2020/10/07 - 2020/10/09
163位(同エリア899件中)
2013tomoさん
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写真は10月8日に礼文島から利尻島へ向かう
稚内フェリーから撮影した真っ青な秋空を背景に
海から聳え立つ利尻富士の美しい姿です。
山頂は昨日の初冠雪で薄っすらと白く薄化粧を
しているのが見えました。
私たちにとっても初雪です(雪がコロナを浄めて欲しい!)。
これは“旅の予感”( prophecy for travel、旅への予言)
なのでしょうか。
私の旅人生の始まりは北海道からでした。
学生時代、1970年、夏休みに初めて
遠くへ旅をしました。
もう50年も前のことです。
当時はフォークシンガー加藤登紀子さんの「知床旅情」
(森繁久彌氏作詞作曲)という歌が流行っていました。
「知床の岬にハマナスの咲くころ…」という甘く物哀しい
メロディーと詩情あふれた歌詞に誘われて
私の旅心は北海道へと向かいました。
「知床旅情」
(1960年の森繁久彌氏主演の名作
「地の涯に生きるもの」も思い出します)
周囲には所謂「カニ族」といわれる横長の
大きなリュックサックを背負った若者たちの群れが
まるで旅の熱に浮かされた巡礼者のように
溢れていました。
そして、その群れの流れの中に私もいました。
その時の若者には北海道旅行がブームでした。
“暇はあるが金がない”彼等は貧乏旅行をしながら
北海道の有名な観光地ではなく利尻・礼文のような
「離島」、あるいは知床や襟裳岬といった「地の涯」を
聖地のように目指して旅立って行ったのです。
(このあたりの文章の書き出しは4トラのノスタルジアさんの
ブログを参考にさせて頂きました。ありがとうございます。)
思い起こせばこれが私の旅人生の始まりでした。
(あぁ~、また遠くへ行きたい…)
「旅の重さ」(1972年映画、少女の四国遍歴)
高橋洋子さん主演、
主題歌:「今日までそして明日から(吉田拓郎歌)」
の歌詞も懐かしく思い出します。
「私は今日まで生きてみました。
そして今、私は思っています。
明日からもこうして生きて行くだろうと…。」
「今日までそして明日から(吉田拓郎歌)」
ところで「遠くへ…」という言葉は
いつも私の心の奥底で懐かしく響いています。
私が22歳の時のことです。
(当時は世界中の若者たちが回遊する魚たちの様に
世界を旅して歩いている時代でした。)
私は夜汽車でパリからスペインとの国境にある
ピレネー山脈の麓のホスピタリテという
小さな鉄道駅を目指していました。
そこから路線バスで国境の小国アンドラを経由し
スペインに入る計画でした。
夜汽車の満席で薄暗いコンパートメントは
蒸し暑く、
私は微熱にうなされながらウトウトと
夢を見ていました。
前日の夜、エッフェル塔の展望台から
大きく輝く秋の満月と、それを切り裂き飛んで行く
夜間飛行機のコントラストの美しさに見とれて
冷たい夜風にさらされたため風邪を引いて
しまったのです。
窮屈なコンパートメントの中で
寝ているのか覚めているのか定かではない
虚ろな状態でした。
その時、突然私の耳元で誰かが何かを
囁いたような気持がしました。
(男性の声だったと記憶していますが)
「Where are you going…? Where do you go?」
(君は一体何処へ行こうとしているのかい?)
と囁いています。
私は眼をつぶったまま実際に声に出してつぶやきました。
「Far away…, Far away….」
(遠くへ、ただ遠くへ行きたいんだ…。)
(何故英語で質問してきたのだろう?
よく英語で応えることができたなぁ?)
私が自分の声に驚いて目を開けると
周りには旅をする異国の若者たちが
死んだように眠りこけていました。
私の心の奥底の「無意識」が
旅の意味を問いただしてきたのかもしれません。
(それとも隣で寝ていた若者の寝言に
私が応えただけなのかな?)
