左右対称のシンメトリーな美を感じさせる建物です。 -
その国立美術館の広場を挟んで反対側には、同じ頃の1888年に建てられた、その名の通り世界的なコンサートホールである“コンセルトヘボウ”(Concertgebouw)が。
このあたりは美術館やコンサートホールに囲まれた文化的な空間で、本当にゆったりとした時の流れを感じられるところです。コンセルトヘボウ 建造物
-
ただ、国立美術館に近づいてみると、その前に設けられた巨大な“I amsterdam”のモニュメントの前には、緑の広場でくつろぐ市民とは異なる、騒がしい大勢の観光客の姿が。
これなら、2018年12月にこのモニュメントが撤去されたのも分かる気がするなあ・・・。
【Oranda.jp~I amsterdamモニュメントが撤去】
https://oranda.jp/guide/i-amsterdam/ -
そんな、2020年の今となっては撮れない写真ですが、このときは、わたしもモニュメントとともに大勢の観光客の様子をパチリ。
コロナ禍でも、このようなマスクなしの“密な”写真は撮れそうにありませんね。
こんな光景が再び見られるようになるのは一体いつになるのやら・・・。 -
さて、飛行機の時間を考えるとあまりのんびりしていられないので、このまま国立美術館の中央の通路を通って、宿に戻ることにします。
-
帰り道も、賑やかなこの街と別れるのが寂しくなって、絵になる光景をあちこち撮りまくり。
こちらはこの旅行中、一度も乗らなかった、アムステルダムを縦横無尽に走るトラム。
レトロなデザインや軌道が風情を感じさせます。 -
アムステルダム中心部の賑わいエリアはこのようにトラムと自転車道、歩行者道に多くが割かれ、自動車は通りにくくなっています。
その他の幹線道でも自動車道と自転車道、歩行者道がはっきり分かれているので、日本のように自転車の“キュッ”というブレーキを握りしめる音を聞くこともまずありません。
・・・こんな人口が密集する古い市街地で、よくもまあこんな複雑な交通体系を作り上げたものだと感心せずにはいられません。 -
13時、飾り窓地区にある宿に戻って朝のチェックアウト時に預けた荷物を受け取り、アムステルダム中央駅へ。
自動券売機で切符を購入し(5.2ユーロ=約690円)、13時32分発スキポール空港経由Hoofddorp行きの列車に乗り込みます。アムステルダム中央駅 駅
-
13時50分、アムステルダム中央駅を出発した列車は15分ほどで、スキポール空港駅に到着。
ここまで来ればひと安心かな・・・。スキポール駅 駅
-
スキポール空港ではチェックインの手続きはすぐに終わりましたが、その後の出国審査がEU圏内、圏外ともに長蛇の列・・・。
このところヨーロッパ各地で続発するテロ対策でしょうが、純粋に旅を楽しみたい普通の旅行者にとっては、何とも面倒な時代になったものです。スキポール空港 (AMS) 空港
-
結局、この長い出国審査の待ち時間で、1時間近くを費やしてしまいました・・・。
混雑する日中の時間帯の出発の場合、こういう事態に備えて早めに空港に到着しておくに限りますね。 -
さて、帰りの便、まずは経由地である台北行きのチャイナエアラインCI74便は、16時20分、スキポール空港を離陸。
後方からの西日に照らされながら、東の空へ向かって飛んでいきます。 -
翌8月17日(木)
9時30分(アムステルダムとの時差+6時間)、台北到着時間が近づいてきたのでモニターを見ると、往路は飛んでいなかった中国上空を普通に飛行。
台湾の航空機ですが、こうして中国上空を何事もなく飛べるのね・・・。
それでも、さすがにチベット上空は避けているようですが。 -
11時55分、チャイナエアラインCI74便は台北桃園国際空港に無事到着。
ここで成田空港第二ターミナル行きチャイナエアラインCI18便に乗り継ぎ、14時40分、同機は台北桃園国際空港を離陸。 -
そして18時55分、同機は夕暮れの成田空港第二ターミナルに無事到着し、今回の旅が終わりました。
・・・旅行記にするのに3年以上かかってしまいましたが、当時は毎年のように訪れ、少し飽き飽きしていたヨーロッパの旅も、こうしてコロナ禍で行けなくなってしまうと、これまで以上に魅力的で貴重に感じるものですね。
これからも当分の間は未作成の旅行記作成に勤しんで、日本の旅では味わえない非日常感覚を味わっていきたいですね。
(涼しきオランダ・ベルギーの夏~終わり~) -
(おまけ)
最後にスキポール空港で慌てて購入したお土産を紹介。
デルフト焼きをイメージした包装にくるまれたチョコで、50枚ほど入って一箱5.95ユーロ(約790円)と、空港価格にしてはオトクなお値段。
図柄もオランダを連想する風車が描かれていてキレイだし、味もなかなかで、たくさん配るお土産としてはもってこいかも。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- CatMomさん 2021/12/31 08:09:43
- ゴッホ美術館は…
- エリンケさん
こんにちは。
ゴッホ美術館、アムステルダムに行ったからには絶対に外せないスポットですよね(^^)
私も大好きな美術館の1つです!
