大人の社会見学：満蒙開拓団を学ぶ

2020/09/20 - 2020/09/22

終戦から70年以上過ぎました。
戦争に対する評価で、左右に大きく開ききっているのは世界でも日本くらいではないでしょうか。
自由闊達な議論が行われることは全く問題ない、けど専門家の議論を聞くときにその根底にある歴史的事実を知らなければ、噂話やフェイクを聞くのとあまり変わりありません。

最初はネットで見た記事に紹介された書籍がきっかけ。
満蒙開拓団平和記念館をグーグルマップの行きたい場所リストに登録し、機会をうかがってました。
コロナで海外フライトが軒並みキャンセルになり、秋のシルバーウィークの予定が空いたこと、GoTo絡みでレンタカーが安くなっていたので木曽路をドライブすることにしました。

今回は満蒙開拓団平和記念館とその行きと帰りに浜松で鰻を食べる予定です。
9/20　静岡→浜松（うなぎ）→道の駅 豊根グリーンポート宮嶋→天竜峡→飯田
9/21　飯田→満蒙開拓団平和記念館→道の駅 賤母→佐久良太神社→道の駅 おばあちゃん市・山岡→岩村城跡→道の駅 どんぐりの里いなぶ→四谷の千枚田→うなぎパイファクトリ→浜松（うなぎ）
9/22　浜松→御前崎灯台（サンライズ）→柿田川湧水群

見学の間に道の駅で地産地食と買い物とかなり盛りだくさん。
当然いつものように予定通りと行かず、初日から大きく変更することとなりました。

エリア 阿智・平谷(長野)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ネットで見かけ、手に取った新書。
全部は読んでませんが、ただ最終章、特に「歴史の表と裏」を読んですぐに調べました。
申し訳ないが私にとっては歴史上の出来事だが、当事者や関係者にとっては未だ現在進行形の出来事。
だからこそ知る必要があると思いました。

今回の訪問先は公共交通機関では訪れることが難しい場所。
そこでレンタカーを利用する事にしました。
一番安いプランだから車種はこんなもの。
でもかなり細い道の峠越えを繰り返したので、結果としては小さな車体でよかったです。
しかし天気は雨模様、今年はまだ気象神社にお参りに行っていません。

渋滞やナビの不正確さのため、2時間以上予定をオーバーして浜松到着。
高速はGoToで渋滞だろうと思い、国１を選択するも少し混んでました。
あとナビの情報反映が遅く、渋滞を抜けた頃に脇道を指示していたよう。
前方が空いてきた頃に脇道を指示するし、それが峠越えだったためかなりタイムロスとなりました。

浜名湖 自然・景勝地

とりあえず浜松に着たからにはうなぎを食べないと！
まずは清水家を目指すが閉まってました。
次にさくめに到着すると、ちょうど主人が出てきて「もうなくなっちゃいました」といいながら売切の紙を貼りました。
連休に有名店を訪れるのはやはり厳しかった。
しょうがないので一路信州を目指します。

さくめ グルメ・レストラン

予定を大幅に超えて、ようやく道の駅に到着しましたが既に閉店。
本来はここで軽い食事と買い物をする予定でした。
この後は天竜峡に行くつもりでしたが、もうすぐ日没。
さすがにお腹が減ったので途中コンビニでカレーまんを購入し、このまま宿を目指すことにしました。

道の駅 豊根グリーンポート宮嶋 道の駅

今回はスーパー銭湯に宿泊施設が併設されているようなところ。
GoToでかなりの人出が予想されたので、広い駐車場がある場所を探していました。
あと広い浴場があることも決め手の一つ。

殿岡温泉湯元 湯～眠 宿・ホテル

信州だから蕎麦と思いながらも、お腹いっぱい食べたかったので、宿近くのとんかつ屋に行きました。
幻豚のとんかつを注文。
結構な量で、キャベツのドレッシングがおいしかったです。
とんかつは柔らかく、ソースよりも塩のほうが好みでした。

