2019/09/13 - 2019/09/15
41位(同エリア503件中)
葵さん
この旅行記のスケジュール
2019/09/13
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羽田空港 → 高知龍馬空港
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2019年の夏休み、ふと久しぶりに四国をぐるっと廻ってみたいな~と思い立ち、その第1弾として、8月下旬に3日間かけて高知県を訪れてみたところ、行程的に県東部と中部を周るので精一杯で、高知県の広さを改めて実感。。。
そこで前回から約3週間しか経っていないものの、この9月に第2弾を敢行することとし、2泊3日をかけて、手付かずのままだった高知県西部から愛媛県の南予地方を廻ってみることに。
ということで、「高知龍馬空港」に降り立った後、レンタカーでひたすら西進し、四万十市の中心部にあたる「中村」へと移動。
室町時代、京都から公家の一条氏が下向し、「土佐の小京都」として栄えた地に残る城跡をサクッと散策したのち、この日のメインイベントである「四万十川」へ♪
緑に覆われた山々の合間を、「最後の清流」とも称される自然のままの川が流れ、そこに架かる欄干のない「沈下橋」を、橋の上と屋形船から眺めてみると・・・さてどんな素敵な光景に出会うことができるのでしょうか。
〔2019四国周遊の旅・高知&愛媛県編 アウトライン〕
●Part.1(1日目):中村城跡/四万十川【この旅行記】
●Part.2(2日目①):足摺岬
https://4travel.jp/travelogue/11639266
●Part.3(2日目②):柏島
https://4travel.jp/travelogue/11641950
●Part.4(3日目①):宇和島城(日本100名城)/天赦園
https://4travel.jp/travelogue/11644895
●Part.5(3日目②):河後森城(続日本100名城)/卯之町(重伝建地区)/大洲城(日本100名城)
https://4travel.jp/travelogue/11652466
〔2019四国周遊の旅・高知県編〕
●Part.1 ~龍馬が佇む桂浜から緑溢れる竹林寺へ~
https://4travel.jp/travelogue/11538660
●Part.2 ~土佐浜街道吉良川&安芸・昔ながらの町並みを歩く~
https://4travel.jp/travelogue/11544239
●Part.3 ~四国の覇者となった長宗我部氏の居城・岡豊城登城記~
https://4travel.jp/travelogue/11548589
●Part.4 ~雨露に濡れる南海の名城・高知城登城記~
https://4travel.jp/travelogue/11567369
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 2.5
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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●羽田空港
混雑する金曜日の朝の「羽田空港」。
今回の旅は2泊3日をかけ、まずは高知県の玄関口「高知龍馬空港」へと飛び、そこからひたすらレンタカーで高知県西部から愛媛県南予地方を巡り、最後「松山空港」から帰ってくるという行程です。
さっそく8時10分発のANA561便に乗り、四国に向けて出発! -
●道の駅 なぶら土佐佐賀
飛行機は定刻通り9時35分に「高知竜馬空港」に着陸し、そのまま空港に隣接するレンタカー店に向かい、これから3日間の移動手段を確保。
ここから高知自動車道→国道56号線をひたすら走り、高知県西部の中心都市である「四万十市」を目指します。
その途中、黒潮町にある「道の駅 なぶら土佐佐賀」にてひと休みを。
ここまで1時間半くらいぶっ通しで走ってきましたが、やっぱり高知県って広いですねぇ。。。道の駅 なぶら土佐佐賀 道の駅
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高知県の中でもこのエリアはカツオの一本釣りが盛んだそうで、道の駅のメインメニューもカツオのたたきでした。
せっかくの地元の名物ですので、少し早めのランチとしましょう♪
かなり広めの飲食スペースで、食券を購入して呼ばれるのを待ちます。
平日かつ12時前のためか、お客さんはぼちぼちといった感じ。 -
で、チョイスしたのが藁焼きのタタキが10切れも入った、ボリューム満点の定食。
カツオのたたきの食べ方がたれと塩の2種類あり迷ってしまい、どちらも捨てがたいので、それぞれ5切れずつの盛り合わせにしてみました。 -
イチオシ
いや~~~、刺身の切身がきれいですねぇ♪
厚切りの身は新鮮なためか臭みもなく、確かに美味い!
