2019/10/27 - 2019/11/07
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mirilinさん
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今回もやってしまいました歩き倒しの旅。
そろそろ年も年なんで、あくせくせず、のんびり滞在してゆったり観光しよう!と思ってバルセロナに10泊もするという計画を立てたのに、気が付けば北へ南へ東へ西へと、とにかく歩き倒してしまうという、旺盛な好奇心とたぐいまれな貧乏性のわたし。またしても相方から「歩きすぎだ」「強欲だ」「苦行だ」と罵倒されてしまいました。でも治りませんよ、私のあっちもこっちも行きたい病。
この旅行記は、そんなわたしの訪れたあっちやこっちを、備忘メモ程度にまとめておこうというものです。
その4回目はバルセロナからトレドへの2泊3日の小旅行1日目の足跡です。この日は10/31、ハロウィンということで、図らずもスペインカトリック総本山のお膝元で、本場の(?)ハロウィン祭りに遭遇しました。
この日の歩数は、8336歩。移動日なのでちょっと少なめです。
ちなみに、今回のバルセロナ訪問の大きな目的は、スペインのアール・ヌーヴォー=モデルニズモ建築巡りでしたので、その様子は先に旅行記全9篇で公開しております。ですので、先の旅行記では全く触れなかったこのトレドへの旅は、今回お初の登場となります。とはいえここは、ただ足跡を書き連ねていく予定ですのであしからず。m(__)m
バルセロナのモデルニスモ建築巡りの様子が気になる方は、下記旅行記を覗いてください。
(1)サグラダファミリア&グエル公園
https://4travel.jp/travelogue/11568448
(2)カサ・ミラ&カサ・バトリョ
https://4travel.jp/travelogue/11622978
(3)カサ・ビセンス&グエル邸
https://4travel.jp/travelogue/11623386
(4)グエル別邸とその他のガウディ作品たち
https://4travel.jp/travelogue/11624946
(5)サン・パウ病院(モンタネール作)
https://4travel.jp/travelogue/11625773
(6)カタルーニャ音楽堂とその他のモンタネール作品
https://4travel.jp/travelogue/11626592
(7)カサ・アマトリェールとその他のプッチ作品たち
https://4travel.jp/travelogue/11627998
(8)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 前編
https://4travel.jp/travelogue/11629209
(9)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 後編
https://4travel.jp/travelogue/11629670
【旅ログ】
10/27 13:45 羽田発 AFにてパリ経由でバルセロナ 同日22:55着
10/28 カタルーニャ音楽堂、スペイン広場、蛾の館、ゴシック地区
10/29 モンジェイックの丘、サグラダファミリア、グエル公園、カサ・パトリョ(みゅうミキ・ツーリストの日本語現地ツアーに参加しました)
10/30 モヌメンタル闘牛場、逆さだファミリア、サン・パウ病院、カサ・ミラ
10/31 バルセロナサンツ駅→マドリード乗換→トレド
11/1 トレド
11/2 トレド→マドリード→バルセロナサンツ駅
11/3 カサ・カルベ、バルセロナ歴史博物館、バルセロナ海洋博物館、ゴシック地区、ランブラス通り、サグラダ・ファミリア夜景
11/4 グラシア通り建物外観、アントニ・タピエス美術館、カサ・ビセンス、クアドロ男爵邸、カサ・コマラット、カサ・フステル、ラス・プン シャス集合住宅、カサ・アマトリエール、グエル別邸
11/5 グエル邸、ボケリア市場、マリーナ地区
11/6 12:45 バルセロナ発 AFにてパリ経由
11/7 12:25 羽田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
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バルセロナ4日目の朝。相変わらずおいしい朝食です。
