2020年　四国旅行　2

2020/07/24 - 2020/07/24

2020年7月22日～25日

　青春18きっぷと四国満喫きっぷスペシャルを組み合わせた四国一人旅。「四国満喫きっぷスペシャル」は、2020年の夏休み期間に、JR四国全線などが連続3日間乗り降り自由になる切符で、JR四国全線と土佐くろしお鉄道全線の特急・普通列車の普通車自由席、阿佐海岸鉄道全線と一部のJRバスが利用可能な、神切符です。

　折角なので、四国全線特急で乗り潰そうと考えたのですが、一日一本で工事で一部運休中の牟岐線と土佐くろしお鉄道の宿毛は断念（土佐くろしお鉄道は宿毛から全線2006年に乗っていますが）、それ以外を全線乗りながらも、日本百名城のうちの丸亀城(2016年訪問)、高知城(2019年再訪問)を除く城を訪問しました。（宇和島城、松山城、高松城、徳島城は学生時代にも訪問しているので二度目の訪問です）

　きっぷを最大限活用するために、行きは神戸からのジャンボフェリーで高松IN、帰りは岡山県の児島OUTであとはひたすら鈍行で戻る旅です。また今回の旅は、2018年の愛媛県の豪雨復興支援の旅も兼ねています。

　四連休、梅雨明け前で、旅の途中かなり降られました。。。

　前回とは違っていつものひたすら走り回る旅のスタイルです。国内夏旅三連発企画のうちの一本目、ウィズコロナの時代、感染症に最大限注意しながらの旅です。行くことを決めてから急に感染者数が増えてきて、不安にもなってきたのですが、人が少ない所から少ない所への旅なので、多分大丈夫かと。。。


7/22(水)
20:14　越前花堂
21:03/21:11　敦賀
21:51/21:57　長浜
00:01/　三ノ宮

7/23(木)
00:30　三ノ宮駅前
01:00　神戸三宮港
05:15　高松東港
06:04　高松（しまんと1号）
09:06/09:40　窪川
12:23/14:56　宇和島（宇和海20号）
15:40　伊予大洲

7/24(金)
08:25　伊予大洲（宇和海6号）
08:35/10:54　内子（宇和海10号）
11:20/15:28　松山（しおかぜ24号）
16:06/18:13　今治（しおかぜ28号）
19:56　高松

7/25(土)
09:11　高松（うずしお7号）
10:18/12:01　徳島（剣山5号）
13:16/13:22　阿波池田（南風14号）←大雨で30分遅れかつ多度津で運転打ち切り
13:57/14:23　多度津（しおかぜ18号）←実際は30分遅れで、接続を待ってくれました。
14:49/14:55　児島
15:29/15:39　岡山
16:47/16:48　相生
16:57/17:14　網干
20:53/20:57　敦賀
21:45　越前花堂

エリア 内子(愛媛)

7月24日（金）
　曇天模様の空の下、駅に向かいます。

　伊予大洲駅から特急列車に乗り、

伊予大洲駅 駅

　10分位で内子駅に到着。実は先日の豪雨の影響で土砂崩れが起こり、この周辺区間は不通になっていたのですが、7月20日に晴れて復旧しました。ここ数日間ひたすらJR四国とネットのニュースを見て復旧状況を確認していたのですが、旅行前に復旧してホッとしています。工事関係者の皆様、暑い中お疲れさまでした。比較的最近移転開業した高架駅

内子駅 駅

　ひたすら20分近く歩いて駐車場へ。ここをスタートに内子駅に戻る感じで散策します。

　観光案内図です。

　早速散策スタート。こちらの八日市・護国の街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区にも認定されている。明治中期に木蝋生産で栄えた街で、江戸時代から昭和初期の建物が残っている。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　約600ｍの通りに伝統的な造りの町家や豪商の屋敷が、当時のまま軒を連ねている。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　漆喰壁、海鼠壁などなど。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　こちらの木蝋資料館、上芳賀邸に入ってみます。木蝋資料館、商いと暮らし博物館、内子座の3カ所のセット券で900円でした。クレジットカード使えます。コロナ対策で、入館時に検温されます。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　住宅と木蝋生産施設、敷地が往時のまま残っているのは珍しいそうです。こちらは母屋。

