2013/07/12 - 2013/07/15
569位(同エリア767件中)
まさとしさん
アイルランドからマルタへ
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【7月12日(金)】
予定通り7月12日の夜にマルタ国際空港に着陸した。
ここまでずっと北ヨ-ロッパ中心の旅行だったのが、一気に地中海のど真ん中の島まで飛んできたことになる。マルタはキプロスなどと共にヨーロッパ最南端の国の一つだ。夏の地中海は雨は降らないが湿度はかなり高い。今回の旅行で蒸し暑さを感じたのは日本を出てから初めてだ。
マルタはシェンゲン条約加盟国なのでアイルランドからの入国の場合審査を受けることになる。一度マルタに入国してしまうと大半のヨーロッパ諸国は自由に行き来できる。イギリスとは違い審査はほとんどノーチェックのままスタンプが押された。
【7月13日(土)】
マルタに到着したものの時間は深夜の0時。市内へ行くバスもなく、このまま町に出ても仕方ない。なので今夜は空港で夜を明かすことになる。空港での夜更かしは今回の旅行ではアイルランドのレイキャビック・ケプラビーク空港以来2回目だ。マルタ空港のターミナルは大きくはないが24時間営業のフードコートがあり、とりあえずKFCで空腹を満たすことにした。KFCの店員の女性はどことなくアラブっぽい。マルタの流通通貨は正式にユーロが導入され5年がたち、独自のデザインのものも流通する。でもマルタの物価はまだまだ安いようだ。隣のバーガーキングのメニューを見てそう感じた。
また空港にはフリーWi-Fiが飛んでいてスピードも速く快適だ。そしてコンセントもあり、横になれるソファーも見つけた。久々に快適な空港での宿泊。他にもバックパッカーらしき人が寝袋で寝ているので今夜は安心だ。 -
けっこう熟睡してしまった。7時過ぎまで空港でだらだらして8時前にバスでバレッタに向かう事にした。マルタのバスは一日券が2.60ユーロと激安だ。この切符を買えばこの島のバスはすべて乗り放題となる。
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バスはマルタの首都にあたるバレッタ旧市街の入り口のバスターミナルに到着した。マルタのバスはほとんどがこのバスターミナルを拠点にしている。
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とりあえず宿泊先の宿に向かった。今夜は久々にドミトリーから解放される。しかし宿泊先はルチアーノ・バレッタ・ブティックという何かよくわからない部類の宿でとにかくレセプションがレストランの中にあるらしく、そのレストランが8時まで開かないようだ。なので8時までチェックインできない。レストランが閉まっているとき管理人がいないので何かあった場合はどうなのか不可解な宿である。
8時前に店の前に従業員らしき人たちが集まってきた。そしてレストランがオープンした。宿はレストランの上層階にあるのだが、宿の受付はレストランのレジでするという慌ただしさだ。でも部屋に入れるのは午後2時とのこと。これは決まりなので仕方ない。荷物は預かってくれるのでそれまで町に出るしかない。限られたマルタ滞在。時間を有効に使おう。 -
バレッタの旧市街。
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要塞都市バレッタ。天然の岩の上に築かれた迫力のある都市。
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このような航空会社のオフィスがあった。今この国はどうなっているのか謎だが案外安定しているのかもしれない。マルタとリビアは海を挟んだ対岸だ。
朝のバレッタは閑散としていたが9時頃から急に人が増えだした。周辺のリゾート地に滞在していた観光客が一気にバレッタに観光にやってきたようだ。
とりあえずバレッタを離れることにした。まずバスでバレッタの周辺に観光向かうことにした。 -
バレッタのバスターミナルでは同じエリアへ向かうバス毎に番号で分かれていてわかりやすい。乗り場かなりの数だ。
バレッタの東に3つの半島があり、それぞれに町がありスリーシティーズと呼ばれている。この中のヴィットリオーザという町に向かった -
ヴィットリオーザはバレッタとは入り江を挟んだ対岸になり、ここから要塞都市バレッタを一望できる。ヴィットリオーザの町も岩場に築かれた要塞都市で砦などが見所だ。眺めはいかにも地中海といった赤茶けた岩場に青い海と空の絶景が広がる。
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ヴィットリオーザの南でスリーシティーズの一つセングレアの街並み。