初めてアムステルダムを訪れたのは、大昔の大学生の頃でしたが、私も一人旅で飾り窓地区に泊まりました。それもドミトリーで、確か一泊10ユーロ(+デポジット)位でした!
宿泊するにあたり「ドミトリーの部屋の中ではドラッグをしません」という誓約書にサインさせられて!さすがアムステルダム…(^^;
と感じたことを思い出しました。
もう、あんなスタイルの旅は無理だな…
コロナでなかなか旅行が出来ないので、皆さんの旅行記を読んで欲求を満たしています(笑)
エリンケさんの臨場感あふれる旅行記、オランダ旅行も最初から読ませていただきます。
CatMom
- エンリケさん からの返信 2022/01/06 23:46:26
- 絵画のように美しい街
- CatMomさん
こんばんは。
アムステルダム旅行記にご訪問ありがとうございます。
CatMomさんはアメリカに住んでらっしゃるのですね。
日本でもついにオミクロン株が流行り出したようで、年明けから感染者激増の報道で嫌になっているところです。
ただ、これまでと違って重症者はほとんどいないようですが、高齢者の安心確保優先の我が国の政治姿勢では、また若い世代に行動制限が課せられるんじゃないかと、今後の動向から目が離せませんね。
さて、CatMomさんもアムステルダムに行かれたことがあるのですね。
おっしゃるとおり、ゴッホ美術館や国立美術館など、美術好きにはたまらない街でしたね。
計画的に整備された街並みも、絵画のように美しいし。
コロナ禍のおかげでもう2年以上もヨーロッパに行けていないですが、早く人々のコロナ脳が落ち着いて、これまでのように自由に国境を行き来できる世の中に戻ってほしいものですね。
-
- 川岸 町子さん 2020/12/18 13:40:25
- 旅の終わり
- エンリケさん、こんにちは(^-^)
とうとう最終日で、こちらまで、さみしいです。
ゴッホの生涯の2100もの作品のうち、500作品の展示。
想像するだけでワクワクしますね!
美術館がお好きなエンリケさん、お時間あっという間でしたでしょう。
「アムステルダムの石畳の街を歩き、美術館を楽しむ」今となってはなんとも贅沢な響きです。
しかも黒川紀章建築だなんて!
個性的な建築を目の当たりにしたら、きっと私は誇らしく思うだろうなぁ。
町子
- エンリケさん からの返信 2020/12/20 21:47:10
- 来年こそは・・・。
- 川岸 町子さん
こんばんは。
オランダ旅行記、最後まで読んでいただきありがとうございます。
ゴッホ美術館は、あのゴッホの独特のタッチや色遣いの作品ばかりで、美術に詳しくない方でも楽しめる美術館だと思いました。
アムステルダムを訪れる際は、国立美術館と並んで絶対に外せないスポットですね。
> 「アムステルダムの石畳の街を歩き、美術館を楽しむ」今となってはなんとも贅沢な響きです。
結局、今年はコロナ禍で海外に行けずじまいでした・・・。
ワクチンも開発されたし、オリンピックも開催されるしということで、来年こそは、限定的にでも海外旅行ができるようになってほしいものですね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
エンリケさんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
-
Hotel 83
3.1
この旅行で行ったスポット
もっと見る
アムステルダム(オランダ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
34