３びきのこぶた グルメ・レストラン

宿に戻って一風呂浴びた後に晩酌です。
今回はビール1杯無料のプランで、餃子を食べたかったがこのとき中華はありませんでした。
代わりに刺身盛りとホルモン焼を一緒に注文するとすぐにラストオーダー、ビールをもう1杯追加していい気分。

黄龍城 グルメ・レストラン

前日からガラッと変わって天気はいい。
さすがに雲ひとつない快晴とは言えないが、それでも日なたにいれば少し汗ばむくらいでいい陽気です。
今日はドライブ日和だと最初は思っていたが、このあと長距離ドライブになることは想像してませんでした。

殿岡温泉湯元 湯～眠 宿・ホテル

村全体が山の合い間にある感じ、記念館も谷間にあったので迷ってしまいました。
それでも渋滞もなく思ったよりも早く満蒙開拓平和記念館に到着しました。

満蒙開拓平和記念館 美術館・博物館

山間の村だから土地が狭いので長男でなければ引き継ぐ畑がない、ゆえに満州に渡った人たちが多かった。
よく沖縄だけが地上戦があったと思われるが、実際は日本の領土同様の満州や北方領土でも地上戦があり、終戦後も続いていた。
そして戦闘が終わった後には帰国という問題もあった。
現在まで沖縄には多大な援助が続いているが、開拓団の彼らには十分な支援があっただろうか？

満蒙開拓平和記念館の次は岐阜県にある佐久良太神社を目指します。
山間だからカーブだらけ、それでも渋滞していないから気持ちよくドライブ。
しかし妻籠宿近くになると道が混んできました。
時間があれば寄って行こうと思ったが、GoToで駐車場はどこも満車。
古い町並みを横目に見ながら通り過ぎるだけでした。

休息兼食事のため道の駅賤母に来ました。
妻籠宿渋滞の影響がここまで来ていて、駐車場は満車に近い状態。
道路を隔てた側はかろうじて空いていたので、そちらに駐車しました。

道の駅 賤母 レストラン グルメ・レストラン

信州だから一応蕎麦食べておこう。
蕎麦は結構太さがばらばら、もしかして機械ではなく手打ちなのかも。
期待してなかったが、おいしくいただくことが出来ました。

おやきも買ってみました。
野沢菜がよかったが、ちょうど先客で売り切れてしまったとのこと。
それなら信州味噌の茄子おやきを注文。
半分に割って中を覗くと、ちょっとあやしい色合いです。
味噌の味が濃いのでお茶が欲しくなりました。

買い物もしたけど、どれも白米が進みそうなものばかり。
食欲の秋だから体重計が怖い。
結局健康診断で指摘されてしまいました。

道の駅と道路を隔てた方の駐車場を利用したが、こちらは川沿い。
川辺まで降りてみると滝がありました。
マイナスイオン効果でしょうか、気分も一新。
道の駅側に駐車していたら見過ごしていたかもしれません。

道の駅賤母から5分ほど進むと道の駅きりら坂下を発見。
ショッピングセンターもあるので駐車場が広く、道の駅賤母よりも空いていました。

道の駅 きりら坂下 道の駅

せっかくだから立ち寄ってみました。
販売所の品物は道の駅賤母にあったものとあまり変わらないかも。
賤母では漬物系だったので、こちらでは甘味を購入。
売り切れていた栗きんとんがちょうど補充されてよかった。
でも田丸屋商店の栗きんとんは小さく１個245円と高価だったので2個しか買わなかったが、食べたらめちゃくちゃおいしい。
大量購入すべきだったと後悔したが、後の祭り。

佐久良太神社に到着しました。
黒川沿いに集落があり、南北を山で囲まれた狭い地域。
家に鍵をかけずに出かけるような田舎育ちなので、ちょっと懐かしい感じです。

神社の目の前まで車で来たので気付かなかったが、立派な鳥居がありました。
まっすぐ参道が100ｍほど伸びていました。
途中は路駐できるような道幅でもなく、もし駐車場があれば参道を登ってきたかったなぁ。

