「あぁ、遠くへ行きたい！」２日目快晴の秋空を背に海から聳え立つ利尻富士が見えた（２０２０年１０月７日～９日）

2020/10/07 - 2020/10/09

写真は吉永小百合さん主演の映画
「北のカナリアたち」の分校ロケ地から
撮影した美しい利尻富士です。

映画ではロケ地を選択するときの条件として
兎に角、利尻富士が美しく見える場所を探した
そうです。
今はこの分校の校庭に人影は見えません。
でも映画を見た人なら美しい吉永先生と
かわいらしい子供たちが
海から聳え立つ利尻富士を背景に一緒に楽しく歌い、
そして遊んでいる姿を思い浮かべることができるでしょう。
２日目は利尻富士は私たちに惜しげもなく秀麗な姿を見せて
くれました。
ガイドさんは説明で
「それにしても今日は特別な快晴の秋空で
こんなに美しく利尻富士が見える日はめったにないです。」
と言っていました。
１０月８日は”類まれなる（Unusually exceptional)”
美しい秋の一日になりそうです。

”美しい秋”という言葉から、ふと八木重吉さんの
「素朴な琴」の詩を思い出しましたので
　ここに掲載いたします（私の拙訳英文もつけておきます）。

「素朴な琴」
　この明るさの中へ
　ひとつの素朴な琴をおけば
　秋の美しさに耐えかね
　琴はしずかに鳴りいだすだろう
　
（英文拙訳）
"The simple harp"
　　If you put a simple harp
in this brightness.
　 She will not be able to be still
　　for the autumn beauty,
and would begin to sing quietly.
（ｂy　tomo)

今日も美しい秋の一日を楽しめそうな予感がしています。


　スケジュール

GOTO適用　秋の利尻・礼文島 全23室の最北の
オーベルジュ「プチホテルコリンシアン」に泊まる3日間

2020年10月7日 ９：５５集合、空港に向かって右端でした。
羽田空港（1０：４５発）12：35着
稚内空港＝＝○稚内公園（約20分）＝＝稚内港＝＝
＜ハートランドフェリー・2等船室/約115分＞＝＝
14：45-16：4０着
［礼文島］香深港＝バス＝礼文島（泊/17：30頃着）
［バス走行距離：62km］
【ご宿泊先：プチホテル コリンシアン／指定 】
昼食×夕食：「あわびステーキ」「ボタンエビ」宗谷牛」
「いくら」などの礼文海鮮御膳
2日目
礼文島9：00発スコトン岬　最北端の絶景スポット/約20分
島の人でお土産タイム　地域クーポン可能
○スカイ岬（海の色が神秘的で青く澄んだ岬/約20分）

○北のカナリアパーク（映画のロケ地になった場所約30分）

○桃台・猫台展望台（約20分）
昼食（約50分）＝香深港＝13：25-14：10着
＜ハートランドフェリー・最新のアマポーラ2等船室/約45分＞
混雑していました。
密にならない様に椅子の2等指定席が無料で開放されていました。
降りそこなうと稚内迄行ってしまいます。
利尻島　鴛泊港○オタトマリ沼（利尻富士を望むポイント20分）
○仙法志御崎公園（奇岩が並ぶ利尻島最南端/約20分）
鴛泊港＝＝フェリー・2等船室/約100分＞
16：40-18：20稚内着
稚内港「車屋・源氏」にて「たこしゃぶ」のご夕食（60分）
稚内（泊/20：00頃着）［バス走行距離：88km］
宿泊先：サフィールホテル稚内

朝食：3日目ホテルで和洋食選びレストランの場所も分かれる。
稚内（９：00バスで出発）北海道遺産○北防波堤ドーム（約15分）
○JR最北端・稚内駅、隣の北市場でお土産（６0分）
○バスで宗谷岬（約30分）
稚内空港13：15発＝羽田空港（15：10着）雨でした。
到着後も行きと同じラウンジで時間つぶしてバスで帰宅。

