2020/07/12 - 2020/07/13
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みかん饅頭さん
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新潟の駒の湯山荘に泊まった朝の続きです。家に帰るまでの2日分まとめて書きます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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おはようございます。というわけで駒の湯山荘の朝食から。これまたどれもこれも美味しいのだけれど、特筆すべきは左上のカジカ(近くを流れる魚野川で獲れたもの)の甘露煮と、納豆!
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地元企業の作る大力納豆というもので、旨味の濃い枝豆の真ん中の豆だけを使っているそう。本当に美味しい納豆は付属のタレなど要らない。ましてやカラシなんてのはますます不要である。よくかき混ぜて醤油を少し垂らせばそれだけで贅沢な豆料理になるのである。スーパーで売られている金○粒などというものがいかにタレの味で誤魔化しているかということがよくわかった。
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旅館朝食では定番の湯豆腐。豆腐ももちろんだが、鍋に残った豆乳がまた甘く、何杯もレンゲですくって飲んだ。
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送迎の時間になったので出発。看板には日本秘湯を守る会の文字があるが、現在は退会している。何があったのかは調べても謎である。
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飾り気のない建物だが、ホームページなんか持たなくとも常連客で十分にやっていけるのも頷ける、素晴らしい温泉宿であった。
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今日の行程は会津へ向かうこと。つまり小出から只見線に乗るわけであるが、よく知られている通り本数が極めて少なく昼過ぎまで列車がないから時間を潰す必要があった。ここで何か食べるか長岡まで駅弁を買いに行くか迷ったが、連れの判断でラーメンを食べることにした。
店は駅から魚野川を挟んだ町の中心部にある。橋から見えた川は悠々と流れていてなかなかに立派だった。これだけ大きな川だが上越線の車窓から見る機会は少ない。一般的には生憎の天気という表現になるのだろうが、しっとりと濡れた風景は梅雨らしくてこれはこれで味わいがある。 -
一応このあたりは市役所もある魚沼市の中心部なのだが、人通りが極めて少ない。商店街のシャッターも大体しまっていた(雨の日曜日ということはあるが)。しかし田んぼ沿いの細い道に車が何台も停まっていて何だろうと見回してみると探していたラーメン屋であった。ということは味が期待できるかもしれない。
味平ラーメン グルメ・レストラン
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初めてなので普通の醬油ラーメンを注文。あっさりしながらも濃いめのスープで寒い日などは特にいいだろう。ラーメンも良かったのだが、お店に置いてあったマンガ『幽遊白書』がことのほか面白くて気に入った。
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小出駅に貼ってあった只見線の時刻表。いかに乗車が困難かわかるだろう。4本のうち一番乗りやすそうな13時11分発の列車に乗ったが、乗っていたのは私も含め10名ほどであった。
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小出駅で発車を待つ只見行2424D。キハ110の2両編成である。ちょうど昨日まではキハ40だったらしいので悔しいことこの上ない。
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小出を発車してしばらく平野を走った後、深い谷に分け入る。並走する道路に長くかかるスノーシェッドが雪深さを物語る。
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新潟県側最後の駅、大白川。ここを発車すると次は終点の只見だが、距離は20kmも離れていて到達するのに30分もかかる。その間人家も稀なそれはそれは山深い峠道をエンジン音を震わせながらひいひい登っていくのである。
なお、この大白川駅にはなんとそば屋があるらしい。それも立ち食いの蕎麦スタンドではなく、本格的なそば屋である。立ち寄ってみたいが次の列車を4時間待ってまで食べる気は起きない。 -
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県境にかかる長い長いトンネルを抜けると田子倉ダムが見えた。以前ここには冬期閉鎖の田子倉駅という有名な秘境駅があったのだが、数年前に廃止になった。だが遺構があって列車からでも十分にわかる。
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只見の町が見えてくると同時に晴れ間がのぞいた。
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14時28分、只見に到着。よくもこんな秘境に鉄道を通したものだ、と感心した。
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只見線の旅はここで一旦中断しなければならない。只見~会津川口の28kmが豪雨の被害を受けて不通なのである。その大雨が降ったのが2011年であるからなんと9年も列車が走っていないことになる。JR東日本はコスト削減のまたとない好気が訪れたとばかりにバス転換を執拗に迫ったが、自治体や政治家との我慢比べに負けたらしく、上下分離を条件に復旧することを了承した。運行再開は2022年の見込みである。
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バスの車窓から撮った写真は一切なく、会津川口駅である。少しわかりにくいがホームの左側はすぐそこまで静かな川面の只見側が迫っている。
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雨のせいで濁ってはいるが、楽しみにしていた風景が見れてとても嬉しい。
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とりあえず復旧の目途は立ったものの、依然と同じ猛烈閑散路線のままではまた廃線が取り沙汰される恐れがある、そうなる前に対策を打たねばならぬ、ということで少しでも沿線の魅力をアピールすべく、日中の列車には特産品販売の人が「乗務」している。アイスクリームやプリンのような洒落たものも売られていたが、私が目を付けたのは雑穀の粟で外側を固めた粟饅頭だった。粟は自然災害に「遭わ」ないように、という願掛けが込められているそうだ。
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粟饅頭は沿線の会津柳津というところで作られていて何軒かのお菓子屋が競作する形になっている。ありがたいことに「車内販売」で買える饅頭は各店を食べ比べできるようになっている。が、私には違いはよくわからなかった。
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途中、只見側を何度も渡る。だから進行方向右側の席でも左側の席でも川の眺めを楽しめる。
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前任のキハ40と違い、上半分だけであるが一応今走っているキハE130でも窓が開き、風を楽しむことができる。
