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今回はアフリカ北西部の未訪問国へ行くことにした。<br />新たな訪問国はカーボベルデ、ギニアビサウ、モーリタニアそして独立した地域も含めると西サハラ、ジブラルタルが加わる。<br /><br />

2019年 カーボベルデと西サハラ北上-G(西サハラ編)/ダクラからマラケシュへ

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2019/02/19 - 2019/02/20

2位(同エリア3件中)

まさとし

まさとしさん

今回はアフリカ北西部の未訪問国へ行くことにした。
新たな訪問国はカーボベルデ、ギニアビサウ、モーリタニアそして独立した地域も含めると西サハラ、ジブラルタルが加わる。

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  • セネガルのダカールから乗り合いバスを乗り継いで西サハラまで来ました。このままスペインまで北上します。<br /><br /> 西サハラは帰属未確定地域として日本の世界地図では白く表示されている謎のエリアだ。事実上モロッコの支配地域でモロッコ国内同様のインフラが整っている。<br /> 西サハラは元々スペイン領だった。西アフリカの多くの国がフランスから独立した後も、スペインは西サハラを保持し続けた。しかしその後放棄することになるが、その際西サハラは独立の準備ができておらず、北からモロッコ、南からモーリタニアの侵攻をうけることになる。独立派であるポリサリオはモーリタニアには勝利したがモロッコに占領されてしまった。それにより西サハラ独立派はアルジェリア内に亡命政権「サハラ・アラブ民主共和国」を設立、抵抗を続けて現在に至っている。<br /> モロッコとアルジェリアの国境を陸路で越えられないなど関係がよくないのはアルジェリアが西サハラ独立派を支援しているからだ。マグレブ諸国の情勢が西アフリカを通して見えてくる。<br /> アルジェリアに亡命政府を置く「サハラ・アラブ民主共和国(西サハラ)」はアフリカ連合にも加盟し、世界約80ヶ国から承認されている国家だ。<br /> とにかく西サハラは独立するタイミングを外してしまいこのような中途半端な状態になってしまった。<br />

    セネガルのダカールから乗り合いバスを乗り継いで西サハラまで来ました。このままスペインまで北上します。

     西サハラは帰属未確定地域として日本の世界地図では白く表示されている謎のエリアだ。事実上モロッコの支配地域でモロッコ国内同様のインフラが整っている。
     西サハラは元々スペイン領だった。西アフリカの多くの国がフランスから独立した後も、スペインは西サハラを保持し続けた。しかしその後放棄することになるが、その際西サハラは独立の準備ができておらず、北からモロッコ、南からモーリタニアの侵攻をうけることになる。独立派であるポリサリオはモーリタニアには勝利したがモロッコに占領されてしまった。それにより西サハラ独立派はアルジェリア内に亡命政権「サハラ・アラブ民主共和国」を設立、抵抗を続けて現在に至っている。
     モロッコとアルジェリアの国境を陸路で越えられないなど関係がよくないのはアルジェリアが西サハラ独立派を支援しているからだ。マグレブ諸国の情勢が西アフリカを通して見えてくる。
     アルジェリアに亡命政府を置く「サハラ・アラブ民主共和国(西サハラ)」はアフリカ連合にも加盟し、世界約80ヶ国から承認されている国家だ。
     とにかく西サハラは独立するタイミングを外してしまいこのような中途半端な状態になってしまった。

  •  ヌアクショットから一緒だったナイジェリア人たちはアガディールまで一気に行くらしくここでお別れだ。<br /> 西サハラ最初の都市ダフラへはミニバスを利用することになる。しかしまだ人は集まっていない。出発まで長期戦になりそうだ。<br /> 待っている間に遅めの昼食を食べることにした。モロッコ料理のタジンを注文してみた。魚と野菜をボイルした料理でうまかった。

     ヌアクショットから一緒だったナイジェリア人たちはアガディールまで一気に行くらしくここでお別れだ。
     西サハラ最初の都市ダフラへはミニバスを利用することになる。しかしまだ人は集まっていない。出発まで長期戦になりそうだ。
     待っている間に遅めの昼食を食べることにした。モロッコ料理のタジンを注文してみた。魚と野菜をボイルした料理でうまかった。

