爆走！中国のバスには気をつけろ！　死ぬのは俺らだ　その 005

2016/11/06 - 2016/11/12

「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」(芭蕉)
2016年の　中国　洛陽・西安　その 005。

　〇　2016年11月 6日（日）　　岡山→上海→西安
　〇　2016年11月 7日（月）　　西安→洛陽
　〇　2016年11月 8日（火）　　洛陽→少林寺
　〇　2016年11月 9日（水）　　洛陽→西安
　●　2016年11月10日（木）　　西安→兵馬俑　　
　〇　2016年11月11日（金）　　西安
　〇　2016年11月12日（土）　　西安→上海→岡山

エリア 秦の始皇陵周辺(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日は、いよいよこの旅のクライマックス、敵部隊の中枢に潜入する。
何千何万という兵士が、ここ西安の、東の山すそに集結しているらしい。
この駐屯地に潜入し、上司「M」に報告しなければならない。
だが、朝から体調が思わしくない。
２時間ほど二度寝したら、体調が回復した。
近所のかわいいトラクター屋台で、

煎餅(チェンピン)を買ってきた。
洛陽駅前で食べて以来、この朝ごはんのとりこだ。

おにょ？
この赤白の棒状のものは？
人参と大根のクレープ。
不思議な組み合わせだが、野菜が摂れるのでありがたい。
西安駅から移動しよう。
バスが多くてわからないので、バスの車掌に聞いて飛び乗った。
(現在は、M１号線の東端「紡織城駅」から306バスに乗るらしい。)

バスは２時間弱、40Kmほど走り到着した。
敵部隊の駐屯地はここだ。
『兵馬俑』と看板が架かっている。
よーし、かかってこい！　キングダムの軍隊よ！　対戦料150元はくれてやる！

秦始皇帝陵博物院 (兵馬俑) 史跡・遺跡

まず、敵の陣容を観察する。
盾を持った兵士。槍を持った兵士。立射や座射をしている弓手。
ありとあらゆる兵士が揃っている。

そしてこの駐屯舎の広いこと。
しかし、兵士は、建物の外にも待機しているというではないか。

文武百官が居並び、

黙って始皇帝の出陣命令を待っている。

ここの部隊は、始皇帝を警護しているのか。

馬車も装備しているようだ。

始皇帝の重戦車も見た。
屋根も鋼板で覆われており、私のワルサー PPKでは貫通しない。

１号兵舎から３号兵舎まで見て回り、上司「M」にこう報告した。
「この軍隊と戦っても、兵士は誰も死なない。死ぬのは俺らだ。」

戦闘意欲を失った私だが、食欲は失っておらず、牛肉麺を注文した。
本当は、レストランの看板に出ていた、西安名物の麺を注文したかったのだが、当時、この漢字が読めなかったのだ。

この漢字、読めなかった。今も書けない。
帰国後、三次市で見つけ、食べてみた。
美味い！美味いぞ！
でも１年後、豪雨災害で店じまい。
また、やってくれないかな～

兵馬俑の西の山が、始皇帝の墓である。
バスに乗り、移動した後、カートで始皇帝陵を一周してみる。
周りは約６kmだ。

秦始皇帝陵博物院 (兵馬俑) 史跡・遺跡

墓碑や、博物館に寄りながら、カートの運転手さん、快調に飛ばす。
人民が喜ぶもんだから、アップダウンの道を、スピードを上げてジャンプする。
これはラリーカーなのか？
トラウマがよみがえる。少林寺に行く『爆走路線バス』と同じ匂い…

と、横道から秦時代の、真っ黒い戦車、いや、トラクターが入ってきた！
「キキーッ！　ザザーッ！」
私の乗ったカートは、追突寸前で右の林に突っ込んだ！
「じーさん！　なんしょーるんならー！」
カート運転手の怒声も馬耳東風のじーさんは、のんびりと走り去ってしまった。
カートが突っ込んだのは始皇帝陵。　打ち首…八つ裂き…百叩き…
死ぬのは俺らだ…

ケガもなく、カースタントを終えたので(ホントに死ぬところでした)、西安に戻ってきた。
昨日の回民街でシシカバブを食べたり、

夜歩きを楽しんだ。
歩くのが一番安全…
おっと、と、と
後ろから、無音EVバイクに引かれそう。

鼓楼 建造物

夕食は、久しぶりにお米を食べたくなったので、ホテル近くでザーサイ玉子炒飯を注文。

この量で10元(150円)って安すぎだろう？

味も「間違いない！」
明日も頼むぞ「006」