絶景が広がるアルプスの山歩きと鉄道の旅：スイス、リヒテンシュタイン旅行【１５】（2019年秋 ３日目➉ アイガーの夕景）

2019/09/14 - 2019/09/14

ヨーロッパ未踏破国は残り4カ国（スイス、リヒテンシュタイン、ラトビア、リトアニア）となりました。実は敢えて残していた国、それが今回訪問するスイスです。鉄道が発達し、観光立国としても世界に知れ渡っているので比較的回り易く、年を重ねてから訪れるのも可能との判断もありその計画を温めつつ「いつかはスイス」と考えてきました。ということでヨーロッパ踏破のラストを飾るべく残していたのですが、思ったよりも早く踏破が進んだことと、冬場よりもハイキングしやすい時期を逃すのも勿体ないので、遂に行くことにしました。本来街歩きが好きな私ですが、雄大な自然の中に身を置いて山歩きをし、好きな鉄道に乗って車窓からの眺めを堪能するなど、予想を遥かに上回る素晴らしい旅行となりました。

日程は以下の通りです。

1日目（9/12）羽田 ⇒ 北京
2日目（9/13）北京 ⇒ ワルシャワ ⇒ ジュネーブ市内観光、ベルン移動
3日目（9/14）ベルン市内観光、登山鉄道乗車、グリンデルワルト移動
4日目（9/15）ユングフラウヨッホ観光、ハイキング
5日目（9/16）ハイキング、ツェルマット移動
6日目（9/17）ゴルナーグラート観光、ハイキング、※MHGP観光
7日目（9/18）ハイキング、氷河急行ライン、サンモリッツ移動
8日目（9/19）ベルニナ線乗車、ハイキング、沿線観光
9日目（9/20）リヒテンシュタイン観光、チューリッヒ移動
10日目（9/21）チューリッヒ市内観光、ﾁｭｰﾘｯﾋ ⇒ ﾌﾗﾝｸﾌﾙﾄ ⇒ 北京
11日目（9/22）北京散策、北京 ⇒ 羽田
　　　※ MHGP＝マッターホルングレッシャーパラダイス

今回は３日目⑩です。

エリア グリンデルワルト(スイス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

インターラーケン・オストでベルナーオーバーラント鉄道（BOB）のR 283列車に乗り換えます。登山鉄道ですが長大編成です。

定刻にインターラーケン・オストを発車しました。
（ｲﾝﾀｰﾗｰｹﾝｵｽﾄ18:05 ⇒ 18:38ｸﾞﾘﾝﾃﾞﾙﾜﾙﾄ）

2駅目、10分ほどでツヴァイリュッチーネン駅に到着。長大編成はここでラウターブルンネンとグリンデルワルト行きに分割されます。わがグリンデルワルト行きは後発車です。

先発のラウターブルンネンへの線路が右へ別れて行きます。ちなみにそれぞれの終点ラウターブルンネンとグリンデルワルトの間をヴェンゲルンアルプ鉄道(WAB)、が結んでいて環状路線をなしています。さらにヴェンゲルンアルプ鉄道(WAB)の途中駅クライネシャイデックから、ベルナーオーバーラントの至宝ユングフラウヨッホへユングフラウ鉄道が接続しています。

進行右側に大きな岩山が見えてきました。有名なアイガーのようです。

というところで終点グリンデルワルト到着です。インターラーケン・オストから30分ほどの道のりでした。

さすがは有名なグリンデルワルト。終点ということもありますが、かなりの下車客です。

とりあえず急いで切符売場へ向かいます。基本、切符は事前にweb購入しているのですが、明日のユングフラウヨッホ往復の割引切符「モーニングチケット」はwebでの買い方がイマイチわからなかったので現地で買うことにしていました。
ユングフラウヨッホ往復は2等で正規料金がCHF190（22,000円強）とぶっ飛びの価格ですが、半額パスならCHF95（11,000円）となり、さらにこれを往路はクライネシャイデック始発から2本目までに乗り、復路はユングフラウヨッホを13:30までに乗車するという制限付き乗車券「モーニングチケット」で買うとCHF85（9,900円）と元値からするとかなり安く上がります。自分の旅程にもマッチしていたので買いたいと思っていました。既に18時を過ぎていましたが窓口は開いていたのでGetできました。

窓口で日本人だというとこんな冊子をくれました。ちょっとうれしいです。

駅前には最早名所ともいえる「日本語観光案内所」があります。入りたかったのですが、時間的に既に閉館しています。

駅を出るとメイン通りが目に入ります。大きなホテルもあり、ベルナーオーバーラントの一大拠点といった佇まいです。

この駅前ホテルに泊まりたかったところですが、予算の都合で線路沿いに戻る形、10分ほど坂道を下らねばならないホテルに向かいます。
（駅18:56 ⇒ 19:03ﾎﾃﾙ）