エリア 利尻島(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 観光バス ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

早朝前に私たちはコリンシアンホテルの前にある
海を見に散歩に出かけました。
冷たい潮風が吹く浜辺では既に他のカップルが浜辺を
歩いていました。
私たちは二人のお邪魔をしてはいけないので浜辺に
降りることはしませんでした。

バスがホテルを出発する直前のことです。
ホテルの若いお嬢さんが荷物を運び出すのに
甲斐甲斐しく働いていました。
でも半袖で働いていますので白く細い腕がむき出しで
冷たい朝の風に吹きさらされています。
「寒くないですか？僕たちは殆ど完全装備状態です。」
と聞くと、
「やっぱり寒いですよ~！」と言って二の腕をごしごし
擦っていました。
お嬢さん本当にお世話になりありがとうございました。
コリンシアンのみなさんから暖かいホスピタリティを
たくさん頂きました。
また、お会い出来れば良いですね。

礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル

最初に私たちはスコトン岬を訪ねます。

スコトン岬は北海道礼文郡礼文町にある岬です。
「須古頓（スコトン）岬」と漢字で表記される
こともあります。
スコトンとは、アイヌ語で、
シコトン(大きな谷)・トマリ(入江)＝
「大きな谷にある入江」という意味、
または、アイヌ語で「夏の集落」という意味
だそうです。

スコトン岬 自然・景勝地

朝食後は８時２０分にホテルを出発し礼文島観光に
出発します。
利尻島行きのフェリーが１３時２５分に出港するので
予定より早めに出かけました。

今日は礼文島の岬をいくつか巡ります。
なんだか山本コータローさんの「岬めぐり」の
歌を口ずさんでしまいそうな一日になりそうです。
私は倍賞千恵子さんが歌う「岬めぐり」も好きですが
旅をしていると若い頃の自分に出逢っているような
気持ちになります。
この歌を聞くとまた旅へ出たくなります。

スコトン岬 自然・景勝地

スコトン岬から稚内市がある北海道本島を眺める
ことができました。

スコトン岬 自然・景勝地

サロベツ国立公園の礼文島の地図です。
トレッキングもできるそうです。

スコトン岬 自然・景勝地

スコトン岬には民宿もありました。

アザラシの見える宿 民宿スコトン岬 宿・ホテル

崖の下にある赤い屋根の家が民宿です。

アザラシの見える宿 民宿スコトン岬 宿・ホテル

真冬は海から冷たい強風が吹きつけて
来そうです。
（寒そう～！）

アザラシの見える宿 民宿スコトン岬 宿・ホテル

空気が澄んでいるときは水平線の向こうに
樺太（サハリン）の島が見えるそうです。

スコトン岬 自然・景勝地

眼下を漁船が白波をあげながら
走り抜けていきました。

スコトン岬 自然・景勝地

スコトン岬にある最北端のトイレです。
ピースサインをして記念撮影をする観光客が
多いそうです。

島の人 (礼文島本店) 専門店

最北の昆布等お土産売店の「島の人」本店です。

島の人 (礼文島本店) 専門店

早速、私たちは買い物に勤しみました。
サーモンロング昆布の重ね巻き1370円、
スコトン限定サーモンと昆布の重ね巻き1800円
ニシン昆布の重ね巻きハーフ半分の大きさが770円、
みんな美味しかったですが特にニシンの重ね巻きが
好みでした。
地域共通クーポン券が使えます。