今日から2泊3日でトレドに行くので、2日ほどこの朝食とお別れです。
ちょっと無駄遣いかなと思ったのですが、このホテルの部屋はそのままにして、2泊3日分の荷物だけ持ってトレドに行くことにしちゃいました。飛行機代がマイレージで浮いたってこともあって…。
いちごの生絞りジュース、帰ってきてからも飲むからね~ -
これこれ、スイカ味の水。「桃の天然水」のスイカ版です。10月末とはいえ、晴れの日はなかなかの暑さのバルセロナでしたので、スイカがこの世で一番好きな私は、こればっかり飲んでいました。
ま、みなさんご想像の通りスイカの味はあまりしないんですが、微妙に香る雰囲気だけでもいいんです。今回の旅のベストパートナーとなりました~。
なんで日本には売ってないんだろ…ま、売れないか… -
初日の下見通り、カタルーニャ広場下にあるRenfeのカタルーニャ駅からバルセロナ・サンツ駅に向かいます。お隣の駅です。
ご覧のとおり、2番線にやってくる列車はすべてサンツ駅に行くので、間違いようがないですね。カタルーニャ駅 駅
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そして、壁にも2番線と大きく書かれていますから、ホームを間違えることもありません。ま、もし間違えても隣の駅がサンツじゃなかったら、戻ればいいだけですし。
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列車に乗って5分もすればバルセロナ・サンツ駅に到着です。
バルセロナ・サンツ駅は特急や近郊線そして地下鉄などが集まるターミナル駅ですから、朝から大賑わいです。
列車のチケットは窓口以外に自動販売機で購入することもできます。販売機の前には「i」マークのオレンジべストを着た案内係の人がいますので、買い方がわからなくても教えてもらえると思いますよ。バルセロナ サンツ駅 駅
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私は、日本でRenfeの公式HPでチケット購入済みです。残念ながら日本語表示はありませんが、中学生程度の英語が分かれば問題なく買えます。英語で買う場合は、右上の地球マークをポチッとして英語(Ingles)を選択してくださいね。ただ、日本のクレジットカードは上手く認識されないこともあるようです。私はPayPalを使いました。簡単でしたよ!
私はプリントアウトしたチケット(といってもA4の紙)を使いましたが、スマホに保存しておけばそれを見せるだけでもいいみたいでした。
Renfe公式HP https://www.renfe.com/es/en -
まずは電光掲示板で出発時間とホームを確認です。
なんとなく南欧は急なキャンセルとか遅延とかのイメージがあって確認するまで心配でして…今までそんな目にあったことないのに、どうも意識に刷り込まれています。(^_^;)
ありました!定刻通り9:00にマドリード行、列車番号3092が表示されています。
3番線のようですね。列車出発までは30分ほどありますが、スペインは乗るまでいろいろ大変だと聞いているので早め早めの行動ってことで、早速3番線に向かいます。 -
案内板に従い、3番線のセキュリティチェック入口に来ました。スペインは列車の爆破テロ以降、飛行機に乗る時のようなセキュリティチェックがあります。荷物を機械に通しますが、さすがに飛行機ほど厳密じゃないので飲み物とかは普通に持って入れます。まだすいていますが、ギリギリに来ると焦りそうですね。
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セキュリティチェックを過ぎると、今度は改札です。出発の15分くらい前になるまでホームには入れないので、延々行列ができています。
改札口では、係りの人がしっかりチケットの確認をしますので、ここもギリギリはきついですね。ただ、列車に間違って乗ってしまうことは避けられそうです。 -
関所を2つ抜けて、やっとホームに到着です。
ホームにもしっかり表示がありますので安心。
これから私達をマドリードまで連れて行ってくれるスペインの新幹線AVEが入線です。 -
で、これが一番困ったのですが、ヨーロッパのホームには車両ごとの停車位置が書かれていません。なので、列車が来たら列車の表示を見て、自分の乗る車両を探し当てなければならないのです。ここは3号車ですね…私の予約は「Coche:4003」って書いてあります。え?4000両も連なっていないよね?
