2023/12/23 - 2023/12/24
29位(同エリア66件中)
nao520さん
- nao520さんTOP
- 旅行記148冊
- クチコミ83件
- Q&A回答10件
- 192,931アクセス
- フォロワー29人
交通の要所の割には滞在することのない鄭州。暇な週末、評判の高い河南博物院へ行ってみました。北京から高鉄で2時間強なので一泊です。
何しろ中原のど真ん中で歴史ある土地柄。夏王朝、商王朝、周王朝の所在地、20の王朝の都があった洛陽、また開封もあるので文物は相当あり16万点ぐらい。実際にじっくり見学したら半日かかりました。時間に限りがある場合は極めて重要な出土品トップ9を中心に見るのがいいと思います。
入場は無料です。行くまでにアプリで入館時間を予約します。
鄭州は商の城壁が少し残っておりその辺りは公園で最近商都遺跡博物館がオープンしましたが行く時間はなかったです。河南博物院でお腹いっぱいでした。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
北京西駅。土曜日の午後3時ごろの高鉄。
-
北京はマイナス8度ぐらいで600km南の鄭州はマイナス2-3度ぐらいという予報。冬の頼りない太陽。
-
2時間ちょっとで鄭州東駅に到着。以前は高鉄でも3時間はかかっていたので随分とスピードアップしたものだと思います。
-
駅から外に出なければダイレクトに地下鉄に乗れて安全検査も必要ないので便利な作り。
-
スタンウェイの直営店がある。最低でも1000万円モデルしかないピアノ。数年前に中国のピアノ人口は5000万人だったのを覚えている。
-
とりあえず地下鉄で二七広場へ。街のシンボル的な塔。
-
徳化街。中国著名商店街だそうです。特にこれといった特徴はないようですが。
-
適当な店で、
-
羊肉Hui面。
-
泊まりは、Holiday Inn。鄭州金水路中州智選假日酒店。気温はマイナスなので中心街の民族系ホテルより暖房及びその調節で信頼できるであろう外資系を選択。
-
翌日、入場予約は0900-1200。9時10分ごろタクシーで到着。最近は多くの博物館、公演などでスマホでの入場予約システム導入してますが運用は緩いですね。個人的な経験と感触では特に外国人は無くても入れるケースがほとんどではないでしょうか。外国人旅行者に中国語しかないアプリで予約させる事自体無理。
音声ガイドの貸し出し機は入り口数箇所にあって係員がサポートしてくれます。カウンターに直接行ってもOK。但し、中国語しかないようです。1Fの新石器時代から4Fの清まで順に見ることができます。古い時代の物が傑出しています。 -
部屋1。新石器時代。河南博物院九大文物のひとつ。9000-7000年前、新石器時代の縦笛。鶴の骨 穴7つ。中国歴史上の奇跡と言われているそうです。どうやって吹いていたのか再現ビデオあり。なかなか面白かった。
-
5000-7000年前のとっくり。二つをくっつけてあるのは2人で飲むのを想定しているからだそう。しかし随分と昔の時代なのだな。
-
新石器時代の貯蔵する甕。
-
新石器時代の仰韶文化遺跡分布
-
お酒をこれに入れて温めながら飲んだという。
-
鉤。5000-4000年前
-
これは面白かった。古代の排水溝のパーツ
-
これを繋げて都市内部で何キロにもわたる排水溝を作っていたという。
-
川や水辺に流す。新石器時代にこんな高度な事をしていたのかと感心する。
-
部屋2。商の時代。この頃で最も古い鼎。9大文物の一つ。
-
商の時代、建築物の一部に使われていたもの。正面の獣面模様だけではなく、側面には虎、鳳凰などの紋様が精巧に刻まれている。当時、建築物の装飾にも関心が向けられていたことを示しているという。
-
安陽殷墟、武丁王の妃であり女将軍でもあった婦好の墓から出土されたもの。九大文物のひとつ。不思議な動物だと思ったがフクロウを元にした造形。飾りではなく実際に酒器(尊)として使われていた。商の時代の創作力と細部までの高度な技術を表している。
-
ここでは婦好墓からの出土展示物は結構あって、殷墟にある展示よりもグレードが高いと感じました。重要な出土品は辺鄙な殷墟にあるよりもこっちに持ってきたという事かな。
-
当時重要だった銅の生産地と輸送経路。塩の生産地と輸送経路。
-
部屋3 。周の時代に入る。西周BC1046-BC776
-
すごく小さい
-
3000年前、中国で最も古い笙。音階が存在して音楽を奏でていたことを証左している。
-
三門峡遺跡はとても重要で虢の国、君主虢季の墓からの出土品が中心。
-
説明によると、これら食材を入れる鼎の数は身分によって決まっている。天子である周王は9つ。これを見ると虢季は7つで王に次ぐ諸侯という身分。
-
天子と諸侯の差は、鮮魚と新鮮な干し肉で、諸侯と大夫の差は牛肉なのか。興味深い。これらは文献には書かれていたが虢季墓からの出土品からもそれが確認できたという。
-
虢季墓より
-
中国で発見されている中で、最古の冶金した鉄の刀剣で持ち主は虢季。
九大文物。 -
金のベルト。副葬品。
-
4の部屋。東周 前770洛陽遷都から秦によって滅亡する前256まで。こちらは鄭国のもの。これも7つ。
-
九大文物のひとつ。確か楚の国。
-
戦国楚の国のもの。
-
強国の楚の国力を窺わせる展示が多い。
-
安陽文字博物館にもあった楚の木簡。
-
小国の悲哀。かなりの国が楚によって滅ぼされている。
-
小さい国々
-
東周時期の重要な戦役。
-
灯りとり。これは芸術品だ。
-
2F 秦漢魏
当時の梁の国からの出土品。
傍に置かれている玉でできた耳栓、鼻栓、口にいれる玉、鼠の置物が興味深い。 -
四神雲気図壁画。九大文物のひとつ。4つの神獣が描かれている壁画。四神獣は天体と方角と密接に関わっている。
-
当時の建築住居がわかる副葬品
-
鮮卑族の南下ルート
-
南朝時代。墓のレンガ壁で当時の生活がわかる。ここの展示の特徴はほのかに当時の色彩が残っていることと団体ガイドが言っていた。
-
唐の時代。武則天が寺院宛に送った金簡。最近の中国の武則天への評価は高いのがこの部屋の展示説明からわかる。中国唯一の女帝。周という名前に変え洛陽を神都とした。また身分に関わらず優秀な人材登用するため科挙を始めた。それにより国の制度が整備された。また城内に誰でも住めるようにした。これらにより経済が大きく発展し国は安定。仏教を厚遇。武則天の遺物自体ほとんど残っていない中これは貴重。九大文物のひとつ。
-
遼金元の部屋。
北魏のもの -
古琴。現代のものと同じ。
-
元の時代の磁器。現代では再現不能の色合い。
-
芸術的な枕
-
4F 春秋楚の国の銅器の部屋
-
食器類が意外と面白い
-
お酒関係の食器類
-
清の時代の大皿。図柄はこうもり。蝠と福は音が同じなので当時はそれが喜ばれた。ここには100匹の蝙蝠が描かれている。これは説明がなければわからなかった。
-
9時過ぎに入場して午後2時過ぎ。情報も多いので流石に疲れました。
-
午後3時には博物院を出て地下鉄で鄭州東駅に行きます。
-
4時少し前に到着。
-
17:06の高鉄で北京へ帰ります。日没間際の黄河が見えました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
鄭州(中国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
71