大阪の夏のおでんと神鍋高原 植村直己が愛した蘇武岳に遊んだ３泊４日　　神鍋編

2020/08/29 - 2020/08/31

旅の目的は、異文化交流、きれいな景色を見ること、美味しいものを食べること等多々あるけれど、最近目的が一つ増えた。
それは終の棲家探し。

今のところ、候補の一つに挙がっているのが神鍋高原。
兵庫県の神鍋は山もあり海も近い。地盤が固いことでも知られ、安全を求めて3.11の際に関東から移住した人も少なくないらしい。
神鍋高原はスキーやスカイスポーツをするために何度も訪れたことがあるが唯一行っていないのが登山。

神鍋に冒険家の植村直己の生まれ故郷であり氏が愛した蘇武岳が聳える。
そこにはいまだ見ぬ巨木の森があるらしい。

神戸に住む友に連絡を取ると車を出してくれるという。
これ幸いと予定を組んだ。
大阪で１泊して、翌日に蘇武岳に登った。
コースは万場の駐車場から大杉山経由で蘇武岳。
巨木の森を抜けて万場へと戻った。

この旅行記は３泊４日の旅の2日目と3日目の蘇武岳登山と神鍋宿泊の様子です。

エリア 神鍋高原(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車

新福島駅朝5時過ぎ。

待ち合わせ場所の神戸へ向かう。

AM5:00にホテル阪神をチェックアウトしたが、フツーに対応したフロントにちょっと感心。
起きてたんだ。

新福島駅 駅

本日は車で神鍋高原へ。
運転手付きってらくちん！

神鍋高原のローソンで本日のランチ購入。

8:30

万場登山口

では行きますか。

熊に注意って書いてありますね。今年はあちらこちらで熊が出没してますなあ。

神鍋高原（万場）スキー場 スキー場

本日は大杉山を経て反時計回りに歩く予定。

同行者は、普段海外遠征されているアルピニストなので金魚のフンよろしく後をついていくだけである。

ところどころに滝があり目を楽しませてくれる。

分岐

右へ行けば大杉
左へ行けば巨木の森経由蘇武岳。

やっと3合目。

けっこう、いやかなりきつい。

４合目
暑い。天気は良いが風が無く、とにかく暑い。既に汗だく。

心配した天気の崩れはなさそうだ。

先導者はすいすい登って行く。

あんたは猿か！

ところどころにピンクのマーカーがあり迷うことは無い。

それにしても神鍋にこんなにきれいなブナ林があるなんて知らなかった。

山は良く整備されており今のところ危険な個所は無い。

クマの気配もない。

10:20
大杉山1007m制覇。

噂の大杉。
威風堂々

確かに凄い。

まるで子分を従えているようだ。

蘇武が岳へはこれから４つのピークを越えねばならぬので先を急ぐ。

この谷にも雪が積もるんだろうねえ。

ちょっと冬の景色も見てみたい。

11:40
蘇武岳制覇！

裏に車道があり、車で来ることができることは口にしてはならない。
360℃のパノラマが凄い。

蘇武岳 自然・景勝地

よっしゃー踏んだったー！

蘇武岳 自然・景勝地

ついでに三角地点も踏んだったー！

しかしなぜ皆左足を出す？

絶景を見ながら、ローソンで買ったおにぎりを食べたらさっさと降りる。

登った山は降りねばならぬ。

物凄い急登の道を下ると現れたのは巨木の森

噂には聞いていたが、ちょっとびっくりした。

何か物凄いパワーが貰えそうだ。

紅葉の季節にも来てみたいねえ。

雪の季節にも来てみたいねえ。

もののけ姫が出てきそうだ。

紅葉すれば苔の緑とのコントラストが見事に違いない。

14:00下山

いやあ、ちょっと良かったですよ。巨木の森。
蘇武岳に登らず、巨木に会いに来るだけでも楽しめそうだ。

山の後は温泉温泉！

かんなべ温泉 美肌の湯 ゆとろぎでさっぱりと。

神鍋温泉「ゆとろぎ」 温泉

お風呂の後はビールだ、ワインだハイボールだ。
今日は思いっきり呑んだんねん、と今宵の宿であるペンジオーネキタムラへ。

ペンジオーネキタムラさん、飲食物の持ち込み自由。
それにしても全員、持ってきたのは人数分のアルコールって。

しかし、この時期ちゃんと客が来ているって凄いな。
こちら神鍋高原で初めてできたペンションであり、設備は年季が入っているがメシが美味くリピーターが多い。
吉本興業御用達の宿としても知られる老舗ペンション。
ワイルド&アウトドアスポーツ好きな人向き。