日本の新幹線なら東京から遠いほうが1号車って知ってますが、ここでは全く見当がつかないのでDOKIDOKIです。 -
停車時間が長いので、どうにか予約した座席のある車両を見つけることができました。
今回も奮発して1等車にしてみました。だって、早割で買ったので、値段が普通車と変わらなかったんです。早割でも、列車の変更ができないものや変更可能なもので値段が違いますので、よく考えて予約しましょう。JRも早割導入してほしいなァ…
1等車は1:2配列の座席でゆったりです。 -
各席ごとに読書灯もありますし、電源やオーディオもあります。天井についている小型のテレビ画面では映画が流れていました。
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車窓は、スペインらしい乾燥した荒野が広がっています。
オリーブの畑だらけだし、ドン・キホーテがいたら攻め込みそうな風車の群れもいっぱいです。スッキリスマートな現代風の兵士たちですが… -
新幹線AVEは2時間45分で終点マドリード・アトーチャ駅に到着です。
トレドへはここからAVENT(急行)に乗り換えです。マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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さすがスペイン首都のメインステーション。新幹線が並んでいます。
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さて、発着板で次に乗るトレド行きの列車の時間とホームの確認です。
ありました!定刻12:20に出るようです。ホームはまだ決まっていないようですが、「PLANTA BAJA」との表示があります。これは地上ホームから出るということで、「PRIMERA」は1階(日本の2階)のホームということです。アトーチャ駅は1階と2階にホームがあって、バルセロナからの列車は2階に着き、トレド行きは1階から出るので迷うから気をつけろとの事前情報があり心配していましたが、私たちの列車はなぜか1階についたので、とてもスムーズに乗り換えることができました。 -
こちらは地上階のホールです。植物園のようにたくさんの木があるのが特徴的です。
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駅に表示に従って、地上階のホームに向かいます。左に行くみたいですね。
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ほどなく、地上階ホームのセキュリティチェックが現れます。
この写真、まるで飛行機に乗るみたいですよね。 -
セキュリティを抜けると、待合室になっています。
ガラスの扉があるので、勝手にホームにはいけません。出発の15分前くらいになると改札が始まります。 -
今度の列車はAVENTという、急行列車です。
新幹線に似たデザインですが、顔が四角いですね。 -
トレドまでは30分ほどなので、次は2等ツーリスタクラスです。
もちろん乗る車両は列車の扉にある表示で確認です。 -
東京→横浜とか大阪→三宮程度の時間でトレドに到着です。
短い時間でしたが、到着したトレド駅の雰囲気はすっかりアラブ風で、テンション上がります。(@^∇^@) わぁーいトレド駅 駅
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雰囲気のある扉をくぐると…
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うわ~綺麗!!
微細な装飾が施された天井、壁や窓枠、まるで教会のようなステンドグラスで飾られた窓…美しい!照明だってレトロ感たっぷり。
旅の通過点のはずの駅ですが、足を踏み入れたお客さんは皆、歓声と共にカメラを取り出し、シャッターを切りまくります。 -
繊細な幾何学模様の装飾が施された木造のこの部屋は、多分かつての切符売り場かなと思われます。
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壁の装飾もイスラムの香りがプンプン。
私のカメラ小僧心にも火が付きます。
が、相方からの「まだ着いたところだよ!早くホテルに行こう。」という冷静な言葉に我に返り、後ろ髪を引かれながら駅前のタクシーに乗り込みました。
ま、帰りにゆっくり写真撮ればいいしね! -
私たちが泊まる予定のホテルは、トレド旧市街のアルカサル(軍事博物館)の真ん前にある「ホテル セルコテル アルフォンソ VI 」。駅から歩こうと思えば歩けない距離ではない(30分くらい)のですが、旧市街で標高が一番高いところにあるので、荷物を持って坂道をひたすら歩くのはちょいときついだろうってことで、タクシーで行くことにした次第。歩き倒しの旅ではありますが、ここは大事をとりました。