島の人 (礼文島本店) 専門店

バスが出発する時はお店の方々に総出（４人ですが）で
お見送りをしていただきました。

島の人 (礼文島本店) 専門店

次に私たちはスカイ岬にやってきました。
スカイは漢字で「澄海」と表示されています。
澄海岬（すかいみさき）は名前の通り、
澄んだ海の色が特徴の入り江です。

澄海岬 自然・景勝地

春の花が美しいいスカイ岬の観光看板がありました。
花の季節に来るのも楽しそうですね。

澄海岬 自然・景勝地

１０月８日はスカイ岬に花は咲いていませんでした。
でも海の色は名前の通り澄んで深い美しい青色をして
いました。
景色を見ていて「この風景は何処がで見たことがあるぞ？」
といういつものデジャヴュ（既視）現象が起こってきました。
家内に話すとアイルランドのモハーの絶壁やスコットランドの
スカイ島（名前も同じだ！）で見た景色に似ていると
言っています。
礼文島は緯度的には北スペインあたりですが、
光の具合、空の色、山の形、植物の生態等が似通っている
のかもしれません。
遠い異国を感じてしまいました。

澄海岬 自然・景勝地

港に漁が終わった漁船が白波をあげながら
入港してきました。

澄海岬 自然・景勝地

大漁だと良いですね。
ここのことではないですが
本島の稚内には昔は漁船が
１００隻もあったのに今は6隻しか
いないそうです。

澄海岬 自然・景勝地

バスは”岬めぐり”のように走り続けます。
海沿いの道路から利尻富士が美しく海の上に
聳えているのが見えます。
午后はあの利尻島にフェリーで渡ります。

桃台猫台 名所・史跡

これは何のモニュメントだったか忘れました。
ガイドさんがせっかく説明してくれたのに
その時にメモをしていないとすぐに記憶から
漏れ落ちてしまいます。

桃台猫台 名所・史跡

私たちは桃台猫台展望台にやってきました。

桃岩展望台 (桃岩) 名所・史跡

写真は桃台です。
海底に会った溶岩瘤が海底の隆起で
地表に現れたという説明がありました。
見る方向によっては「桃」というよりも
「乳首がある女性の乳房」に見えることが
あると言っていました。
私には後者に見えました。

ここでも不思議なシンクロニシティ
（意味のある偶然）的現象がありました。
見学が終わってバスに帰ろうとしたとき
黄色い小さな蝶々が私たち二人の周りを
ヒラヒラと飛び回り逃げようとしません。
そのうち白い蝶々もやってきて二匹で
私たちの前後を飛んでいます。
平泉の中尊寺を訪問した時も同様な現象に
遭遇しました。
その時も妙に不思議な感覚を覚えたのですが
これは何かの予兆（お知らせ）なのでしょうか？

桃岩展望台 (桃岩) 名所・史跡

写真の下に見える建物は最北にあるユースホステル
との説明がありました。
現在はコロナと最近発生した大雨による地崩れのため
使用されていません。

桃岩荘ユースホステル 宿・ホテル

ここから見る風景もアイルランドやスコットランド
のハイランドで見た景色に似ていました。
スコトン岬、スカイ岬、桃台猫台は日本では
あまり見たことがない異国の風景があります。

桃岩展望台 (桃岩) 名所・史跡

”岬めぐり”の最後は「北のカナリアパーク」に
やってきました。
最初に書きましたように
ここで吉永小百合さん主演の映画「北のカナリアたち」
の分校ロケの撮影が行われました。
当時の分校セットがそのまま残っています。
ここから見える利尻富士はその美しさで有名です。

北のカナリアパーク 名所・史跡

分校の名前は「麗端小学校岬分校」と言います。

北のカナリアパーク 名所・史跡

校舎へ続く路の向こうに利尻富士が美しく
聳えています。

北のカナリアパーク 名所・史跡

校庭から見た分校の校舎です。
木造づくりの暖かくて懐かしい
佇まいの建物です。
昔の私の小学校を思い出しました。

北のカナリアパーク 名所・史跡

校舎の内部は無料で見学できます。

北のカナリアパーク 名所・史跡

私は校舎の玄関前で記念撮影をしました。
なんだか小学校の用務員のお爺さんという
雰囲気です。

北のカナリアパーク 名所・史跡

玄関の入り口を入ると懐かしい掃除用具
が置いてあります。

北のカナリアパーク 名所・史跡

玄関を入ると左側に靴箱がありました。
現在の小学校でも同じような靴箱が
使われていると思います。
靴箱の中に入っているのは私たち観光客
が履いている本物の履物です。
（公衆電話が置いてある。使えるのかな？）

