2019/03/14 - 2019/03/20
266位(同エリア329件中)
ミズ旅撮る人さん
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2019年3月、ポルトガルを訪れました。
主な行程は、リスボンからロカ岬・オビドス・ナザレ・ポルト・アヴェイロ・コインブラ
と周って、リスボンに戻り1日自由行動というものです。
9回目は、コインブラです。ポルトからリスボンに南下する途中に立ち寄りました。
モンデゴ川に面した丘の上に建つコインブラ大学は、1290年創設の伝統校。
丘の上がほぼ丸ごと大学になっており、当初はリスボンに設立されたものが、
1308年にコインブラに移設されました。
当時の大学施設は旧大学と呼ばれ、歴史ある建築物はコインブラ随一の観光名所と
なっています。
中でもジョアニア図書館は、その豪華な美しさで有名です。
しかし、館内は撮影禁止。しかもツアーでは見学の予定は無し。さて、どうなったか?
大学の見学が終わると、丘の上からてくてくと階段を降りて、街歩きをしました。
これを登って通学している学生は偉いなあ(そんなにいるとは思えないけど)。
モンデゴ川の畔まで降りて来ると、懐かしい金平糖の原点と言われる
お菓子が待っていました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
水の都アヴェイロから少し南東に進むと、
モンデゴ川に臨む町コインブラがあります。
川のそばの丘の上にはコインブラ大学のキャンパスが広がっています。
リスボンやポルトほど極端な高低差ではないけれど、
ここも歩いて登るのは酔狂な観光客かなと思える高さ。
背後に見えるのがその丘です。 -
モンデゴ川を挟んで対岸の丘の上に長々と広がる白い壁は、
新サンタ・クララ修道院です。
「新」というからには「旧」があります。
旧修道院は川のすぐそばにあり、度々洪水の被害を受けたため、
17世紀から18世紀にかけて丘の上に移転されました。
その後、廃墟と化していたものを2009年に改修して
現在では博物館になっています。
新修道院には、コインブラの守護聖人であるイザベル王妃の棺が
納められています。 -
新サンタ・クララ修道院の下には、サンフランシスコ修道院があります。
1609年まで修道院として活動していましたが、その後放棄され、
2016年にコンベンションセンターとしてリニューアルされました。
マヌエル様式のファサードが往時を物語っています。 -
コインブラ駅です。この駅はどん詰まりになっています。
リスボンやポルトなどから特急で来ると、一つ手前のコインブラB駅で
専用線に乗り換えて一駅。
ポルトのサン・ベント駅も同じでした。
リスボンは、路線によって到着する駅が4つのうちのどれかなので、
ややこしいです。
ポルトガルでの鉄道旅は、ちょっと注意が必要です。コインブラ駅 駅
-
バスは丘を登っています。モンデゴ川側からでは高低差があり過ぎる
ので、西側の市庁舎などの集まるエリアを周って
背後からアクセスするようになっています。
途中、リスボンのサンタ・ジュスタのエレベーターのように、
大学と麓を結ぶエレベーターがあります。 -
大学キャンパスにある新カテドラル。
コインブラにはいろいろなものに新旧があります。
修道院・教会・大学。新旧どちらなのか気にしなくてはなりません。
「新」と言っても、18世紀だったりするので、
やはり古いんですけどね。
新カテドラルは、1598年に建設が始まり、
100年以上を費やして完成した教会です。
シンプルな造りの教会ですが、内部にある金泥細工の祭壇が
見事だそうです。新カテドラル (コインブラ) 寺院・教会
-
新カテドラルのある周辺には
現在のコインブラ大学のキャンパスが点在しています。
こちらは医学部。3人とも男性の像なんですね。ちょっと意外。
現在コインブラ大学には8つの学部が存在し、
約2万2千人が学んでいます。 -
医学部の角を左に曲がると、バス停があります。
103番のバスは、駅からここまで来ることが出来て便利です。 -