今となっては事実は遠い忘却の彼方に有ります。
しかし今でもその時の微睡むような不思議な感覚を
思い出すときがあります。
「遠くへ…」という言葉は私の旅の主旋律です。
今回はこれも旅好きな人生のパートナー(家内のこと)と
二人で利尻・礼文島を訪れました。
(思えば遠くへ来たもんだ)
以下で旅の顛末を報告いたします。
スケジュール
GOTO適用 秋の利尻・礼文島 全23室の最北の
オーベルジュ「プチホテルコリンシアン」に泊まる3日間
2020年10月7日 9:55集合、空港に向かって右端でした。
羽田空港(10:45発)12:35着
稚内空港==○稚内公園(約20分)==稚内港==
<ハートランドフェリー・2等船室/約115分>==
14:45-16:40着
[礼文島]香深港=バス=礼文島(泊/17:30頃着)
[バス走行距離:62km]
【ご宿泊先:プチホテル コリンシアン/指定 】
昼食×夕食:「あわびステーキ」「ボタンエビ」宗谷牛」
「いくら」などの礼文海鮮御膳
2日目
礼文島9:00発スコトン岬 最北端の絶景スポット/約20分
島の人でお土産タイム 地域クーポン可能
○スカイ岬(海の色が神秘的で青く澄んだ岬/約20分)
○北のカナリアパーク(映画のロケ地になった場所約30分)
○桃台・猫台展望台(約20分)
昼食(約50分)=香深港=13:25-14:10着
<ハートランドフェリー・最新のアマポーラ2等船室/約45分>
混雑していました。
密にならない様に椅子の2等指定席が無料で開放されていました。
降りそこなうと稚内迄行ってしまいます。
利尻島 鴛泊港○オタトマリ沼(利尻富士を望むポイント20分)
○仙法志御崎公園(奇岩が並ぶ利尻島最南端/約20分)
鴛泊港==フェリー・2等船室/約100分>
16:40-18:20稚内着
稚内港「車屋・源氏」にて「たこしゃぶ」のご夕食(60分)
稚内(泊/20:00頃着)[バス走行距離:88km]
宿泊先:サフィールホテル稚内
朝食:3日目ホテルで和洋食選びレストランの場所も分かれる。
稚内(9:00バスで出発)北海道遺産○北防波堤ドーム(約15分)
○JR最北端・稚内駅、隣の北市場でお土産(60分)
○バスで宗谷岬(約30分)
稚内空港13:15発=羽田空港(15:10着)雨でした。
到着後も行きと同じラウンジで時間つぶしてバスで帰宅。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
-
朝8時半ごろの羽田の出発ロビーの様子です。
ロビーは乗客でごった返しているという状態
ではありません。
羽田空港の復活はまだ途上の様です。
まだ新型肺炎コロナは収束していないので
元通りにはなっていません。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
人がいないのでスイスイと歩くことができます。
羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
フライトの出発ボードを見上げると「欠航」の
赤い文字がいくつも表示されていました。
コロナの影響もあるのでしょうか間引き運航されている
のが良くわかります。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
空港ロビーでは可愛らしい姿をした
ロボットが近づいてきて案内をしてくれました。
孫たちが見るときっと喜ぶことでしょう。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
チェックインまでまだ時間がありましたので
私たちは3階のパワーラウンジでしばらく寛ぐことに
しました。羽田空港 エアポートラウンジ (第2旅客ターミナル3F ターミナルロビー) 空港ラウンジ
-
ラウンジの中はこんな感じでお客様は
余り座っていません。
勿論、ソーシャルディスタンスのため1席ごとに
スペースを作っていますので多くの人が座る
ことは出来ません。羽田空港 エアポートラウンジ (第2旅客ターミナル3F ターミナルロビー) 空港ラウンジ
-
このラウンジでは飲み物類が無料で頂けます。
冷たい飲み物(コーヒー、ジュース、トマトジュース等)、
ペットボトル(お茶、ミネラルウォーター等)、青汁パック
暖かい飲み物(コーヒー類)が準備されていました。羽田空港 エアポートラウンジ (第2旅客ターミナル3F ターミナルロビー) 空港ラウンジ
-