ペンシオーネキタムラ グルメ・レストラン

持ち込みワインを冷蔵庫に入れさせてもらい、
ワインが冷えるまでは瓶ビールで。

山を登って、温泉に入った後のビールよりおいしい物って世の中にあるんだろうか？
あーっ幸せ！
CMが撮れそうだ。

夕食は海鮮＆ステーキコースを頼んでおいた。
刺身に蒸し物、ステーキに〆蕎麦まで食べたはずだが、酔っぱらって写真なし。

天の川をカメラに収めようと思っていたが、夜空の写真は一生無理かもしれないな。

朝食。
夜はアルコール中心だが朝はしっかりと食べる。

朝食後、オーナーにブルーベリー畑を案内してもらった。
季節ももう終わりなので好きなだけ食べていいですよ、という言葉に遠慮する我々ではない。

アグリガーデン グルメ・レストラン

ペンション併設のカフェアグリガーデンの看板娘犬アグリ。

人のこと、そんなうるうるした眼でみるんじゃないよ！
何かあげたくなっちゃうじゃないか。

次いで茸の森も案内いただく。
10月の下旬になれば、キノコ狩りツアーが始まるという。

ナメコとか舞茸とかあるの？
問うと、ありますよと。
天然だよね？
って訊くと、
もちろん天然ですよ、と。

これで10月下旬の再訪決定である。
昨秋、京都の割烹で天然舞茸を天ぷらにしてもらい、栽培ものとは違うその香りに驚いたが、それとて、収獲から１日２日は経っているだろう。