ということで、タクシーで7~8分でホテル着です。
ホテル前ではドン・キホーテ様がお迎えしてくれます。ホテル アルフォンソ VI ホテル
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「ホテル セルコテルアルフォンソVI」は客室数全83室、古都トレドらしい歴史を感じる中型ホテルです。雰囲気や立地は抜群で一応四ツ星ですが、設備の充実度や全体的な古さなどは、バルセロナのホテルに比べるとどうしても劣ってしまいます。でも、せっかく古都トレドに宿泊するなら、中世の雰囲気が感じられるホテルに泊まった方がいいよねという方にはお勧めです。
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そして、目の前にはスペイン国旗がたなびくアルカサル。
このホテルを選んだ理由の一つに、アルカサルは大きくてトレドのランドマーク的存在であり、一番標高の高いところにあるので、道に迷ってもひたすらアルカサル目指して坂道を登ればいいはずという魂胆がありました。
ホント目の前。これなら迷いません。 -
お部屋は清潔でシックな感じです。窓も大きく、明るい日差しが入っていますね。
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家具などもアンティークな感じでした。
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バスルームも広すぎず狭すぎず、シャワーも可動式で湯量も強く、使い勝手がよかったです。
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ただ、残念だったのが部屋からの眺望。予約の時に「眺望あり」という方を選んでいたので、てっきりカテドラルビューの部屋だと思っていたのですが、窓を開けたらホテル前の広場側。
実はこのホテルを選んだ理由のもう一つがその眺望だったのです。窓のテラスから見る町並みとカテドラルが美しいとのことだったので…。だから「眺望あり」を選んだのに…。 -
クレーム入れようかなと思ったのですが、アルカサルは目の前に見えているので、それが眺望だと言われれば…てことで、英語でクレーム入れるのも面倒だったので良しとしました。窓を開けたら向かいの部屋とかってわけではなく、写真のような感じでした。ちなみに、予約はエクス○デ○アを利用しましたが、これ「眺望あり」かなぁ。。。
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ま、海外のホテル予約あるあるってことで、階段踊り場にいたサンチョ・パンサとドン・キホーテに免じて、カテドラルビューは諦めました。
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このホテルは、廊下や階段などにも、アンティークな家具や絵画、甲冑などが飾られていて、とても雰囲気ありました。
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さて、いつまでもホテルのことでウジウジ言っているわけにはいきません。
まずは昼食です。ちょっと遅くなってしまってお腹ペコペコだったので、ホテルを出てすぐのとこにある「Coca-Cola」マークに飛び込みました。
でも、メニューがスペイン語のものしかなくて、何がなんだか全く分からず…。
何を頼んでいいかわからなくなった時は、とりあえずサンドウィッチだろうってことで、お店のお兄さんおすすめのサンドウィッチと、保険にツナとトマトのサンドウィッチをオーダー。お料理が届くまで、グー○ル翻訳の写真読み取り機能を使ってメニューを解読したところ、お店のお兄さんおすすめのサンドウィッチ(写真下)は鹿肉だったようです。これがなかなか美味しかったのですよ~。保険で頼んだのより美味しかった(笑) -
腹ごしらえのあとは、とりあえずトレドの街の外観をつかもうってことで、観光列車「ソコトレン」に乗ることにしました。トレドの旧市街を一望できる展望台も、この観光列車で行くことができますし。
チケットは、ホテルから坂を下って5分ほどのところにある「ソコドベール広場」で買ったのですが、発着場所はホテルから「ソコドベール広場」に行く途中にあり、ホテルから1~2分のところでした。ソコ トレン バス系
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「ソコトレン」に乗る場合は、絶対右側に乗らなければいけません。右側に乗れば、このような美しい景色を堪能できますが、左側に乗るとずーっと崖を見ていることになっちゃいます。
私も「右側死守」の事前情報を得ていたので、上手く右に座れるように列車への乗車のタイミングを計り、無事右側座席をGet!「ソコトレン」の旅1時間、トレドの町並みを堪能することができました。 -