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窓から湿り気と共に青草の匂いが混じった風が入ってきた。
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ちょっと北海道のローカル駅っぽい。
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会津柳津を出たあたりから山道が終わり、会津盆地にでてくる。奥には飯豊連峰。
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17:18終点の会津若松到着。小出から4時間かかった。
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本日のお宿は東山温泉「向瀧」。会津を代表する、いや東北きっての名旅館。おそらく人生で泊まった中で一番高級なところだと思われる。最も安い部屋でも一泊2万円程度。
会津東山温泉 向瀧 宿・ホテル
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はい文化財。
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隅から隅までほこり一つない館内。床板に照明が反射し、格の違いを見せつけている。
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ここには素晴らしい中庭がある。しかも翌朝には飛び石を歩かせてもらうことができた。
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工芸品展示コーナー。
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部屋の様子。一番安い部屋だがそれは決して安っぽいことを意味するわけではない。
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とりあえず抹茶とお菓子が出るのがいかにも、という感じがする。
この後温泉に入った。お風呂は大浴場と貸切風呂と湯治宿風の3種類がある。源泉も2種類くらいあるようだ。お湯ももちろん良かったが、浴室がこれまた清潔で驚いた。大体お風呂というのはどんなに掃除しても床のどこかがヌメっとしていて足の裏の摩擦を最大限活用しながら歩こうと努めるものだが、この宿はヌメっとしたところが一つもなかった。走っても(走っちゃダメだが)転ばなささそうな、それくらい手入れが行き届いていた。 -
お待ちかねの夕食は客室で提供される。
右下の朱塗りの椀に入ったのは会津の郷土料理、鰊の山椒漬け。上側のは鯉のタタキ。今まで何回か鯉の洗いなる料理を食べたことがあるが、何だか水っぽくて酢味噌をたっぷりつけないと食べられないようなものばかりだった。しかしここのはそんなことはなく旨味のある刺身として美味しくいただくことができた。 -
この凄い迫力の料理は鯉の甘煮。手元の「おしながき」には「会津藩直伝」とある。甘じょっぱい味付けでご飯がよくすすむ。
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これも会津の郷土料理、こづゆ。ホタテの貝柱で出汁をとるとか何とかだった気がする。
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陶板の上は会津地鶏と夏野菜の蒸し焼き。
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虹鱒寿司。これは旨味たっぷりで大変美味しかった。
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ご飯とデザート。
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デザートのジュレには驚異的な甘さのプチトマトが入っていた。
以上が夕食の説明だが、写真が汚いうえあまり美味しそうな表現もできていないので魅力が伝わっていないことが懸念されるが、本当はこの見た目以上に素晴らしいものであったことを、宿の名誉を守るため断っておく。 -
この真っ黒な画面は決して4traのバグではない。拡大して真ん中あたりをよく見てみよう。細長い黄緑色の点が見えるはずだ。実は心霊写真…ではなく蛍の発する光である。7月の上旬あたり、向瀧の中庭に蛍が発生するのである。夕食後中庭に面した部屋は灯りが消され、開け放った窓から浴衣を着たままの状態で蛍観察ができる。手を伸ばすと手のひらに蛍が一匹留まり、その場でチカチカ光ってくれたのは子供心を失った私でも大いに感激した。
蛍の写真というと黄色い光があちらこちらに軌跡を描くのを想像するかもしれないが、私の持ってるコンデジではこれくらいが限界である。インスタバエとはかくも難しいのである。 -
朝食。美味しい。(説明するのがめんどくさくなってきた)
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チェックアウト前、名残惜しそうに部屋の写真を再度撮影。
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この宿の大広間は特に素晴らしいのだそうで、宿の人に案内してもらった。
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うむ、素晴らしい。(語彙力)
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駒の湯山荘、向瀧と泊まったことで今回の旅の目的は果たされたのだが、わざわざ朝のうちに帰る必要もないということで会津若松駅からエキストラステージへ出発する。
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夏空の綺麗な磐越西線・猪苗代駅で下車する。
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駅前から伸びる通りの先には磐梯山。高原リゾートの玄関口という感じで誠によくできた駅である。
猪苗代駅 駅
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諸橋近代美術館、というのがイイという話を聞いていたので行ってみることにした。ダリ、という人の作品を多く収蔵している。私は教養がからっきしないのでダリの名前は知らなかったが、時計やら家具やらがチーズみたいにとろーんと溶けている絵は知っていたので、「ああ、これか!」となった。
一通り見て回った感想としては、なんだか精神がおかしくなりそうだったので恐らく二度と行くことはないだろう。諸橋近代美術館 美術館・博物館
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五色沼。小さい頃なぜか両親によく連れてきてもらってたので、懐かしさがある。本当は手漕ぎボートに乗りたかったのだが、同行のT氏の大反対に遭ったので叶わなかった。
五色沼湖沼群 自然・景勝地
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やがて午後になり、帰途についた。普通に東北新幹線で帰るのはつまらなかったので会津鉄道、野岩鉄道、東武鉄道を乗り継いで帰った。会津鉄道も只見線に負けず劣らず景色のよい路線である。また機会があればゆっくり途中下車しながら旅したい。檜枝岐村あたりの共同浴場巡りなんか楽しそうだ。
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この車両も先が長くないのだろうか。老朽化は仕方ないとしても、その後釜が元日比谷線直通のオールロングシートトイレ無し通勤電車ではちょっとなあ、という気がする。
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野岩鉄道は人気のない、ずいぶんと寂しいところを走る。この路線で途中下車の旅はしたくないな、と思った。
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