バス停の先にはロータリーがあり、デニス王の像が立っています。
彼は、第6代ポルトガル国王です。文学を愛し、
当初リスボンに創設された大学を最初にコインブラに移設しました。デニス王の銅像 建造物
-
医学部のお向かいは文学部らしい。
-
文学部と向かい合うこの建物(総合図書館)がチケット売り場。
旧大学の中庭は随時入れますが、
ジョアニア図書館は別料金で時間指定制です。
ここでチケットを買って、指定された時間になると
図書館に入ることが出来ます。 -
この「鉄の門」からが旧大学の敷地です。
-
彼はコインブラ大学をリスボンからここに移したジョアン3世です。
ジョアン三世像 モニュメント・記念碑
-
そして、足元のタイルがとても立派。
新大学と旧大学がここで入れ替わります。
王様?の顔を踏みつけにして。いいのかなぁ。 -
鉄の門を入ると正面右側には時計塔とギリシャ神殿風の回廊があります。
チケットは王宮・ミゲル礼拝堂・科学博物館のみが7ユーロ、
ジョアニア図書館を入れると12.5ユーロです。
チケットは2日間有効ですが、それぞれ1回のみ入場可能です。 -
時計塔は、学生たちに「カブラ(山羊)」と呼ばれているそうです。
塔の上にはポルトガルの国旗。 -
この回廊は「ラテン回廊」と呼ばれます。
ここではラテン語しか話してはいけない規則があったのだそうです。
1537年、ジョアン3世の時代に、リスボンとの間を
行ったり来たりしていた大学がコインブラに戻され、
アルカソヴァ宮殿に置かれたのがこの場所です。
中には、大学の儀式に使われてきた「帽子の間」があります。
かつて宮廷の広間だった場所で、総長就任式や学位授与式といった
大学の式典が行われて来ました。
私達のチケットでも、王宮には入れた筈なのですが、
ツアーでは立ち入りませんでした。 -
振り返って、「鉄の門」を中庭から見ます。
赤いジャンパーの人が係員です。 -
中庭は、西側には建物がなくて、
ジョアン3世(1502~1557)の像が立っています。
ここからモンデゴ川を見下ろす景色がとてもいいので、
後で見に行きます。 -
さて、コインブラ大学の最大のハイライトは、ジョアニア図書館です。
1720年ごろに建てられ、16~18世紀の書物が
30万冊もあります。
入場するには指定された時間に西側の建物の先にある階段を降り、
建物の側面から入ることになります。
写真の扉は出口になります。
中庭でガイドの説明を受けている間、
私はずっとこの扉を注視していました。
私達のツアーには、ジョアニア図書館の見学は含まれていません。
もし、含まれていたとしても図書館内の撮影は禁止です。
しかし、一目なりとも見たい。
開かないかなあ・・・見られないかなあ・・・・・・・・あ!
次の瞬間、ガイドの説明なんぞ振り切って、
広い中庭を猛ダッシュしました。 -
私の切望が叶えられたのか、扉が開いたのです。
巨大な扉は、その下半分の左側だけが開きました。
中から観光客が出て来ます。
その奥には、まばゆい金細工の図書館が見えます。
ここで「写真撮ってもいいですか?」なんて
愚かな質問をしてはいけません。
ここは中では撮影禁止なんですから。
怒られる前に撮る(怒られなかったけど)!何枚撮れるかが勝負。 -
中が暗いので、ISOを3200まで上げたため、画像がちょっと荒いです。
猛ダッシュで上がった息を整えつつ、
この千載一遇のチャンスを鷲掴みにします。
なぜかこのおじさん、扉が開いても名残惜しいのか、
なかなか出て来ません。
ちょっと邪魔ではあるけど、おかげで何枚も撮れます。感謝! -
相変わらずどいてくれないおじさん。
中にも何人か観光客の姿が見えます。
この写真が、一番下まで写っているので、
見苦しい部分は省いてご覧ください。
書架の柱が特徴的です。
ここのHPでは、ディズニー映画「美女と野獣」の背景との類似点を
紹介しています。確かによく似ています。 -
ジョアニア図書館の見学コースは、建物の側面から入ると、
まず1階にある「学内監獄」の見学をします。
コインブラ大学には、独自の法律(アカデミックフォーラム)に準拠する特権があり、それは1834年まで続きました。