ラウンジの前の様子です。
セキュリティAの入り口が見えます。羽田空港 エアポートラウンジ (第2旅客ターミナル3F ターミナルロビー) 空港ラウンジ
-
私は旅の友である『人生論ノート』(三木清著)を取り出して
目次のなかの「旅について」にいつものように目を通します。
(本の表表紙は時間の経過の為かなり痛んできましたので
セロテープで補修しています)
三木清氏はこの項の冒頭で旅について次のように書いています。
「すべての旅には旅としての共通の感情がある。
旅はすべての人に多かれ少なかれ漂泊の感情を
いだかせるのである。」
今回の旅はツアー旅行ですが団体旅行にも
「漂泊の感情」はあるのでしょうか…。羽田空港 エアポートラウンジ (第2旅客ターミナル3F ターミナルロビー) 空港ラウンジ
-
添乗員さんから航空券を頂いた私たちは
問題なくセキュリティを通り抜けて
待合室へやってきました。
海外旅行と比べて緊張感はあまりありません。
パスポートを持っていない国内旅行は安心感をもって
出発できます。
待合室の乗客は大半が観光客です。
これもGo Toトラベルキャンペーンの
お陰かもしれません。
私たちに同行した添乗員さんは10日(土)
からお休みなしでまた同じコースのお世話を
するそうです。
旅行業界もようやく忙しくなって来ました羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
私たちの稚内空港行きはANA509便です。
ここから空港バスで509便まで移動します。
「フライトが間引きされているのでフィンガー
から機上させてくれたらよいのに…。」と思って
しまいます。
でもあまり歩く必要がないのでこの方が楽ちん
かもしれません。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
空港バスも3密防止のため乗車客数がコントロール
されていました。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
フライトへはタラップで機上します。
機内は観光客でほとんど満席の状態でした。
稚内空港への直行便のためかビジネス客は
あまりいません。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
タラップは急勾配なので足腰が弱いと
少し大変です。
旅行へ安心して出発するためには足腰の
強さを維持することが大切だと思います。
(何歳まで旅行ができるかなぁ…。)羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
私たちのANA509便は羽田空港を定刻より
少し遅れて離陸しました。 -
離陸して間もなくフライトは東京の空を左に旋回します。
窓から見降ろすと翼のANAの文字の下に東京スカイツリーが
見えてきました。
スカイツリーを空中から見降ろすのは初めての体験です。東京スカイツリー 名所・史跡
-
座席前にはフライトの航行路線を見ることが
できます。
このルートだと私たちが座っている左側の窓から
利尻富士が見えてくるはずです。
旅の期待が高まります。 -
座席でウトウトしていると1時間50分の短い
フライトですから
気が付くとANA509便はすでに稚内の上空を
飛行していました。
左側に利尻富士見えてくるはずですが
雲が多くて良く見えません。
左横に少し山頂が尖がって見えるシルエットが
利尻富士かもしれません。
「あれが海から聳え立つことで有名な百名山の利尻富士かも。」稚内空港 空港
-
上空は秋の澄んだ青空ですが
水平線は雲が湧き上がっていて
利尻富士のお姿は定かではありません。稚内空港 空港
-
稚内市街が目の下に見えてきました。
私たちのフライトは間もなく空港に着陸します。稚内空港 空港
-
利尻富士が空から見えたという自信がないままに
私たちは稚内空港に到着してしまいました。
2泊3日の旅では利尻富士のコニーデ式の流麗なお姿を
拝むことは難しいかもと少し不安な気持ちが過ります。
滑走路は雨が降っていたのか濡れた状態でした。
後で聞くと午前中は土砂降りの雨だったそうです。
私(夫のこと)は類まれなる「晴れ男」です。稚内空港 空港
-
稚内空港は薄緑色をした小振りの可愛らしい建物でした。
稚内空港 空港
-
稚内空港を出ると宗谷観光バスが待っていました。
乗車前に検温と手指の消毒があります。
これはホテルでも売店でも実施されていました。
