今回はアフリカ北西部の未訪問国へ行くことにした。<br />新たな訪問国はカーボベルデ、ギニアビサウ、モーリタニアそして独立した地域も含めると西サハラ、ジブラルタルが加わる。

2019年カーボベルデと西サハラ北上-C（カーボベルデ編）／プライア

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2019/02/12 - 2019/02/14

8位(同エリア10件中)

エリア

プライア(カーボベルデ)

リスボンからプライアにむかう。
リスボンから４時間。プライアには現地時間の０時半に到着した。
カーボベルデに入国するにはビザが必要だ。空港でアライバルビザを取る必要がある。カードでの支払いも可能だ。到着客のかなりの人数がヨーロッパからの観光客でみんなビザのカウンターに並んでいる。なので気長に待とう。急いでも朝まで街に出るつもりはない。

空港内はＷｉ－Ｆｉも飛んでいて待ち時間も快適だ。１時間待ってビザは問題なく発給され値段は２５ユーロ。加えて３４００エスクード（４１００円）の空港税も取られ結構な出費となってしまった。空港税を出発時に徴収しないで到着時に徴収するのは画期的かも。出発時に金が準備できないというのが避けられる。
　プライアの空港のＡＴＭはカードが飲み込まれることで有名なので利用は避けたい。両替所が深夜にもかかわらず営業していたので当面の現地通貨を両替することにした。手数料は５パーセント取られた。
　空港は快適で横になれるシートもあるので朝まで待つことにする。他にも朝を待つ旅行者がいる。

　６時半に行動を開始する。早朝便の出発客が増えて空港内のＷｉ－Ｆｉのスピードも落ちてきた。空港からプラトーの安いホステルまで５キロあり、徒歩で１時間だ。

　のんびり歩くことにする。明け方なので暑くもないので快適だ。
　ちょうど１時間歩いてプラトーに入った。
プラトーはプライアの中心部で観光の拠点になる場所だ。高台にありコロニアル調の古い街並みが残っている。しかし泊まろうとしていたホステルは見つからず、諦めて近くの安宿に泊まることにした。
　向かった先はＲｅｓｉｄｅｎｃｉａｌ　Ｓｏｌ　Ａｔｌａｎｔｉｃｏという宿で建物の三階に入っている。入り口に看板がなくわかりづらい。
公園の前に位置していてバルコニーがあり、立地はかなり良い。しかし水回りが難点だ。でもお湯が出たのには感心した。値段は共同シャワーで２５ユーロとかなり割高だが朝食付き。物価はヨーロッパだが設備はアフリカといった感じでコスパの悪さはコモロといい勝負だ
プライアの街に出た。街並みはカラフルだ。カーボベルデの人種は黒人が大半だがポルトガルによる侵略の歴史が長いので白人との混血もよく目にする。人々の表情や雰囲気はブラジル北部に似ている。
プライア・プラトーの町並み。
プラトーの高台から港を見下ろす。
朝食はプライア中心部の歩行者天国のカフェでサモサとエスプレッソで済ますことにした。
市内の移動手段は大型バスが運行されている。
プラトーから市場の方に下る階段。
宿にはＷｉ－Ｆｉはなく、カーボベルデ滞在中は暇になりそうなのでＳＩＭカードを購入した。携帯電話の営業所で簡単に購入手続きすることができた。パスポートの提示も必要なかった。最低限でいいと思っていたが５ＧＢからしかなかった。ＳＩＭカード代込みで１１００エスクード（１１ユーロ）。しかしこのＳＩＭカードはテザリング機能がなかった。テザリングはあるに越したことはないが、ないなら仕方ない。パソコンをする場合はＷｉ－Ｆｉのあるレストランに出向く必要がある。
昼食はプラトーの北寄りにｓｉｍｐｌｙという大衆的な食堂を見つけた。
マグロのソテーにライスをつけることにした。値段は３ユーロ。観光客向けの店だと同じものを注文すると１０ユーロはするのでリーズナブルだ。滞在中何度か足を運ぶことになりそうだ。
【２月１３日（水）】

深夜に目が覚めカーボベルデの情報収集しつつ朝を迎えた。７時半からの食事。かなり前に目が覚めているので腹ペコだ。
　朝食は宿泊代に含まれているのはブラジルと同じだ。朝食メニューはパンにバター、チーズにハム、ゆで卵、そしてコーヒーと安宿の食事にしてはかなりしっかりしている。
今日、安いホステルに移動することも考えたが、不便な場所になるので場所のいいこの宿に延泊することにした。
　今日はサンティアゴ島北部のタラファルへ向かう。ミニバスで向かうことになるが、人が集まるまで気長に待つ必要がある。アフリカ移動の洗礼だ。２時間待ってやっとエンジンがかかった。さらに１５分くらいしてやっと出発。タラファルまでの乗車時間は１時間半くらいか。
　空港から歩いているのでカーボベルデに来て初めての車での移動だ。途中反り返った岩山を眺めながら標高８００メートルの島の真ん中を通って島の反対側に向かった。途中島の真ん中にかなり大きな街があるのには驚きだ。
カーボベルデにはイスラム教徒はおらず、教会が島中に点在している。島を車で移動しているとなんとなくカリブ海の島にいる感じだ。ただ乾燥した島なので植物が生い茂っている風景には出くわさないのがカリブ海との違いだろう。
２時間弱でタルファルに到着した。
カーボベルデでは長距離のミニバスはハイエースが使われている。
とりあえずタラファルで食事だ。ロブスターでも食べたかったが今の季節獲れないのかどの店にもなさそうだ。外国人で賑わう店に入ることにした。
串に刺した貝のグリルに香菜ニンニクオリーブのソースをかけた料理。かなり美味い。これにライスとサラダがつく。
ドレッシングは自分で作る。
食事を終えて観光だが、タラファルなどプライアから島の反対側まで来るとビーチが白く眺めが最高だ。
ビーチバーにいた漁師の男性。
旧市街のカラフルな建物を
タラファルの教会。
帰りのミニバスはすぐに見つかった。客探しに中心部まで来ていた車に乗ることができた。
カーボベルデ・サンチャゴ島の雄大な風景。
　帰りは１時間ちょっとでプライアに到着した。流石に今日このまま南部の観光地シダーデ・ベーリャに行くのは厳しい。宿に戻ることにした。