北のカナリアパーク 名所・史跡

玄関のたたきでは吉永先生と子供たちが
明るい笑顔でお出迎えをしてくれました。
（感激！）

北のカナリアパーク 名所・史跡

用務員のお爺さん（私のこと）も早速
仲間入りです。
でもマスクをした私は吉永先生の背後霊の
ように見えました（悲しい！）

北のカナリアパーク 名所・史跡

これは礼文島の自然が美しいポスターです。

北のカナリアパーク 名所・史跡

海霧の中から礼文島が浮き立っているように
見えるポスターです。

北のカナリアパーク 名所・史跡

礼文島へ観光客を勧誘するポスターです。
春夏秋だけだったら長期滞在も楽しいかも
しれません。
でも寒がりの私には冬季の滞在は難しいかも。

北のカナリアパーク 名所・史跡

観光施設を管理する男性の方から
今、礼文島は高校生の入学を勧誘している
という説明がありました。
現在の生徒数の合計は約２０名で、
このまま推移すると廃校にされてしまう
とのことです。
昨年より町長の発案で全国から高校生の
入学申し込みを開始したそうです。
その効果があったのか今年は島外から６人の
入学者がありました。
もっと力を入れてなんとか廃校を防止したいと
熱く説明して頂きました。
島外からの入学者へのメリットとして
・学生寮も完備されており１日２食付きで寮費も安い
・校長、教頭に加え学科担当の教師が６名、養護教師１名
　が配置され生徒数に対して教育体制が充実している
・保護者が礼文島を訪問するときは交通費の半額を町が補助する
・正規の入試は実施されるが本人の適性と入学意思を尊重する
　（受験すれば合格する可能性が高いことを示唆しているのか）
・島内にはゲームセンターやカラオケ店等の遊技場が少ないので
　学習に集中できる好環境である
との力強い説明がありました。
私は敢えて質問しませんでしたが年齢制限がなければ
私も入学したいと思うほど熱の入った説明でした。

スキー場もあるとバスガイドさんが説明していました。
リフトもあるとのことです。
雪質はパウダースノーです。
（冬季も楽しそうです）

詳しくは次のサイトを参照ください。
「最北れぶん留学」
礼文高校魅力化プロジェクト
https://www.rebun-ryugaku.jp/entrance/

北のカナリアパーク 名所・史跡

校舎内は懐かしい温かな木造りです。

北のカナリアパーク 名所・史跡

吉永小百合さんから映画「北のカナリアたち」
の説明がありました。

北のカナリアパーク 名所・史跡

私たちは暖かい秋の日差しの中で
つかの間のゆったりとした時間の流れを
味わいました。
利尻富士が優しいまなざしで私たちを
小学生の様に暖かく見守っているのを感じます。

北のカナリアパーク 名所・史跡

校庭の机の上には吉永小百合さんの
サイン入りの名札が張り付けられて
いました。
（小百合先生はここに座っていたのかなぁ）

北のカナリアパーク 名所・史跡

お昼は香深漁業組合さんのレストランで
ホッケの開き定食を頂きました。
ここのホッケは新鮮でお肉もぷりぷりして
本当に美味しかったです。

香深港フェリーターミナル 乗り物

１階には生活用品を売っているスーパーが
ありました。
下調べで覗いてみましたが
野菜類はフェリーで運んでくるためか
お値段はやはり高めでした。

香深港フェリーターミナル 乗り物

目の前の香深港からも利尻富士が鮮明に
見えました。
（今日は本当に良いお天気だ！）

香深港フェリーターミナル 乗り物

これから利尻島の鴛泊（おしどまり）港へ向かいます。
フェリーは最新型のアマポーラ号で約４５分の船旅です。
この時も稚内行きの夕方便同様にほとんど揺れなかったので
助かりました。