木蝋資料館上芳我邸 名所・史跡

　炊事場です。かなり広いです。

木蝋資料館上芳我邸 名所・史跡

　奥には木蝋資料展示棟があります。

木蝋資料館上芳我邸 名所・史跡

　木蝋の原料はハゼノキの実です。実を粉にして、蒸して絞ったものが生蝋と言います。蝋燭だけではなく、化粧品にも使用されています。

木蝋資料館上芳我邸 名所・史跡

　もっとも大正時代に入り、パラフィンを原料とする西洋蝋燭が入ってきてからは、木蝋産業は衰退してしまいます。

木蝋資料館上芳我邸 名所・史跡

　博物館を出て進みます。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

（記念の一枚）

　まだ朝なので、比較的人影も少ないです。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　いい感じの街並みです。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　クランク状の曲がり角、昔の街並みにはよくあります。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　ここからはゆっくりとした下り坂

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　町家資料館

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

　旧映画館、旭館

旧活動写真館 旭館 名所・史跡

　伊予銀行内子支店、建物自体は新しいですが、元の内子銀行を再現されたようです。

　商いと暮らし博物館（内子歴史民俗資料館）に入ります。この時点で残り時間あまりなかったです。

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

　商家の建物を活用し、大正時代の商家の暮らしを人形と当時の道具類を使って再現している博物館です。

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

　大正時代というと、ステイホーム月間中にハマったアニメ「鬼滅の刃」の時代でしょうか。。雨の呼吸、壱の型。。。

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

　当時の町の様子です。

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

　寝室

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

　二階の倉庫

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

　内子児童館、お休み中でした。

　内子ビジターセンター

　内子座、大正時代創建の芝居小屋で、国の重要文化財。今でも公演が行われているそうです。そして雨が段々激しくなってくる。。。

内子座 名所・史跡

　内子座　一階席

内子座 名所・史跡

　内子座　二階席

内子座 名所・史跡

　旧内子駅跡地、元々の内子駅の跡地です。内子線と予讃線のバイパスルートが接続された際に、駅が現在地に移転しました。

　この道路は元の内子線の線路跡だそうです。

　SLと旧内子駅の駅名標

　特急で松山に向かいます。アンパンマン列車ですね。

内子駅 駅

　先ほど購入したじゃからサイダー（内子産　じゃばら果実使用）とせんべい。内子から向井原への予讃線バイパスルートは、線形がいいので特急列車は思いっきり飛ばします。

　二年ぶりの松山駅。ちなみに近い将来、周辺は高架化されるらしいです。

松山駅 (愛媛県) 駅

　伊予鉄の路面電車で道後公園電停へ。目の前にある道後公園（湯築城跡）へ。道後公園自体は車窓から見えるので何となく昔から知っていましたが、これが城跡だったとは最近知りました。道後温泉は何度か行っているので何度か通ったのですが、こちらは未訪問。日本百名城を意識しだしたので、今回初訪問です。

道後公園展望台 公園・植物園

（記念の一枚）

　室町時代に伊予国の守護であった河野氏の本拠地。源平の合戦の頃に少し北にある河野郷を本拠とした豪族で、室町時代に湯築城を築城。戦国時代に豊臣秀吉に降伏し、その後廃城。江戸時代に松山城が築城され、伊予国の中心はそちらに移っていきます。江戸時代は半によって管理され立ち入りが許されず、明治時代になり道後温泉本館建設の際に、公園として整備されます。

　…言われてみれば、信長の野望で伊予国の河野氏の居城って、湯築城でした。

道後公園展望台 公園・植物園

　併設されている資料館、こちらは入場無料です。中ではビデオを見たり、ボランティアさんの開設を受けることができます。

湯築城資料館 美術館・博物館

（湯築城ジオラマ）

湯築城資料館 美術館・博物館

（内堀・内堀土塁）

道後公園展望台 公園・植物園

　公園内の丘に登ります。展望台があり、遠くに小さく松山城が見えました。ちなみに湯築城には天守閣はなかったそうです。

道後公園展望台 公園・植物園

　こちらは道後温泉側です。

道後公園展望台 公園・植物園

　大街道へ移動。伊予鉄、それなりに混んでいます。

大街道停留場 駅

　ロープウェー乗り場に向かうロープウェー街で鯛めしのお店を探すも、どこも大行列で、時間もないので諦める。雨とはいえ、連休中なので、それなりに人います。

　ロープウェー、乗ろうとしたら35分待ちと言われました。昔行った時はリフトで行ったのですが、あいにくの天気でリフトは運休でした。観光客そこまで多くない四国ですが、松山市周辺や松山城は別格でかなり観光客多いです。

