2020/08/14 - 2020/08/19
8106位(同エリア31942件中)
jokaさん
年に一回の長期山行。今年はどこに行こうかな?
コロナ禍によりあれこれ制約が多い今年の夏。それを逆手にとっていつもと違う方向性で行ってみようと画策。日程はお盆休みに有給二日をくっつけた8月15日~19日の4泊5日で。
今年の山小屋は予約必須だけど定員に関して言えばふだんの半分以下、繁忙期ならば四分の一になっている。逆に予約制じゃないテント場はどの程度混むのか不透明。ならば小屋泊限定で押し切るのもアリか。
基本的にテント泊中心なので、これまで泊まりたいなと思いながら諦めてきた山小屋を思い浮かべてみる。
高天原山荘、雲ノ平山荘、ヒュッテ大槍、水晶小屋、船窪小屋、スゴ乗越小屋、北穂高小屋、熊ノ平小屋、蓼科山頂ヒュッテ、赤岳頂上山荘などなど。
テン場のある小屋もあるけど、どうせなら無い小屋のほうがより特別感があるかも。
熟慮に熟慮を重ねて8月初旬になんとか計画を完成させるも、なんと8月14日が会社休業になりそうとの情報が。
こんな機会は二度とないかもしれないので、慌てて5泊6日で計画をゼロから練り直す。当然ながら予約でいっぱいの小屋もあり、最終的に小屋泊二日、テント泊三日というちょっと効率の悪い計画ながらなんとか仕上がったのが出発一週間前のことでした。
完全小屋泊からテント泊混合へと変化すると所持品はもちろんザックの容量も変えねばならず(40L→62L)、かなり慌ただしい日々を過ごすこととなりましたが、どうにか出発の日を迎えることができました。
さてさてどうなることやら…
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回もやってきました、竹橋駅の毎日新聞社ロビー!
お盆期間真っ最中にしては空いてるのかな?
検温や登山計画書提出の念押しなど、今年ならではのルーティンを経て乗車。 -
奮発してプレミアムシートにしましたが、待っていたのは残念ながらゆったり4列シート。
同じプレミアム料金で3列と4列、しかも当日までどちらかわからないというのは毎度のことながら納得いきませんね…
22時30分出発です。 -
ほぼ定刻通り3時44分七倉山荘前に到着。
到着時刻が早いのはウェルカムですが、さすがにこの時間では睡眠不足は否めません。七倉山荘 宿・ホテル
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朝食を摂ったり、コンタクト入れたりとゆっくり準備をしていたらあっという間に40分が経過。
朝の支度の遅さは永遠の課題です。 -
急いで支度を終えて、4時28分七倉のゲートを跨いで出発!
このゲートが開くと許可を取ったタクシーが通行できるようになり、高瀬ダムの登山口前(ここからおよそ2㎞)まで約15分で着きます。ただし開門時刻は時期によって異なっていて、一番早い夏のこの時期でも5時半です。
つまり高瀬ダム登山口に5時45分までに到着しないと途中でタクシー組に追い抜かれてしまうということ。徒歩だと1時間半~2時間かかると言われているので、無駄な労力を嫌ってタクシーを利用する登山客が大半ですが、ぼーっと待つ、ということが苦手なわたしは迷わず徒歩組。
実際七倉であるぺん号を下車した方は6名ほどでしたが、徒歩で向かったのはわたしを含め二人だけでした。 -
ゲートを入ってすぐに山の神隧道へ。
全長1.1㎞以上。この時間帯は隧道内は真っ暗闇なのでヘッドライトの灯りだけが頼りです。
基本怖がりのわたしですが、前後に人の気配のないこの状況は結構楽しめました♪ -
やっと抜けたと思ったらすぐに次のトンネルが。
今度はなぜか明かりが点いています。 -
5時過ぎ。三つ目のトンネルを歩いている最中に明かりが点灯しました。
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最後のトンネルを抜けたら空が明るくなっていました。
5時8分です。 -
高瀬ダムに着きました。
が、ここからが長い…高瀬ダム 自然・景勝地
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“右側 烏帽子岳方面”の間違いだと思います。
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高瀬ダムは高さ176m。黒部ダム(186m)に次いで国内第二位の高さを誇ります。
岩石や土砂を積み上げて造るロックフィルダムとしてはもちろんナンバーワン! -
その斜面上に通されたたつづら折りの道をえっちらおっちら登っていくわけです…
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ガードレールをへし折らんばかりの大きな落石。
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上を見るとこんな感じ。
何の対策にもなっていませんが… -
20分近くかけてやっと登り終えました。
しんどかった… -
なんのための記念だかよくわかりませんが、ここまで運び上げた努力と技術力の凄さは伝わりました。
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見下ろせばすぐそこなのですが…
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巨大なダム湖が広がります。
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右手には本日登頂予定の烏帽子岳の頭がひょっこり。
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左に向かうと槍ヶ岳方面。
日本一有名なバリエーションルートである北鎌尾根へと続きます。
現在では北鎌尾根で槍ヶ岳を目指す場合、貧乏沢のコルや水俣乗越から速攻で攻略するのが流行りのようですが、こちらは由緒正しいクラッシックルート。
