幻のオホーツク本線の跡？をたどる　その５　道の駅おうむ

2019/08/11 - 2019/08/11

2019（Ｒ１）年８月のこと。

かつて、北海道のオホーツク海沿岸部の大部分に走っていた鉄道の路線に廃止の議論が持ち上がったころ、
計画だけで走っていなかった区間もつなぎ、稚内～網走（あるいは、斜里）間をオホーツク海沿いに鉄道で結ぶ、「オホーツク本線」にしよう、という構想（？）が新聞に載ったりしたのですが、この「オホーツク本線」になるかも知れなかった区間のうち、可能なところだけでも、バスに乗ってたどってみよう、ということなのでした。

宗谷管内からオホーツク管内に入り、雄武町までやってきました。
雄武に来るまでの、北見枝幸～雄武間は、浜頓別と興部（おこっぺ）とを結ぶ興浜線の一部として計画されていたものの、結局は、鉄道が開通しないままだった区間。雄武から興部までの間は、興浜南線と称して開通していたのでした。
そして、興部から、概ねオホーツク海沿いに進むのは、その名のとおり内陸の名寄から通っていた名寄本線となっており、紋別市内を経て、遠軽駅までを結んでいたのでした。

いつもいつもバスから眺めた景色だけでは、ということで、道の駅。
概ね、かつての雄武駅のあったあたりにあるようです。

エリア 紋別(北海道)

「雄武」バス停で、バスを降りたところから。

枝幸ターミナルから乗ってきたバスと、ここでお別れ。
稚内から浜頓別、枝幸を経て、ここまで３本乗り継いできた宗谷バスは、ここまで。

ちなみに、このバスはここが終点ではなく、もうちょっとだけ先にある、高校前まで運行されます。

ということで、こちらが道の駅・おうむとなっております。

道の駅 おうむ 道の駅

入口は、こちらとなっております。

涼しい！8月だったのですが。
いつもいつもこんな気温ではないはずですけれども。　

道の駅なので、説明の看板があります。
内容は、きっと検索したら出てくるような気もするので、アップはいいかな、と。

国道沿いということもあってか、駐車場にはそれなりに車が停まっています。

国道まで出てみました。
紋別まで44ｋｍ、網走までは153km。まだ網走までは遠い。

きれいに整備された通り、という感じに見えます。

商店街のマップなるものがあったのですが、残念ながらここは非常に状態が悪く、見てもあまり状況がわからないです。
撮ってから１年以上経ったので、今は、整備されてきれいになっていたりしないかなあ。

道の駅の「脇」とでもいうべきところですが、現地に行くとすぐ分かると思います。
旧興浜南線の雄武駅は、このあたりにあったようです。

あまりグルメの類には目を向けていないところではありますが、
たまにはちょっとしたものを、ということで、
道の駅で売られていたコロッケを食べてみました。

ホタテ、とか書いてあったので、ちょっとホタテの風味ぐらいだろうと思っていたら、かなりはっきりと入っておりました。
（画像ではわかりにくいかも知れませんが）

ダッタンそばも名物であるらしい。
コロッケ付きのバージョンがことごとくあるので、コロッケもあなどれないものであるらしい（笑）

ずーっと上の方の画像の高いところ、展望スペースになっているようで、行ってみました。

こんなふうに見えたりします。

眺めてみます。
紋別方面。

枝幸方面。
あまり国道ははっきり見えませんが。

雄武も漁業の街なのでしょう。
まあ、道の駅で大きなホタテの入ったコロッケを売るぐらいなので。

ちなみに、先ほどの展望スペースへは、このエレベーターで上がっていきます。
記帳もしました（無料なので、利用者数をカウントする趣旨か？？）

守りましょう。

高さ24ｍ。ビル7階に相当するそうです。

出入り口のすぐ中に、こういうスペースもあったりします。

急行紋別は、札幌～旭川～名寄～興部～紋別～遠軽　というルートを通る急行列車で、昭和61（1986）年まで運行されていました。札幌発は夕方、遠軽発は早朝というダイヤで、時期によっては、興部～遠軽間が普通列車になっていたりします。

と、それなりのうんちくを語れそうな列車であります。
厳密に言って（書いて）しまうと、この急行「紋別」、雄武を通っていたわけではないのですが、興部まで出れば、後は札幌直通、という列車だったので、今のように高速バスの路線も整っていなかった時代においては、雄武から興部を経て利用する人もいたりして、印象深かったのかも知れません。

さあ、この先紋別までは、また、一行でおさまらないほどの数のバス停を経て向かうことになりますが、



その様子は、また別の旅行記で。