  • 出発はいつになることか。永遠に出発しないのかと思ったが夕方6時半に動きがあった。4人しか集まっていないが出発するようだ。日が暮れる前に出発できてよかった。

    出発はいつになることか。永遠に出発しないのかと思ったが夕方6時半に動きがあった。4人しか集まっていないが出発するようだ。日が暮れる前に出発できてよかった。

  • モロッコは道もよく検問所が全くないので進むのが早い。ぼったくり以外はまともな国に来たと実感できる。もはや今回のサハラ越えの過酷な移動は過去の話となった。<br /> ダフラまでは国境から300キロ。22時にダフラへの半島に入った。海に突き出した半島の地形の先にある街でヌアジブと同じだ。日本の野付半島のような地形だ。なので街の中心まで幹線道路の分岐から数十キロ走ることになる。<br /><br /> ダフラの街に入ったのは22時30分。タクシーに乗り込み「ホテルサハラ」にむかった。

    モロッコは道もよく検問所が全くないので進むのが早い。ぼったくり以外はまともな国に来たと実感できる。もはや今回のサハラ越えの過酷な移動は過去の話となった。
     ダフラまでは国境から300キロ。22時にダフラへの半島に入った。海に突き出した半島の地形の先にある街でヌアジブと同じだ。日本の野付半島のような地形だ。なので街の中心まで幹線道路の分岐から数十キロ走ることになる。

     ダフラの街に入ったのは22時30分。タクシーに乗り込み「ホテルサハラ」にむかった。

  • ホテルサハラ周辺はスークになっていて夜遅くまで活気があり、なかなかいい雰囲気だ。でもさすがに23時を過ぎているので店じまいしている店も多い。<br /> 部屋は共同シャワーだが800ディラハム(1000円)と安くお湯も出る。部屋は清潔で明るく快適な滞在ができそうだ。屋上には洗濯物を干せるようになっている。<br />  ホテルの一階はチャイハネになっていて7ディラハム(100円)でお茶できる。<br /> モーリタニア以南ではどうしても外国人は特別扱いされたが、モロッコでは物価の安い庶民の生活に自然に入り込むことができる。一安心すると同時にサハラ縦断はずいぶんあっけなかったようにも感じる。

    ホテルサハラ周辺はスークになっていて夜遅くまで活気があり、なかなかいい雰囲気だ。でもさすがに23時を過ぎているので店じまいしている店も多い。
     部屋は共同シャワーだが800ディラハム(1000円)と安くお湯も出る。部屋は清潔で明るく快適な滞在ができそうだ。屋上には洗濯物を干せるようになっている。
      ホテルの一階はチャイハネになっていて7ディラハム(100円)でお茶できる。
     モーリタニア以南ではどうしても外国人は特別扱いされたが、モロッコでは物価の安い庶民の生活に自然に入り込むことができる。一安心すると同時にサハラ縦断はずいぶんあっけなかったようにも感じる。

  • 【2月20日(水)】<br /><br /> ホテルサハラのホットシャワーは生温いが勢いはいい。水をふんだんに浴びれるのは気持ちいい。<br /> 今日はバスで西サハラを離れモロッコへ向かう。散歩がてら2キロ離れた街の中心のバス会社まで時間の確認に歩いて行くことにした。

    【2月20日(水)】

     ホテルサハラのホットシャワーは生温いが勢いはいい。水をふんだんに浴びれるのは気持ちいい。
     今日はバスで西サハラを離れモロッコへ向かう。散歩がてら2キロ離れた街の中心のバス会社まで時間の確認に歩いて行くことにした。