こちらは獲ったその日に鍋である。鍋のお供は鹿か猪かそれとも鴨か。
皆でヨダレを垂らす。
楽しみ。
本当の贅沢。

写真は原木しいたけ。

犬には何もあげることはできなかったが、チェックアウト時に宿からは神鍋高原内で利用可能な金券2000円をもらった。

自治体もあれこれやってるねえ。

当初、床瀬で蕎麦を手繰ろうと考えていたが、せっかくの金券、床瀬では使えまい。

ならば、と神鍋で人気の蕎麦屋和楽さんへ。
結構な大箱だけれど12時着で５組待ち。

こちら１日1組の宿泊施設も備えている。

http://www.kannabe-waraku.com/

神鍋山荘 宿・ホテル

何はともあれ、ビール。

運転手が居るっていいねえ。

ところてん

虹鱒の出汁の味噌汁。
これらは蕎麦のセットのようだ。

無量蕎麦にてんぷらで1650円

神鍋の蕎麦のつなぎは豆腐。

運ばれてきたてんぷらのボリュームに驚く。
なす、かぼちゃ、万願寺に有頭エビ二本

なすにしても、万願寺にしても巨大。天ぷらではなく別な料理のようだ。
ビールと合わせて計2350円。
金券利用で支払350円。

尚、蕎麦湯は一人分の提供であった。

複数で行く際は人数分頼むべし。

13:10
店を出て振り返ると、蕎麦が無くなったので閉店と。

本日の営業時間、たったの２時間？

先ほどの神鍋で人気のカフェアグリガーデンも稼ぎ時の日曜日は定休日だし、神鍋の住人ってあまり仕事をする気は無いようだ。

神鍋流、いいねえ。

お連れさんがお土産に豆腐を買いたい言うので、蘇武の里 旬喜処へ。
こちらはレストランも併設。

蘇武の里 旬喜処 グルメ・レストラン

確かにおいしそうだが、今夜は大阪泊なので残念ながら諦める。

町に美味い豆腐屋があること、これ大事。
神鍋、肉屋はあるがさすがに虹鱒の養殖場はあっても魚屋は無いようだ。

豆腐だけでは使い切れず、お連れさんの2000円券消費のために道の駅へ。

道の駅 神鍋高原 道の駅

売られているブルーベリーを見て、あーさっき600円分くらいは食べたな、とほくそ笑む。

次いで高砂屋製菓

こちらはとちもちを販売する、この辺りじゃ有名店。

高砂屋製菓 グルメ・レストラン

但馬で採れたとちの実と、但馬育ちのジャージー牛の新鮮なミルクで作ったとちのみジェラートなんてものも売っている。

皆さんがとちもちを買っている間、おそらく神鍋高原唯一であろうピッツェリア オイシーノでまたもやビールを頂く。

ピッツェリア オイシーノ グルメ・レストラン

近くを散策。
何かに引き寄せられるように緑のトンネルをくぐるとそこには人気のない神社があった。

杜の中にひっそりと社が。

戸神社って何と読むんだろう？

神鍋を出て高速に乗り降りたのは春日IC。
今度はチーズを買いに行くという。

途中車窓に光秀が攻略に苦戦したという堅城・黒井城跡

黒井城跡 名所・史跡

チーズを求めて向かったのは、
婦木農場
https://fukifarm.com/aboutus.html

こちらの蔵熟成ゴーダチーズが有名らしい。
しかし、丹波でチーズを作っているとはしらなかった。
牧舎を覗くと5-6頭の牛。
これじゃあ、量産できないわけだ。

チーズは道の駅 丹波おばあちゃんの里にも置いているということで覗いてみる。

道の駅 丹波おばあちゃんの里 道の駅

こちらの方が品ぞろえ豊富。

ちなみに、後日感想を聞いたところによると滅法うまかったらしい。
次回はビール持参で伺おう。

しかし皆さん、お土産をずいぶんお買い求めで・・・
余程怖い方がお待ちなのだと推察致します。

神戸まで送ってもらい、大阪へ移動。
今宵の宿は、三井ガーデンホテルプレミアム。
チーズでも、豆腐でも買っておけばよかったと後悔することをこの時はまだ知らぬ。

大阪の夏のおでんと神鍋高原 植村直己が愛した蘇武岳に遊んだ３泊４日　　大阪編へ続く。
https://4travel.jp/travelogue/11644455

この旅行記へのコメント （2）

• pacorinさん 2020/09/18 13:29:02

  神鍋のおもひで

  y_0236さん、こんにちは
  
  蘇武岳登山、てっぺんからの絶景も素晴らしいですが、途中の林のグリーンがとてもきれいでしたね。
  
  神鍋といえば、大昔、父が仕事の関係でしばらくステイしていたので、何度か遊びに行ったことがあります。当時はまだ新しかったブルーリッジホテルに泊まって、風穴庵で麦とろ飯を食べて、これまたできたばかりだった「ゆとろぎ」で遊んでいました。（当時はプールメインの施設だったような？）懐かしの思い出。
  
  今週末は福島に出動します（笑）花くじらも要チェックだわ☆
  
  pacorin

  y_0236さん からの返信 2020/09/18 17:58:13

  RE: 神鍋のおもひで

  pacorinさんこんばんは。
  
  多くの“いいね”恐縮です。
  蘇武岳は思いのほかきつかったですねえ。やっぱり飛んじゃったほうが楽ちんですねえ。
  
  そういえば、打たせ湯みたいな風呂や洞窟のような風呂、ミストサウナもある水着着用施設でしたね、ゆとろぎ。
  ブルーリッジホテル、25周年だそうですよ、
  早いなァ。
  
  風穴庵の麦とろ飯！今回知人に却下されたんです。道が狭くて草木が車に傷つけるって。食べたかったなあ。
  
  福島出動！
  なんと良い響き。
  フォアグラ入りたこ焼きとおでん、是非救助して来てください。
  福島は、ビストロやらスペインバルにピッツェリア等々面白そうな店がてんこ盛りなので空いている間に楽しんできてください。
  
  y_0236
  
  
  
  > y_0236さん、こんにちは
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  > 蘇武岳登山、てっぺんからの絶景も素晴らしいですが、途中の林のグリーンがとてもきれいでしたね。
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  > 神鍋といえば、大昔、父が仕事の関係でしばらくステイしていたので、何度か遊びに行ったことがあります。当時はまだ新しかったブルーリッジホテルに泊まって、風穴庵で麦とろ飯を食べて、これまたできたばかりだった「ゆとろぎ」で遊んでいました。（当時はプールメインの施設だったような？）懐かしの思い出。
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  > 今週末は福島に出動します（笑）花くじらも要チェックだわ☆
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  > pacorin