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ヴィットリオーザの北のカルカーラという町がある。ここもスリーシティーの一つだ。
カルカーラは土曜日で閉まっている店が多く町全体に活気がないがそんな中、日本とマルタの関係で興味深い場所がカルカーラにあるので行くことにした。場所はイギリス軍墓地だ。
しかしカルカーラの町で人に聞いてもみんな遠いという。そんな中、マルタ人夫妻に車に乗せていってもらうことになった。思わぬ場所でヒッチハイクさせてもらうことになった。 -
乗せてもらったのはジョーン夫妻。
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ジョーンさん夫妻にイギリス人墓地の前まで車に乗せていってもらい、帰りのバスの乗り場まで親切に教えてもらった。
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さて日本とマルタの関係で興味深い場所というのはイギリス軍墓地の中に立てられた「旧日本海軍慰霊碑」だ。
第一次世界大戦中同盟国だったイギリス(日英同盟)の支援のため日本は海軍を出兵している。その際、駆逐艦を派遣したのだが、敵の魚雷攻撃を受けて大きな被害を出す結果になった。この慰霊碑が建てられたのは大正時代で第二次大戦前にさかのぼる。
第二次大戦前こんな遙か遠くに日本軍が出兵していたとは驚きだ。 -
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旧日本海軍慰霊碑」
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英軍墓地の最寄りのバス停。
ここからバスでバレッタに戻った。 -
バスでバレッタに戻った。午後2時前に宿のレストランに行ったらまだ部屋の準備が出来ていないようで昼食をとることにした。スリーマーへのフェリーが出ている近くの広場のバーで地中海風シーフードパスタ(パスタ・マリナーラ)を食べることにした。
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バーやレストランでは必ずこれがあってうまいが10ユーロする。
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午後3時に部屋に入ることができた。旧市街の真ん中の宿ということで内部も窮屈だが歴史を感じる構造になっている。部屋はエアコンで設備も整いかなり快適だ。エアコン付きの部屋は今回初めてだ。
これで45ユーロという値段の安さの裏にレストランが閉まっている時間は手続きができないなどわかりづらいシステムになっている。飛行機が遅れて深夜到着したらどうするんだろうか。 -
いちおうレストランが閉まっている時間はここから出入りする
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宿の前はバレッタ旧市街でもっとも有名な観光スポットの聖パウロ教会の横なので観光客でにぎわっている。
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夕方船でバレッタからスリーマーへ渡ることにした。
船は1.5ユーロで30分毎に運航されている。 -
スリーマーはバレッタからスリーシティーとは反対側の入り江を挟んだ町となる。ここからのバレッタの眺めは迫力がある。
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スリーマーからバスでセント・ジュリアへ行ってみた。入り江になった海岸線にレストランが建ち並んでいる。ただ街並みは地中海にありがちなモダンな街並みでリゾート食が強い。落ち着かないので夕食はバレッタ旧市街がいいと思いバスで戻ることにした。
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再びスリーマーからバレッタの眺め。
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バレッタで夕食を食べようと思っていたが、スリーマーから帰る途中にバスからレストランが見えたので途中下車してみた。カーマライト教会のクーポラが夕日に染まり眺めのいい場所で海辺では地元の人が海水浴をしている。バスが乗り放題だと降りたいと思った時、降りれるので利便性が全然違う。
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しかしこのレストランでパスタを頼んでパスタの種類を3つの中から適当に選んだら筒状の短いのが出てきた。どうやらペンネという種類らしい。
