爆走！中国のバスには気をつけろ！　死ぬのは俺らだ　その 003

2016/11/06 - 2016/11/12

「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」(芭蕉)
2016年の　中国　洛陽・西安　その 003。

　〇　2016年11月 6日（日）　　岡山→上海→西安
　〇　2016年11月 7日（月）　　西安→洛陽
　●　2016年11月 8日（火）　　洛陽→少林寺
　〇　2016年11月 9日（水）　　洛陽→西安
　〇　2016年11月10日（木）　　西安→兵馬俑　　
　〇　2016年11月11日（金）　　西安
　〇　2016年11月12日（土）　　西安→上海→岡山

エリア 鄭州(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

洛陽のホテルは『7Days』。
洛陽駅のすぐ南。
一泊2,000円ほどの駅前ホテルだ。
わが情報部の予算削減のため、仕方のないことである。

ホテルの周りには、朝から屋台が出ている。
生レタスを挟んだクレープ(煎餅？)がある。
旅に出ると、生野菜を食べることが少なくなる。これはありがたい。
味も、量も朝食にピッタリだ。
さて、情報部に入ったリポートによると、嵩山という所に少年たちを集めて、特殊訓練をしているらしい。『Little forest temple』と言うらしい。
我が国の国家安全保障にかかわる大問題だ。潜入捜査しなければ…

洛陽駅の西の錦遠バスセンターから8:15に出発する。19.5元(300円)だった。
前から２列目に座ったが、中国人民は、なぜ後ろに座る？
すぐに理由が判明。
路線バスが、クラクションを鳴らしまくり、追い越しをかけるのだ！
山道に入っても爆走は止まらない！
ブラインドカーブで、トラック２台を追い越し中、対向車線にバスが現れた時、人生終了の銃声が聞こえた。
死ぬのは俺らだ！

バスの後方席に移動した。
身の細るドライブだった。
中国人民は、毎日この恐怖と闘っているのでスリムなんだな…
２時間近いチキンレースを体験した私を迎えたのは、嵩山の素晴らしい山容だった。
『Little forest temple』、別名『少林寺』。

嵩山少林寺 エンターテイメント

100元(1,500円)のチケットを買い、潜入する。
いたる所で少年戦闘員たちが特殊訓練をしている。
空手、剣、刀、槍、ヌンチャクなど、ありとあらゆる武器の鍛錬をしている。
草の中から覗くが、見つかっている気配はない。

こんな広場が至る所にあって、一か所で何百人もの少年が訓練をしている。
後で目にしたが、『少林寺』以外にも鍛錬所があり、『少林寺』に入隊できなかった少年たちが訓練をしている。
この山には、いったい何千人の少年戦闘員がいるのだ!?

こ、これは弾薬を作る材料なのか？
日直がストーブに投入すると、爆発的に燃える物質なのか？
ストーブの上のタライに牛乳ビンを入れ、温める熱源なのか？

この兵器は何だ？
中心部分だけが光っている。
この凸形状には親近感がある…
この兵器は、ダールマ知らない。
この兵器は、だーれも知らない。

この丸い穴から、SLBMミサイルが発射されるのか？
西遊記にも描かれている潜水艦らしい。
明の時代には潜水艦を開発していたのか。
中央の防水ハッチから入ってみる。

地面に黄色い弾丸が散らばり、臭気を放っている。
ここで射撃練習をしているのか。

少年戦闘員の訓練の成果を披露する、閲兵(えっぺい)の儀式を見に行く。
強靭な肉体を惜しげもなく晒(さら)す。
なぜ剣が喉にささらないのだ？
ここは上司「M」もお気に召すだろう。

お腹がすいたので、道端の水餃子屋で昼食を摂る。
中から熱々のスープが飛び出し、相手の口の中を攻撃する兵器だな。
これが一人分？

強靭な肉体ならぬ、強靭な胃袋を見せつけるために、無理して食べたが、水餃子爆弾の威力は恐ろしい。

『塔林』まで上ってきた。
ICBMが並んでいる。
ここが中国最高機密のロケット基地だったのか。
上司「M」に報告だ。
M:「何よんね～、歴代の住職さんのお墓よ～」

帰りも、あの殺人バスなのか…
おとなしく、後ろの席に座った。
少林寺のお坊さんのすぐ後ろ。
すぐにお経をあげてもらえる…
安心だ。

洛陽市内に戻ってきた。
あれだけ水餃子を食べたのに、座席に必死でしがみついていたためか、お腹が不二家のペコちゃんだ。
『蘭州拉麺』の看板にひかれ入ってみる。

手打ちで、拉～した麺なので、一本一本が個性的で楽しい。
パクチーの香りで相手を昏睡させる効果もある。
兵糧としても最高に好(ハオ)。
明日も頼むぞ『004』