「ソコトレン」は一旦旧市街を出て普通の道路を走りますが、すぐにトレド旧市街をまるでお堀のように囲む川に沿って走っていきます。
向こうに見える橋は「アルカンタラ橋」。なんとローマ時代の橋で1900年以上前に作られたものです。 -
城壁に囲まれている様子もよくわかりますね。
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川に沿って旧市街を回り込んだ側から見ると、「アルカサル」は荒野の上に建つ宮殿のように見えますね。
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「ソコトレン」は、旧市街を見渡す展望台「ミラドール・デル・バジェ」で10分程度の写真タイム停車があります。
「もし1日しかスペインにいられないのなら迷わずトレドへ行け」と言われるトレドの街は「16世紀で歩みを止めた町」ともいわれる世界遺産の街。
スペイン絵画の巨匠「エル・グレコ」が魅せられ、ここで生涯を終えたというのもうなずける絶景を、この展望台で見ることができます。 -
ここから旧市街を眺めれば、アルカサルを頂点にして、段々畑のようにレンガ色の屋根が無数に連なる姿も確認できます。
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560年に西ゴート王国の首都となったトレドは、711年からおよそ400年にわたってイスラム勢力の支配下に置かたそうです。その後の1085年のアルフォンソ6世による再征服後も、1492年に追放令が出されるまでは、キリスト教徒とイスラム教徒、さらにはユダヤ教徒がともにここで暮らしていたそうです。
そんな歴史の証言者たる、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の文化が入り混じった独特の街並みは、ほかに類を見ないのではないでしょうか。 -
「エル・グレコ」の描く絵画で見る景色と変わらぬ、美しい風景ですよね~。確かに時が止まってますわ。
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展望台でトレド旧市街の全景を堪能した後、ソコトレンは旧市街の西側に回り込み、14世紀のゴシック様式の橋「サン・マルティン橋」の横を通っていきます。橋の上に見える大きな建物は、15世紀に建てられた「サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院 」です。
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旧市街を囲むように流れる川は「タホ川」。でもこれ、なんとポルトガルに行くと「テージョ川」。たしかに標識は「テージョ」って読めますね。リスボンで昨年見た、海のようなあの川になるそうです。全長はイベリア半島最長の川だそうですが、島国住民には国を越えて流れる川ってなんかロマンを感じます。
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そんなロマン香るタホ川に架かる「サン・マルティン橋」を見ながら、ソコトレンは自動車用の橋を渡って旧市街の中に戻ります。
「サン・マルティン橋」はペドロ1世とエンリケ2世の兄弟戦争の際、破壊されたものを司教の命令により再建築されたもので、元々あった橋は、1165年に建設されているのではないかと考えられているそうです。スペイン・アブスブルゴ家の最後の国王カルロス2世の時代に、その通路の幅を拡張し、その1世紀後に舗装されたそうです。5つのアーチを持ち、真ん中のアーチは、27メートルの高さがあるとのことですから、結構な高さですよね。 -
街を囲む城壁に沿ってソコトレンは旧市街の中に戻っていきます。
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このあたりの城壁は、アラブ時代に造られた城壁だそうです。旧市街を取り囲んでいることがよく分かります。
あ、「ソコトレン」にはなんと日本語オーディオガイドが付いているので、いろいろ解説を聞きながら回れるんです。 -
城壁にはいくつもの門があります。
こちらは「プエルタ・デル・ソル(=太陽の門)」。ムデハル様式の門ですが、素敵ですね~。この門は、25年前にツアーで1時間ほどきた時に、バスから見て感動した門です。あとで絶対この門を自分の足でくぐりたいと思います。
「ソコトレン」で旧市街の外観を見学した後は、夜のライトアップ見学の下見を兼ねて、「アユンタミエント広場(市庁舎広場)」まで行ってみることにしました。 -
「16世紀で歩みを止めた町」として、中世の世界を楽しむつもりで歩き出したのですが、ホテルを出てすぐに、壁一面の銃痕が生々しい建物を発見。