マスク着用も含めて「うつさない」、「うつされない」
という相互扶助の精神でみなさん進んでコロナ対策を
励行していました。
ニュースで飛行機内でマスクを着用しないと威張っている
人がいましたが
日本文化の「お互い様」という美点をご理解されて
いないのでしょう。稚内空港 空港
-
途中でギリシャ式建築物のような大防波堤を
見ることができました。
ここは最終日にもう一度訪れる予定です。サフィールホテル稚内 宿・ホテル
-
私たちのバスは最初に稚内港と街を見下ろす稚内公園
の丘を訪れました。
坂道の途中では野生の蝦夷(エゾ)鹿を見ることが
できました。
このような街中で野生の生き物が歩いているなんて
不思議なことだと思います。稚内公園 公園・植物園
-
今日は「類まれなる良いお天気」で水平線の向こうに
今はロシア領の樺太(サハリン)の島影を臨むことが
できました。
バスガイドさんから「秋のお天気は変わりやすいので
樺太(サハリン)を見ることができたのは幸運です。」
と説明されて少し良い気分になりました。
私は家内にとって「晴れ男」で
旅行に連れて行くのにとても便利な夫です。
今日は更に「晴れ男」の評価を高めることができました。稚内公園 公園・植物園
-
でも樺太の歴史には悲しい歴史が残されています。
稚内公園 公園・植物園
-
戦前は42万人の島民が居住していたのですが
敗戦後は皆さん樺太の故郷を捨てざるを得ませんでした。稚内公園 公園・植物園
-
島民たちは望郷の念をもって
水平線の向こうの故郷を
見つめることしかできませんでした。稚内公園 公園・植物園
-
また樺太がソ連軍に占領される直前に
電話交換手のまだうら若い9人の乙女たちが
純潔を守るため青酸カリを飲んで全員殉死した
そうです。稚内公園 公園・植物園
-
彼女たちの最後の
「皆さん、これが最後です。
さようなら、さようなら。」
という言葉が刻まれた句碑が
立っていました。
その時の彼女たちの気持ちを
思いやると切なくてどうしようも
ありません。稚内公園 公園・植物園
-
この平和に見える青い空、碧い海の色は
本当は悲しみの青い色かもしれません。稚内公園 公園・植物園
-
天皇、皇后がご訪問された際も
彼女たちの哀しい物語を受けて
お歌を献納されています。稚内公園 公園・植物園
-
私たちは乙女児たちの御霊の安かれと
手を合わせました。稚内公園 公園・植物園
-
これは稚内公園の中にある売店です。
仲間たちはアイスクリームを買って
食べていました。
(寒くないのかなぁ)稚内公園 公園・植物園
-
これは南極越冬隊が南極に残して立ち去る時に
隊員たちが泣く泣く残した樺太犬たちの慰霊塔
です。
彼等も日本の発展に命をささげてくれました。稚内公園 公園・植物園
-
ここには蝦夷鹿を含めて狐もやってきます。
野生を守るために人為的な餌付けは禁止されて
います。稚内公園 公園・植物園
-
これはハマナスの花でしょうか。
冬が来る前に精一杯に花びらを
ひろげていました。稚内公園 公園・植物園
-
稚内公園の後に私たちは稚内フェリーの乗り場へ
向かいました。稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
フェリーのお客さんはあまり大勢いませんでした。
コロナ禍のため観光客はまだ戻ってきていない
ようです。稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
フェリーへの改札口です。
稚内フェリーは三隻あって
本日私たちが乗船するフェリーは
3番目に新しい(?)船だそうです。
ここで私は恥ずかしい体験をしてしまいました。
改札口の職員さんは乗車券のQRコードにセンサーを
当ててチェックしていました。
私は不注意にも彼の動きを見て
「これは乗船前に手首にセンサーを当てて検温して
いるのだ。」と勝手に勘違いしてしまいました。
係員の方がセンサーを照射するので私は手くびを
差し出しました(手くびで検温するのだと思ったのです)。
センサーの赤いレーザー光線が私の手くびを照らします。
私が「ありがとうございます。」と言って改札口を通り過ぎ
ようとすると係員さんに
「お客さん、乗車券を拝見します。」と言われて
私はあわててポケットから乗車券を取り出してセンサーを
当てて改札を通り抜けました。
係員さんは「今日はおかしな爺さんに会ったぞ。
チケットセンサーを検温器と間違えたんだぜ。」と
仲間に話して笑っているのに違いありません。