学内自治の力が強かったんですね。
そういえば、コインブラ同様ヨーロッパ最古の大学の一つである
ドイツのハイデルベルク大学にも学生牢がありました。
2階は「中間階」で、監獄の警備員のための施設と本の修繕作業場に
なっています。
そして3階が「ジョアニア図書館」です。 -
最後の一枚、ようやく奥の絵画が見えました。
そして扉が閉められました。
あんまり大っぴらに公表する方法ではありませんが、
これが唯一、見学コースが含まれない時に図書館を垣間見る方法です。
扉に近すぎると出て来る人が大きくなってしまって、背後が
隠されてしまうので、ちょっとだけ離れておくのがいいかと思います。
もちろん、手前にはロープがあるので、その後ろから撮りますが、
そこからで十分です。
さっさと出て来てくれる観光客に当たれば、
全体を見ることが出来るかもしれません。
おじさんは、私がカメラを構えて正面にいたので、
却ってそこに留まってしまいました。
心の中で「おじさん、早くどいて!」と叫びながら、
わずかなチャンスをものにしました。
この建物は基本的には、本を保管するために設計された
金庫室になっています。
外壁は2m以上の厚さです。これによって湿度と温度から本を守ります。
また、紙を食べる虫を避けるために、書架はオーク材で作られています。
そして、驚いたことに、コウモリが少なくとも2世紀半、
館内に住んでいます。
虫を食べてくれるからですが、毎日の終わりに、
テーブルを革のカバーで覆う必要があります。もちろん糞害対策です。 -
旧大学の西端にあるジョアン3世像の先に展望テラスがあります。
そこからは、モンデゴ川に架かるペドロ・エ・イネス歩行者用橋と
聖イサベル橋が見えます。 -
眼下には聖アントニオ教会(Capela de Santo Antonio)。
モンデゴ川の向こうには新サンタ・クララ修道院が見えます。 -
テラスで記念撮影をしていた女学生たちを、
一緒に撮らせてもらいました。
すっごい可愛い!
ポルトガルに来てから、人を撮ることが多くなったなあ。
どの人も自然体で、すごくいい被写体なので、
こちらも自然とシャッターを切ってしまいます。 -
旧大学の西側には、サン・ミゲル礼拝堂があります。
16世紀にポルトガル最初の王アフォンソ・エンリケスの保護者である
サン・ミゲルに捧げられました。
壁や天井は色とりどりのアズレージョで装飾されており、
祭壇やパイプオルガンはバロック調の装飾や像で飾られています。
1737年に作られたオルガンは、
2000本以上のパイプで出来ています。
ポルトガルのアズレージョの中でも特に色彩豊かで、
ここまで豪華なものは珍しいとも言われています。
サン・ミゲル礼拝堂は、日曜日の午前11時45分から午後1時30分まで、
ミサのため閉鎖されます。
立派な扉と階段のある部分は締め切りで、右側の入り口から
通路に入って左側に扉があります。
その通路に私たちも入って行きます。サン ミゲル礼拝堂 寺院・教会
-
通路の腰板部分にもアズレージョがありました。
かつてのコインブラの風景でしょうか。
この通路でガイドの説明を聞いていると、
その扉が礼拝堂だと聞いていた扉が開きました。 -
またしても扉越しの撮影です。
本来、旧大学のチケットには礼拝堂は含まれています。
しかし、ツアーの悲しさ。入らせてもらえないのです。
こんなにまばゆい礼拝堂が目の前なのに。
大きな失敗は、私がこの礼拝堂は図書館と一緒のチケットでないと
入れないのだと思っていたことです。
入れると知っていれば、なんとしてでも入ったのに。
但し、堂内の撮影が出来るのかどうかは不明です。サン ミゲル礼拝堂 寺院・教会
-
礼拝堂の扉の向かいに、大学の売店があります。
ツアーでは、こちらに連れて行かれました。
売店の中に、ジョアニア図書館の複製画が置かれていて、
記念写真を撮ることが出来るのです。 -
大学の売店では、コインブラ大学のロゴの入った文房具などが
販売されています。
大学の8つの学部のシンボルカラーに合わせてボールペンも8色あります(インクは黒です)。
文学・人文学(ダークブルー)
法律(赤)
医学(黄)
薬学(紫)
