
2018/06/21 - 2018/06/21
1126位(同エリア4395件中)
ソフィさん
プラハ旅 Day2-1
・混雑が予想されるストラホフ修道院には朝イチで。
・ジェラートカフェ「Crème de la Crème」
・午後は市民会館のツアーに参加。『市長の間』を満喫!
・・・ダーは「ドボルザーク」のチェコ語での発音をあちこちで聞いては探求を重ねております(そもそもカタカナでは決して表せない音)。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日もいい天気です!
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朝からがっつり。
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今朝はキッシュがありました。
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昨日と同じ22番トラムに乗って、お城を過ぎたポホジェレツ駅で下車。標識が出ているだろうと思ったのに、ぜーんぜん。いきなり迷いました(笑
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色違いの石を使った歩道、別バージョン。
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わんこを散歩中のマダムに聞いてみたら、100%チェコ語。でもストラホフ修道院の写真を見せたら、すぐわかってくれました。
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ここを……上がってゆくの? 私有地じゃないの?
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半信半疑のまま通り抜けると、きれいな中庭へ。すでに修道院の中でした^^
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あとは標識を見て、library へ。開館の9時ぎりぎり到着。急げ! と思ったら、私たち以外だれもいない。こんな有名な場所なのに??
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2Fの受付へ。120kc。
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プラス撮影料50kc。
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ちょっと予習。
ストラホフ修道院は……
・1143年創設。
・清貧を基調とするプレモントレ修道会の修道士によって。
・修道士が長期にわたって集めた古今東西の書物がある。
・聖書、歴史書、図鑑、標本、地図などなど。
・現在は約20万冊の蔵書があるとのこと。
・敷地内にテラス席のあるホスポダがある^^ -
入るといきなりこの景色です。『哲学の間』。
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思わず落涙。
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フレスコ画「人類の精神史」を描いたのは、画家であり修道士でもあった方。
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現在の蔵書数は約20万冊とか。創設以来、コツコツとコレクションが積み重ねられてきたのでしょうね。
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ハシゴがあるのがまたいいのだと思います。
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入り口の扉はこれだけの幅しかありません。中には入れないので、ここから中を覗きこんで、必死で写真を撮りました。
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右手も本がびっしり。
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椅子の大きさと比べると天井いっぱいまで埋められた本のスケールがわかります。
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廊下部分のキャビネットの中には、木の皮やコケで装丁された博物学の本たち。
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ガイドブックには「珍品棚」とありましたが、魔女の本棚でも覗きこんでいる気分になります。
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本に見せて中身は標本だったり。このコレクションと、博物学天文学を愛したコレクター・ルドルフⅡ世とを関連づけるおもしろい記事を見つけました^^→ https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/topics/1207.html
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この通路を進んで『神学の間』へ。
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どーん。この装飾的な天井は、漆喰技法のひとつ。スタッコ細工というそうです。
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『神学の間』の銘。
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天球儀ってこの時代に必須の知識だったのですね。午後に行くクレメンティヌムの図書室にも天球儀がたくさんありました。左手前の机は書見台。
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『神学の間』のほうの書棚は、右手に独立した本棚が置かれていました。手前の木像は福音記者ヨハネ。
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通路へ戻って。さきほどはすっ飛ばした展示をじっくり見ていきます。なんともゴージャスな装丁と思ったら。
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ストラホフ修道院所蔵の福音書のブックカバー、みたいな?
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こちらは、何から何までうっとり。隅々まで美しい写本。
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ルカの福音書でしょうか? いつまでも見ていられそう。
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そうして30分くらい経ったでしょうか? なんとなく人が増えてきたと思ったら、『哲学の間』は団体客でいっぱい!
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ツアーだと中まで入れるということかな? ということはその分、人が映っていない全景写真は撮れないので、朝イチで来て本当によかったと思いました^^
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名残惜しくて、受付近辺もうろうろ。
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外にある教会の入り口を見下ろしています。この聖母被昇天教会の中には、モーツァルトが立ち寄って、即興でソナタを作曲したといわれるパイプオルガンがあるそうです。さてこの後は、外の有料お手洗いをお借りしまして(担当の人が中におられました)。
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敷地内にあるストラホフ修道院醸造所は、ちらっと立ち寄るだけにしました(ダーはお店の人になにか聞いたりしていましたが)。今でも13世紀からの伝統的な製法で作られているそうです。
「水がなければビールを飲めばよいではないか」と誰かが言ったかどうかはわかりませんが、水分・栄養を確保する上で、ビール醸造は修道士たちの大切な仕事の一つだったそう。醸造学としてもおもしろかったんだろうなあと思ってみたり。
この旅から2年半後、児童書『アリスの見習い物語』を読んでいたら、子どもや妊婦がエールを飲むシーンがたくさん出てきました。中世イギリスが舞台の物語ですが、なるほどこういう位置づけだったのねとストラホフ修道院のことを思い出しました^^ -
プラハ城へ下りていく坂道。Day1 の聖ヴィート大聖堂と併せて、プラハでいちばん行きたかった場所には行けたことになります。おかげで気持ちに余裕が出てきました(……しかしブルノーどうしよ?)。
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街を見渡すことができます。
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ふりかえるとストラホフ修道院。
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のどかな風景が広がっていました……てか、暑い(笑
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さらに下りていきます。
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木漏れ日がたまらくなくキレイ。
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お勝手口みたいなかわいいドア発見。
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なにか実がなっていました。
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壁の色がカラフル^^
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前方の石畳は、部分的に柄を出しています。
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コヒノールのお店がありました。ウィンドウだけパチリ。
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黒地に白っぽい紋章がドア一面に施されているこういうスタイル、ところどころで見かけます(ストラホフ修道院の被昇天聖母の教会も)。
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2階部分。
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トラムで旧市街方面へ戻りました。
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来た来た。
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わんこ同乗OKなのですね。
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なんとなくカメラ目線^^
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市民会館へ向かう途中、Tちゃんに教えてもらった美味しいジェラートカフェ「Crème de la Crème」でひと休み。ギャルっぽい(死語?)店構え^^
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中に入ると奥へ奥へと空間が伸びています。オーダーして待つことしばし。
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濃厚絶品ジェラート!