イタリア料理を好んで食べないのでイタリアンの知識がない。素直にスパゲッティーにしとけばよかった。オリーブオイルのトマトソースにタコは美味かったがペンネというパスタは量が多すぎて全部食べきれなかった。場所が不便だからか値段は安めだった。といってもドリンクを付けて10ユーロ。レストランでこの値段なら安く感じる。 -
【7月14日(日)】
バレッタの町は9時から動き出す。といっても今日は日曜日だ。朝食は料金に含まれていてレストランで食べることになる。しかし9時までレストランが開かないので遅い朝食となる。
朝食は種類も多くてなかなかだ。レストラン直営だけのことはある。
12時前にチェックアウトをすませて荷物を預かってもらうことにした。しかし今日は日曜日で午後4時にレストランは閉店してしまうらしい。なので荷物は4時までしか預かってもらえない。それ以降も交渉すれば方法はあるのだろうが面倒になり4時に取りに来ることにした。 -
今日は海岸線から離れイムディーナという内陸の町に行くことにした。バスで向かうことになる。
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イムディーナとはアラブ風にいうとメディナ(旧市街)の事だ。マルタ中央部の高台にそびえ立つ要塞都市だ。旧市街はコンパクトで一通り見て終わりだ。修復されきれいだがどこにでもある旧市街だ。
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城壁からはバレッタ方面を一望できる。
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イムディーナは暑いので1時間ほどで観光終了。バレッタに戻った。バレッタの街並み。
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バレッタを象徴するドーム状の屋根を持つカーマライト教会前の広場にて。
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午後は風通しのいいバレッタの城壁で海を見ながら時間をつぶした。
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宿の近くの聖パウロ教会。
日曜は午後になると開いている店はほとんどなくなり閑散としてきた。
午後4時に宿のレストランへ荷物を受け取る。
4時前に行ったらちょうど店の片づけが始まっていた。もし4時をすぎると荷物の受け取りが出来ないのだろうか。今日16時以降に到着した人はどのようにチェックインするのだろうか。いろいろ謎が多い宿泊施設だった。
これだけわけがわからないとドミでもいいからホステルの方が安心だ。
バレッタを出発する前にピザハットで昼食をとることにした。生まれて初めてピザハットに入ったかもしれない。ピザだけかと思ったらパスタもあった。でパスタを注文。しかし量が少なかったので唐揚げを追加してしまった。
マルタからフランクフルトへのフライトはバルセロナ経由のイベリア航空だ。しかし運行するのはベーリングエアという航空会社らしい。イベリア航空とコードシェアしているので格安航空会社ではないと思ったが格安航空会社だった。ヨーロッパ内もアメリカみたいにすべて航空会社が機内食有料の可能性があるので一応乗る前に食事を済ませておくことにした。
ベーリングエアを使うに当たっても少し冒険をしてみた。航空券の価格比較サイトに「スカイスキャナー」というのがある。世界中のどこからどこへ行くのにどんな航空会社が飛んでいるか、そしてどの航空会社が一番安いか調べることができる。しかし今までこのサイトでスケジュールを調べたとしてもそのままこのサイトで予約することはなかった。改めて航空会社の公式サイトで予約し直すようにしていたのだ。でも今回直接このサイトから一番安い航空会社を予約することにした。その結果がイベリア航空のバルセロナ経由だ。値段は136£で2万円だ。ポンド建てなのはイギリスの旅行会社による販売だからだ。値段が安い理由は時間帯が悪いからだろう。
出発は日付が変わった1時45分だ。チェックインは3時間前から始まった。ベーリング航空が格安航空会社だと知って荷物代が心配だったが請求されることはなかった。 -
【7月15日(月)】
深夜の時間帯出発便はベーリングエアのバルセロナ行きだけだ。出発は深夜1時45分。バルセロナまでは2時間だ。フライト中ほとんど寝たままバルセロナ空港には4時前に到着した。
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