松山城山東雲登山口～長者ヶ平ロープウェイ 乗り物

　松山城初代藩主加藤嘉明公の銅像。賤ケ岳の七本槍のうちの一人で、秀吉子飼いの武将であったが、関ケ原では東軍についたそうです。この銅像の奥くらいから松山城に向かう道があります。

かなり急な坂道ですが、10分ちょっとでロープウェー乗り場に到着できます。

　松山城の石垣が見えてきました。

　標高132mの勝山の山頂にある山城で、ある意味要塞みたい。

　松山城筒井門

松山城 名所・史跡

　その隣には松山城隠門

松山城 名所・史跡

　ようやく天守閣が見えてきました。コロナ禍の関係で、ものすごい厳戒態勢です。

　漆黒が素敵です。

（松山城一ノ門）

（三ノ門）

松山城 名所・史跡

（三ノ門南櫓）

松山城 名所・史跡

（松山城筋鉄門）

松山城 名所・史跡

　いよいよ入ります、ザッザッザ。

松山城 名所・史跡

　城内は博物館にもなっていて、一方通行で動線はかなり制限されています。観光客も多いですが、そこそこ広いお城なので、ソーシャルディスタンスは十分に取れます。

松山城 名所・史跡

　階段がかなり急です。

松山城 名所・史跡

（松山城天守から見た景色）

松山城 名所・史跡

（記念の一枚、かなり無理矢理撮りました。それにしても雨が酷かったです）

　松山駅に戻り、駅近くのレストラン北斗へ。地元のファミリーレストランチェーンみたいな感じなんですけど、しっかりと郷土料理もあります。

　ちょうど混む時間帯を外したので、結構すいていました。チェーン店なので、客の案内もスムーズです。20分ほどかかりましたが、中予風の鯛釜めし。南予は刺身をだし汁に着けてご飯にかけるのですが、中予は炊き込みご飯スタイルです。個人的には刺身版の方が好きです。でもこっちもおいしかったです。

　次の目的地今治へ。

松山駅 (愛媛県) 駅

　今治駅に到着、こちらも二年ぶり。しまなみ海道自転車の旅の最終目的地でした。あの当時は日本百名城は意識していなかったので、今回は今治城を目指します。

今治駅 駅

　20分近く歩いてようやく見えてきました。歩けますけど、少し遠いです。そしてお濠がとにかくでかいです。藤堂高虎によって築城された城で、石垣と内堀は江戸時代のままの姿を残しています。日本三大水城のうちの一つです。（残り二つは中津城と高松城）

今治城 名所・史跡

　檜垣俊幸公、今治造船の元会長です。財閥系ではないいわゆる独立系でありながらも、世界屈指の造船会社まで成長した今治造船です。
（一応前職場で船関係の市場調査的な事もしていたので、多少は知っています）

今治城 名所・史跡

　橋を渡ります。ちなみに今治城のお濠には、海水も混じっているそうです。

今治城 名所・史跡

　ようやく天守閣入口に到着、この時点で午後4時半、しかも閉館は午後5時という。

今治城 名所・史跡

　内部は復興天守で博物館になっていますが、撮影禁止。五階建てのコンクリート造り。はるか遠くに来島海峡大橋が霞んで見えます。

今治城 名所・史跡

（今治市街地を望む）

今治城 名所・史跡

（今治城から見た景色）

今治城 名所・史跡

　天守閣入れて四つの建物の入場券がセットになっているので、閉館間際ながらもダッシュで入ります。こちらは御金櫓。

今治城 名所・史跡

（山里櫓）

今治城 名所・史跡

（鉄御門武具櫓）

今治城 名所・史跡

（今治城天守と藤堂高虎像）

今治城 名所・史跡

（記念の一枚）

　別の角度から見たら、お濠の水面に城が映って、素敵な景色です。

今治城 名所・史跡

（今治城とお濠）

今治城 名所・史跡

　今治国際ホテル、23階建て、他に高い建物が少ないのでとにかく目立ちます。今治造船グループです。

今治国際ホテル 宿・ホテル

　前回の今治訪問時は白楽天の焼豚玉子飯だったので、今回は今治焼き鳥に挑戦です。駅近くの鳥林へ。メニューが書かれた紙が渡され、欲しい数を記入してオーダーするスタイルです。