香深港フェリーターミナル 乗り物

アマポーラ号の内部構造です。
心なしかパネルの色も白く輝いています。
やっぱり最新型のフェリーだ。

香深港フェリーターミナル 乗り物

2020年の稚内と利尻礼文島の時刻表がありましたので
ご参考に掲載しておきます。
しかし風雨が強く波が高い時は欠航する
時がありますのでハートランドフェリーのHPで
事前に運行状況を確認しておくことが大切です。
当日の午前５時過ぎに運行状況が告知されます。
出発前には必ず確認してみましょう。

香深港フェリーターミナル 乗り物

アマポーラ号は香深港を１３：２５分に
定刻通り香深港を出港しました。
私たちの船は礼文島を離れます。
少し行きより混雑していました。

香深港フェリーターミナル 乗り物

海は波立っていないので快適な船旅が
できそうです。

香深港フェリーターミナル 乗り物

進行方向に利尻富士が見えてきました。
乗船客は一斉にカメラを構えます。
秋晴れのなかに利尻富士は秀麗なコニーデ式の姿を
海の上に見せています。
寒いのに半袖を着た欧米人の若者がすぐ脇に座っていました。
（西欧の人は陽射しが恋しいのかもしれません）

利尻山(利尻富士) 自然・景勝地

暫くすると乗船客も撮影に飽きたのか
甲板にカメラを構えた人影が少なく
なりました。
海に聳える利尻富士を十分堪能したのでしょう。
（これって限界効用逓減の法則ですかね）

利尻山(利尻富士) 自然・景勝地

船の進行に従って利尻富士がだんだん
はっきりと迫ってきました。

利尻山(利尻富士) 自然・景勝地

船の後方には礼文島の島影が遠く
離れて行きます。

利尻山(利尻富士) 自然・景勝地

利尻島に到着した私たちは
最初にオタトマリ沼を訪れました。
逆さ利尻富士が映ることで有名な沼です。

オタトマリ沼 自然・景勝地

沼のあたりには赤いタンポポの花が
咲いていました。
これは珍しい種類ですね。

オタトマリ沼 自然・景勝地

利尻富士は秋空に美しく聳えていました。

オタトマリ沼 自然・景勝地

しかし沼は風の為か波立っていて
水面は逆さ富士が映し出される状態ではありません。
ガイドさんが「本当はここに映るのだけど。」と
言って場所を示してくれました。
気のせいかもしれませんが利尻富士の頂が水面に
映っているような気がしました。

オタトマリ沼 自然・景勝地

バスの停車場の前に小さな売店があり
焼き帆立やソフトクリームが売られて
いました。
お土産にガイドさんもおすすめの
燻製のホッケ600円を買いました。
開きで真空パックでここでしか置いてない
ようでした。
皮をはいでそのまま食べるように言われました。

オタトマリ沼 自然・景勝地

次に仙法志御崎公園を訪れました。

仙法志御崎海岸・仙法志御崎公園 自然・景勝地

私はここでアザラシに餌付けに
チャレンジしてみました。
魚の切り身100円をお店で購入します。
今はアザラシは1頭しかいません。
水族館から2頭借りたのですが
別の１頭は大きな波が来た時に逃げ出して
しまったという説明がありました。
（今は一人ぼっちのアザラシさんです）
アザラシの顔は可愛らしいのですが
近づいてきて口を大きくあけると白い牙が見えます。
（写真ではアザラシはうまく写っていませんが）
魚の切り身が小さいので私の指まで噛まれそうです。
それでも彼は（被女かな？）は魚の切り身だけを器用に
齧り取ってくれました。
アザラシさんすごいぞ。

