備忘録　⑤私がベルギーのブリュッセルに単身赴任中に、クアラルンプールに赴任中の家内が訪ねて来てくれました。その１アントワープの巻

2001/09/01 - 2001/09/10

2001年８月より私はベルギーのブリュッセルに転勤になりました。
家内はまだマレーシアのクアラルンプールに赴任中。
このころになると、夫婦別居生活も8年目でした。

９月に、私が赴任したベルギーに家内がやってきました。
家内は、クアラルンプールよりマレーシア航空でオランダのアムステルダムまで来ます。
私はアムステルダムのシキポール空港まで家内を迎えに行きそこで待ち合わせ。
そこからベルギーのアントワープまでは列車で約70分。
メッチャ近いんです。

ベルギーフランに両替し、2人でアントワープの街を楽しみました。

エリア アントワープ(ベルギー)

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

アムステルダムのシキポール空港まで家内を向かえに行きました。

この16時40分発の国際列車で列車でオランダシキポール空港からベルギーのアントワープに向かいます。

こんな感じのオランダのInter City車内です。

こんな田園風景の中を進みます。

いつ国境を越えたか判りませんでした。
18時29分、約70分でベルギーのアントワープ駅に到着しました。

駅構内の写真が残っていませんが、美しい駅でした。
オランダだけでなく、フランスやドイツからの国際列車も多く到着する駅です。

家内はベルギーフランを持っていなかったので、駅で両替。

今は亡きベルギーフランです。

徒歩でホテルへ。HOTEL ASTORIAにチェックイン。
直ぐに夕飯を戴きに外へ。

ホテル近くのこのレストランで夕食です。

まずはベルギービールで乾杯です。
私はブリュッセルに赴任してまだ１ケ月でしたが、種類が豊富なベルギービールにすっかりはまっていました。

これ、何頼んでシェアしたんだろう？
今となっては記憶もなく判りません。
ベルギーサラダに何か入っていますね？？

この日はマーケットでベルギービールを２本買ってホテルの部屋で飲んで寝ました。

翌朝！
ホテルでのビュッフェ形式の朝食を終え、チェックアウト。
荷物をホテルに預けてホテルを出発。
アントワープのプレメトロに乗りました。

チェックアウト時、
「プレメトロに乗るには大きいお札は使えないよ～」
「自販機は英語表記が無いから窓口でね～」
とホテルの方に言われ、キャッシュを細かく両替してもらいました。
駅の窓口は生憎お留守。
自販機はオランダ語とフラマン語。
四苦八苦して何とか購入したとの記録が残っています。
残っているチケットを見ると、一人５５ベルギーフランだったようですね。
当時のレートだと、１４３円ぐらいだったのだと思います。

これがアントワープのプレメトロ。
ホームに入って来た車両が小さいぞ・・

何と車両がトラムなんです。

何とも可愛いですね。

GREON PLAATS駅で下車。

路面電車が地下を走っている何とも可愛い光景です。
これがアントワープのプレメトロです。

GREON PLAATS　グルン広場に出ました。

広場の中央にはルーベンスの銅像があります。
ルーベンスは画家ですが、日本ではアニメの「フランダースの犬」で有名になりました。
「フランダースの犬」の主人公である少年ネロと愛犬パトラッシュは、この広場に面しているノートルダム大聖堂のルーベンス作の「キリストの降架」前で床に横たわり、天使に囲まれて昇天してゆくのです。家内は子供の頃、涙しながらこのアニメを見ていたそうです。

時間が早く、まだノートルダム大聖堂に入れなかったので、隣のマルクト広場へ。
この広場には大きな市庁舎があります。

丁度この広場でイベントが開催されるようで、その準備で観覧席が設営されていました。
よって普段とは全く違う光景のマルクト広場になっているようです。

この市庁舎、建設されたのは１６世紀半ばです。
ベルギー最大のルネサンス建築です。

マルクト広場には、ギルドだった建物もあります。

市庁舎の裏側にはスヘルデ川が流れており、その川の畔にステーン城があります。

川沿いの道をステーン城に向かいます。

ステーン城は１０世紀から１６世紀まで使われていた要塞です。

中は国立海洋博物館でした。

海洋博物館に入ってみました。

毛織物やダイヤモンドの取引・交易の中心地として16世紀に黄金時代を迎えたアントワープを支えた海運の歴史展示が多かったです。

あまり写真は残っていませんが、中世の帆船の模型が多かったです。

海洋博物館を出て肉屋のギルドハウスへ。
中は古楽器博物館です。

数多くの古きチェンバロやハープシコード、パイプオルガンなど、古き鍵盤楽器が多かったです。
楽器博物館には、古きアントワープの街のジオラマがありました。

この後、民族博物館へ。
フランドル地方の民俗衣装や人形が多かったです。

この後、グルン広場に戻り、昼食を戴きました。

さあグルン広場のノートルダム大聖堂へ。
尖塔の高さは123m。

海運が盛んな中世では、アントワープに入港する船からこの尖塔が目印になったようです。

1352年に着工し、1521年に完成したベルギー最大の教会です。
約170年も建築にかかった？？？？

祭壇近くにあったルーベンスの絵です。

ルーベンスの傑作「キリストの昇架」
キリストは、イバラの冠を頭にかぶせられ、十字架に打ちつけられており、9人の死刑執行人たちが、その十字架を立ち上げようとしている場面が描かれています。

アニメ「フランダースの犬」では、この絵を一目見たいと思っていた少年ネロが愛犬パトラッシュと共にこの絵の前で天に昇ります。

ルーベンスの家にやってきました。

ルーベンスは画家でしたが、７ケ国を操る外交官でした。
1610年から５年間かけて築き上げたアトリエ兼住居です。

裕福だったようですね。

ルーベンスの家のお庭です。

ルーベンスの家を最後にホテルに戻って荷物をピックアップしてアントワープ中央駅に向かいました。

立派なアントワープ中央駅です。

ここから列車で次の街であるゲントに向かいます。
15時37分発の列車に乗ります。