駅自体はシンプルな造りで観光地的な趣はありません。

緩い坂を10分ほど下って到着しました、今日の宿泊地「ホテルカバナ」。ペンション風でよさそうです。

まだ暗くならないので、チェックイン手続きを無事終え一憩後、駅前を散策してみることにしました。残念ながら部屋は道路側なので部屋からアイガーを見ることはできませんが、ホテルを出るとこの風景、アイガーがいい感じに迫ります。
（市街散策19:15～19:53）

坂道を登って駅前からお店が並ぶ通りに来ました。この丸い建物にはスーパーのコープが入っていますが、19時に閉まっています。

もう少し先に行くともう一軒あり、やっていました。スーパーミグロスの関連店のようです。

ここは20時までやっています。

そのほか、時計やサバイバルナイフなどスイスらしい店もありましたが、既に閉店している店が多く、開いている店でスーベニアショップはあまりありませんでした。

通りを戻って駅に来ました。インターラーケン・オスト行きの列車が停まっています。6両編成でしょうか、ものすごく長く見えます。

さてそろそろホテルへ戻ることにします。

ホテルに着きました。いい感じに夕景になって来たので暫く外で見ることにしました。

谷底の家々はもう夜の雰囲気ですが、アイガーの上の方はまだ残照が当たっています。
ベルギーの画家マグリットの「光の帝国」という作品を思い浮かべてしまいました。

ホテルを別角度から、寒くなって来たのでそろそろ部屋へ入ります。

部屋は簡素な造りですが、このホテルには電子レンジがあります。早速レトルトカレーライスを食べ、寝ることにします。明日はこの旅のひとつ目のハイライト、ユングフラウヨッホ観光です。

この旅行記へのコメント （2）

• にゃんだふるさん 2021/04/25 19:12:31

  懐かしく拝見しています。

  とーりさん
  こんにちは！
  スイスの旅、楽しく拝見しております。
  いつも細かく記録されていて、行かれる方にとってはとても参考になる旅行記ですね。
  
  私はとーりさんとは逆に、20年前に中学生だった夏休み、家族旅行で初めてのヨーロッパがスイスでした。個人手配の家族旅行でして、両親と弟と70代の祖父もいたので宿は全てベルンに約1週間ほど滞在しながら鉄道のパスを使って日帰りでスイス中を巡りました。
  今思えば父はとても大変だったと思います笑
  
  美しいベルンの街、そして熊！笑
  インターラーケンやグリンデルワルトのアルプスの町、バーゼル、ローザンヌなど、どの街もとても美しく、ヨーロッパって素敵だなぁと、子供ながらに思いました。
  鉄道とパスを乗り継いで行ったエヴォレーヌのレストランでは当時は全く英語が通じず、マス料理の付け合わせをポテトにするかライスにするか絵を描いて教えてくれたり、夏だったので薄手のシャツで行ったら真冬だったユングフラウなど、とても懐かしい気持ちになりました。
  
  コロナ禍でヨーロッパは遥か遠くの国になってしまいましたが、とーりさんの旅行記を拝見しながら昔の旅行を思い出す貴重な時間を得ております。
  
  更新を楽しみにしております。
  
  突然のコメント、失礼いたしました。
  
  にゃんだふる
  
  

  とーりさん からの返信 2021/04/25 22:52:58

  スイスはとてもよかったです。

  にゃんだふるさんこんばんは、とーりです。いつもありがとうございます。
  
  にゃんだふるさんは、初ヨーロッパがスイス、しかも家族旅行とは羨ましいです。とてもいい思い出だったのではと思います。
  
  私も「とっておきの国」として温め、素晴らしい風景を頭の中で巡らせ現地へ向かいました。こういう時は大抵予想していたよりも．．．となることが多いのですが、スイスは期待以上の風景に巡り会えてとても良かったです。私の場合今回は風景に主眼を置いたため、街歩きはあまりできず、にゃんだふるさんの行かれたローザンヌやバーゼルなど美しい街並みは残念ながら行けなかったので次回はと思っています。
  
  にゃんだふるさんの楽しかった家族旅行の美しい風景や懐かしい記憶を思い起こすのに私の拙い旅行記がお役に立てたならとても嬉しく思います。
  
  スイス編は見どころが多くかなりの長編となりそうですが、よければまた見に来てください。
  
  とーり