仙法志御崎海岸・仙法志御崎公園 自然・景勝地

利尻富士を見る観光スポットは１１つある
と言われています。
ここは５番目のスポットです。
五景と呼ばれています。

仙法志御崎海岸・仙法志御崎公園 自然・景勝地

たしかにここから美しい利尻富士を臨むことが
できました。

仙法志御崎海岸・仙法志御崎公園 自然・景勝地

この写真では美しいコニーデ式の裾野を
すべて見ることができます。

仙法志御崎海岸・仙法志御崎公園 自然・景勝地

利尻島は火山で作られた島であり
溶岩が冷えて固まった奇岩がそれを
伝えています。
奇岩の間から利尻富士の頂が見えています。

仙法志御崎海岸・仙法志御崎公園 自然・景勝地

道路には利尻漁業組合の店舗と
畑宮食品の店舗が道を挟んで
店を開いています。

畑宮食品 専門店

私たちは畑宮食品のお店を訪ねました。
ここでは地域共通クーポンを使えます。
とろろ昆布３０ｇ270円3個買いました。
バスガイドさんは安いと言っていましたが
同じものが稚内より１つ30円ほど安かったです。
お土産として持ち歩くのも軽いし味も美味し
かったです。
利尻漁業組合の店舗でも畑宮食品のお店でも
バスが出発する時にお見送りをしていただき
ました。
観光客がもっと大勢来ると良いですね。

畑宮食品 専門店

これから鴛泊港に向かいます。
途中では海岸近くに海に向かって
熊が体を横たえているような岩がありました。
よく見ると耳が二つあって
本当に熊が海を見つめているように
見えました。

鴛泊港 乗り物

鴛泊港に着くと丁度一隻のフェリーが入港して来る
のが見えました。
三隻のうち３番目に新しいフェリーという説明が
ありました。
途中で船が揺れないと良いけど。
昨日礼文島に来る時に乗船した船と同じでした。

鴛泊港 乗り物

フェリーの待合室です。
ガラス窓の向こうに大きな岩山
が見えました。
ゴリラの岩とか呼ばれているようで
本当にそう見えます。
左側急斜面がにゴリラの横顔に見えます。
駐車場には大型のトラックが駐車しており
フェリーの中に次々と入って行きました。

鴛泊港 乗り物

写真は私たちが稚内まで乗って行く
３番目に新しいフェリーです。

鴛泊港 乗り物

フェリーは１６：４０に鴛泊港を出港し、
利尻富士は船の後方に去ってゆきます。

鴛泊港 乗り物

利尻富士が薄暮に黒々としたシルエットを
海の上に浮かべています。

夕陽が燦燦と赤金色の光を残しながら
水平線の向こうに沈んでゆきます。

私は夕陽が水平線の下に沈みきるまで
甲板の上に残ることにしました。
子供のころ北九州の関門海峡の対岸にある山の端に
夕日が沈みきるまで眺めていたころを
思い出しました。
その頃から子供心に「遠くへ行きたい！」という
願望を刻み込まれたのかもしれません

ゆっくりと着実に夕日は沈んでゆきます。

人間が確実に年を取るように
夕陽も確実に水平線に沈んで行きます。

後しばらくで夕陽は水平線の下に
沈み切ります。
最後の残照が西の空に輝いています。

夕陽は完全に沈み切りました。
でも空にはまだ名残りの明るさが
しばらく残っていました。

太陽が沈むと甲板に吹いてくる風が
急に冷え冷えとしてくるのを感じます。
ボリビアのウユニ塩湖でも同じでした。

海の向こうではもう黒い影にしか見えない
利尻富士が「さようなら~。」と言っている様でした。

１８時２０分ごろに私たちは稚内に帰ってきました。
今夜の夕食は稚内名物のタコのしゃぶしゃぶです。
初めて食べるお料理なので楽しみです。
ピンクのお更に載っている白いものがしゃぶしゃぶ用の
タコの肉です。
新鮮なタコ肉なのですが年寄りの歯には手ごわい相手で
噛み切るのに一苦労しました。
（もう少し小さく切ってほしかったかな）