なんと1936年~1939年まで繰り広げられたスペイン内乱の痕跡だとか。建物の上ほど銃痕が多いのは、機銃掃射の後でしょうか…。
首都マドリードに近いトレドの街は激戦地だったそうで、美しい中世の建物にも銃弾が雨のように降り注いだことがわかります。 -
そんな銃痕の生々しい建物ですが、屋上には、可愛らしい鉄製の十字架が立っていました。
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鉄製の飾りといえば、この教会の門の飾りもとても可愛いですよね。
「ソコドベール広場」から南西に延びている「コメルシオ通り」を真っ直ぐ歩いていくと、突き当たりに見えるのがこの門。ハクション大魔王のツボみたいなデザインの飾りが並んでます。
なんて、ふざけたこと言っていると叱られてしまいますね。ここはあの「カテドラル」の9つある門の一つで、「大時計の門」と呼ばれている一番古い13世紀の門だそうです。
細い路地の先にある小さな門だったので、最初はまさか「カテドラル」だと思いませんでした。トレド大聖堂 寺院・教会
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門が開いていたので、中に入ってみることにしました。扉もその周りの彫刻も見事です。この時は、小さな教会なのにすごいなって思ってました。バカですね~
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扉の上の彫刻です。
いったい何人の方がいらっしゃるのでしょうか… -
内部は結構いっぱいの人。そして、奥がとてもゴージャスで深くって…ただ、その奥にもたくさんの人がいるのですが、柵があって行けなくなっていました。
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天井も美しい絵が描かれています。
右側に赤い帽子がぶら下がっていますが、この帽子の下に聖職者が葬られているとTVで見ました。私の足元に眠ってらっしゃるってわけですね。。。 -
そして足元には大理石の石版が…墓石みたいなものでしょうか。足で踏んじゃっていいのかなって気もしますが…ね。
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すごい柱です。
で、ここで気がつきました。これはもしかして…
そう、ここはあのスペインカトリックの総本山である「カテドラル」の一部だったのです。「カテドラル」の入場はもちろん有料なのですが、この裏口から入った一部分は無料だったというわけです。明日ゆっくり有料部分を見学の予定です。 -
さて、「カテドラル」のプレ見学を終え、建物に沿って歩いていくと大きな広場に出ました。「アユンタミエント広場」とのプレートがあります。無事「市庁舎広場」に到着したようです。
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そしてこれがその広場に建つ「市庁舎」。
トレド市庁舎は画家「エル・グレコ」の息子である「ホルヘ・マヌエル・テオトコプリ」が設計したルネサンス様式の建物です。
ライトアップも綺麗とのことでしたので、下見に来ましたが、ホテルからは10分かからず賑やかな通りを通って来られそうです。安心安心! -
市庁舎の前には、先ほど裏口入学…いえいえ見学したカテドラルです。
やっぱ巨大ですね~ 写真のフレームに入れるのは一苦労です。バチカンの「サンピエトロ大聖堂」、イギリスの「セントポール大聖堂」、スペインの「セビリア大聖堂」に次ぐ世界第4位の規模だそうですから、当たり前っちゃ当たり前。13世紀の着工から1493年の完成まで約270年もの歳月がかかったので、建設を命じた「フェルナンデス3世」は、当然ながらこの立派な姿を見ることはできなかったわけです。
ファサードの右側に建つゴシック・ルネサンス様式のドーム型の塔の一部を担当した建築家は、画家「エル・グレコ」の息子「ホルヘ・マヌエル」だそうです。
フランボワイヤン・ゴシック様式の鐘楼は残念ながら修復中です。
ちなみに入口は、この広場に面したもんではなく右側に回り込んだ細い道側にあります。今日は下見なので、外観だけ眺めます。トレド大聖堂 寺院・教会
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相変わらず細かい彫刻で壁面が飾られていますね~
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「アユンタミエント広場」のコメルシオ通り側入口には、こんな渡り廊下がありました。
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下見も終わったので、トレド独特の家並みを歩いてホテルに戻ります。
家の角のキリスト様、よくヨーロッパの街並みで見かけますが、言ってみればお地蔵さま的な感じでしょうか?