トラピクスさんの評判を落としてすみませんでした。稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
写真はフェリーが遭難した時に私たちを乗せる
救命ボートです。
今日はこれを使わないことを祈りながら
タイタニック号遭難を思い出しました。
もし救命ボートのスペースが不足した場合は
パートナー(家内)を優先して乗せなくては
ならないと勝手に想像しました。
(私はデカプリオになった気分です)
幸いにして礼文島までの航路は海は静かで波も高くなく
安全で快適な船旅を楽しむことができました。
しかしガイドさんの説明によると昨日は風が強くて波も高く
昼間はなんとか観光客を運んだのですが夜は欠航したと
言っていました。
(今日は海が荒れなくて良かった!)稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
フェリーの内部構造図です。
私たちの座席は2等自由席です。
座席は無くカーペットが敷かれた
スペースがあるだけなので
私はゴロリと横になり寝ることが
できましたので楽ちんでした。稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
2等自由席の様子です。
乗船客はあまり多くいませんでした。稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
私たちのフェリーが出港します。
左前方に見える白い建物は
私たちが明日宿泊する
サフィールホテル稚内です。稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
何でも稚内で一番背が高い建物だそうです。
稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
これは2階デッキの様子です。
前方に見えるのは確か1等指定席の
部屋だと思います。
部屋の中ではシャンデリアの光が輝いて
いました。
私は中に入ろうとドアノブを回したのですが
施錠されているのか開けることができませんでした。
私のような不審者の勝手な侵入を防ぐためだと思いました。稚内港フェリーターミナル 乗り物
-
フェリーは稚内港を出港し、
北海道本島を離れて一路
礼文島へ向かいます。納沙布岬 自然・景勝地
-
左に見えるノシャップ岬を過ぎれば
海から聳え立つ百名山で有名な利尻富士が
見えてくるはずです。
利尻富士の秀麗なお姿を拝むことができるのかなぁ…?納沙布岬 自然・景勝地
-
ノシャップ岬を過ぎて利尻島が見えてきました。
でも利尻富士は山頂が雲に覆われてお姿の全てを
拝むことができません。納沙布岬 自然・景勝地
-
何度かカメラのシャッターを試みますが
山頂の雲は居座って動いてくれません。 -
上空は快晴の秋空で
太陽が眩いほど燦燦と
輝いています。 -
でも水平線の雲は益々利尻富士にのしかかって
カメラの視界を邪魔します。 -
仕方がないので暫らくは美しい秋空と
静かな海を楽しむことにしました。
(明日は美しい利尻富士を見ることが
できるかなぁ…?) -
フェリーは静かに礼文島の香深(カフカ)港へ走ります。
稚内から香深港までは約1時間50分の船旅です。
海も静かで大きな揺れもなく風もさわやかでしたので
快適な船旅を楽しむことができました。
しかしガイドさんの説明では昨日は風が強く波も高かった
ので観光客が乗船していない夜のフェリー便は欠航したと
言っていました。
秋の天気は変わりやすいのが難点です。香深港フェリーターミナル 乗り物
-
私たちが乗ったフェリーは礼文島の香深(カフカ)港に
16:40頃接岸しました。
他のツアーガイドさんも下船の準備をしています。香深港フェリーターミナル 乗り物
-
港では礼文島の宗谷観光バスがすでに待っていました。
香深港フェリーターミナル 乗り物
-
これから今日の宿泊場所である
”最北のオーベルジェ「プチホテルコリンシアン」に
向かいます。
まだ5時前ですが北にある礼文島には夜の静寂が迫って
きています。
礼文島の夜は早く始まっていました。
因みに”オーベルジェ”という言葉をサイトで調べると次のように
説明されています。
「オーベルジュとは、フランスの田舎に多い、料理が自慢のホテル、
あるいは宿泊施設のついたレストランのこと。
小規模のホテルが多く、料理だけでなく家庭的なサービスも
魅力のひとつです。
日本でも、レストランが自慢のペンションなどに