　シャワーを浴びてリフレッシュ。

　夕食は軽く済ませたい。
　夜はレストランｓｉｍｐｌｙでカチューパを食べることにした。
カチューパは豆とマグロを炊き込んだ料理に目玉焼きとチョリソーがのっているカーボベルデの国民食で一度は食べておきたい。
カーボベルデのビールも試しておこう。

【２月１２日（火）】
【２月１４日（木）】

朝食。
宿は高台のプラトーにあり、建物の反対側にある食堂のテラスからはプライアの低地に広がる街を見下ろすことができる。
今日はチェックアウトを済ませて荷物を預かってもらい、カーボベルデ最古の都市シダーデ・ヴェーリャに行くことにする。市場の横のバス乗り場からすぐに出発するミニバスが見つかった。３０分ほどでシダーデ・ヴェーリャに到着。
すでに日差しが強く暑くなっているが丘の上のサン・フェリッペ要塞に上ってみた。
入場料５００エスクード（５ユーロ）。カーボベルデ唯一の世界遺産。裏の方から勝手に入り込めそうな感じもするが、歴史遺産の保存に当てられるのなら快く払おう。
要塞から見下ろす太平洋とシダーデ・ヴィーリャの街が絶景だ。要塞都市ドブロブニクなどアドリア海の要塞都市を彷彿とさせる。
要塞には奴隷を閉じ込めていた部屋もあったようだ。破壊されてしまったがその跡は確認できる。
要塞の敷地にあったドーム状の建物。
　シダーデ・ヴェーリャの街に戻った。
　シダーデ・ヴェーリャは１４６２年にポルトガル人がプライアがあるサンティアゴ島に到達。リベイラ・グランデという都市を建設した。それが現在のシダーデ・ヴェーリャで１６世紀には奴隷貿易の中継地として栄えることになる。
　１７７０年に首都がプライアに移されるまで中心地だったシダーデ・ヴェーリャはカーボベルデ最古の都市だ。
城塞跡や大聖堂、奴隷マーケット跡は破壊されてしまったが現在は再建や教会の修繕などが行われている。島を巡る争いでフランスとの関係は深く、フランス人観光客が圧倒的に多いように感じる。

　遺跡と化した大聖堂跡。
こちらも町中に残る教会の跡。
シダーデ・ヴェーリャの街並み。
　風も強いし、狭いエリアでゆっくりできないのでプライアに戻ることにした。
　プライアのマーケットで昼食。
鳥の炊き込みご飯を食べることにした。かなり庶民的で１００円ほどと値段は安い。
規模は小さいがプラトーにも市場がある。
まだ午後２時過ぎだが一旦宿に戻ることにした。今夜９時くらいに空港に行けばいいのだが、宿の食堂でダラダラ過ごすことにした。
　出発といってももし搭乗拒否されればまたプライアの街に戻って出直すことになる。とにかくギニアビサウビザがないので前途多難だ。もし搭乗拒否されてプライアに戻っても値段の高いこの宿には戻ってこないだろう。その場合は住宅街にあるホステルに滞在することにする。計画が大幅に狂ってくるのでそうなりたくはないのだが。
　チェックアウトは済んでいるが出発前にシャワーを浴びることにした。共同シャワーの宿だとチェックアウトした後もシャワーを浴びることができるのがメリットでもある。レイトチェックアウトは必要ない。
７時過ぎ。日も暮れてきたので宿の前からタクシーで空港へ向かうことにした。タクシー運転手は最初１０００エスクード（１０ユーロ）と言ってきたが簡単に５００エスクード（５ユーロ）に下がった。
　これからギニアビサウに向かうことになる。
　今回の旅行で１番の心配の種であるギニアビサウ訪問。ギニアビサウビザは事前にビザをネットで申請して支払いも済ませて空港到着時に発給してもらうシステムだったが、オンラインでの申請が現在なぜか停止されている。これはビザは事前に準備しないといけないのか。それとも空港での取得が可能になったのか。どうしたものかと考えたあげく空港でアライバルビザが取れる方に賭けることにした。飛行機に乗ってしまえばこっちのものだと思い強行することにした。そしてその日がやってきた。ビザが取れるかどうか以前にギニアビサウへ向かう飛行機の搭乗手続きで目的地のビザがないことを理由に搭乗拒否されてしまったらややこしいことになる。一応明日のビサウからダカールへの航空券を持っているのでトランジットさせてくれないかと有利に交渉できるツールは揃えている。
結果としてチェックインの際、ビザの有無を確認されないまま搭乗券が発券された。これからビサウへ向かう便はロイヤルエアモロッコのビサウ経由カサブランカ行き。なのでビサウに到着してから入国拒否され乗ってきた飛行機で強制送還ということはない。とりあえず島から脱出できそうでホッと一安心だ。