科学技術(青と白)
経済学(赤と白)
心理学・教育学(オレンジ)
スポーツ科学・物理教育(茶色) -
ボールペンの種類もいくつかあります。太字で書き心地は柔らかいです。
土産物もあるので、記念になります。
キャンパス内を歩いていると、たまに学生にこうした文房具を
買わないかと声を掛けられるそうです。
こづかい稼ぎのようなものなので、
若干リベートが含まれているかもしれません。
でも、ついでに学生の写真が撮れれば、それもいいかなと思います。
モデル料だね。
学生はカパと呼ばれる黒いマントを羽織っていることがあります。
ここでもハリーポッターの雰囲気を味わえますね。 -
旧大学の見学を終えて、鉄の門から出ると、すぐ左手に進みます。
王宮だった建物の外側が見えました。
ここから階段を降り、狭い路地(ノルテ通り)を下って行きます。 -
壁に独特な突起が付いています。ちょっと個性的な建物です。
旧大学のある丘から、緩やかな弧を描いて、
それでもかなり急な坂道&階段を降りて行きます。 -
路地から少し広い道に合流した所が、旧大聖堂(Se Velha)です。
アフォンソ・エンリケスによって、1162年に建設された
ロマネスク様式のカテドラルで、
レコンキスタの時代には要塞としても使われたそうです。旧カテドラル (コインブラの旧大聖堂) 寺院・教会
-
旧カテドラル前の広場です。ここから旧大学の時計塔が見えます。
-
旧カテドラルの正面です。要塞の正面にファサードだけが
取り付けられたような、ちょっと違和感のある作りです。
1530年頃に造られたこのファサードは、ポルトガルでルネッサンスの影響を受けたごく初期の建築物になります。
まさに「後付け」なんですね。
内部はスペインから運ばれたヒスパノ・アラブ・タイルで
覆われていましたが、今ではその一部しか残っていないそうです。 -
ポルトガルでは、キリストに羊のモチーフが多いようですね。
ポルトでだいぶ勉強したので、もう慣れました。 -
メダイユ(メダル)のようなモチーフのレリーフ。
なんか気に入ったなあ。
ちょっとキンキラキンに疲れたからかしら? -
建物に沿って歩いて、角を曲がったら、自分の間違いに気づきました。
正面玄関はこっちなんだ。
何故か正面より側面の方に立派なファサードが付いています。 -
とは言え、正面は正面。ちゃんと天窓にステンドグラスも入っています。
アラブの影響を受けたアーチが幾重にも重なるデザインは独特です。
スペインのコルドバのメスキータの中には
たくさんのアーチが取り入れられています。
イベリア半島は、長い間イスラム勢力化にあったので、
他のヨーロッパ諸国にはない文化が見られて興味深いです。 -
幾本もの柱すべてのデザインが異なります。職人の技と意地でしょうか。
リスボンのジェロニモス修道院ではもっとすごい
技の品評会のような柱が屹立していました。
さすがは「大航海時代」の覇者ポルトガル。
カテドラルの南側には四方を回廊で囲まれた中庭があります。
この回廊は13世紀に造られ、ゴシック様式としては
ポルトガル最古のものです。 -
この道を上るんじゃなくて、下るんでよかった。
まあ、ヒーハー言いながら上るのも思い出の一つだろうけど。
記憶には石畳しか残らないかもしれない・・ -
平らな道に出て一瞬ほっとしたものの、今度は階段を降り始めました。
-
古き良きポルトガルを体現しているような街角に、
ファドの看板が置かれていました。
ファドはポルトガルの民族音楽で、
哀愁を帯びた曲のイメージが強いです。
しかし、それはリスボンのファド。
コインブラには大学の学生たちが歌ったコインブラ・ファドがあります。
リスボン・ファドは女性の心情を歌うのに対し、
コインブラ・ファドは男子学生が女学生に捧げたセレナーデで、
明るい曲も多いのだそう。
衣装も大学生の黒いマント(カパ)なのだとか。
コインブラに泊まるなら、聞いてみたいな。 -
さあ、この階段を下って行きます。上りと下り、どちらが楽なのか、
微妙になって来ました。 -
一気に2階分上るから大変。
ここの階段はまだいい方で、真ん中に手摺があって、
