北陸鉄旅(202008)

2020/08/08 - 2020/08/08

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で運休が続いていた観光列車。2020年8月に運行再開を聞き、早速乗る計画を立てることに。
乗車する列車は、JR西日本北陸地区を運行する「花嫁のれん」と「べるもんた」。
北陸地区のJRや第3セクターが1日乗り放題の切符に、特急券や指定席券を買えば乗れるため、それらを駆使して北陸1日鉄旅をしました。

綿密に計画を立て、切符を手配したものの、初っ端からトラブルに巻き込まれるとはつゆ知らず…。

エリア 和倉温泉(石川)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 交通手段: JR特急 私鉄 徒歩

2020/08/08
旅の始まりは富山駅から。駅前には、このような写真フレームがあります。
キャラクターがラッピングされたバスも走っています。

富山駅 駅

今回の旅でお世話になった「北陸おでかけパス」。東は直江津、西は小浜や長浜まで、旧JR西日本エリアを含めて利用できます。
以前は、青春18きっぷ同様に特急列車に乗るときは特急券のほかに乗車券も必要でした。利便性向上を図るためか、特急券を用意すれば特急列車にも乗れるようになりました。

城端線の観光列車「べるもんた」に乗るために、高岡を目指します。
ところが、定刻を過ぎても発車せず。先の方で線路確認しているとのことでしたが、数分遅れで発車しました。

富山駅 駅

発車後に車掌からこの先走行不能になった列車の救援を行うため、大幅に遅れるとありました。
写真奥に見える列車がトラブルを起こした列車。連結作業を行い、安全確認を実施。そのまま通常の速度で運行されました。
トラブルの影響で隣の駅まで通常5分で着く距離を50分かけて移動しました…。

大幅に遅れたことで、高岡でべるもんたへの乗り継ぎは失敗。あいの風とやま鉄道の窓口で払い戻し手続きをしようとしたところ、クレジットカード決済のためJRの窓口で行ってほしいとのこと。払い戻し申請の印をもらいました。

高岡駅 駅

ちなみにべるもんたは、翌週の8/15にリベンジしました。
乗車区間は城端から高岡までです。

立山連峰を見渡せる側は窓に向かった一人掛けの席、反対側は4人掛けのボックス席のようになっていました。
COVID-19対策で、隣席との間にはパーテーションがありました。

車内では寿司や日本酒など味わうことができます。事前予約が基本ですが、在庫があれば当日でも買うことができます。
この時は、城端線沿線にある酒蔵から日本酒3種飲み比べセットを注文。6種類くらいある銘柄から味の好みに合わせて3種類選ぶシステムでした。

車内には井波彫刻の作品も飾られています。

つり革には高岡銅器が使われ、沿線の工芸品をPRする場にもなっていました。

話は8/8に戻り、高岡から金沢へ移動。金沢駅のみどりの窓口で乗り遅れたべるもんたの指定券払い戻し手続きをしました。
他社のトラブルでしたが、無手数料で払い戻しできました。

金沢駅 駅

この時は8月の3連休初日かつお盆休み前哨戦な日。新幹線の改札口付近には、マスコミの姿が見られました。
「こんなご時世に帰省ですか！？」というネタを探しに来たのでしょうね…。

金沢駅 駅

2020年8月にオープンしたクロスゲート金沢へ向かいました。館内にある飲食店は、どこも強気な価格設定。隣にHYATT系のホテルがあるからなのか、高級路線志向なのかなと感じました。
ちなみに、11時半前に入った時には、天ぷら屋に長蛇の列ができていた以外は閑散としていました。

クロスゲート金沢 ショッピングモール

結局のところ、金沢駅の駅ビルにある飲食店へ。地元のビールが飲めるお店があり入店。昼間からビールを飲み始めることにしました。
写真は、お店定番の「シングルホップシトラ」。軽い感じの味わいで、最初の1杯に最適でした。

オリエンタル ブルーイング 金沢駅店 グルメ・レストラン

こちらは「加賀棒茶スタウト」。黒ビールに加賀棒茶の風味をミックスさせたようなビールです。
一般的な黒ビールより苦みが少なく、黒ビールが好みでない人でも試してみるといいかもしれません。

オリエンタル ブルーイング 金沢駅店 グルメ・レストラン

ビールでほろ酔いになったところにさらに日本酒も。おでん屋ですが、おでんを注文せずに飲み比べセットにしました。
石川県の日本酒ばかりかと思いきや、1つだけ栃木県の日本酒もありました。

かなえきのちくわ グルメ・レストラン

すっかり出来上がったところで、2020年8月時点で唯一大阪から和倉温泉まで直通するサンダーバード17号で和倉温泉を目指します。

金沢駅 駅

ちゃんとしたお昼ご飯を食べていませんでしたので、駅弁を買って車内で食べました。

金沢から特急で1時間弱で和倉温泉に到着。2012年12月以来の訪問になります。

和倉温泉駅 駅

和倉温泉駅から酔い覚ましに総湯までぶらぶらWalking。時折小雨がぱらつく空模様でした。
温泉に浸かって汗を流したいところでしたが、汗を流してもまた汗をかくという悪循環になりそうでしたので、ここは足湯で和倉温泉を楽しむことにしました。

和倉温泉総湯 温泉

足湯の屋根にはツバメの巣がありました。

和倉温泉総湯 温泉

足湯でリラックスしたところで、再び歩いて和倉温泉駅へ。途中、和倉温泉のゆるキャラ「わくたまくん」が設置された公園がありました。

湯っ足りパーク緑地ひろば (わくたまくんパーク) 公園・植物園

和倉温泉から金沢までは観光列車「花嫁のれん」に乗車。日本酒と軽食がセットになった「ほろよいセット」を追加で手配しました。

七尾線は電化されていますが、花嫁のれんはディーゼルカーです。

和倉温泉駅 駅

金箔をイメージした内装で、高級感がありました。

4人掛けの席の中央にはパーテーションが設置されていました。

こちらは今回利用した座席。1人掛けの席にもパーテーションがありました。ただ、これで感染拡大防止になるのかなと疑問を抱いてしまうようなものでした…。

デッキには、石川県の工芸品を紹介するコーナーがありました。

和倉温泉の次の停車駅である七尾を発車してから配膳されました。

軽食は夏メニューになっていました。加賀太きゅうりの酢の物や能登豚のミルフィーユカツなど石川県の食材が使われていました。

日本酒は能登にある酒蔵「宗玄」の純米吟醸酒でした。ラベルは花嫁のれんオリジナルになっていました。
ちなみに車内販売コーナーでも買うことができます。

のんびり車窓と飲食を楽しんだところで金沢に戻ってきました。

金沢駅 駅

金沢在住時代に行きつけだったバーに寄ってから、富山へ戻りました。

県を跨いではいるものの、近場で日帰り鉄道旅行。半分飲んだくれな旅になっていましたが、北陸エリアの観光列車を乗るいい機会になりました。

BAR-TENDER グルメ・レストラン