とても興味深いけれどわたしの実力ではどちらも御縁がなさそうです… -
ダムの先のあのトンネル前までタクシーで来ることができます。
別に競争していたわけではないけれど、とりあえず抜かれなくてよかった♪ -
5時35分、高瀬ダムをあとにします。
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トンネルを抜けるとすぐに吊り橋が。
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ちょっぴり不安な足元。
板自体けっこうペラペラです。 -
濁沢のキャンプ場です。
砂地でよくペグがききそう。 -
標識に書かれた行き先の雄大さが素晴らしいですね。
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一見採石場のように見える広大な河原を進みます。
赤テープが無いと迷ってしまいそう。
あとで知りましたが、この膨大な量の土砂でダム湖が埋まってしまわないようにショベルカーで日々運び出しているのだそうです。 -
とても不安をあおる橋を渡ります。
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渡り終えて振り返ったところ。
傾いているように見えるわけではなく、実際に見たまんま傾いています… -
5時53分、ブナ立尾根登山口に着きました。
さっそく登りたいところですが、その前に一仕事。 -
ふだんは用心して家から水を一杯にしてくるのですが、今回は時間ぎりぎりで飛び出してきたため500mlしか持ってこられませんでした。
万一ここの水場が枯れていたら大ピンチです。 -
一安心♪
ここで水を汲んでいる間に5、6人のタクシー組の方たちが通っていきました。 -
計3.5L担いでいきます。これでザックの総重量が20㎏を超えたはず。
ここから二日目の宿である高天原山荘までは水場が無いので、水がなくなった場合には小屋でミネラルウォーターまたは天水(雨水)を買うしかありません。
もともと水の消費量は少ない方なのでそれほど心配していませんが。 -
これから登るブナ立尾根は裏銀座(野口五郎岳、鷲羽岳、西鎌尾根などを通って槍ヶ岳を目指す渋い王道ルート)の起点かつ甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、谷川岳の西黒尾根と並ぶ日本三大急登の一つ。
ちなみに北アルプス三大急登(あとの二つは剱岳の皐月尾根、燕岳の合戦尾根)にも数えられていたりもします。
尾根の終わりまで12等分した標識があるのでそれを目安に登ることができます。
6時4分、クライムオン! -
これは10番。
打ち捨てられている感じがステキです。
「オレのことは構わず先に行け!」 -
これは9番。
小さな“権太落し”の標識がラブリー♪ -
とても控えめな7番。
いつの日か10番の運命を辿るのでしょうか? -
変化のない樹林帯をひたすら登ります。
道は整備されていてとても歩きやすいのですが、とにかく単調。 -
7時20分、中間地点(6番)の中休みを通過。
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ブナ立尾根は表銀座の起点である合戦尾根とよく比較されます。
実際に歩いた感じとしては、合戦尾根の方が開放感や登山道のバリエーションの点で利があってだいぶ歩きやすいかなと思いました。あと合戦小屋の存在は大きいですね。
部分部分では似た点が多いものの、全体としてはまったく異なる印象を受けました。 -
8時ちょうど、三角点(4番)通過。
やっと三分の二…
2ヶ月ぶりの登山&10ヶ月ぶりのテント泊装備が響いてか、思ったように進めません。 -
このあたりから展望が開けてきます。
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おっ!
あれは… -
ここが念願の0番です!
それなりの急登でしたが、合戦尾根と同様に(裏銀座ルートの起点という)ネームバリュー込でのランクインでしょうね。“日本三大急登”と呼ばれているからといって身構える必要はないと思います。 -
9時3分、烏帽子小屋に着きました。
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小屋の前には高山植物の小規模群生地というか花壇というか。
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アップ!
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小屋正面からの見晴らし。
目の前の白い(赤い)山が赤牛岳、その奥の白い山が薬師岳です。どちらも北アルプスを代表する“デカい”山。
薬師岳には予定では明後日に登頂しているはずです。 -
ザックを下ろしてペプシで乾杯!
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うま~~~~~♪♪♪
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もっと昔ながらの小屋をイメージしていましたが、とても居心地のよさそうなお宿。
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花壇のアップ。
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20分ほどのんびりして元気も回復したので、小屋の北にあるあの頂を目指しましょう。
小屋前にザックをデポして出かけます。 -
烏帽子岳より先の不動岳から船久保岳までは通行不可。
もともと痩せ尾根やガレ場で有名な場所でしたが、通行不可とはどのような状態なのでしょうか。いつかは歩いてみたいと思っているので来年以降どうなっているのか心配です。 -
この風景はまさに燕岳!