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旧市街広場を抜けて、市民会館へ。
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市民会館の窓口で直接ガイドツアーのチケットを購入。ネット予約するつもりでしたが、ストラホフ修道院で焦りたくなかったので、こちらは行き当たりばったり。290kr + 撮影料55kr。
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ツアーの集合時間まで40分ぐらい。動き回らずに、ドリンクタイムすることにしました。わたしはピーチティ。市民会館からすぐ近くのADELE Restaurant & Barで。
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それにしても、市民会館内にある有名なカフェのことをなぜここで失念してしまったのか……。しかも、市民会館の外観もエントランスの豪華な階段も撮ってないので、よっぽど疲れてたんでしょう。写真は『アメリカン・バー』の入り口。
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日本語のリーフレットを貸してもらえます。ツアーは一人のガイドさんがチェコ語と英語で説明してくれます。
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ツアーの開始はスメタナホールから。『プラハの春』国際音楽祭のメインホールです。真正面がオルガンで、中央にスメタナのレリーフがあります。
スメタナ ホール 劇場・ホール・ショー
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天井の巨大なステンドグラスから光が射し込まれているせいか、植物園の温室を連想してしまいました。こちらはプラハ市長のためのボックス席。他にもみどころたくさん!
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説明を聞きながら、いくつかの部屋を見ていきます。市民会館は1911年に完成、当時のチェコを代表する二人の建築家が手がけたそうです。
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オリエンタル・サロンとよばれる部屋は、異色の中央アジア風デザインのしつらえでした。
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そしていよいよ「市長の間」へ! アメリカから帰国したムハが室内装飾を手がけた部屋です。
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丸い部屋なので中心がわかりにくいのですが、見どころの筆頭はなんといってもこの天井画です。タイトルの『スラブの調和(団結)』はこの部屋そのもののテーマでもあるのでしょう。ワシの片翼が切った構図がニクい! それと、左の赤!
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カーブの柱部分には、チェコの歴史上重要な人物たちが描かれています。左側でマントに隠れている男の子はひょっとして、のちにチェコの守護聖人となるヴァーツラフでしょうか???
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アップにしてみましょ。やっぱり赤がいいのよね~^^
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目線を下に下ろしますと、
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壁画とそれぞれのタイトルが刻まれた文字が目に入ります。
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これは3点の壁画のうちの一つめ『犠牲(過去)」。やっぱり赤がいいのよね~(再)。
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2つめ『自身の力(未来)』。
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3つめの『男らしさ(現代)』。
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パリ時代のムハからは想像もできない強き男たち。一方で彫像の女神たちはムハお得意の耽美さで我々を見下ろしておられます。
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「細部に至るまでムハが手がけた」というコトバの具体的な意味は、例えばステンドグラスも。こんなたおやかなものから、
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大きなサイズのものまで。
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カーテンの意匠も! 「皆さんは触らないでね!」
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カーテンというか、緞帳と呼びたくなる重厚さですが。
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緞帳奥のガラスのアップです。ラリック風?
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メダリオンみたいなのが下がっていますね。
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通気口プレートだって、もろアール・ヌーヴォー。
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暖炉の扉プレートまでデザインしたそうです。
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ソファの背もたれ上部にもムハの絵が。
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全体に暗い色調なので、赤がものすごく映えます。50歳を目前にして、それまでの活動や経験の集大成でもあるし、次の年からとりかかることになる『スラブ叙事詩』という壮大な境地へのプロローグのようにも思えました。
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聖ヴィート大聖堂のステンドグラスや紙幣デザインもこの『市長の間』の後です。亡くなるまでの30年近くを、ずっと祖国のために尽くすという大方向転換の記念碑のような部屋。
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「愛国心から無償で引き受けた」とどのガイドブックにも書かれていますが、愛国心だけじゃなくって、部屋という作品を丸ごと創り上げる喜びもあったんじゃないかなあ。
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満喫~。ガイドツアーはたっぷり1時間立ちっぱなしなので、そろそろ座りたくなりました。近くにあるはずの『黒い聖母の家』とその2階にあるカフェに向かうことにしました。【Day2-2】へ続く!
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