山寺に来てけで、ありがとさま

2018/10/19 - 2018/10/22

2018年１０月１９日～２２日、東北三県を巡る旅をしてきました。
宮城・山形・岩手の、オットとみちのく二人旅です。

エリア 山形市(山形)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ JRローカル AIR DO
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

2018年１０月１９日（金）、7:50に新千歳空港を立ち、9:00仙台空港に到着。
飛行機のマークの「ベアドゥ」からAIRDO便とわかりますね。
わずか1時間１０分のフライトです。

仙台空港 空港

仙台空港で「仙台まるごとフリーパス」を購入しました。（２６７０円）
二日間有効のこのフリーパス、仙台市内はもちろん、山形県の山寺へ行くのにも使えるので「お得」と思い購入しましたが、あとから計算してみると、お得感そんなになかったようです。

さぁさ、仙台に片足踏み入れたとたん、踵を返して、宮城と山形の県境にある「山寺」へ向かいますよ。

11:10には、もう山形県の山寺駅に降り立つ我ら。

山寺駅 駅

山寺へ来てけで、ありがとさま！
（山寺へようこそいらっしゃいました！）

山形弁は、優しさのエキスがたっぷり含んだ東北訛りです。

駅前の真向かいにお山。
そのお山の頂上付近に東北の名刹、宝珠山立石寺（ほうじゅさんりっしゃくじ）、
通称山寺が微かに見えます。

山寺へ向かう階段は1015段。
一段一段踏みしめていくことで煩悩が消え、悪縁を払うことができると云われてますので、煩悩だらけの我ら、一段一段踏みしめて、煩悩をひとつひとつ落としていきたいと思います。

山寺巡礼の前には、まず腹ごしらえしなければ！
エネルギー充電し、1015段に果敢に挑戦。

山寺名物「力こんにゃく」、お汁が沁みていい色だわ。

一本いただきまーすー。
辛子をつけると、さらにまいう～。

登山前に、まずは本堂にお参りしなくては。

宝珠山立石寺 寺・神社・教会

松尾芭蕉さんにもご挨拶。

芭蕉はここ山寺で、
「閑さや　岩にしみいる　蝉の声」の句を詠みました。

芭蕉の紀行文「奥の細道」は外国語に翻訳され、海外でも広く読まれていて、外国人の「奥の細道」ファンは少なくないそうです。
紀行文の中に織り込まれた「俳諧」の美しさと神秘性に惹き付けられて、訪れる外国人も多いとか。
３００年前の先人が、ディスカバー・ジャパンの広告塔になっているとは、偉大なお方です。

山門で入場料（入山料かな）を払いまして、さぁさぁいざいざ、1015段上りが始まります。

老いも若きも、五大堂またはその上を目指して上ります。

下って来る小学生一行に遭遇。
小学生頑張ってるね！
というか、小学生が一番元気なもよう。

せみ塚

芭蕉が「閑さや～」としたためた短冊が納められているという。

山寺 せみ塚 名所・史跡

道のりの中程でしょうか。
穏やかな観音様に、へこたれそうな気持を癒していただきます。

下を見れば、苔の瑞々しさにも癒される。

どんどん無口になり、脚も重くなり、写真を撮るふりして休み休み。

とても見晴らしのいいところまで上がってきました。

山寺 五大堂 名所・史跡

五大堂からの景色が一番のビューポイント。

あたり一面が緑系の中、赤い菊お花が、目に飛び込んできました。

てっぺん近くの岩中に頑丈に納められている、重要文化財「三重小塔」
ミニチュア？と思いきや、これが本物らしい。
隙間から覗いた感想は「ち・ちいさい…」

ひたすら無心に（放心ともいう）、上がって下って、往復１時間１５分。
山寺上りは、侮るなかれ、けっこうキツかったです。

下山した我ら、風に揺れる風車や仏様の中のキティちゃんにも、ほっこり微笑みたくなります。
煩悩はきれいさっぱり落としてきたようです。（笑）

下山した後はお楽しみタイムへ。
地ビールで乾杯し、ラ・フランスのソフトクリームや、山形名物芋煮、板そばを堪能して、心もお腹も大満足。

う～ん、「食」に関する飽くなき煩悩だけは捨てきれなかったようですね。（笑）

上って下って食べて、時間は１４時。
さぁさ、仙台に戻りますよ～

～つづく～