鳥林 グルメ・レストラン

　もつの焼き鳥、スタンダードです。

鳥林 グルメ・レストラン

　せんざんき、鶏の唐揚げですけど、味付けが微妙に違います。北海道にもざんぎってありますね。

鳥林 グルメ・レストラン

　大将が鶏皮を調理中です。鶏皮を鉄板で焼き、串に刺さずに出すのが今治風です。重しを乗せて、カリカリに仕上げます。

鳥林 グルメ・レストラン

　身も少しついた鶏皮、カリカリでおいしいです。たれをかけて食べます。

鳥林 グルメ・レストラン

　とりねぎ。たまたま隣の席にいた初老の男性が、地元の方でしたが仕事の関係で福井県に20年くらい住んでいたそうです。マイナー県なのに珍しいです。

鳥林 グルメ・レストラン

　駅に戻り、特急で高松へ。途中の宇多津駅で、岡山行きと高松行きに分かれるので、高松行きのいしづち号の車両に乗り込みます。

今治駅 駅

　一時間半ちょっとで高松に到着。

高松駅 駅

　駅から15分ほど歩いて、以前も泊まったゴールデンタイム高松へ。温泉・サウナ付きのカプセルホテルですが、宿泊客を定員の半分に絞っているそうです。ちょうどミュージックステーションスペシャルをやっていたので、サウナに入りながら見ていました。

　本来であれば、東京オリンピックの開会式の日ですよね。ホント、一寸先は闇ですね。今後世界はどうなるのでしょうか。

ゴールデンタイム高松 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• らびたんさん 2020/10/11 11:05:39

  ドラクエおみやげルート

  Miyatanさん、おはようございます。
  
  四国満喫きっぷスペシャルいいですね～。
  延長？されたのかGOTO期間の土日も使えるようですが、今月行く四国では乗車距離が短い（たぶん琴平→高知）ため普通に買ったほうが安くなりそうです。
  かなりマイナーで個性的な旅だと思いました。
  
  大歩危（これは今月行きます☆）、沈下橋、宇和島城、Miyatanさんドラクエウォークやっててほしかったです。
  このエリアってなかなかやってる人いないし、おみやげ取りに行く人も少ないので情報共有できたのに～。
  
  江川崎駅ってあんなんなんですね。
  泊まるようなところとか、お店なんかありそうでしょうか？
  のちのち沈下橋へのバスが出てる江川崎は必ず通過します。
  
  Miyatanさん傘まで緑。ここまで徹底されると見事です。
  
  同じく刺身派のらびたんより

  Miyatanさん からの返信 2020/10/11 22:08:13

  Re: ドラクエおみやげルート

  らびたんさん、こんばんは。
  
  四国満喫きっぷスペシャル、若干値上がりしましたが継続されるようですね。それでも三日間で四国一周したら余裕で元取れるでしょう。(笑)　九州のも継続される一方で、北海道版は予算切れで終了、みたいです。本州三社も少しは見習ってほしいです、JR東は色々やっていますが。
  
  ドラクエウォーク、、、近日中についにスマホデビューしようと考えていますが、、、いつも考え中で止まっていますね。大歩危、いいですね。
  
  江川崎駅は一応あの辺りの中心駅なんですけど、駅前何もないです。少し離れた場所に四万十川ユースホステルなんてあってカヌーとかやった事あるんですけど、なくなっちゃいました。予土線高知県側は四万十川しかなくて、かなりのどかです。予土線宇和島周辺が、むしろこの旅の中で意外と一番列車混んでいたかも。
  
  あの緑色の傘、半分壊れているんですけど、デザインが気に入っているので大事に使っています。ぶっちゃけ、IKEAで買った安物なんですけどね。(笑)　
  
  鯛めしは、、、ユッケとかネギトロが好きな人だったら、間違えなく南予風が好みと思います。人によって好みは違うと思いますが、私は南予風（刺身派）の方が好きです。
  
  来週北海道＆青森に行くMiyatanより