この名称を使うところが多いようです。」
今晩私たちが宿泊する「プチホテルコリンシアン」も
2017年のミシュランガイドで魚介料理専門の
レストランを併設したホテルとして推薦さています。
今夜の夕食が楽しみです。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
18時前に最北にある「プチホテルコリンシアン」に
到着いたしました。
ホテルは小高い丘の上に立っていてメルヘンチックな雰囲気を
漂わせる建物でした。
サイトのホテル紹介では
「礼文島プチホテル コリンシアンに滞在中は、
温泉やイタリア製家具が備わるラウンジエリアで
くつろいだひと時を過ごせます。
2017年ミシュランガイドで推薦された
魚介料理専門のレストランを併設しています。」
と書かれています。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
ホテルの大浴場は屋外にありました。
部屋からはスリッパで行けるそうです。
入り口には「男」、「女」と表示されています。
(真冬は寒そうだな~!)
本館には家族風呂がありました。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
ホテルの玄関を入ると生の白いユリのブーケが
私たちを迎えてくれました。
(女の子が好みそうな雰囲気です)礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
写真は「イタリア製家具が備わるラウンジエリア」です。
吉永小百合さんが主演した「北のカナリア」の主要ロケ地は
この礼文島です。
この映画に出演した分校の子供たちはコリンシアンホテルに
宿泊していました。
you-tubeで子供たちが宿泊のお礼にホテルの人たちへ歌を
プレゼントした動画があります。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
写真に写っている二人のマスク男性たちは
イタリア製ではありません。
添乗員さんと私です。
偶然にも二人は九州産でした。
最北の礼文島のホテルに南方の九州男児が
二人もいるなんて不思議な感じがしました。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
私たちの部屋にやってきました。
礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
色彩が柔らかく女の子たちが好みそうな
雰囲気です。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
部屋の中にはイタリア風の豪華な家具があります。
礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
壁にはクリムトの「接吻」の絵が掛けられて
います。
「お洒落―!」
(この絵はウィーンだったかな?で見たやつだ)礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
洗面所は広々としています。
直ぐに熱いお湯も出てきます。
海外の旅ではホテルの蛇口で悪戦苦闘して
やっとお湯が出た経験が多くあるので感激です。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
トイレは柔らかな光の照明付きです。
トイレマットも貝殻の曲線がおしゃれです。
海外と違って温便座とウオシュレット付きです。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
湯舟(言葉が古めかしいなぁ…)はピンク色
でした。
使うのが勿体無い。
(私はシャワーだけかかりました)
外の大浴場には行きませんでした。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
楽しみの夕食です。
私はビールを追加しましたが
お支払いは地域共通クーポンを使いました。
クーポン券はお釣りがもらえないので
日本酒も注文して丁度2千円に収めました。
政府から頂いたお小遣いでお酒を飲むなんて
少し後ろめたい気持ちがします。
でも美味しくいただきました。
2千円を差し引いてクーポンの残高は
残り2万2千円となりました。
これはお買い物のために大切に取っておこう!