それにすがりながら降りる階段もありました。 -
これがその階段で、写真ではだいぶ降りてしまっているので
さほどでもないように見えますが、
手前二人の女性が手摺から手を離せないのがわかります。 -
土産物店のショーウィンドウには、アズレージョの置き物。
豚の貯金箱って世界共通?そのまつ毛がすごい。
意外とちょっと欲しかった・・・
でも、あまり開店している店は少ないです。
坂の途中に観光客が溢れるのは、これからですね。 -
階段が終わると小さな広場がありました。
西洋花蘇芳が濃い紫色の花を咲かせています。 -
広場にはトリカナ(Tricana)と呼ばれる女性像があります。
「カンタロ」という壺の上に腕を置いて座った若い女性です。
彼女は黒いスカート、小さなエプロン、ブラウス、スカーフを頭につけ、
ショールを肩の上に掛けているのが特徴です。
彼女は「カンタロ」を使って、住民や旅行者に水を宅配していました。
また、洗濯物・果物・野菜・花・パンなども売っていました。
像の足に手で触れると幸運をもたらすと言われています。 -
彼女は、この坂と階段を行き来して、
この広場でこうして休んだのでしょう。 -
う~ん、彷徨い歩きたい。
脇道に逸れたいのに、ただただ真っ直ぐに降りて行く・・。
たぶん、ガイドは観光客のために殊更に変化に富んだ道を
選んでくれているのでしょう。
ちょっと大回りの道を選べば、もう少し傾斜の少ない坂道に
なると思います。 -
ケーブラ・コスタス通り(R. Quebra Costas)から、隧道をくぐって
アルコ・アルメディナ通り(R. do Arco Almedina)に入ります。 -
アルメディナ塔(Torre de Almedina)の基部にあるトンネルは
Porta de Barbacaと呼ばれ、旧市街への入り口となっています。
今、ここを下って来ました。 -
そしてまた小さな広場に出るのですが、
ここに素晴らしい彫像が置かれていました。
ファドを演奏するのに欠かせないギターと女性のアレンジです。 -
およそ人間の身体とは思えないシルエットになっているのに、
ものすごく優美です。
まるで熱烈なセレナーデだという
コインブラ・ファドそのもののような像。 -
像の後ろに回った人たちが口々に、後ろがいいと言います。
前だけですっかり心酔しているというのに、後ろ?と思ったら、
なるほど。 -
でも、真後ろよりも、この角度だな。
ギターの胴体部分と、女性のお尻の優美なカーブが絶品。
この彫刻家の作品をもっと見たいなあ。 -
麓のメインストリート、フェレイラ・ボルジェス通り
(R. Ferreira Borges)に出ました。
ここからサンタ・クララ橋に向かって歩いて行きます。
反対に歩いて行くと、サンタ・クルス修道院のある5月8日広場に
行かれます。 -
サン・バルトロメウ教会(Igreja de Sao Bartolomeu)を覗き見ます。
妙な場所に時計が付いているけど、元は窓だったのかな? -
フェレイラ・ボルジェス通りで日本人が必ず連れて行かれる店が
この「BRIOSA」です。Pastries Briosa パン屋
-
日本の金平糖は、ポルトガルのコンフェイトゥを真似て作ったもの。
発祥の地の現物をお土産にと大量買いするのです。
粒の大きなものと、写真のような小さなものがあります。
量り売りですが、こうして袋に入れて売られているので、簡単です。
日本の金平糖のようにしっかりした塊ではなく、
日本の方がコンフェイトゥの進化系なんだなと思います。 -
ショーウィンドウには、こんな巨大なメレンゲの塊のような物も
並べられていました。
ポルトガルのお菓子は美味しくて、すごく嬉しいんだけど、
これだけは怖くて買えなかった。
見掛けに寄らず甘くはないのか、はたまた極甘か。 -
ほら、どれを見ても美味しそう。
コインブラでは、パステイシュ・デ・テントゥガルという
卵黄クリームのお菓子が名物だそうです。
残念ながら、どれがそうなのかじっくり見ている余裕がなく
(そもそも品名の表示がない)、写し損ねました。
元々はテントゥガルという村の名物なんだそうです。 -
うわ~、これはフルーツケーキ?