疫病退散の寄せ書きやかかしがあって、神社が地元の生活の一部であることが分かります。
私の田舎では行事の際にはお寺が集会所となることが多かったけど、似たようなパターンでしょうか。

神社は地元と密接に関わっている感じだから、外部の人間が訪れるとはちょっと場違いにも思えてきます。
でもこの神社を訪れなければいけない理由は、神社に向って右側に建つ多くの碑です。

戦争被害にあった民間人は沖縄だけではありません。
終戦後にもソ連軍などの迫害に遭遇しながら帰国しなければならないという終わりなき旅が待ちうけていました。
もちろん帰国することが出来ない人もいて、残留孤児という問題も生み出しました。

開拓団の悲劇については満蒙開拓平和記念館や他の地域でも知ることが出来ます。
それでも佐久良太神社を目指した理由は、この乙女の碑です。
きれいにしようと思ってバケツとぞうきんを車に積んできたけど、コロナのためか手水が止められているようだったので、雑巾で乾拭きだけしてきました。

なかなか公にしにくい出来事だから大人の社会見学案件だと思うが、佐久良太神社ではこのように説明文が添えられています。
国連人権委やme too、朝日新聞はなぜ積極的に発信しようとしないのでしょうか？
なお朝鮮半島での同様の蛮行については『So Far from the Bamboo Grove（竹林はるか遠く－日本人少女ヨーコの戦争体験記）』という自伝的小説があり、米国では教材として利用されています。

天気もいいし空気もきれい、目にも緑が鮮やかで身体的にはすっきり。
だけど心の中はもやもやした気持ちのまま浜松方面に向けて南下開始。
これから細い道を通ってまた峠越えしなければいけません。
それでも交通量が少なく、すれ違う車両が少ないのが唯一の救いです。

グーグルマップの案内に従って走行していたら通行止めだったり、農道か畦道のような所だったりとなかなかハードなドライブが続きました。
本当は日暮れ前に浜松に到着し夕食は鰻の予定だったが、どう考えても無理。
暗くなる前に一旦休憩をとることにしました。
やはり水のある風景は癒されます。

道の駅に到着したのは17:40頃。
17時閉館に間に合いませんでした。
トイレ休憩を済ませて、次を目指します。

道の駅 上矢作ラ フォーレ福寿の里 道の駅

何か食べたいと思ったが、こちらも閉まってました。
結局佐久良太神社以降はトイレ休憩だけ。
それでも道の駅賤母で買い物しておいてよかった。

道の駅 どんぐりの里 いなぶ 道の駅

買い物は出来なかったが、この道の駅には温泉施設が併設されています。
長距離運転の疲れを取り去るには最高です。

稲武温泉どんぐりの湯 温泉

さすがに道の駅賤母での蕎麦から何も食べていなかったので、どんぐりの湯の中にある食堂へ来ました。
しっかり定食食べたかったが、連休で人出が多いからか品切れが多い。
それならと無難にかき揚げ蕎麦を食べるが、駅前の立ち食い蕎麦のほうがおいしいかな？

お食事処 どんぐり亭 グルメ・レストラン

結局浜松には午後11時に着きました。
遅めの夕食を探すが、どこもコロナで時短営業で終了。
このまま浜松で1泊してもよかったけど、翌日は連休最終日だから東名も国1も渋滞になるかもしれないということで出来る限り上京することに。
深夜でも車両は多い、でも渋滞するほどではなく掛川まで来ました。

道の駅 掛川 道の駅

行けるだけ行こうと思ったけど、やはり何も食べてないからお腹が空きました。
道の駅掛川にはセブンイレブンが併設されていたのでおにぎりを購入。
深夜1時過ぎに遅めの夕食でした。
その後、仮眠のつもりが起きたら明るくなっていました。
まだ午前中だったので道は空いていたのでゆっくり帰宅しました。