個人的には塩の方が、カツオ本来の旨味をより楽しめて気に入りました。
後で知ったのですが、こちらの運営は、藁焼きのカツオのたたきをウリにチェーン展開している「明神丸」グループで、その点でも信頼できそう。 -
●中村城跡/為松公園
道の駅を出発し、国道56号線をさらに道なりに進み、最初の目的地である四万十市へと到着しました。
ここまでおよそ2時間強のドライブ(除く休憩時間)、普段車を運転しないので、移動するだけでけっこう疲れますね。。。
市の中心街である「中村」は、室町時代に京都から公家の一条氏が下向し、京都を模して町づくりを行うとともに、支配の拠点として「中村城」を築きました。
城跡は現在「為松公園」として整備されており、まずはこちらをサクッと登城すべく、その公園へとやってきました。中村城跡 名所・史跡
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公園の地図がこちら。
「中村城」は丘陵に造られた連郭式平山城で、北側(写真左下)の「中ノ森」と呼ばれる郭に大きな駐車場があるのでこちらに車を停め、ここから遊歩道を通り「二の丸」の方へ歩いていくことに。 -
この遊歩道の左右に残るのが土塁かな?
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先ほどの地図にあった「為松城」のあたりは、一条氏の家臣であった為松氏の屋敷があったそうですが、今は遊具があるくらいで当時の面影はあまりなさそう。。。
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さらに歩くと、明治時代のジャーナリスト・幸徳秋水の「絶筆の碑」が。
秋水はここ中村の出身で、近くにあった解説板によれば、碑文は大逆罪で死刑宣告を受けた日の絶筆で、このような意味なんだとか。
「區々成敗且休論 千古唯応意気存 如是而生如是死 罪人又覚布衣尊」
(こまごまとした成功失敗について、今あげつらうのはやめよう。人生への意気を捨てぬことこそ、古今を通じて大切なのだ。このように私は生きて、このように死んでいくが、罪人となって、あらためて無官の平民の尊きを覚えることができた。) -
そして「二の丸」の方へ来てみると、(木々が生い茂って分かりづらいですが)周囲を囲むように高さ3メートルを超える高土塁が残っています。
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●四万十市郷土博物館しろっと
そのすぐそばに、これまでの渋~い城跡の風景とは対象的な、大きな天守がど~んと建っていますね~。
こちらは「四万十市郷土博物館しろっと」という施設で、外観は愛知県の犬山城を模したいわゆる模擬天守になります。
◇四万十市郷土博物館しろっと◇
開 館:9時~17時
料 金:大人440円
休館日:毎週水曜日、年末年始四万十市郷土博物館「しろっと」 美術館・博物館
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博物館では四万十市の自然や歴史、文化に関するさまざまな資料、情報の展示をしており、最近の2019年2月にリニューアルオープンしたこともあって、展示手法は分かりやすいビジュアルや写真・映像を用いるなど、とってもモダンな感じ。
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イチオシ
天守の最上階は展望台となっており、(この日はどんよりした曇り空なのが玉に瑕ですが)周囲を一望することができます♪
城の西側には最後の清流「四万十川」が流れ・・・。 -
また、城の北側から東側にも「後川」が流れており、天然の堀の役割を担う2本の川に囲まれた丘陵という絶好の場所に築城されてますね。
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そして南側には、当時、京都を模して碁盤目状に造られたという市街が広がっています。
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博物館を退出し、もうちょっとだけ周囲を歩いてみると、1600年の関ケ原の戦いの後、土佐国に入封された山内氏時代に築かれたと推定される石垣も残っていました。
なお、「中村城」は1615年の一国一城令により廃城となっており、ほんの短い期間しか活用されなかったそうです。 -
最後、当時は「二の丸」と「桜の段」を隔てる広い掘割だったという道を通り、車を停めた「中ノ森」へと戻ることに。
市街地に近い城跡として貴重ではあるものの、いかんせん廃城から既に400年以上も経過していることもあってか、パッと目を引く遺構なんかはあまり残っていないよう。
博物館でのお勉強&眺望と、桜の名所でもあるそうなので、これに絡めて訪れてみるといいのではないかと思います。 -
●勝間沈下橋
中村市街から四万十川沿いに通る国道441号線を北上し、次にやってきたのが、四万十川に架かる数多くの沈下橋の1つ「勝間沈下橋」です。
橋の手前にあった観光用の駐車場(10台程度駐車可・トイレ併設)に車を停め、50メートルも歩くと案内板があり、河川敷へと下っていきます。勝間の沈下橋 名所・史跡
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ちなみに、駐車場にあった案内マップがこちら。
四万十川の全長は四国最長の196キロにもなり、河口近くの「中村」からここまで北上してきた現在地でも、まだだいぶ下流側にあたります。 -
そのまま河川敷へ下っていくと、正面に川と沈下橋が見えてきました~。
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イチオシ