フルーツのシロップ漬けと生地とどちらが多いのか本気で悩む配合。
美味しそうだけど、重そうで食べられないお菓子が結構多いかも。 -
お菓子だけでなく、パンも売っています。
びっくりしたのがこれ。赤玉卵が殻付きのままパンに入っています。
どうやって食べるんだろう??? -
ポートワインを売っていました。
メッシアス(MESSIAS)のシリーズです。
メッシアスは1926年に設立されたワイナリーで、
「メサイア」または「メシア」のポルトガル語「救世主」の意。
ポートワインは8種類に分類されます。
写真の左端、一部しか写っていませんがTawnyは、
Rubyを黄褐色になるまで熟成させたもの。
一般的に、安価なトウニーはルビーとホワイトのブレンドで
造られますが、メッシアスのトウニーは100%黒ブドウで造られます。
その隣がWhite。ポートワインは赤が主ですが、白も作られます。
メッシアスには白にsweetとDryがあります。
Rubyは一番ポピュラーで、年度の異なるワインをブレンドさせて
3年以上熟成させたものです。
Roseはロゼ。黒ブドウと白ブドウのブレンドで、
Pinkと表記されることも。
他に、Reserva・Colheita・Vintages・L.B.V(レイト・ボトルド・ヴィンテージ)があります。
レゼルヴァ以降は7年以上熟成させたもので、
それなりに高価になって行きます。
なお、このMESSIASは日本でも通販などで購入することが出来ます(2倍くらいはしますが)。 -
ポルトで最後に紹介した魚の缶詰の店「Comur(コムル)」です。
-
とても缶詰屋さんとは思えない華やかな内装の店で、
日本でも話題になっているようです。
開放的で明るい店内には、実にフレンドリーなスタッフがあちこちに
いて、外国人観光客に、その国の言語で書いたパンフレットを
手渡してくれます。なんと日本語もありました。 -
店内には、ジョアニア図書館の複製が置かれていました。
日本語パンフには次のように書かれています。
「コムル社は創立75周年を迎え、世界中の海でのポルトガルの
功績をしめす壮大なコレクションを作成するために
500年におよぶ歴史を掘り下げました。」
ひょっとして、翻訳ソフトで作って、そのまま印刷したのかな?
わかるようでわからない日本語です。 -
一つ一つの缶詰が芸術的なデコレーションを纏って、陳列されています。
缶詰は全部で17種類です。
5つの系統があり、Smoked・BlueFish・WhiteFish・Mollusc・ExtraVirginOliveOilに分かれています。
原材料の魚は、イワシ・たこ・タラ・サバ・マグロ・鯛・太刀魚など、
日本でもお馴染みの魚です。
缶詰があまりにも綺麗で、そしてあまりにも高価なので、
話題にはなるのでしょうが、果たしてどれだけの人が買うのでしょう?
リスボンの空港にもこの店のコーナーがありました。
上の棚は13.8ユーロ、下は7.8ユーロです。 -
ポルタジェン広場(Largo da Portagem)です。
フェレイラ・ボルジェス通りの終点です。
ジョアキム・アントニオ・デ・アギアルの像の右側に、
缶詰の店「Comur」が見えます。ジョアキム アントニオ デ アグイアールの記念碑 モニュメント・記念碑
-
サンタ・クララ橋です。ポルタジェン広場周辺で
ちょこっとフリータイムなので橋にやって来ました。サンタクララ橋 建造物
-
コインブラ市の旗がコインブラ大学の上にはためいています。
-
この町は、2013年に「コインブラ大学-アルタとソフィア」として
世界遺産に登録されました。
アルタ地区は現在の大学の建物群や歴史的建造物が立ち並ぶ丘の上、
ソフィア地区はソフィア通りやサンタ・クルース修道院周辺です。 -
ポルタジェン広場に面したアストリアホテルからコインブラ駅に掛けてのモンデゴ河畔。
-
ポルタジェン広場からも時計塔は見えます。
正にコインブラのシンボルですね。 -
ストレリチア(極楽鳥花)が贅沢に咲いています。
-
広場に面して、ここにも洋菓子店があります。
「BRIOSA」は華やかな観光客向けの店ですが、
こちらは地元の人御用達といった雰囲気。 -
敢えて、こちらを選んで、買ってみました。
パステル・デ・ナタとタルタ・デ・フルータ(フルーツタルト)です。 -
さて、バスに戻ってコインブラの街を離れます。
サンタ・クララ橋を渡ってすぐの所に、
「ミニ・ポルトガル」があります。
国内の有名な建造物をミニチュアで再現しています。
旧植民地だったブラジル・アンゴラ・モザンビーク
そしてマカオのミニチュアもあるそうです。
ポルトガル領マカオは1999年に中国に返還されました。
私が訪れたのは返還前。今ではまったく別の国ですね。 -
夕焼けが綺麗です。今朝のポルトからずっと天気が悪くて
コインブラに着いてからも、厚い雲が無くなりませんでした。
一日の最後になって、この夕焼けです。
明日はきっと晴れるでしょう。
そう、明日はリスボンでの一日フリータイム。
朝から電車でシントラに向かい、ペナ宮殿・王宮・レガレイラ宮殿・
モンセラート宮殿を巡ります。
リスボンに戻ってからは、市電遊びと夜景という大層長くて
盛り沢山の一日になります。
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