足りないのはコマクサだけですね。
実際にはコマクサの群落が咲くそうなので、時期が終わっていただけのようでした。 -
ブナ立尾根と合戦尾根との共通点はさほど感じませんでしたが、このあたりの雰囲気はよく似ているなあ♪
表銀座の起点と裏銀座の起点のこの類似は凄いですね!! -
まずは前烏帽子岳(2605m)を越えて。
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ここからの烏帽子岳は実にカッコイイ♪
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頂が見えてきた。
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ここから岩々ゾーンに突入。
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右手の鎖場を登ります。
手がかり、足場はしっかりしているので見た目ほど難しくありません。 -
高所恐怖症のわたしには、トラバースの方が鬼門です。
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この鎖場を登り切れば
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9時59分、烏帽子岳山頂(2628m)です!
なんだかんだで小屋から30分近くかかりました。 -
絶景です。
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でも本当のてっぺんは……あの岩の上。
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登ってみた。
一人がぎりぎりの狭い場所なので撮影はこれが精一杯。 -
下るほうがはるかに神経を使いました。
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動画撮影していたらスマホを落としそうになって焦りました。
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高瀬ダムのダム湖でしょうか。
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小屋に戻ってきました。
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10時50分、小屋と烏帽子岳を別れを告げます。
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登山道沿いに烏帽子小屋のテン場が見えてきました。
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とても整地の行き届いた張りやすそうなテン場です。
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池のほとりにも。
道沿いに数張ずつのスペースが広がっています。
これはいいテン場!
いつか張ってみたいですね。 -
ここから目の前に見える三ッ岳山頂まで250m以上高度を上げていきす。
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近くで見るとゴミだらけでしたが、この距離だと見事なエメラルドグリーンです。
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ザレた急斜面が続きます。
でも天気は最高です♪ -
まだまだ。
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槍だっ!!!
これぞ裏銀座の醍醐味♪
槍ヶ岳にはそれほど思い入れがあるわけではないのですが、目にすると不思議とテンションが上がります。 -
キツイ登りも頑張れます。
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右端に見えているのは赤牛岳でしょうか。
進行方向の山の連なりも美しいですね♪ -
北アルプスを歩いてる!って実感できる登山道。
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尾根の東側に出ると槍ヶ岳が目に飛び込んできます。
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さあ、どちらにしようかな?
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男は黙って稜線コース!
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いいね、いいね!
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自撮りしてみた。
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跳んでみた。
跳躍感が今ひとつでした…… -
常に槍ヶ岳を目にしながら詰めていく。それが表銀座や裏銀座コースの魅力だと思います。
いつか裏銀座から槍ヶ岳もアリだな。 -
あと400m。
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見えてきました。
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風の過酷さが容易に知れる石の数。
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13時43分、野口五郎小屋(2868m)です。
野口五郎小屋 宿・ホテル
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いい意味で生活感があって落ち着く食堂。
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案内されたのは二階の槍ヶ岳の間。
まだ先客1名のみだったので壁際に案内されました。 -
落ち着くので隅っこは好きなのですが、光が届かないので荷物の整理には昼間でもヘッデンが必要でした。
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まずはチューハイで乾杯♪
最近またあちこちで見るようになった気がするタカラの缶チューハイ。わたしが中学生の頃に発売されました。初めて飲んだチューハイでもあるわけで、当時は大変お世話になりましたが、実は独特の焼酎感が苦手で2本以上飲むと頭が痛くなってしまいます。 -
この規模の小屋にしてはかなり広めの自炊室。
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有料とはいえ通過の人も利用できるのは大変ありがたい。
強風などの悪天候であってもしっかり食事が摂れるようにとの配慮が嬉しいですね。 -
手前の急な梯子の先が槍ケ岳の間。
ザックを背負っての登り下りはそれなりに神経を使います。
到着時はまだ電気が点いていませんでした。 -
電気が点くとこんな感じ。
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17時22分現在、外気温は約8度。
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夕食は5時半から。
そろそろ準備ができそうです。 -
今日の泊まり客は20名弱といったところでしょうか。
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ふだんなら3~4名のスペースを一人で利用させてもらっています。
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失礼ながら、予想外に美味しそうなビジュアルにテンションアップ!
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副菜やデザートも抜かりなし。
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夕食後、一時間ほどウトウト。
ふと思い立って野口五郎岳へ向かってみることに。 -
女将さんの話では以前は小屋下のスペースにテン場があったそうですが、強風によりテントが吹き飛ばされたり、ポールがねじ曲がったりといった被害が相次いだため閉鎖したとのこと。
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雲の状態も相まって、名も無き三英雄の墓標のように見える山頂碑。
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小屋から10分ほどで野口五郎岳山頂(2924m)。
日没まであと10分。野口五郎岳 自然・景勝地
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明日の天気がちょっぴり不安な雲模様…
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明日は真っ暗なうちに通る予定なので、正しいルートを確認しながら下りました。
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小屋に戻ると明日のお弁当の用意が。
利用前には立地に頼った旧式な小屋をイメージしていましたが、予想に反して(失礼)落ち着いたとても居心地のいい小屋でした。
19時半に就寝。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
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