この「勝間沈下橋」は1965年に造られた全長171.4メートル、幅員4.4メートルの沈下橋(増水時に川の水の中に沈む、橋脚が低く欄干のない橋)です。
周囲の山々の緑も相まって、まさに最高のロケーション♪
先ほどまで曇り空でしたが、タイミング良く晴れ間も出てきましたし。 -
お、カヌーで川下りですか~。
このあたりはちょうど川が蛇行していて広い河原があり、カヌーの発着場としても使われているようでした。 -
とりあえず、歩いて橋の向こう岸まで行ってみることに。
もちろん車も通行できますが・・・渡る勇気はありませんでした(苦笑)
途中、何台か車が通っていきましたけど、地元の方からすればこの橋が生活道路なんですもんねぇ・・・まぁ、慣れの問題だと思いますが。 -
沈下橋の特徴は、文字通り大雨の際に橋が水中に「沈下」する前提のため、水の抵抗を受けにくくするため欄干が無いということ。
なので、橋の端っこを歩いているだけでちょっとドキドキしちゃいます(自分だけ?)。 -
こちらが川の上流側で、緑に覆われた山々の合間を、何とも言えぬ深い緑色の四万十川が流れていきます♪
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反対の下流側も川幅も広く比較的穏やかな感じですが、右岸側(写真右)は流れが早く複雑そう。
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イチオシ
そして振り返ると、青空の下、最後の清流と呼ばれる美しい川と、そこに架かる無骨な沈下橋とが合わさった景色♪
いや~、東京からはるばるここまで来た甲斐がありました。 -
沈下橋を戻り、河原にちょっとしゃがみ、この雄大な四万十の自然の中でしばしの休息。。。
四万十川の清流はもとより、沈下橋もこのエリア特有の風景ですので、せっかくここまで来たからには、どこか1つでもいいので川と沈下橋のコラボを楽しみたいところ。
その中でも、ここ「勝間沈下橋」は中村市街からのアクセスの道路状況もよく(対向車とすれ違えないところは無かったと思います)、かつ観光用の駐車場も整備されているのでオススメです。四万十川 自然・景勝地
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●四万十の碧
今度はちょっと趣向を変え、ゆっくりと走る船の上から四万十川を体感すべく、「四万十の碧」という会社の屋形船乗り場へやってきました。
四万十川で屋形船を運営する会社はいくつかあり、その中から「勝間沈下橋」からも比較的近く、1時間毎に定時運行していて予定が立てやすかったこちらを選んでみました。
◇四万十の碧◇
運行時間:9時~16時
所要時間:約60分
料 金:大人2,000円
休 日:年中無休四万十の碧遊覧船 乗り物
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しばし休憩室で待機し、時間となったところで川沿いで待つ屋形船へ。
乗ったのはこの奥の船で、屋根付きなので急な雨でも大丈夫そう。 -
ということ、いざ出航!
って、雲行きが怪しい感じになってきたのが気になりますが。。。 -
船は少し速度を上げ下流方向へと向かいます。
このあたりは四万十川のだいぶ下流側ですが、川の両側には小高い山々が続いていて、やっぱり関東とは全然違う景色だなぁと。 -
●三里沈下橋
しばらくすると、前方に「三里沈下橋」が見えてきました!
屋形船だと、沈下橋の下を通ることができちゃいます。三里の沈下橋 名所・史跡
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すぐ下から見上げると、けっこうな高さ。
増水時にはこの橋が水面下になるってことですから、いやまぁすさまじい水量ですねぇ。。。 -
川がちょうど大きく蛇行しているところを通っていきます。
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イチオシ
お、あの小さな船は川漁用でしょうか?
清流で捕れる魚たちはさぞ美味しいことでしょうねぇ。 -
で、屋形船はそのままどんどんと下流へ。
途中途中で、船頭さんによる解説のアナウンス付きです。 -
●佐田沈下橋
そして折り返し地点の「佐田沈下橋」まであとわずかという時、いきなり大粒の雨が・・・こればっかりはしょうがないですけども、まさかこのタイミングとは。。。
まぁ、なんかいや~な予感はしてましたが(苦笑)佐田沈下橋 名所・史跡
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う~ん、望遠にしてみましたけど、このくらいが限界ですかねぇ。
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船には屋根が付いており、濡れずに済むのでこういう時には有り難い。
ということで、ちょっと最後モヤモヤですが、ここから船着場へと引き返します。 -
そして出発した船着場へと戻ってきました。
15時出発の便に乗り、所要約50分のゆったりとした船旅でした。
これにて「中村」の町と「四万十川」下流域の沈下橋観光を終わりに。
晴天での四万十川の美しさは「最後の清流」にふさわしく、沈下橋という独特な橋との共演はこの地域ならでは光景でした。
ただ、なにぶん移動距離が長く、観光に費やせる時間が実質的に3時間弱くらいだったため、かなり端折った行程となってしまったのが心残りで、もう少しじっくりと廻りたかったな~と。
ここからさらに高知県の最果てへと分け入っていきますが、その模様はまた別の旅行記で。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
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