今夜のお料理の「お品書き」を参考に掲載します。
・お刺身はホッケです
ホッケのお刺身は初めて食べましたが
とても美味しかったです。
※お刺身の魚は魚偏に花の漢字で書かれています。
(何の魚だろう?)
とサイトで調べてみると次のように書かれていました。
「ホッケと読みます。
日本だけの漢字で国字と呼ばれるものの一つです。
北海道に花が咲くころ、旬を迎えるので
魚花でホッケという字を充てたという説があります。」
お刺身の魚は説明の通り「ホッケ」でした。
・シーフードサラダ(帆立、ぼたん海老)
・烏賊の沖漬け
・アワビのステーキ
・茶碗蒸し
・宗谷牛のローストビーフ
・香の物 沢庵の間にシソなどがきれいに巻かれてた
・御吸い物
・ご飯(上にイクラがのっていました)
・デザートのチーズケーキ
・コーヒーはお代わり自由
美味しくいただきお腹がいっぱいになりました。
今夜はぐっすり眠れそうです。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
鮑のステーキとジャガイモです。
家内は体重が心配で
一切れ食べた後を私にくれました。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
宗谷牛のローストビーフです。
トロリとした舌触りでした。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
-
この写真は翌朝に頂いた朝食です。
食パンとコーヒーはお代わり自由です。
メロンが大きくて果肉がジューシーでした。
朝からご馳走です。
(今回の旅行でも体重が増えそうです)
妻は体重をキープ、私は1キロ程太って
しまいました。礼文島プチホテル コリンシアン 宿・ホテル
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この旅行記へのコメント (6)
-
- willyさん 2021/07/29 10:45:22
- 今頃ですが・・
- 2013tomoさん
こんにちは。今頃ですが旅行記拝見しています。
その後北海道に行かれたのですね。
自分のことのように嬉しく拝見しております
世界は相変わらずですがすこし希望もでてきたかんじでしょうか。
人生の残り少ないと思うと、気持ちは焦りますが
いまできることをして毎日を充実させたいと思います。
ワクチンパスポートでもなんでもいいから
早く自由になる日がくるといいですね。
それでは丁寧で上品で楽しい旅行記の続きを拝見させていただきます~
willy
- 2013tomoさん からの返信 2021/07/29 11:58:55
- Re: 今頃ですが・・
- willy様
2013tomoです。
お便りいただきありがとうございます。
「朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや」
という言葉がありますが
旅の友からお便りをいただくことは本当に
心の励みになります。
いまは旅に出ることはできませんので
季節の移ろい行く空の色や雲の流れを見て
旅の中空(なかぞら)を懐かしく思っています。
オリンピックで日本を訪れている外国スポーツマン達
を家内と一緒に見ながら
「あの国にも行ったよね…。」と旅の記憶を
思い起こしています。
また旅に出る機会は必ずやってくると思っています。
そのチャンスが到来するまで
身体(心も一緒かな)の健康維持と
旅の道具(小さなリュックと最低の生活用具)の準備
そして旅への熱い想い
を大切にしたいと考えています。
それにしても旅に出たい!