  • 西サハラの夜明けは遅い。

    西サハラの夜明けは遅い。

  • 海の見えるカフェで朝食だ。クロワッサンとコーヒーで軽く腹を膨らます感じだ。

    海の見えるカフェで朝食だ。クロワッサンとコーヒーで軽く腹を膨らます感じだ。

  • 8時半になってやっとご来光だ。

    8時半になってやっとご来光だ。

  • 海岸沿いを歩き、バス会社がある新市街の中心部を目指す。

    海岸沿いを歩き、バス会社がある新市街の中心部を目指す。

  • 今日はバスで一気にマラケシュへ行くことにする。CTMという国営バス会社で一番信頼できる移動手段だ。値段はマラケシュまで490ディラハム(49ユーロ)。所要時間は24時間以上。出発は今日の正午だ。

    今日はバスで一気にマラケシュへ行くことにする。CTMという国営バス会社で一番信頼できる移動手段だ。値段はマラケシュまで490ディラハム(49ユーロ)。所要時間は24時間以上。出発は今日の正午だ。

  •  僕がモーリタニアから来たのを察してかチケット売り場の人が時間を間違ってないか時計を確認してくれた。昨日まで滞在したモーリタニアと西サハラでは1時間の時差がある。実際モーリタニアの時間で乗り遅れる旅行者が相当数いるのだろう。嬉しい配慮だ。

     僕がモーリタニアから来たのを察してかチケット売り場の人が時間を間違ってないか時計を確認してくれた。昨日まで滞在したモーリタニアと西サハラでは1時間の時差がある。実際モーリタニアの時間で乗り遅れる旅行者が相当数いるのだろう。嬉しい配慮だ。

  • 一度サハラホテルに戻った。

    一度サハラホテルに戻った。

  •  ダフラの朝は遅く、商店が営業を始めるのは11時かららしい。ホテル周辺はスークになっていて街は新しく清潔感がある。

     ダフラの朝は遅く、商店が営業を始めるのは11時かららしい。ホテル周辺はスークになっていて街は新しく清潔感がある。

  • 海沿いは整備され人々の憩いの場所になっている。

    海沿いは整備され人々の憩いの場所になっている。

  • バスは宿の近くのオフィスにも立ち寄るらしく乗車する際は切符を買いに行ったバス会社まで行く必要はなかったようだ。出発までにSIMカードを購入しておくことにした。5ギガを買っておけば問題ないだろう。<br /> バス乗り場は宿から北に100mほど行ったところだ。出発までに乗り場の前のチャイハネで待つことにした。

    バスは宿の近くのオフィスにも立ち寄るらしく乗車する際は切符を買いに行ったバス会社まで行く必要はなかったようだ。出発までにSIMカードを購入しておくことにした。5ギガを買っておけば問題ないだろう。
     バス乗り場は宿から北に100mほど行ったところだ。出発までに乗り場の前のチャイハネで待つことにした。

  • バスは12時半に出発。広々とした快適なバスだ。

    バスは12時半に出発。広々とした快適なバスだ。

  • バスはマラケシュ行き。西サハラの沿岸都市を経由しながらマラケシュを目指す。カサブランカにも別にバスが運行されているのかはわからない。とにかく乗車したバスはアガディール経由でマラケシュ行きだ。

    バスはマラケシュ行き。西サハラの沿岸都市を経由しながらマラケシュを目指す。カサブランカにも別にバスが運行されているのかはわからない。とにかく乗車したバスはアガディール経由でマラケシュ行きだ。

  • 西サハラの道路はけっこう工事箇所も多く、思ったよりスピードが出ず乗り心地も悪い。それも次第に改善され、北東を目指した。<br /> 夜10時に西サハラ最大の都市ラーユヌを経由。混雑が激しく、隣の席にも人が座ってきて満席になった。<br /> ラーユヌを出てしばらくすると西サハラ領からモロッコに入る。もちろん国境でチェックなどなく目印もない。夜なのでいつ通過したのかもわからない。

    西サハラの道路はけっこう工事箇所も多く、思ったよりスピードが出ず乗り心地も悪い。それも次第に改善され、北東を目指した。
     夜10時に西サハラ最大の都市ラーユヌを経由。混雑が激しく、隣の席にも人が座ってきて満席になった。
     ラーユヌを出てしばらくすると西サハラ領からモロッコに入る。もちろん国境でチェックなどなく目印もない。夜なのでいつ通過したのかもわからない。

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