サフィールホテル稚内 宿・ホテル

でも今日、美しい利尻富士が見れたことを祝して
私は体重の増加も気にせずに特大の生ビールを
頂きました（ジョッキがズッシリと重たい）。
おかげ様でこの旅の３日間で私の体重は１キロ程増加
していました（自業自得とはこのことです）。

サフィールホテル稚内 宿・ホテル

翌日の朝は霧のような雨が降っていました。
でも朝日が出てくると水滴がスクリーンとなって
朝の虹が立ち上ってきました。
写真では良く見えませんが右前方の丘の上に
小さな虹が見えました。
３日目も良い旅が出来そうな予感がします。
今日は買い物ができる最終日です。
頂いた地域共通クーポンは全て使い切るぞ！

サフィールホテル稚内 宿・ホテル

これは稚内空港行きのバスの時刻表です。
フェリー乗り場からホテルにも停まります。
ご参考にしてください。

サフィールホテル稚内 宿・ホテル

礼文島にあった手書きの宗谷バスの時刻表です。
驚いたことに「知床」という名前が載っています。
もちろんこれは羅臼にあるあの有名な
知床とは違います。

サフィールホテル稚内 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （3）

• willyさん 2021/07/29 12:09:47

  八木重吉

  2013tomoさん
  
  八木重吉は日本の詩人で一番好きな詩人で、この琴の一遍も特に好きなものです。
  それだけでうれしくなりました。（桃子が寝そべっている背中にそっと人形をおいていった一遍「人形」も大好きです）
  
  さて、利尻富士、素晴らしくご覧になれてよかったですね。
  わたしも8，9年前か、登りにいきましたが夏で、樺太は見えませんでした。
  礼文も日帰り数時間の滞在でもったいないことをしましたので、いつかもう一度行かなければ、と思いました。
  心に染み入る夕陽もみせていただいてありがとうございます。しみじみしますね・・。
  
  ところで2013tomoさんは九州男児でいらっしゃるのですね。
  どうやら北岸のお生まれのようですが、わたしも北岸です。
  
  willy

  2013tomoさん からの返信 2021/07/29 13:20:13

  Re: 八木重吉

  willy様
  
  2013tomoです。
  
  八木重吉さんを好きな方にお会いしたのは
  4トラさんのブログで初めてです。
  彼の深い信仰に裏付けされた透き通るような
  短い詩に若いころ（二十歳のころだったかな）
  に出逢ってすぐにファンになりました。
  今でも私の書棚の中に愛読書の一つとして
  重要な地位を閉めています。
  ところで私は九州生まれですが所謂「九州男児」といった
  逞しい亭主関白タイプではなく
  「勝てない」、「勝てない」、「勝とうとしない」（家内に）
  という３Kの軟弱な「新亭主関白」タイプのお爺さんです。
  家内はこれに更に1K（口答えしない）を付加しています。
  
  私の生まれ故郷は北九州市の門司です。
  幼いころから実家の縁側から関門海峡の向こうに沈む
  夕陽を見ながら成長したせいか「遠くへ行きたい」という
  旅への想いが育まれたのかもしれません。
  
  今もこころは遠くへ行きたいと呟いています。
  

  willyさん からの返信 2021/07/29 14:16:07

  RE: Re: 八木重吉

  
  2013tomoさん
  
  
  門司だろうなあとは思っておりました。
  わたしは唐津です。
  八木重吉の詩集だけちゃんと持っています。
  他に好きな詩人は中原中也ですがこちらは詩集はもっていないです。
  昔ラジオで「夜の停車駅」という番組があって、江守徹さんのナレーションで、美しいクラシックの小品に抒情的な詩をちりばめた素敵な番組でした。2人の詩はよく登場するのでした。それにしても岬めぐり、とか、知床旅情とか、ほのぼのします。＾＾。