-
- fuzzさん 2020/10/17 00:19:50
- 晴れ男魂
- 2013tomoさん、こんばんは~
遠くへ行きたい・・・今年は海外旅行には行けそうにないので、国内旅行の年ですね。
その国内旅行もGoToの恩恵で我が家も何度も利用しています。
旅好きな人生のパートナー・・・素敵な言葉ですね。
私も主人と、ずーっと仲良く旅をしていきたいです。
旅の友「人生論ノート」を拝見すると、文学青年のtomoさんを思い浮かべます。
しかし、とても良い天気でしたね。
晴れ男を自称するだけあります。
fuzz
- 2013tomoさん からの返信 2020/10/17 06:53:15
- Re: 晴れ男魂
- fuzz様
おはようございます、2013tomoです。
Fuzzさんからお便りいただき感謝いたします。
お言葉の通り海外へ行けない私たちの旅は
国内旅行へとシフトいたしました。
国内旅行はもっと歳を取ってから
(もう充分年をとっていますが)と考えていた
のですがコロナのお陰で前倒しすることになり
ました。
勿論、Go Toキャンペーンの恩恵を少しでも
楽しみたいという世俗的な考えも大きいです
(特に「地域共通クーポン」はありがたい)。
「旅好きな人生のパートナー・・・素敵な言葉ですね。」
というお褒めのお言葉を頂きありがとうございます。
海外旅行で仲の良いカップルと出逢った時に
「奥様ですか?」と聞くと
「彼女は私のパートナーです。」という回答が多く返って
きます(日本語の「連れ合い」というニュアンスに近い
のではと感じています)。
人生の最終楽章を旅している私たちにとってこの
「パートナー」という言葉は旅の連れ合いとして
“丁度良い加減の緊張感”を維持できるキーワードかな
と思っています。
因みに中国では連れ合いに対して「愛人(あいれん)
という言葉を使うようです。
最初にこの言葉に出逢った時に私のパートナーは
「彼女は不倫相手なの?」と怪訝な顔をしていました。
中国語では「夫」にもこの「愛人(あいれん)」を
使っています。
次回中国旅行をしたときはこの「愛人(あいれん)」を
連発しようと考えています。
最後に私の「晴れ男」は結果として天気が晴れていた時に
使う、あくまでも「自称」です。
「運が良い人」になる秘訣として
「何が起きても“これは運が良い!”と言える人に
幸運はやってくるものだ。」と何かの本で読んだ
ことがあります。
私の自称「”ほぼ”完全晴れ男」もこれに近い考え方です。
ありがたいことに私のパートナーは実際に本当だと信じて
くれています。
今年も、来年も良い旅を続けたいですね。
それでは、また。
-
- ノスタルジアさん 2020/10/16 09:33:50
- ノスタルジアです。
- どきどきしながら読みましたよ。利尻富士の雲、心配しましたがタイトルの画像を見る限り翌日には吹っ飛んでいたのですね。さすが晴れ男ですね。
稚内から香深まで2時間弱、50年前は3時間から4時間くらい掛かったような気がします。
「思えば遠くに来たもんだ」宜しければご覧ください。
昭和55年GW 下北半島 仏ヶ浦~津軽半島~みちのくの小京都 角館の旅 Vol.3 「思えば遠くへ来たもんだ」 角館の旅
https://4travel.jp/travelogue/11306639
- 2013tomoさん からの返信 2020/10/16 17:21:25
- Re: ノスタルジアです。
- 2013tomoです。
私たちのブログに訪問頂き感謝いたします。
また、Vol.3 「思えば遠くへ来たもんだ」 角館の旅
(https://4travel.jp/travelogue/11306639)の
ブログを拝見いたしました。
ブログの中では村治弘美さんの美しい笑顔を
堪能致しました。
海援隊の「思えば遠くへ来たもんだ」は
私の大好きな歌のひとつです。
利尻・礼文島旅行では私は山本コータローさんの
「岬めぐり」を無意識に口ずさんでいました。
(倍賞千恵子さんの「岬めぐり」も好きです)
懐かしい歌は忘れていた青春時代の記憶を
皮膚感覚で呼び覚ませてくれます。
みちのくの小京都 角館には今年の9月に
家内と一緒に訪問いたしました。
でも武家屋敷がある美しい町並みはコロナ禍の
ために観光客が少なくて可哀そうでした。
今後、ノスタルジアさんのお写真のような美女達が
集う撮影会が有って大勢の観光客で賑わうように
なればと心から思います。
街の方々は
「いままでこの街は仮死状態の状況であったが、
Go Toトラベルキャンペーンで観光客が戻って
来てうれしい。」と仰っていました。
旅の楽しさを通じて”お互い様”という助け合いの
気持ちになります。
これからも旅を楽しみたいですね。
それでは、また。
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