レンガと石を積んだ古い造りの家、興奮しますわ~
よく見ると壁面に意味不明な装飾があったりします。 -
パン屋さんの壁には、お店の様子が絵タイルが飾られていたり、お魚型のクッキーがウインドーを泳いでいたり、古い建物以外でも町並みを楽しめます。
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あれ?メガネ屋さんの前に魔女さん発見!
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そして「ソコドベール広場」に戻ると小さな天使たちがいっぱい。
で、気がつきました。今日は10月31日、そうハロウィンなのです。
図らずも、スペインカトリック総本山の街で、本場のハロウィンを味わうことができました。
ハロウィンは子供が主役。遥か極東の地では単なる仮装大会になってしまいましたが… -
ホテルに戻る頃には、日も暮れなずみ、ホテルの前の「アルカサル」もライトアップされていました。
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部屋の窓からは、こんな感じで見えました。綺麗ですね~。
カテドラルビューじゃないのに、「眺望あり」ってどうなの?と文句言ってましたが、ま、許しましょ。 -
さて、ホテルで少々休憩した後、再び夜景見物に出発です。
「ソコドベール広場」にはたくさんの人が集まっています。ソコドベール広場 広場・公園
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そして下見通り、「コメルシオ通り」を通って「アユンタミエント広場」に向かいます。正面には美しく輝く「カテドラル」の鐘楼が見えます。
コメルシオ通り 散歩・街歩き
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「コメルシオ通り」には、お土産屋さんが並んでいます。
有名なトレドの「ダマスキナード(象嵌細工)」を売る店もたくさんあります。
トレドの「ダマスキナード」は、金属のプレートなどに金や銀で出来た糸を象嵌し、文様を仕上げるもので、繊細な職人技が光っています。
トレドは象嵌細工以外にも工芸が盛んで、刀剣作りなども有名だそうです。14~17世紀ではトレドで鍛えられた剣が最高のものとされていたそうで、今も刀剣屋さんがあちらこちらに見られます。 -
「アユンタミエント広場」は、昼間とはまた違った表情を見せてくれました。
市庁舎も青白く輝いています。 -
そして、「カテドラル」も美しく輝いていました。
見たかったんですよね~。 -
鐘楼は、塔の先だけが青く光り、神々しさを感じさせます。
修復中だったのが残念です。ま、海外旅行あるあるですけど。 -
ライトアップ見学を終え、「ソコドベール広場」に戻ると、可愛い王子様やらお姫様やら天使さんやら囚人やら、もうそこかしこに可愛い少年少女がいるではないですか。時間は夜8時。良い子は寝る時間のはずですが、今日はハロウィンですもんね。まだまだ遊びましょ~! トゥリック・ア・トゥリィー
└(^^*)┐ ┌(*^^)┘└(^^*)┐ ┌(*^^)┘ソコドベール広場 広場・公園
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良い子達は遊んでますが、ジジババはご飯食べないと。
てことで、「コメルシオ通り」にあった生ハム屋さんで、生ハムのサンドイッチを買ってホテルで食べることにしました。
実はホテルのレストランが美味しいと聞いていたのですが、ホテル内にレストランを見つけられなくて…
(翌日、ホテルの外に入口があることがわかりましたが…)Viandas de Salamanca 地元の料理
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「ソコドベール広場」近くのスーパー「カルフール」でフルーツも買って、イベリコ豚の生ハムサンドイッチディナーです。
これとても美味しかったですよ~。結構地元の人風の人も買ってましたから、有名店だったかもしれません。
さて、明日は丸一日トレドの街の探検です。中世の世界に浸るぞ~
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